コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

山口崇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やまぐち たかし
山口 崇
本名 山口 岑芳たかよし
別名義 杵屋きねや 巳楓みふう
生年月日 (1936-11-17) 1936年11月17日(88歳)
出生地 日本の旗 日本兵庫県三原郡阿那賀村
国籍 日本
職業 俳優司会者
ジャンル 映画テレビドラマ
配偶者 あり(平尾桂子)
著名な家族 三代目杵屋巳三郎(山口太郎・長男)
山口由紀(杵屋巳織・長女)
事務所 オフィス天童
公式サイト オフィス天童公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
肝っ玉かあさん
天下御免
大岡越前
御宿かわせみ』シリーズ
バラエティ番組
クイズタイムショック
テンプレートを表示

山口 崇(やまぐち たかし、1936年11月17日 - )は、日本俳優テレビ司会者長唄三味線奏者、民話研究家。

本名:山口 岑芳(やまぐち たかよし)。兵庫県三原郡阿那賀村(のちの西淡町。現:南あわじ市)出身。所属事務所オフィス天童[1]。長男は長唄唄方の三代目杵屋巳三郎(山口太郎)。長女は長唄三味線方の杵屋 巳織(きねや みおり)(山口由紀)。

来歴・人物

[編集]

高校入学まで淡路島で育ち[2]東京都立戸山高等学校を経て[3]早稲田大学教育学部英文科中退[2]。学生時代は同学部学生自治会委員長だった。NHK俳優養成所、劇団三十人会、劇団俳優小劇場1960年の旗揚げメンバー、1971年閉館)ののち[2]1974年小沢昭一加藤武山谷初男らと芸能座を結成(1980年解散)。

天下御免』で主人公・平賀源内を演じ、「平賀源内=山口」と評されるほどの当たり役となった。

1970年から30年近くにわたって『大岡越前』で徳川吉宗役を演じた。1970年代前後には主役級の役をこなした。

石立鉄男左時枝小山田宗徳らとゲバラ財団という演劇グループを組み、毎週日曜日の夜に渋谷ジァン・ジァンで入場無料で公演を行っていた[4]

俳優業のかたわら、1978年からはテレビ朝日系『クイズタイムショック』の2代目司会者となり、明るく親しみやすい語り口とユーモアも交えた名司会ぶりで人気を集め、1986年3月27日放送の最終回まで務めた。

民話邦楽に造詣が深く、ドラマや舞台で三味線などの演奏を披露をしている。2000年代以降は長年のライフワークであった民話研究家としての活動に比重をおいている。また、長唄では七代目杵屋巳太郎に師事し、本人も名取で長唄三味線方の杵屋 巳楓(きねや みふう)として活動している。また、年に1回は家族で演奏会を行ったり、一門の演奏会に出演したりもしている[5]

主演作『天下御免』を自ら録画した第1回と最終回のビデオをNHKに寄贈している。

出演作品

[編集]

テレビドラマ

[編集]

映画

[編集]

舞台

[編集]
  • 大岡越前
  • 鶴来屋おゆう
  • 花は散らない
  • 天童よしみ くれない三度笠(2007年、新宿コマ劇場

劇場アニメ

[編集]

吹き替え

[編集]

ラジオ

[編集]
  • 音とたかしと昔話(1973年1月6日 - 1977年11月26日、FM東京) ※ギャラクシー賞受賞
  • 暗殺のソロ (1989年10月2日 - 10月6日、NHK-FM アドベンチャーロード) - モーガン大佐

テレビ番組

[編集]

その他

[編集]
  • NNNドキュメント70(日本テレビ)※進行
  • TIME21(日本テレビ)※ナレーション
  • LPレコード TW-9003「輝く巨人軍 七連覇達成のドラマ」※語り
  • そごう ※イメージキャラクター(そごう新店舗の開業日には一日店長を務めたこともあった)
  • 澤田隆治追悼ドキュメンタリー(2021年、ABC) ※兵庫県南あわじ市の生家にて澤田隆治の大学卒業論文で古文書を閲覧していた旨の解説

著書

[編集]
  • 『昔ばなし出逢いの旅』(講談社、1975年)
  • 『音と崇と昔ばなし』榛谷泰明共著(山形民話の会、1981年)
  • 『とんと昔出逢いの旅 出羽路をたずねて』(高陽堂書店、1982年)
  • 『こんな旅を知っていますか 自分だけの旅のつくり方・楽しみ方』(PHP研究所 ライフ・カレント、1983年)
  • 『山口崇 民話の出逢い』(愛媛県文化振興財団、1984年)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 三谷幸喜は山口主演の『天下御免』の大ファンだったため、そのオマージュとして出演してもらった。

出典

[編集]
  1. ^ オフィス天童. “オフィス天童 office-TENDO トップページ”. 2017年8月30日閲覧。
  2. ^ a b c 「"出を待つ"新年度の新人スターたち 松竹、各人のキャラクターを活した企画に留意 ☆山口崇」『映画時報』1967年1月号、映画時報社、36–37頁。 
  3. ^ 夕刊フジ 2008年12月9日「ああ青春 ギョーカイ有名高校人脈・戸山高校(1)」
  4. ^ 資料:『コメディードラマソングブック』(VAP
  5. ^ 2016年3月4日放送の『爆報! THE フライデー』(TBS系)にVTR出演し、家族で長唄を披露する模様が紹介された(“爆報!THE フライデー 2016/03/04(金)放送”. TVでた蔵 (ワイヤーアクション). (2016年3月4日). https://web.archive.org/web/20160306113305/http://datazoo.jp/tv/%E7%88%86%E5%A0%B1%EF%BC%81THE+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%BC/940321 2016年3月5日閲覧。 )。
  6. ^ 大河ドラマ「風と雲と虹と」”. NHK. 2021年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月21日閲覧。
  7. ^ 番組エピソード 歴史&時代小説をドラマ化!『連続時代劇特集』 -NHKアーカイブス
  8. ^ 番組エピソード 早坂暁と「NHKドラマ」 NHKアーカイブス
  9. ^ a b c 伊藤彰彦「第二章 時代の憤りと哀しみから…」『仁義なきヤクザ映画史』文藝春秋、2023年、24–25頁。ISBN 978-4163917351 

外部リンク

[編集]