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五人の賞金稼ぎ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
五人の賞金稼ぎ
監督 工藤栄一
脚本 高田宏治
出演者 若山富三郎
大木実
中谷一郎
伊吹吾郎
嵐寛寿郎
音楽 津島利章 
撮影 鈴木重平
編集 神田忠男
配給 東映
公開 日本の旗 1969年12月13日
上映時間 97分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 賞金稼ぎ
次作 賞金首 一瞬八人斬り
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五人の賞金稼ぎ』(ごにんのしょうきんかせぎ)は、1969年12月に公開された日本映画若山富三郎主演の時代劇で、『賞金稼ぎシリーズ』の第2作。 前作に引き続きヨーロッパ圏でも公開されており、ポスターデザインはマカロニウエスタンを彷彿とさせる仕様に

あらすじ

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下野黒羽領榎村の百姓達は領主・大関佐渡守の悪政に耐え兼ね、砦を造り立て籠もった。名主・太左衛門は幕府への直訴を試みるが、幕府が手を打つまでの砦の守備を浪人・別所四郎五郎に相談。別所が挙げた人物はかつて彼が戦った男・錣市兵衛だった。 村の若者・新八は小石川で貧しい者達の医者をしている市兵衛のもとを訪れ、助力を願った。 承諾した市兵衛は仲間達と共に榎村へと向かう。

スタッフ

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出演者

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<野洲黒羽領榎村>

<榎村の用心棒>

<黒羽領大名>

<那須ラッパ(忍者)>

<その他>

製作

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企画

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本作は「賞金稼ぎシリーズ」第二弾であるが、当初は1969年10月に岡田茂東映映画本部長が東映に引き抜いた伊吹吾郎と若山富三郎ともう一人を組ませて『三人の賞金稼ぎ』として製作を予定していた[1]。伊吹は日本テレビ時代劇無用ノ介』を観た岡田が、東映での時代劇復活を視野に入れて引っ張ったものであった[1]。時代劇は映画会社に敬遠され、1960年代後半には消滅寸前だったが[2]、1968年11月に公開された『祇園祭』以降、三船プロの『風林火山』や、テレビ局による映画製作第1号といわれる『御用金』などの大ヒットが続き[3]、テレビの時代劇ブームも続き[3]、時代劇復興の声が高まっていた[2][3]。しかし岡田茂は「時代劇はカネがかかる割りに当たらない」などと[4]、東映の時代劇を終了させた張本人だけに[4][5]、慎重で「現在の時代劇ブームの現象は本格化したものではないと見る。もう少し今のブームの流れを見極めたい。軽はずみにお先棒を担いで手酷いケガをしたくないからね」などと話し[1]、本作の成否を見て、高倉健を起用した時代劇製作も考えたいと話した[1]

ロケ地

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同時上映

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脚注

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  1. ^ a b c d “―東映― 時代劇に力こぶ 『伊吹吾郎と専属契約 風ぼう、大きなスケールにほれ込む もくろむシリーズもの 高倉健を加え強力に』”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社): p. 10. (1969年10月9日) 
  2. ^ a b “日本映画復興は時代劇から『風林火山』成功が刺激 大映勝、雷蔵らで大攻勢”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社): p. 15. (1969年5月1日) 
  3. ^ a b c “やぶにらみ時評 『再び時代劇ブーム ただの狂い咲き? それぞれに特異性』”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社): p. 13. (1969年5月28日) 
  4. ^ a b “斜陽吹き飛ばす大型時代劇 ブーム再来へ続々 勝プロも座頭市で進出”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社): p. 11. (1969年1月16日) 
  5. ^ 春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』文藝春秋、2013年、208-209頁。ISBN 4-1637-68-10-6 『私と東映』 x 沢島忠&吉田達トークイベント(第2回 / 全2回)『私と東映』× 神先 頌尚氏インタビュー(第3回 / 全4回)
  6. ^ 光と影 2002, pp. 150–151.
  7. ^ a b c “広告”. 読売新聞夕刊 (読売新聞社): p. 12. (1969年12月19日) 
  8. ^ 岡田茂『悔いなきわが映画人生 東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年、417頁。ISBN 4-87932-016-1 
  9. ^ a b “中央競馬会は暗黙の了解 東映の『㊙競馬ムービー情報』製作協力要請に”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 13. (1969年12月10日) 
  10. ^ “『天皇賞特報』を紹介 東映、映画による競馬予想”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 11. (1969年11月29日) 
  11. ^ 「スクリーン・ごしっぷ&ウワサ 噂と真相の間 競馬専門紙を脅かす東映の新企画」『週刊大衆』、双葉社、1969年12月4日号、119頁。 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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