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投技

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

投技(なげわざ)は、柔道の技の分類の一つ。柔道における投げ技である。柔道の投げ技は、(1)試合や自由練習(乱取)で用いられる投げ技、(2)関節技を利用した投げ技、(3)当て身技を施しながらの投げ技の3つがある。試合や練習では(1)が使われ、(2)や(3)の方法は「」によって学ぶことになっている[1]。乱取り試合競技では、相手の背中を畳に着けるように投げることを目的とする。また、乱取り試合においては関節を極めながら投げると反則ではないが投技とはみなされない。2018年からこれらを含め国際ルールではこれらを含め立ち姿勢での関節技は反則となる。

嘉納治五郎は柔道創設にあたり「起倒流を学んで投技の妙味を悟って以来、柔道の技術方面の修行に投技の特に重んべきことを信ずるに至」[2]とし、「乱取りにおいては立勝負に重きをおき、寝勝負は比較的軽く見るを適当とする」[3]とした。

投技の分類

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講道館柔道の投技は68本あり、手技(てわざ)16本、腰技(こしわざ)10本、足技(あしわざ)21本、捨身技(すてみわざ)のうち真捨身技(ますてみわざ)5本、横捨身技(よこすてみわざ)16本、に分類される[4]

手技、足技、腰技は天神真楊流乱捕技の影響が強い。

手技

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 ※の技は、2009年から国際ルールでは手で脚をつかんで攻撃することが制限されたので使用困難となった。詳しくは組み手 (柔道)#脚掴みの禁止を参照のこと。

腰技

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足技

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真捨身技

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横捨身技

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上記以外の技

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2017年に省かれることになった。
俗称。片襟逆袖からの横分。関節を極めながら投げることも多い。 横分参照
俗称。別名手内股。掬投参照
  • 釣落(つりおとし)
両手で相手の両襟を持ち、相手が反動で前隅に出たのを機に相手を釣り上げ、自身の体を後方に倒し、相手が前転するように後方に投げる[8]。明治時代の五教の技、投の形にあり。のちに削除。
古式の形にあり。
  • 車投
1982年の「講道館柔道の投技の名称」制定に向けて講道館では新名称の候補に挙がったが、採用されなかった[9]
  • 手巴投(てともえなげ)[10][11]
巴投の様な真捨身技を足を使わないで行う。左手で受の右袖、右手で受の前帯を取り、受の懐に潜り込んで右手とブリッジで左後に受を投げる。


脚注

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  1. ^ 『公認柔道指導者養成テキスト B指導員』P58
  2. ^ 「講道館柔道の発達史」『新日本史』1925年 『嘉納治五郎著作集第2巻 柔道編』1983年 146ページ
  3. ^ 『嘉納治五郎著作集第2巻 柔道編』1983年 274ページ
  4. ^ 柔道の技名称について
  5. ^ a b 国際柔道連盟
  6. ^ a b 講道館、国際柔道連盟
  7. ^ a b 嘉納行光川村禎三中村良三醍醐敏郎『柔道大事典』監修 佐藤宣践、アテネ書房、日本 東京(原著1999年11月)。ISBN 4871522059。「IJFの技名称」 
  8. ^ 有馬純臣 著、有馬純孝 編『有馬柔道教範』日本、1914年4月25日、135-136頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/933534/77 
  9. ^ 「柔道の投技の名称について」『柔道』第54巻第2号、講道館、1983年2月1日、22頁、NDLJP:6073590/16。「参考 新しい投技名称の候補として挙げられたけれども、採用されなかったもの」 
  10. ^ 高専柔道技術研究会『高専柔道の真髄』(4刷)原書房、2003年11月、57-58頁。NDLJP:12146844/ 
  11. ^ 高専柔道技術研究会『高専柔道の真髄』(5刷)原書房、2003年11月、57-58頁。ISBN 978-4562037056 

関連項目

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外部リンク

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