新堂駅
新堂駅 | |
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ホーム上の簡易駅舎(2019年9月) | |
しんどう Shindō | |
◄柘植 (6.2 km) (4.4 km) 佐那具► | |
所在地 | 三重県伊賀市新堂中出318 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■関西本線 |
キロ程 |
86.1 km(名古屋起点) 亀山から26.2 km |
電報略号 | シト |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
195人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)7月15日[2] |
備考 | 簡易委託駅[1] |
新堂駅(しんどうえき)は、三重県伊賀市新堂中出にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である[1]。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)7月15日:鉄道省(国鉄)関西本線の駅(一般駅)として、柘植駅 - 佐那具駅間に新設開業[2]。
- 1970年(昭和45年)8月1日:貨物営業廃止(旅客駅となる)[2]。
- 1983年(昭和58年)4月1日:駅員無配置駅となる[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる[2]。
- 2002年(平成14年)7月31日:新堂駅南口周辺整備事業が竣工し、島式ホーム上にきっぷ売り場のみの簡易駅舎(新駅舎)が完成する[4]。
- 2021年(令和3年)
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有し、列車交換が可能な地上駅[1]。場内・出発の各信号機とも一方向のみの設置のため、逆線入線はできない。最盛期には単式ホーム・島式ホーム混合の2面3線を有したが、後に列車本数の削減により中線の線路を撤去し、2面2線の構造となった。その後、下りホーム上に簡易駅舎(切符売り場を併設)が作られたため、上り本線が旧来の駅舎のある単式ホームに面した線路からかつての中線の位置に切り替えられ、島式ホームの構造となった。
開業当初からある旧駅舎は単式ホーム跡に接して置かれていたが、2002年7月に簡易駅舎が新設された後は待合所としてのみ使用されていた。しかし、2019年9月にJR西日本は老朽化を理由として取り壊す予定であることが報道された[6]。なお、旧駅舎は2020年6月に解体された[7]。
当駅の跨線橋は改札内を行き来するものとして長らく使用されたが、新堂駅南口周辺整備事業の一環として改良工事がほどこされ、駅南口方面への行き来ができるようになった。この跨線橋は簡易駅舎の完成に併せて改札外として扱われるようになったため、現在は自由通路として機能している。
のりば
[編集]ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
北側 | 関西本線 | 上り | 柘植・亀山方面[8] |
南側 | 下り | 伊賀上野・加茂方面[8] |
※案内上ののりば番号は割り当てられていない。
- 付記事項
- かつて2面3線であった名残から、運転取り扱い上は、下り線が「3番線」とされている。上り線については、現在の中線の位置に移設された際に「2番線」に改められたかどうかは不明である。
- 当駅は有限会社新堂駅管理商会が業務を受託する簡易委託駅である。
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旧駅舎(2019年9月)
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ホーム全景(2019年9月)
-
駅名標(2019年9月)
利用状況
[編集]「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[9]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 450 |
1998年 | 426 |
1999年 | 414 |
2000年 | 391 |
2001年 | 324 |
2002年 | 333 |
2003年 | 369 |
2004年 | 343 |
2005年 | 331 |
2006年 | 330 |
2007年 | 323 |
2008年 | 299 |
2009年 | 269 |
2010年 | 297 |
2011年 | 299 |
2012年 | 298 |
2013年 | 283 |
2014年 | 246 |
2015年 | 246 |
2016年 | 240 |
2017年 | 217 |
2018年 | 211 |
2019年 | 195 |
駅周辺
[編集]伊賀盆地にある駅の1つであり、周辺は田畑が広がる。付近を国道25号(旧道・非名阪)と並行し、それに沿ってロードサイド店舗がいくつかある。北口側には住宅が多く、付近には大善寺や神明神社がある。南口側は国道25号(旧道・非名阪)と並行しており、2000年代のはじめに行われた周辺整備事業によりロータリーが設置され、その後DMG森精機によって複合施設の建設が行われた[10][11][12]。完成した複合施設には
- 北口
- 南口
バス路線
[編集]駅南口に「新堂駅南口」停留所があり、下記の各路線が発着する。かつては駅北口側に停留所を設けていたが、駅南口が整備された後はそちらに移設された。
- 備考
- いがまち行政サービス巡回車と阿山行政サービス巡回車は、ともに平日のみ運行。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、20頁。
- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、339頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “「通報」●関西本線関駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 8. (1983年3月30日)
- ^ “ふるさと歴史散歩 西柘植(6ページ - 新堂駅)”. 伊賀市西柘植まちづくり協議会. 2022年4月16日閲覧。
- ^ 『関西本線 加茂駅~亀山駅間 ICOCAエリア拡大日決定! ~2021年3月13日サービス開始~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2021年1月19日。オリジナルの2021年1月19日時点におけるアーカイブ 。2021年1月19日閲覧。
- ^ “新堂駅の旧駅舎 歴史に幕”. 伊賀タウン情報ユ―. (2019年9月1日) 2019年9月6日閲覧。
- ^ “開業1世紀、さよなら旧駅舎 伊賀・新堂駅で取り壊し進む”. 中日新聞. 2022年4月10日閲覧。
- ^ a b “新堂駅|時刻表”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日閲覧。
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 「三重)新堂駅周辺の整備計画が始動 DMG森精機」『朝日新聞デジタル』2019年6月9日。オリジナルの2023年2月9日時点におけるアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
- ^ 「JR関西線 沿線一体活性化の試み(回顧みえ2022)」『読売新聞オンライン』2022年12月27日。オリジナルの2023年1月14日時点におけるアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
- ^ “JR新堂駅前に計画の複合施設、来年8月に完成 伊賀市、DMG森精機に市有地有償譲渡へ”. 中日Bizナビ. 中日新聞 (2022年1月25日). 2023年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。 “(要約:元々は(伊賀市の)市有地であったが、DMG森精機への有償譲渡を経て複合施設の建設が行われた)”
- ^ 「議会だより 新しい伊賀支所は11月6日から業務開始 /三重」『毎日新聞』2023年9月13日。2023年11月10日閲覧。
- ^ “図書室だより2023年10月臨時号改訂版” (PDF). 伊賀市の図書館・図書室. 伊賀市上野図書館 (2023年9月22日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “阿山町支店・柘植支店 新築移転のお知らせ” (PDF). 北伊勢上野信用金庫 (2023年7月). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “DMG 森精機 伊賀事業所の最寄り JR 新堂駅前に複合施設「SHINDO YARDS」開設” (PDF). DMG森精機 (2023年11月7日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ 亀岡龍太「新堂駅前に新複合施設 DMG森精機が整備、図書館や市役所支所」『朝日新聞デジタル』2023年11月7日。2023年11月10日閲覧。
- ^ 「新堂駅前に「憩いの庭」 SHINDO YARDS 図書館、複合施設が開所 /三重」『毎日新聞』2023年11月7日。オリジナルの2023年11月7日時点におけるアーカイブ。2023年11月7日閲覧。
- ^ 「図書館+市役所+金融、3機能を集約 伊賀の新堂駅に「SHINDO YARDS」」『中日新聞』2023年11月7日。オリジナルの2023年11月7日時点におけるアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “複合施設「SHINDO YARDS」が開所 図書館や市役所支所が入居 伊賀市新堂”. 伊賀タウン情報ユー. 株式会社ユー (2023年11月6日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “いちょう窯”. やきもの工房 いちょう窯. 2022年4月16日閲覧。
- ^ “いがまち図書室”. 伊賀市の図書館・図書室. 伊賀市立図書館. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “店舗・ATMのご案内(柘植支店 / 阿山町支店)”. 北伊勢上野信用金庫. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “小さな小さな、本当に小さな酒蔵。。。 伊賀の酒『俳聖芭蕉』”. 橋本酒造場. 2022年4月16日閲覧。
- ^ “一心山専念寺”. 一心山専念寺. 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b “伊賀地区バス路線図 - 路線図ドットコム”. 公共交通利用促進ネットワーク. 2022年12月13日閲覧。
- ^ 阿山行政サービス巡回車 玉滝鞆田線 - 伊賀市役所
- ^ 阿山行政サービス巡回車 丸柱河合線 - 伊賀市役所
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新堂駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道