青雲中学校・高等学校
青雲中学校・高等学校 | |
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北緯32度49分44.2秒 東経129度50分14.3秒 / 北緯32.828944度 東経129.837306度座標: 北緯32度49分44.2秒 東経129度50分14.3秒 / 北緯32.828944度 東経129.837306度 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人青雲学園 |
校訓 | いまをだいじに |
設立年月日 | 1974年10月 |
創立者 | 速見雄吉 |
共学・別学 | 共学 |
中高一貫教育 | 併設型(外部混合有) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード |
C142310000097 中学校) D142310000219 (高等学校) | (
高校コード | 42521E |
所在地 | 〒851-2197 |
外部リンク | 学校法人 青雲学園 青雲中学校・青雲高等学校 |
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青雲中学校・高等学校(せいうんちゅうがっこう・こうとうがっこう、英: Seiun Gakuen Junior and Senior High School)は、長崎県西彼杵郡時津町左底郷にある私立中学校・高等学校。
受験業界では、本校、ラ・サール中学・高校、久留米大附設中学・高校と併せて「九州私立中高御三家」で括られることがある[1]。
概要
[編集]長崎の教育行政界の有力者や有志の教員らが中心となり、全国的に優秀な人材を育成するため1975年(昭和50年)4月に速見雄吉(元長崎県教育委員会・元長崎県副知事)を初代理事長として設立。学業だけでなく道徳や運動による体力、精神力の向上も注力した「全人教育」を指針としている。創立当初より中高一貫校で、1976年以来学生寮が敷地内に併設されている。校名は清らかを表す「青」と高くて優れていることを表す「雲」からとり、高い志をもつように名付けられた。
高等学校においては、中学校から入学した生徒と高等学校から入学した生徒との間では第2学年で混合したクラスを編成する併設混合型中高一貫校である。
創立当初から学生寮を設け、全国から学生を受け入れている。1995年度より高等学校が、2009年度より中学校が共学(定員:男子150人、女子50人)となる。
九州地方のほかに本州や沖縄、ごくまれに海外などから入学する者もいる。設立以来男子校であったが、1995年(平成7年)度から高等学校が、2009年(平成21年)度から中学校が男女共学となった。
2023年度からは定員の男女区別が廃止された。
学生寮については、男子は中学生用の望山寮(4人1部屋)と1997年に竣工した高校生用の和敬寮[2](個室)。高校女子は学校指定下宿として本学から近い順に「一二三荘」、「淳風寮」、「東望寮」がある。
沿革
[編集]- 1974年(昭和49年)10月1日 - 青雲学園設立発起人会と設立準備事務局を開設する。初代理事長兼学園長に元長崎県副知事の速見雄吉が就任する。
- 12月19日 - 青雲中学校・青雲高等学校の設立認可および学校法人青雲学園の寄付行為認可
- 12月23日 - 学校法人青雲学園登記完了
- 1975年(昭和50年)
- 3月31日 - 校地と校舎第1期の工事が完了する。
- 4月1日 - 学園長として速見雄吉、校長として古川憲介任命
- 4月9日 - 第一回入学式挙行
- 1976年(昭和51年)
- 1月24日 - 体育館と格技場が竣工する。
- 3月31日 - 望山寮が竣工する。
- 1984年(昭和59年)5月31日 - テニスコートが竣工する。
- 1985年(昭和60年)9月30日 - 第二運動場が竣工する。
- 1992年(平成4年)12月31日 - 第三運動場が竣工する。
- 1994年(平成6年)3月31日 - 創立20周年記念館が竣工する。
- 1995年(平成7年)4月 - 高校が共学を開始する。
- 1996年(平成8年)10月 - 駐車場およびテニスコートを新設する。
- 1997年(平成9年)
- 2月28日 - 和敬寮(望山寮E棟、高校生用全個室)と温習室(学習棟)が竣工する。
- 8月31日 - 校舎外壁タイル貼改装工事完成
- 2009年(平成21年)
- 2月 - 特別教室棟(5号棟)が竣工する。
- 4月 - 中学校が共学を開始する。(定員は男子150人、女子50人)
- 創立30周年記念で、記念館を初代理事長・速見雄吉の名に因み「速見記念館」と改称して記念館前に速見雄吉の銅像を設置する。
- 2010年(平成22年)
- 2014年(平成26年)- 新本館(1号棟)竣工
- 2023年(令和5年)4月 - 中学が定員における男女の区別を廃止する。
- 2024年(令和6年)6月 - 体育館改修工事完了
- 歴代校長
- 古川憲介 (1975 - 1986)
- 本田了 (1986 - 1999)
- 潮下聰 (1999 - 2006)
- 中嶋将晴 (2006 - 2023)
- 本田善久 (2023 - )
教育方針
[編集]- 校訓
- 「いまをだいじに」
- ゆたかな知性をつちかえ
- ひろい心をはぐくめ
- たくましい体をつくれ
集団心の活用による学習効率の向上を身上とする。
基礎データ
[編集]- 校章
- 中央に校名の「青雲」の文字(縦書き)を置く。雲を貫くペンが描かれている。
- 校歌
- 作詞は豊永徳、作曲は安永武一郎で、歌詞は3番まである。
- 賛歌
- 作詞は中村元三、作曲は松尾政彦で、歌詞は3番まである。現在の校歌がつくられるまでは校歌だった、現在歌われることはない。
- 開校記念日
- 設立準備事務局が設置された1974年(昭和49年)を創立年、毎年10月1日を開校記念日としている。
教育課程
[編集]青雲中学から高校に進学する生徒は「旧校生」、外部の中学から青雲高校に入学する生徒は「新校生」と称される。高校1年次は旧校生と新校生でクラスが分けられ別々に授業されるが、高校2年次以降は合同で学級が編成されて文系と理系の別に授業される。体育指導も注力し、中学生は柔道と剣道が必修で、3学期は持久走が行われる。持久走は新棟建設工事のために2013年と2014年は中止されたが、2015年から再開された。
行事
[編集]- 1学期
- 4月 - (新入生のみ)新入生合宿(国立諫早青少年自然の家)、体育大会
- 5月 - 定期考査
- 6月 - 進学講演会(高2、高3)、実力考査(中学)
- 7月 - 定期考査、夏期課外授業、オープンスクール、クラスマッチ(高校生)
- 8月 - 夏期課外授業、イートンサマースクール(中3・高1の希望者対象)、首都圏研修(中3・高1の希望者対象)
- 2学期
- 9月 - 青雲祭、定期考査
- 10月 - 開校記念式、青雲ラリー、スペリングコンテスト(中1 - 中3)、中2修学旅行(目的地は年度によって異なる)、社会見学(中1)、勉強合宿(中3)
- 11月 - 実力考査(中1 - 中2)、校内模試(高3)、スケッチ大会(中1)
- 12月 - 定期考査、クラスマッチ(高1・高2)、冬期課外授業
- 3学期
- 1月 - 冬期課外授業(高3)、入学試験、課題考査、高1スキー合宿(北海道)
- 2月 - 卒業生へ贈る餅つき、高校卒業式(例年2月22日)
- 3月 - 定期考査、修了式および中学卒業式(通常は3月第2土曜日)、シドニー語学研修(中3・高1の希望者対象)
体育大会
[編集]例年4月28日に行われる。
以前は中高で一緒に行われていたが、2020年度はCOVID-19の感染拡大により中止。
2021、2022年度は、中学が午前(午後は授業)、高校が午後(午前は授業)というように分けて実施。
2023年度以降は中学生による青雲体操、高校生による棒体操を行う際に上裸になることを廃止。
イートンサマースクール
[編集]中3・高1の希望者が対象。夏休みにイギリスのイートン・カレッジで開催される。
現地も夏休みであるため、イートン生が帰省して空いた寮に泊まる。
2020年度,21年度はCOVID-19の感染拡大により中止された。
首都圏研修
[編集]中3・高1の希望者が対象。東京都千代田区永田町付近のホテルに宿泊し、国会議事堂や東京大学のオープンキャンパス、JAXAの筑波宇宙センター、警視庁本部、日本銀行本店などを見学する。
2020年度以降はCOVID-19の感染拡大により実施されていない。
青雲祭
[編集]9月の第一日曜日の午前9時から午後3時まで催される。有志の生徒による出し物のほか、保護者運営の模擬店を生徒が巡る。2008年度(平成20年度)まで毎年9月、2009年度(平成21年度)から8月、2011年度から9月に催される。
2020年以降はお盆明けのCOVID-19の感染拡大時期と重なるために中止されていたが、2023年以降は通常開催の実現に至っている。
2日制を求める声が生徒から出ているものの、実現には至っていない。
生徒会選挙
[編集]2013年に設置された生徒会は、高校1年生を主体に中学3年生も参加して役員を選挙し、任期は1年である。
毎年11月中旬に選挙が行われる。
青雲ラリー(中1 - 高2)
[編集]心身の鍛錬を目的に、夕方から翌朝にかけて男子は約42㎞、女子が約39kmを歩行する。以前は9月に催されたが台風を回避して2013年度以降は10月末に行われ、ラリーが終わればそのまま連休となる。
複数のコースが設定されており、毎年別のコースを歩くようになっているが、ここ数年は同じコースを歩き続けている。
夜間を歩くため、女子班は男性教員が引率する。
2020年度については、男子はいつも通り夜間に歩行したが、女子は昼間にマイクロバスで折り返し地点まで向かい、そこから歩いて学校を目指すコースとなった。
スキー合宿(高1)
[編集]毎年1月下旬の一週間、北海道でスキー合宿を行う。
2020年度、2021年度は年末からのCOVID-19の感染拡大時期と重なるため延期となった。
2021年度の分は2023年に新潟で実施されたが、2020年度分については結局実施されなかった。
中学卒業式、高校入学式
[編集]中学が男子校であった2008年までは、中学卒業式兼高校入学式となる「中卒高入式」が終業式翌日の3月19日に催され、高校生は春休みとなっていた。「中卒高入式」は中学の共学化に伴い最後の男子中学3年の中卒高入式を最後に廃止され、終業式の日の午後に中学卒業式を、4月に高校入学式をそれぞれ挙行する。
なお、2021年度以降については感染症対策として、3月中旬の土曜日の午前に終業式、同日午後に中卒高入式が挙行されている。
シドニー語学研修
[編集]中3・高1の希望者が対象。春休みにオーストラリアのシドニーで2週間に渡り行われる。
2020年度、2021年度はCOVID-19の感染拡大により中止された。
部活動
[編集]- 文化部
- 運動部
卒業生
[編集](50音順)
あ行
[編集]- 飯盛義徳 - 慶應義塾大学総合政策学部教授
- 出口太 - 五島市長
- 伊藤玲阿奈 - 指揮者
- 岩佐哲也 - 総務省統計局長[3]
- 梅﨑昌裕 - 東京大学大学院医学系研究科教授
- 大沢信二 - 京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設教授
- 織田央 - 林野庁次長
か行
[編集]- 笠井友貴 - 将棋のアマチュア棋士
- 桂そうば - 上方落語家
- 金澤秀三郎 - 雲仙市長、長崎県議会議員(2期)
- 金子容三 - 衆議院議員[4]
- 川崎寛司 - NHKアナウンサー
- 木下明水 - 金剛山勝明寺副住職、タレント
- 黒田成彦 - 平戸市長、長崎県議会議員(3期)
- 古賀友一郎 - 参議院議員、長崎市副市長
さ行
[編集]た行
[編集]- 竹下龍之介 - 弁護士、童話作家
- 舘田一博 - 東邦大学医学部教授
- 常岡浩介 - ジャーナリスト
- 津森洋介 - 国土交通官僚
- 徳久昭彦 - プラットフォーム・ワン社長、博報堂アイ・スタジオ取締役
- 戸渡和孝 - フジテレビプロデューサー
な行
[編集]は行
[編集]- 畑中香保里 - 熊本県民テレビアナウンサー
- 初瀬勇輔 - 柔道選手(2008年北京パラ日本代表)、実業家
- 原英二 - 大阪大学微生物病研究所教授
- 藤岡洋 - 音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家
ま行
[編集]や行
[編集]ら行
[編集]- LUKE - ZOOのメンバー
交通アクセス
[編集]長崎バスの路線バスが校内に乗り入れるほかに、諫早、東長崎、西山、三原、大村、佐世保の6コースでスクールバスを運行している。大村方面から高速船で通学する生徒もいる。
- 最寄りのバス停
- 長崎バス
- 「青雲学園前」校舎目の前、登下校時にバスが発着。学校行事により特別ダイヤになることも多い。
- 「上左底」バス停下車後、徒歩約3 - 5分
- 「左底」バス停下車後、徒歩約10分
- 最寄りの国道・交差点
- 国道206号「左底」(さそこ)交差点
- 最寄りの港
周辺
[編集]脚注
[編集]- ^ 青雲高等学校 | |医学部合格を目指す予備校PMD|福岡・長崎・熊本・鹿児島
- ^ 学園の寮にはそれぞれ愛称がつけられており、「アルファ」棟、「ブラボー」棟、「チャーリー」棟(今はない)、「デルタ」棟(今はない)、「エコー」棟などと呼称される
- ^ “毎日フォーラム・霞が関ふるさと記 長崎”. 毎日新聞デジタル (毎日新聞社). (2015年11月10日) 2023年9月7日閲覧。
- ^ “衆院長崎4区補欠選挙に立候補。金子 容三(かねこ・ようぞう)氏の経歴・政策まとめ”. 選挙ドットコム. イチニ (2023年10月12日). 2023年10月18日閲覧。