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札幌市立大通小学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
札幌市立大通小学校
児童通用門
閉校後も遺された児童通用門(2014年9月)
地図北緯43度3分42.8秒 東経141度20分22.8秒 / 北緯43.061889度 東経141.339667度 / 43.061889; 141.339667座標: 北緯43度3分42.8秒 東経141度20分22.8秒 / 北緯43.061889度 東経141.339667度 / 43.061889; 141.339667
過去の名称 札幌女子小学校
札幌女子尋常小学校・札幌女子高等小学校
札幌女子尋常高等小学校
大通尋常高等小学校
大通尋常小学校
大通国民学校
国公私立の別 公立学校
設置者 札幌市
設立年月日 1889年7月
開校記念日 7月15日
創立者 札幌市
閉校年月日 2004年3月
共学・別学 男女共学
学期 3学期制
所在地 060-0002
北海道札幌市中央区北2条西11丁目
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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札幌市立大通小学校(さっぽろしりつ おおどおりしょうがっこう)は、かつて北海道札幌市中央区北2条西11丁目にあった市立小学校

沿革

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  • 1889年(明治22年)7月15日 - 札幌女子小学校(北1条西4丁目、現・札幌グランドホテル敷地)として開校[1]
  • 1892年(明治25年)6月13日 - 創成小学校(北1条西2丁目)から附属幼稚園を本校内に移転[2]
  • 1898年(明治31年)4月1日 - 附属幼稚園を廃止[3]
  • 1899年(明治32年)9月1日 - 同一敷地内に校舎を増設して尋常科と高等科を分離、札幌女子尋常小学校札幌女子高等小学校とする[4]
  • 1904年(明治37年)6月7日 - 尋常小と高等小を合併、札幌女子尋常高等小学校とする[5][注釈 1]
  • 1917年(大正6年) - 新校舎が完成、移転(大通西11丁目[6]、現・札幌高等・地方裁判所合同庁舎敷地)[7][注釈 2]
  • 1923年(大正12年)7月5日 - 大通尋常高等小学校に改称[8]
  • 1931年(昭和6年)4月1日 - 大通尋常小学校に改称[9][注釈 3]
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 国民学校令施行、大通国民学校に改称。
  • 1947年(昭和22年)4月1日 - 学校教育法施行、札幌市立大通小学校に改称 。
  • 1969年(昭和44年)7月1日 - 札幌市立陵雲中学校の旧校舎(北2条西11丁目、現・市立札幌大通高等学校敷地)に移転[10]
  • 1978年(昭和53年)4月13日 - 札幌市立中央幼稚園を併設、開園[11]
  • 2004年(平成16年)
閉校後の校舎の利用

校歌

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旧校歌

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堀沢周安の作詞、島崎赤太郎の作曲により、札幌女子尋常高等小学校校歌として1921年(大正10年)6月1日に採用認可[15]、同年6月22日に制定された[16]。歌詞は次のとおり[17][注釈 4]

 
  1. 皇御国すめらみくにの 大御憲みのり
    かれしことを 記念かたみとて
    ひらめたる 学校まなびや
    さかえしるとこしえに
  2. 家の柱と りぬべき
    根ざしを雪に かためつつ
    にわ姫松ひめまつ 素直すなおにも
    そだち行くこそ うれしけれ
  3. 藻岩もいわの山に る月の
    きよきをつねの 心にて
    身のよそおいかえりみず
    つとはげまん 諸共もろとも

新校歌

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飯田広太郎(1894年 - 1954年[18])作詞、工藤富次郎(1882年 - 1953年[19])作曲[20]により、大通尋常小学校時代の1935年(昭和10年)2月12日制定された[16]。歌詞は次のとおり[20][注釈 5]

  1. 街の真中を 貫ける
    広く直ぐなる 大通
    その名を負いて 学舎は
    北斗かがよう 大空を
    仰ぎて建てり
    永久に 永久に
  2. 広く直ぐなる 心もて
    誠の道を 進みゆき
    強く身体を 鍛えては
    望みあふるる 朝夕を
    迎えてうれし
    我ら 我ら

出身者

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文庫

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1908年(明治41年)、創立20年を記念して戊申文庫を建設し、明治42年2月11日に開館した[28]が、大正10年頃に利用を中断している。その後、1924年(大正13年)6月30日に児童文庫を設立し、戊申文庫の蔵書を引き継いで運営している。児童文庫の蔵書は、学習参考書類416冊・文学書類370冊だった[29]

関連項目

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注釈

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  1. ^ 『新札幌市史 第8巻2』133頁は日付を「6月8日」としている。
  2. ^ 『札幌市史 文化社会篇』145頁が「4月」に「落成移転」、『札幌教育史 中巻』巻末年表6頁が「7月15日」に「新校舎完成」としており、正しい時期が判定しがたい。
  3. ^ この改称日について、『おおどおり』47頁や『札幌教育史 中巻』173頁では「昭和5年3月28日」としているが、誤記と見られる。
  4. ^ 歌詞、曲ともに著作権の保護期間が満了している。
  5. ^ 歌詞、曲ともに著作権の保護期間が満了している。

出典

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  1. ^ 『新札幌市史 第8巻2』89頁
  2. ^ 『新札幌市史 第8巻2』97頁
  3. ^ 『札幌教育史 上巻』215頁
  4. ^ 『札幌教育史 上巻』215-216頁、『新札幌市史 第8巻2』119頁
  5. ^ 『札幌の小学校』98頁、『札幌教育史 上巻』216頁
  6. ^ 『札幌の小学校』18頁
  7. ^ 『札幌の小学校』18頁、『札幌市史 文化社会篇』145頁、『札幌教育史 中巻』巻末年表6頁。
  8. ^ 『札幌の小学校』98頁、『札幌教育史 中巻』173頁、『新札幌市史 第8巻2』195頁
  9. ^ 『札幌の小学校』98頁、『新札幌市史第8巻2』225頁、昭和6年3月28日札幌市告示第33号(昭和6年4月10日『札幌市広報』第201号3頁)
  10. ^ 大通小学校のあゆみ”. www.odori-e.sapporo-c.ed.jp. 2021年8月6日閲覧。
  11. ^ 『新札幌市史 第8巻2』477頁
  12. ^ a b 『新札幌市史 第5巻』772頁
  13. ^ 札幌市立円山小学校-学校の沿革史”. www16.sapporo-c.ed.jp. 2021年8月30日閲覧。
  14. ^ kouchou of 市立札幌大通高等学校公式Webサイト”. 市立札幌大通高等学校公式Webサイト. 2021年8月30日閲覧。
  15. ^ “歌曲採用認可”. 官報. (1921年6月1日). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2954764/11 
  16. ^ a b 大通小学校のあゆみ”. www.odori-e.sapporo-c.ed.jp. 2021年8月30日閲覧。
  17. ^ 『おおどおり』19頁
  18. ^ 『札幌人名事典』28頁
  19. ^ 『札幌人名事典』115頁
  20. ^ a b 校歌・校章・校木”. www.odori-e.sapporo-c.ed.jp. 2021年8月30日閲覧。
  21. ^ a b 『北海道文学散歩 Ⅱ』239頁
  22. ^ 『札幌人名事典』164頁
  23. ^ 『啄木の札幌放浪』173頁、179頁
  24. ^ 『開校90周年記念学校要覧』14頁、『明治の話』300頁
  25. ^ 北海道新聞社 編『私のなかの歴史 2』北海道新聞社、1984年3月20日、101頁。 
  26. ^ 『思い出の札幌』154頁
  27. ^ 『二条』3頁
  28. ^ “戊申文庫 札幌女子小学校の”. 北海タイムス: p. 4. (1909年2月14日) 
  29. ^ 藤島 2022, pp. 147, 148.

参考文献

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  • 札幌市史編集委員会 編『札幌市史 文化社会篇』札幌市、1958年。
  • 大通小学校開校七十周年記念誌編集委員会『おおどおり』斎藤七郎治、1959年。
  • 木原直彦『北海道文学散歩 Ⅱ 道央編』立風書房、1982年。
  • 札幌市教育委員会 編『明治の話』さっぽろ文庫26、札幌市、1983年。
  • 好川之範『啄木の札幌放浪』小林エージェンシー、1986年。
  • 山崎長吉『札幌教育史 上巻』第一法規出版、1986年。
  • 札幌市立大通小学校『開校90周年記念学校要覧』1979年。
  • 札幌市教育委員会 編『札幌の小学校』さっぽろ文庫46、札幌市、1988年。
  • 山崎長吉『札幌教育史 中巻』第一法規出版、1992年。
  • 札幌市教育委員会 編『札幌人名事典』さっぽろ文庫66、札幌市、1993年。
  • 札幌市教育委員会 編『思い出の札幌』さっぽろ文庫69、札幌市、1994年。
  • 札幌市教育委員会 編『新札幌市史 第5巻』札幌市、2002年。
  • 札幌市 編『新札幌市史 第8巻2』札幌市、2008年。
  • 藤島 隆『ほっかいどう図書館物語 明治・大正期』中西出版、2022年7月1日。ISBN 978-4-89115-412-7 

外部リンク

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