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李順喆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
李順チョルから転送)
李 順喆 (イ・スンチョル)
Soon-Chul Lee
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 光州広域市
生年月日 (1961-04-18) 1961年4月18日(63歳)
身長
体重
173 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 1985年 1次ドラフト
初出場 1985年
最終出場 1998年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

李 順喆(イ・スンチョル、이순철1961年4月18日 - )は、韓国の元プロ野球選手内野手外野手)、野球指導者解説者である。息子の李城坤朝鮮語版ハンファ・イーグルス所属の外野手。

経歴

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現役時代

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延世大学校を卒業した後、ヘテ・タイガースに入団する。

1985年はルーキーながらレギュラーとして99試合に出場し、打率.304、112安打、12本50打点、67得点という記録を残すほど活躍し[1]三塁手として新人王を獲得した[2][3]

1986年に外野手に転向したものの[2]、この年から1987年と徐々に成績が低迷する。

しかし、1988年に打率.313を記録し、盗塁王を獲得する[4]。この年の8月27日、当時同じチームに所属していた金大鉉朝鮮語版の運転する車に乗っていた李は、京釜高速道路天安サムゴリサービスエリアにて貨物トラックとの[5]衝突事故に遭った[6]。金は事故により亡くなったものの、助手席で寝ていた李は一命を取り留めた[6]。この理由として、寝るために座席を後ろに倒していたのが要因だと考えられている[6]。この事故をきっかけに当時付き合っていた元乗馬選手のイ・ミギョン(이미경)と結婚した[6]

1989年1990年に打率と盗塁数が下がるが、1991年には盗塁王[4]ゴールデングラブ賞[7]を受賞し、1992年には、盗塁王[4]と最多安打[8]のタイトルを獲得した。

1993年1994年はタイトルは獲得できなかったが、レギュラーとして活躍した。

しかし1995年以降は成績が下降した。

1997年ハワイキャンプ中に起きたボイコット事件の主犯にされ、このシーズン後に放出された[9]

1998年サムスン・ライオンズに移籍し同年、引退。

通算盗塁数は韓国で歴代6位(2019年シーズン終了時)の記録を持つ。

現役引退後

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引退後、サムスンのコーチを2年間務めた後、LGツインズのコーチを務めた。

LG監督時代

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2003年末に監督を辞任した李廣煥朝鮮語版に代わり、2004年シーズンから3年契約で第7代LGツインズ監督を務めたものの、チームは2年連続で6位となった[10]。このため、2年目シーズンオフには契約途中での解任が話題に挙がったが、最終的に留任となった[10]。3年目となる2006年シーズンはオープン戦1位の好成績を残したものの、シーズンが始まると勢いが失速し、ロッテ・ジャイアンツと最下位争いをするようになった[10]。6月3日に蚕室野球場で行われた斗山ベアーズ戦では、審判に暴言を吐き、数回審判の胸を押すなどの行為により退場処分となったが、この際ベンチからバットを持ち出しグラウンドへ投擲した[11]。その2日後となる6月5日に成績低迷の責任を取るためシーズン途中にもかかわらず辞任を表明した[10]。この失速の原因として、後のインタビューで意思疎通の不足を挙げている[12]

その後

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監督辞任後は文化放送のMBC ESPN解説委員に就任し、その過度に率直な解説スタイルは「非難解説(비난 해설)」として野球ファンの間で話題になった[13]

2008年にはネクセンヒーローズのベンチコーチに就任したが[12]、1年で辞任した。11月25日に、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第2回大会にて韓国代表の打撃コーチを務めることが発表された[14]

2011年にKBOリーグ30周年を記念して行われた「レジェンドオールスターベスト10」にて、外野手部門で1位に選ばれた[15]。10月18日に起亜タイガースのヘッドコーチとして就任した[16]。しかし、2013年のチーム成績不振を理由にコーチを解任された[17]。また、3月15日に発足した韓国プロ野球引退選手協会の会長も務めた[18]

2014年3月に野球解説委員の職に復帰し[19]、その毒舌ぶりから「全部割り人形(모두까기 인형)[20]」と称されることもある[21]

2015年7月5日に、WBSCプレミア122015 WBSCプレミア12第1回大会におけるKBO技術委員会の委員に選出され[22]、9月3日に韓国代表の打撃コーチに選任された[23]

2017年には、WBCの2017年大会の打撃コーチも務めた他に[24]、4月25日には第3回スポーツマーケティング賞の特別賞に選ばれた[25]

詳細情報

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年度別打撃成績

[編集]








































O
P
S
1985 ヘテ 99 369 67 112 18 5 12 50 176 31 5 33 4 48 6 .304 .365 .477 .842
1986 88 319 53 82 14 3 14 40 144 19 6 28 5 45 11 .257 .325 .451 .776
1987 98 265 34 57 12 1 6 29 89 12 5 24 5 31 6 .215 .291 .336 .627
1988 108 406 81 127 26 2 13 52 196 58 7 52 12 37 7 .313 .404 .483 .887
1989 101 373 58 90 13 1 12 46 141 24 9 46 6 52 10 .241 .333 .378 .711
1990 114 381 65 95 20 0 12 51 151 26 10 56 8 49 16 .249 .356 .396 .752
1991 115 434 83 120 21 3 17 50 198 56 10 55 14 66 3 .276 .373 .456 .829
1992 122 492 101 152 22 3 21 76 243 44 7 60 7 63 14 .309 .389 .494 .883
1993 102 367 47 93 12 3 11 44 144 29 12 46 5 54 9 .253 .341 .392 .733
1994 85 314 42 101 19 2 8 54 148 18 12 33 1 41 7 .322 .386 .471 .857
1995 96 328 36 66 12 2 7 30 103 13 10 27 9 43 20 .201 .278 .314 .592
1996 111 351 49 77 13 2 5 41 109 26 14 41 3 81 12 .219 .304 .311 .615
1997 77 216 31 46 6 2 5 28 71 26 7 25 1 37 5 .213 .296 .329 .625
1998 サムスン 72 160 21 34 9 1 2 21 51 3 8 18 1 40 4 .213 .291 .319 .610
通算成績 1388 4775 768 1252 217 30 145 612 1964 371 122 544 81 687 130 .262 .348 .411 .759

背番号

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  • 14 (1985年 - 1997年)
  • 8 (1998年)
  • 84 (1999年)
  • 81 (2000年 - 2006年、2008年)
  • 78 (2012年 - 2013年)

個人タイトル

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ “[XP플래시백] 각 구단 마지막 신인왕 수상자는?” (朝鮮語). Xports News(엑스포츠뉴스). (2016年12月29日). http://www.xportsnews.com/?ac=article_view&entry_id=805462 2021年2月20日閲覧。 
  2. ^ a b 이, 선호 (2009年8月13日). “타이거즈 운명을 바꾼 김상현과 한대화” (朝鮮語). 朝鮮日報. OSEN. https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2009/08/13/2009081300504.html 2021年2月19日閲覧。 
  3. ^ 신, 보순 (2009年10月25日). “KIA, MVP와 신인왕까지 휩쓸 가능성은?” (朝鮮語). 朝鮮日報. https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2009/10/25/2009102500371.html 2021年2月19日閲覧。 
  4. ^ a b c “"역시 선동열" 6명 최다 지명 장효조·이승엽 "최고의 타자"” (朝鮮語). 朝鮮日報. (2009年7月15日). https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2009/07/14/2009071401906.html 2021年2月19日閲覧。 
  5. ^ 박, 창규 (2010年2月8日). “비운의 야구스타들” (朝鮮語). ソウル新聞. https://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20100208027010 2021年2月19日閲覧。 
  6. ^ a b c d 임, 채준 (2008年3月4日). “[그래, 나 돌팔이다!-해태 주치의 회고록](29)해태 선수들의 로맨스” (朝鮮語). 朝鮮日報. OSEN. https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2008/03/04/2008030401418.html 2021年2月19日閲覧。 
  7. ^ “기아, 골든글러브 최다 배출팀 도전” (朝鮮語). 慶南道民日報. (2009年12月11日). http://www.idomin.com/news/articleView.html?idxno=305050 2021年2月19日閲覧。 
  8. ^ 김, 남형 (2011年4月11日). “평균 1m71, '키작은 거인' 주목하라” (朝鮮語). スポーツ朝鮮 (朝鮮日報). https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2011/04/11/2011041101063.html 2021年2月19日閲覧。 
  9. ^ 김, 종건 (2014年4月9日). “베테랑과 감독은 딴별에서 산다” (朝鮮語). スポーツ東亜 (東亜日報). https://www.donga.com/news/Sports/article/all/20140409/62375755/5 2021年2月19日閲覧。 
  10. ^ a b c d 장, 현구 (2006年6月5日). “프로야구 이순철 LG 감독 사퇴” (朝鮮語). ハンギョレ. 聯合ニュース. http://www.hani.co.kr/arti/sports/baseball/129529.html 2021年2月19日閲覧。 
  11. ^ “한대화 감독 퇴장으로 본 야구감독들의 퇴장 백태” (朝鮮語). 朝鮮日報. OSEN. (2012年4月10日). https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2012/04/10/2012041000425.html 2021年2月19日閲覧。 
  12. ^ a b 정, 철우 (2008年6月24日). “[베이스볼 테마록]패장의 조언 "나는 이래서 실패했다"” (朝鮮語). イーデイリー英語版. https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01167686586445000&mediaCodeNo=258 2021年2月19日閲覧。 
  13. ^ 이, 준목 (2007年8月29日). “이순철의 '비난 해설'이 특별한 이유” (朝鮮語). オーマイニュース. http://star.ohmynews.com/NWS_Web/OhmyStar/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0000431126 2021年2月19日閲覧。 
  14. ^ 김, 영환 (2008年11月25日). “야인 김성한, 이순철 WBC 코치 입성...명예회복 기회” (朝鮮語). イーデイリー. https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01400566586609328&mediaCodeNo=258 2021年2月19日閲覧。 
  15. ^ 박, 창규 (2011年6月28日). “[프로야구] 이만수 ‘별중의 별’로 빛났다” (朝鮮語). ソウル新聞. https://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20110628028002 2021年2月20日閲覧。 
  16. ^ 안, 승호 (2011年10月18日). “선동열, KIA 새 사령탑-수석은 이순철” (朝鮮語). 京郷新聞. http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?art_id=201110181249201 2021年2月19日閲覧。 
  17. ^ 곽, 창렬 (2013年10月26日). “[Why] 선동열 경질說에 이순철 옷벗고… 승승장구 '코끼리 사단'의 몰락” (朝鮮語). 朝鮮日報. https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2013/10/25/2013102501648.html 2021年2月20日閲覧。 
  18. ^ 민, 기홍 (2014年2月14日). “[SQ인터뷰] 은퇴 후 선수들의 롤모델, '스포츠행정가' 전근표의 인생 2막” (朝鮮語). SPORTSQ(스포츠Q). https://www.sportsq.co.kr/news/articleView.html?idxno=1166 2019年2月20日閲覧。 
  19. ^ 강, 소연 (2014年3月26日). “[뉴스핌 포토] 김민아-황보미 아나운서 '베이스볼S의 야구여신들'” (朝鮮語). ニュースピム. http://www.newspim.com/news/view/20140326000274 2021年2月20日閲覧。 
  20. ^ くるみ割り人形호두까기 인형)から派生した語で、「全てを批判する人」を意味する。
  21. ^ 김, 도엽 (2014年7月18日). “‘모두까기’ 이순철, 아들 이성곤에게도 거침없는 독설” (朝鮮語). Dailian(데일리안). https://www.dailian.co.kr/news/view/448721 2021年2月19日閲覧。 
  22. ^ “선동열·김재박·이순철·송진우, 야구대항전 ‘프리미어12’ 기술위원에” (朝鮮語). Heraldcorp.com(헤럴드경제). (2015年7月5日). http://biz.heraldcorp.com/view.php?ud=20150705000240 2021年2月20日閲覧。 
  23. ^ 권, 태영 (2015年9月9日). “NC 이태양·김태군·나성범, 국가대표 예비엔트리 포함” (朝鮮語). 慶南新聞. http://www.knnews.co.kr/news/articleView.php?idxno=1158408 2021年2月20日閲覧。 
  24. ^ 78 李順喆(イ・スンチョル)”. 2017 WORLD BASEBALL CLASSIC. チーム. 2021年2月19日閲覧。
  25. ^ 김, 지현 (2017年4月26日). “이순철-정우영 콤비, 최고의 해설자-캐스터상 '영예'” (朝鮮語). Money Today(머니투데이). https://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2017042614361125310 2021年2月20日閲覧。 

外部リンク

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