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東広島呉自動車道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道自動車専用道路(B)
(無料)
東広島呉自動車道
国道375号標識
E75 東広島呉自動車道
路線延長 32.8 km
開通年 2007年平成19年) - 2015年(平成27年)
起点 広島県東広島市高屋JCT/IC
終点 広島県呉市阿賀IC
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

東広島呉自動車道(ひがしひろしまくれじどうしゃどう、英語: HIGASHIHIROSHIMA KURE EXPWY[1])は、広島県東広島市(高屋JCT/IC)から広島県呉市(阿賀IC)へ至る高規格幹線道路国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線)である。国道375号に指定されている。略称東広島呉道(ひがしひろしまくれどう)。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E75」が割り振られている[2]

当初は有料の高規格幹線道路として建設が計画されていたが、後に直轄代行方式によるバイパスとして整備される事になったため全線無料で通行できる。自動車専用道路であるため、 125 cc以下の自動二輪車原動機付自転車などは通行不可。

概要

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東広島市呉市を結ぶ国道375号の激しい交通渋滞の緩和と呉・東広島・竹原周辺地域から山陽自動車道へのアクセス強化を目的に計画された。着工前には呉市役所から山陽道までは約90分かかっていたが2012年(平成24年)4月1日に阿賀IC - 黒瀬ICが開通したことで約50分となり40分短縮された。

なお、当路線は広島県呉市を起点として三次市を経て島根県大田市へ至る国道375号の自動車専用道路であるが、当路線そのものは東広島市を起点とし呉市を終点とする道路として指定されている。

路線データ

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  • 起点 : 広島県東広島市高屋町溝口[3]
  • 終点 : 広島県呉市阿賀中央5丁目
  • 延長 : 32.8 km
  • 規格 : 第1種第3級(自動車専用道路)
  • 道路幅員
    • 一般部 : 20.5 m
    • トンネル部 : 18.0 m
    • 橋梁部 : 19.5 m
  • 車線数 : 全線暫定2車線で一部追越車線あり(完成4車線)
  • 車線幅員 : 3.5 m
  • 設計速度 : 80 km/h
  • 制限速度 : 70 km/h
  • 全体事業費 : 約1925億円[4]

インターチェンジなど

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  • 全区間広島県内に所在。
  • IC番号欄の背景色がである部分については道路が開通済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していない事を示す。
  • 英略字は以下の項目を示す。
    IC:インターチェンジ、JCT:ジャンクション
  • 接続路線名の特記がないものは市道
  • なお、現地でのキロ程表示は、国道375号に合わせて阿賀側から振られている。
IC
番号
施設名 接続路線名 起点から
(km)
キロポスト
(km)
BS 備考 所在地
25-1
1
高屋IC/JCT E2 山陽自動車道
東広島高田道路
0.0 32.8 キロポストは32.5KPまで 東広島市
2 上三永IC 国道2号
県道330号上三永竹原線
4.4 28.4
3 下三永福本IC 県道32号安芸津下三永線 8.7 24.1
4 馬木IC 国道375号(現道)
県道67号馬木八本松線
11.7 21.1
4-1 大多田IC 県道338号吉川大多田線 16.2 16.6 高屋方面出入口
5 黒瀬IC 県道34号矢野安浦線 20.5 12.3
6 郷原IC 県道66号呉環状線 24.1 8.7 呉市
7 阿賀IC 国道185号 32.8 0.0

歴史

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参考資料

年表

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  • 1987年昭和62年)6月30日 : 高規格幹線道路決定。
  • 1989年平成元年)8月8日 : 基本計画決定。
  • 1990年(平成2年)11月19日 : 都市計画決定。
  • 1991年(平成3年)度 : 高屋JCT - 馬木ICを広島県が事業化。
    • 12月3日 : 高屋JCT - 馬木ICの整備計画決定。
  • 1993年(平成5年)度 : 馬木IC - 阿賀ICを広島県が事業化、国直轄へ移行 (全線 32.8 km) および高屋JCT - 馬木ICの用地着手。
    • 7月 : 馬木IC - 阿賀ICの整備計画決定。
    • 7月30日 : 馬木IC - 阿賀ICの整備計画決定。
  • 1995年(平成7年)4月 : 高屋JCT - 馬木ICの工事着手。
  • 1997年(平成9年) : 郷原IC - 阿賀ICの用地着手。
  • 1999年(平成11年) : 高屋JCTの工事着手。山陽自動車道の下を横断する形で計画される。
  • 2000年(平成12年)3月 : 郷原IC - 阿賀ICの工事着手。
  • 2002年(平成14年) : 馬木IC - 郷原ICの用地着手。
  • 2005年(平成17年)2月28日 : 都市計画変更。
  • 2007年(平成19年)
    • 9月 : 馬木IC - 郷原IC間工事着手。
    • 11月3日 : 上三永IC - 馬木IC間 (7.3 km) 間(暫定2車線)開通。
  • 2010年(平成22年)3月14日 : 高屋JCT - 上三永IC (4.4 km) 間(暫定2車線)開通。
  • 2012年(平成24年)4月1日 : 黒瀬IC - 阿賀IC (12.3 km) 間(暫定2車線)開通。
  • 2013年(平成25年)6月11日 : 大多田ICの設置を国土交通大臣が許可[5]
  • 2015年(平成27年)3月15日 : 馬木IC - 黒瀬IC (8.8 km) 間(暫定2車線)開通により全線開通[6][7]
  • 2016年(平成28年)11月30日 : 馬木IC - 黒瀬IC間に追加設置されるICの名称が「大多田IC」に正式決定[8]
  • 2017年(平成29年)4月9日 : 大多田IC供用開始[9]
  • 2021年令和3年)
    • 7月10日 : 同日夜間から翌朝の間で阿賀ICを通行止として接続先の先小倉交差点上の橋桁を架設[注 1]
  • 2022年令和4年)3月19日 : 阿賀ICの交通量の特に多い呉方面へ向かう車線の立体交差化が完成[11][12]

路線状況

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トンネル

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  • 溝口田万里トンネル(高屋IC/JCT - 上三永IC):983 m[13]
  • 下三永トンネル(上三永IC - 下三永福本IC):658 m[13]
  • 馬木宗近トンネル(馬木IC - 大多田IC):286 m
  • 金剛山トンネル(大多田IC - 黒瀬IC):497 m
  • 岩山トンネル(黒瀬IC - 郷原IC):1,172 m[14]
  • 郷原トンネル(郷原IC - 阿賀IC):660 m[13]
  • 広石内トンネル(郷原IC - 阿賀IC):522 m
  • 揚山トンネル(郷原IC - 阿賀IC):1,053 m[15]
  • 横路トンネル(郷原IC - 阿賀IC):1,806 m[15]

トンネルの数

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暫定2車線の対面通行のため、上下線で1本のトンネルとなっている。

区間 上り線 下り線
高屋JCT - 上三永IC 1
上三永IC - 下三永福本IC 1
下三永福本IC - 馬木IC 0
馬木IC - 大多田IC 1
大多田IC - 黒瀬IC 1
黒瀬IC - 郷原IC 1
郷原IC - 阿賀IC 4
合計 9

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成27(2015)年度
高屋IC/JCT - 上三永IC 09,677
上三永IC - 下三永福本IC 09,637
下三永福本IC - 馬木IC 13,025
馬木IC - 大多田IC 13,275
大多田IC - 黒瀬IC
黒瀬IC - 郷原IC 13,132
郷原IC - 阿賀IC 14,783

(出典:「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

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通過する自治体

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接続する高速道路

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脚注

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注釈

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  1. ^ 同交差点上の橋桁は事前に隣接地で組立したものを工事用特殊台車で運搬して上昇させた[10]

出典

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  1. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  2. ^ 高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
  3. ^ 東広島呉道事業概要 国土交通省中国地方整備局広島国道事務所,2017年3月21日閲覧。
  4. ^ 再評価結果(平成29年度事業継続箇所)国土交通省 2017年3月21日閲覧。
  5. ^ 追加インターチェンジ(無料区間)一覧 (PDF)国土交通省道路局 2013年6月11日付プレスリリース、同日閲覧)
  6. ^ 馬木 (うまき) IC 〜 黒瀬 (くろせ) IC間が平成27年3月15日(日)に開通します!』(PDF)(プレスリリース)国土交通省中国地方整備局 広島国道事務所、2015年1月26日https://www.cgr.mlit.go.jp/hirokoku/p_release/pdf/2014press/150126toukure_kaitsuu.pdf2015年2月1日閲覧 
  7. ^ “東広島呉道路が3月15日全線開通”. 中国新聞 (中国新聞社). (2015年1月27日). http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=125188&comment_sub_id=0&category_id=112 2015年2月1日閲覧。 
  8. ^ 【東広島・呉自動車道】追加インターチェンジ名称決定のお知らせ 〜「大多田IC」に決定〜” (PDF). 国土交通省中国地方整備局 広島国道事務所 (2016年11月30日). 2016年12月2日閲覧。
  9. ^ 東広島・呉自動車道に大多田IC(県道吉川大多田線)が開通します(予定)!”. 広島県 (2017年2月17日). 2017年2月17日閲覧。
  10. ^ カーブ部分の橋桁660トン、未明の架設 阿賀IC立体化工事」『中国新聞日刊』第45643号、中国新聞社広島県広島市中区、2021年7月13日、地域、23面。2021年7月20日閲覧。
  11. ^ [1] - 中国地方整備局
  12. ^ 東広島・呉自動車道阿賀ICの立体化が完成します!!〜阿賀IC周辺の交通がスムーズになります〜” (PDF). 国土交通省中国地方整備局広島国道事務所 (2022年1月21日). 2022年1月21日閲覧。
  13. ^ a b c トンネル内の道路附属物一斉点検結果(重量構造物) (PDF) 国土交通省
  14. ^ 国道375号(東広島呉道) 岩山トンネル - 佐藤工業
  15. ^ a b 広報「くれこく」第35号 平成16年7月10日発行』(PDF)(プレスリリース)国土交通省中国地方整備局 広島国道事務所、2004年7月10日https://www.cgr.mlit.go.jp/hirokoku/p_r_magazine/kurekoku/pdf/kure_200407_2.pdf2018年3月3日閲覧 
  16. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月1日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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