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東武会沢線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東武鉄道 会沢線
基本情報
日本の旗 日本
所在地 栃木県
起点 生駅
終点 第三会沢駅
駅数 5駅
開業 1920年8月23日
廃止 1997年10月1日
所有者 東武鉄道
運営者 東武鉄道
路線諸元
路線距離 4.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
路線図

配線略図(1981年)
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
佐野線
KBHFxe
0.0 生駅
exDST
0.8
*0.0
上白石駅 -1997
exABZgl
日鉄羽鶴専用鉄道(上白石駅所属)
exSTR
exnSTR
大叶線
exSTR exLSTR exnBST
常盤信号所
exSTR exLSTR exnKBSTe
-
*6.5
羽鶴駅
exSTR exKBSTe
大叶駅
exDST
1.4 築地駅 -1986
exDST
2.5 第一会沢駅 -1986
exDST
3.3 第二会沢駅 (II) 1925-1938
exDST
4.2 第三会沢駅 (III) 1985-1986
exDST
4.4 第三会沢駅 (I) -1941?[注釈 1]
exKDSTe
4.6 第三会沢駅 (II) 1941?[注釈 1]-1985

会沢線(あいざわせん)は、かつて栃木県安蘇郡葛生町(現・佐野市葛生)にあった東武鉄道貨物線である。石灰石ドロマイト等の運搬用に敷設された、佐野線の終点生駅から第三会沢駅に至る路線であった。

路線データ

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※1986年運行停止時点

  • 路線距離:生 - 上白石 - 第三会沢間 4.2 km
  • 軌間:1,067 mm
  • 駅数:5駅(起終点含む)
  • 電化区間:全線(直流1,500 V)
  • 複線区間:なし(全線単線)※生 - 上白石間は会沢線と住友セメントのセメント工場線とが単線並列で並行

運行形態

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歴史

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駅一覧

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電報略号 駅名 営業キロ 接続路線 所属専用線・取扱品
駅間 累計 専用者 第三者使用
クズ 生駅
(山菅荷扱所)
- 0.0 東武鉄道佐野線 東京石灰工業(砕石
湧井石灰興業(炭酸カルシウム・プラスター) 東武運輸
山野井砕石工業(砕石)
安蘇石灰(炭酸カルシウム)
清水石灰工業(消石灰 東武運輸
駒形石灰工業(肥料・プラスター) 清水鉱業
シラ 上白石駅 0.8 0.8 東武鉄道:大叶線 住友セメント・セメント工場線(セメント 栃木興産(肥料)
住友セメント・ポール工場線 住建コンクリート工業(PC枕木
住友建設
日鉄鉱業羽鶴専用鉄道
〔上白石駅 - 常盤信号所 - 羽鶴駅〕(6.5 km)
羽鶴:日鉄鉱業(ドロマイト・砕石・肥料)
吉沢石灰工業
常盤:田沢工業
(高温焼成ドロマイト・肥料)
羽鶴:羽鶴ドロマイト工業
(高温焼成ドロマイト・生石灰
ツイ 築地駅 0.6 1.4 吉沢石灰工業(砕石、消石灰)
宮田石灰(生石灰、消石灰) 東洋プラスター協業組合
(プラスター)
駒形(消石灰、炭酸カルシウム)
三栄砿業(プラスター)
タイ 第一会沢駅 1.1 2.5 泉石灰工業(プラスター、炭酸カルシウム) 東武砂利協同組合
東武開発(肥料)
タサ 第三会沢駅 2.1 4.6 泉石灰工業(ドロマイト) 湧井石灰興業(消石灰・生石灰)
村樫石灰工業(消石灰・炭酸カルシウム・砕石)
宮田石灰(消石灰・生石灰)
日鉄鉱業(ドロマイト) 駒形
駒形石灰工業(消石灰・生石灰) 東武開発

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c 今尾[11]は1934年以降とするが、『地方鉄道及軌道一覧』では1940年時点のキロ程を4.4 km[12]、1943年時点のキロ程を4.6 km[13]と示す。『東武鉄道六十五年史』によると4.6 kmとして開業のため、変更に該当する記述がない。『東武鉄道百年史』では4.5 kmとして開業のため、変更に該当する記述がない。
  2. ^ 『東武鉄道六十五年史』によると、上白石駅は7月13日開業[5]
  3. ^ 『東武鉄道六十五年史』によると、第二会沢駅は9月30日廃止[5]
  4. ^ 『東武鉄道百年史』によると、第三会沢駅構内の0.4kmを短縮[14]

出典

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  1. ^ 『鉄道院鉄道統計資料. 大正6年度』国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ a b c 東武鉄道年史編纂事務局 1964, p. 169.
  3. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』第2426号、1920年9月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ a b c d 東武鉄道年史編纂事務局 1964, p. 209.
  6. ^ 東武鉄道年史編纂事務局 1964, p. 796.
  7. ^ 「地方鉄道駅名改称並駅設置及哩程変更」『官報』第3914号、1925年9月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 東武鉄道年史編纂事務局 1964, p. 797.
  9. ^ 東武鉄道年史編纂事務局 1964, p. 920.
  10. ^ a b 東武鉄道社史編纂室 1998, p. 205.
  11. ^ 今尾 2008, p. 30.
  12. ^ 鉄道省監督局 編「東武鉄道株式会社(其ノ二)」『地方鉄道及軌道一覧』 昭和15年11月1日現在、鉄道同志会、1941年2月、35頁。全国書誌番号:46040359https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184221/28 
  13. ^ 鉄道省監督局 編「東武鉄道株式会社(其ノ二)」『地方鉄道及軌道一覧』 昭和18年4月1日現在、鉄道同志会、1944年3月、35頁。全国書誌番号:46040359https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184231/26 
  14. ^ a b c d 東武鉄道社史編纂室 1998, p. 206.
  15. ^ 企画 飯島巌、解説 卓はじめ、写真 諸河久『東武鉄道』保育社〈私鉄の車両24〉、1987年1月、115頁。ISBN 4586532246全国書誌番号:87031143 
  16. ^ 阿部一雄「貨物輸送の変遷と現況」『鉄道ピクトリアル』1981年7月増刊号(通巻392号)、鉄道図書刊行会、1981年7月、88-89頁。 

参考文献

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関連項目

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