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180度経線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東経180度から転送)
経度180度線
180度経線の付近を通る国際日付変更線
フィジータベウニ島にある国際日付変更線の標識

経度180度線(けいど180どせん)は、グリニッジ天文台を通る本初子午線から東あるいは西へ180角度を成す経線である。

東経および西経の双方に対して共通の経線である。本初子午線とともに大円を形成し、この大円により地球表面は東半球西半球に分けられる。通過地点の大部分が太平洋公海上にあるため、国際日付変更線を決定する基準になっている。180度線が通過する陸地はロシアフィジーおよび南極大陸のみである。

通過地点

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180度経線は北極点から南極点に向かって以下の地点を通過する。

地理座標 国土・領土・領海 備考
北緯90度0分 東経180度0分 / 北緯90.000度 東経180.000度 / 90.000; 180.000 (北極海) 北極海
北緯71度32分 東経180度0分 / 北緯71.533度 東経180.000度 / 71.533; 180.000 (ロシア) ロシアの旗 ロシア ウランゲリ島
北緯70度58分 東経180度0分 / 北緯70.967度 東経180.000度 / 70.967; 180.000 (チュクチ海) チュクチ海
北緯68度59分 東経180度0分 / 北緯68.983度 東経180.000度 / 68.983; 180.000 (ロシア) ロシアの旗 ロシア チュクチ自治管区
北緯65度02分 東経180度0分 / 北緯65.033度 東経180.000度 / 65.033; 180.000 (ベーリング海) ベーリング海
北緯52度0分 東経180度0分 / 北緯52.000度 東経180.000度 / 52.000; 180.000 (アムチトカ水道) アムチトカ水道 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国アラスカ州セミソポクノイ島 (北緯51度57分 東経179度47分 / 北緯51.950度 東経179.783度 / 51.950; 179.783 (セミソポクノイ島)) のすぐ東を通る
北緯51度0分 東経180度0分 / 北緯51.000度 東経180.000度 / 51.000; 180.000 (太平洋) 太平洋 ツバルの旗 ツバルヌクラエラエ環礁 (南緯9度25分 東経179度52分 / 南緯9.417度 東経179.867度 / -9.417; 179.867 (ヌクラエラエ環礁)) のすぐ東を通る
フィジーの旗 フィジーチコビア島 (南緯15度43分 西経179度59分 / 南緯15.717度 西経179.983度 / -15.717; -179.983 (チコビア島)) のすぐ西を通る
南緯16度9分 東経180度0分 / 南緯16.150度 東経180.000度 / -16.150; 180.000 (フィジー) フィジーの旗 フィジー バヌアレブ島ラビ島およびタベウニ島
南緯16度59分 東経180度0分 / 南緯16.983度 東経180.000度 / -16.983; 180.000 (太平洋) 太平洋 フィジーの旗 フィジーモアラ島 (南緯18度33分 東経179度57分 / 南緯18.550度 東経179.950度 / -18.550; 179.950 (モアラ島)) のすぐ東を通る
フィジーの旗 フィジートトヤ島 (南緯19度0分 西経179度52分 / 南緯19.000度 西経179.867度 / -19.000; -179.867 (トトヤ島)) のすぐ西を通る
フィジーの旗 フィジーマツク島 (南緯19度10分 東経179度47分 / 南緯19.167度 東経179.783度 / -19.167; 179.783 (マツク島)) のすぐ東を通る
南緯60度0分 東経180度0分 / 南緯60.000度 東経180.000度 / -60.000; 180.000 (南極海) 南極海
南緯78度13分 東経180度0分 / 南緯78.217度 東経180.000度 / -78.217; 180.000 (南極大陸) 南極大陸 ロス海属領 - ニュージーランドの旗 ニュージーランドが領有権を主張している

(特にこれといって接近しているわけではないが)180度線は以下の島々の中間も通過する。

熱帯低気圧

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一定の強さを持つ熱帯低気圧のうち、北太平洋上では180度経線より西側(東半球)にある場合台風、東側(西半球)にある場合ハリケーンと呼ばれる[1]。勢力の変化が特にない場合でも、この経線を超えて西側に来た場合は台風となり(越境台風)、逆に東側へ出て行った場合には台風でなくなる。

脚注

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  1. ^ 台風について 気象庁、平成27年7月25日閲覧。

関連項目

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