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松ノ里直市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松ノ里 直市
基礎情報
四股名 工藤 直市→松ノ里 直市
本名 工藤 直市
生年月日 1909年11月29日
没年月日 (1985-01-26) 1985年1月26日(75歳没)
出身 青森県五所川原市
身長 177cm
体重 113kg
BMI 36.07
所属部屋 出羽海部屋
得意技 右四つ、寄り
成績
現在の番付 引退
最高位 西前頭3枚目
生涯戦歴 117勝87敗11休 (18場所)
幕内戦歴 85勝81敗11休 (13場所)
優勝 幕下優勝1回
三段目優勝1回
データ
初土俵 1926年1月場所
入幕 1939年5月場所
引退 1945年6月場所
備考
金星双葉山1個)
2014年1月2日現在

松ノ里 直市(まつのさと なおいち、1909年11月29日 - 1985年1月26日)は、青森県五所川原市出身で出羽海部屋に所属した大相撲力士。本名は工藤 直市。身長は177cm、 体重は113kg。最高位は西前頭3枚目(1942年5月場所)。得意手は右四つ、寄り。

経歴

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1926年1月場所に初土俵を踏む。その後、1932年1月の春秋園事件天竜大ノ里らにつき協会を脱退、翌年設立の関西角力協会にも参加した。

関西角力協会では幕内で活躍した。関西角力協会の解散後に帰参し、1938年1月場所に三段目筆頭格から再出発。その場所で10勝2敗の好成績を挙げ、翌5月場所には幕下に復帰して優勝を果たした。1939年1月場所は十両に昇進して9勝4敗の成績を挙げて、翌5月場所で新入幕を果たし、12勝3敗の好成績を挙げた。勝ち味が遅かったことや入幕当時の年齢が29歳と遅かったため三役入りはできなかったが、1944年1月場所6日目には横綱双葉山ちょん掛けで倒し連勝を36でストップさせる大金星を挙げることもあった。1945年6月場所限りで廃業した。その後は故郷で旅館やアパートを経営した。

主な成績

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  • 通算成績:117勝87敗11休 勝率.574
  • 幕内成績:85勝81敗11休 勝率.512
  • 現役在位:18場所
  • 幕内在位:13場所
  • 金星:1個(双葉山1個、1944年1月場所)
  • 各段優勝
    • 幕下優勝:1回 (1938年5月場所)
    • 三段目優勝:1回 (1930年1月場所)

場所別成績

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松ノ里 直市
春場所 三月場所 夏場所 秋場所
1926年
(大正15年)
(前相撲) x (前相撲) x
1927年
(昭和2年)
(前相撲) 序ノ口
 
西序ノ口24枚目
4–2 
東序ノ口20枚目
2–2 
1928年
(昭和3年)
西序二段31枚目
3–3 
東序二段30枚目
5–1 
東序二段23枚目
5–1 
東序二段23枚目
0–1 
1929年
(昭和4年)
東三段目20枚目
4–2 
東三段目20枚目
4–2 
東幕下30枚目
2–4 
東幕下30枚目
2–4 
1930年
(昭和5年)
東三段目14枚目
優勝
6–0
東三段目14枚目
3–3 
東幕下21枚目
3–3 
東幕下21枚目
4–2 
1931年
(昭和6年)
西幕下9枚目
1–5 
西幕下9枚目
2–4 
東幕下33枚目
5–1 
東幕下33枚目
3–3 
1932年
(昭和7年)
西幕下14枚目

脱退
 
x x x
1933年
(昭和8年)
x x x x
1934年
(昭和9年)
x x x x
1935年
(昭和10年)
x x x x
1936年
(昭和11年)
x x x x
1937年
(昭和12年)
x x x x
1938年
(昭和13年)
西三段目付出筆頭
10–2 
x 東幕下5枚目
優勝
7–0
x
1939年
(昭和14年)
東十両4枚目
9–4 
x 東前頭14枚目
12–3 
x
1940年
(昭和15年)
西前頭4枚目
0–4–11[1] 
x 西前頭17枚目
10–5 
x
1941年
(昭和16年)
東前頭11枚目
6–9 
x 東前頭15枚目
7–8 
x
1942年
(昭和17年)
西前頭16枚目
11–4 
x 西前頭3枚目
7–8 
x
1943年
(昭和18年)
東前頭8枚目
7–8 
x 西前頭11枚目
8–7 
x
1944年
(昭和19年)
東前頭9枚目
6–9
x 西前頭10枚目
5–5[2] 
西前頭10枚目
6–4 
1945年
(昭和20年)
x x 東前頭5枚目
引退
0–0–7
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績

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力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
青葉山 1 3 旭川 2 1 葦葉山 2 0 東冨士 0 2(1)
有明 1 0 大熊 1 1 大潮 0 1 大浪 2(1) 1
大ノ海 1 0  大ノ森 2 0 小戸ヶ岩 3 0 柏戸 2 2
桂川 1 0 金湊 3 1 神風 2 2 清美川 1 3
九ヶ錦 3 5 高津山 3 0 小嶋川 1 0 琴錦 1 0
小松山 3 2(1) 佐賀ノ花 4 3 佐渡ヶ嶋 3 0 鯱ノ里 5 1
斜里錦 1 0 立田野 1 0 楯甲 1 4 玉ノ海 1 5
鶴ヶ嶺 4 1 照國 1 2 輝昇 0 4 十勝岩 1 1
巴潟 2 0 名寄岩 0 5 羽黒山 1(1) 5 盤石 3 0
番神山 1 0 備州山 1 1 常陸海 1 0 広瀬川 1 0
二瀬川 3 4 双葉山 1 5 双見山 1 1 不動岩 0 1
前田山 1 3 松浦潟 0 3 緑國 1 0 若潮 4 2
若瀬川 1 0 若港 3 5
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数。

改名歴

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  • 工藤 直市(くどう なおいち):1926年1月場所-1929年9月場所
  • 松ノ里 直市(まつのさと なおいち):1930年1月場所-1945年6月場所

脚注

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  1. ^ 病気により4日目から途中休場
  2. ^ 足の神経痛により9日目、10日目は不戦敗

参考文献

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  • 共同通信社 京須利敏・水野尚文編著『平成23年版大相撲力士名鑑』

関連項目

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