柏熊達生
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柏熊 達生(かしわぐま たつお、1907年11月13日 - 1956年5月27日)は、日本のイタリア文学者、東京外国語大学教授[1]。
経歴
[編集]1907年(明治40年)、千葉県生まれ。本名は柏熊宜三。1928年(昭和3年)、東京外国語学校イタリア語科卒。翌年、外務省留学生としてローマへ渡り大使館に勤務する。1940年(昭和15年)に帰国して東京外国語大学の講師、翌年教授となる。著書として『伊太利案内』(1940年)、翻訳としてボッカッチョ『デカメロン』、コッローディ『ピノッキオ』、デ・アミーチス『クオレ』など。1956年5月27日死去。48歳没[1][2]。
著書
[編集]- 『伊太利案内』改造社 1940
- 『イタリア語入門 文法篇』研究社 1942
- 『イタリアの厚生運動 ドーポラヴォーロ』(編)泰文堂 1943
- 『イタリア語入門』高橋久共著 元々社(民族教養新書)1955
- 『イタリア語常用6000語』大学書林 1957
翻訳
[編集]- ファンチュッリ『国旗掲揚式』主婦之友社(世界名作家庭文庫)1940
- サルヴァトール・ゴッタ『少年アルプス兵』富士出版社 1941
- アンドレア・マヨッキ『外科医余録』改造社 1941 「外科医は語る」「メスと鋏のあいだ」と改題
- マッシモ・ボンテムペッリ『二人の母の子』日本出版社(イタリア文化選書)1942
- アンニエ・ヴィヴァンティ『女人心情記』日本出版社 1942
- ヂェズアルダ『薔薇の聖女 小さきテレジアの一生』聖パウロ会(聖人伝叢書)1942
- サルバトール・ゴッダ『少年黒シャツ兵』淡海堂出版 1943
- ヴィルヂオ・フェローチ『イタリアの組合経済』泰文堂 1943
- ヂョヴァンニ・パピーニ『わがイタリア』高山書院 1943
- コッローディ『ピノッキオ』湘南書房(新日本少年少女選書)1947
- 『金のりんご ギリシヤ神話』家の光協会(家の光少年少女文庫)1948
- コッローディ『ピピの冒険 森の小猿』新小国民社(少国民世界文学叢書)1948
- パピニ『キリストの生涯』中央出版社 1948
- ボッカッチョ『デカメロン』日本評論社 1948-1949 のち新潮文庫、ちくま文庫
- フランシス・ヂャム『心の光』ドン・ボスコ社 1948
- シルヴィオ・ペッリコ『我が獄中記』中央出版社 1949
- パピニ『わが最後の言葉 嵐と血の現代に苦しみ考へる人々に贈る遺書』中央出版社 1949
- エドモンド・デ・アミーチス『クオレ 愛の学校』三笠書房 1950 のち岩波文庫
- グラツィア・デレッダ『常春藤』河出書房(二十世紀文学選集)1952
- アンドレア・マヨッキ『外科医の生涯』筑摩書房 1953
- ルイジ・ピランデッロ『考えろジャコミーノ!』現代世界戯曲選集 第4 白水社 1953
- O.ヴェルガーニ「初恋」現代世界戯曲選集第7 白水社 1954
- ぶけってぃーの『いたりあむかしばなし』麦書房(雨の日文庫)1959
脚注
[編集]- ^ a b 柏熊 達生とは - コトバンク - 「20世紀日本人名事典」日外アソシエーツ、2004年刊(2021年2月8日閲覧)
- ^ 柏熊達生とは - コトバンク - 「デジタル版 日本人名大辞典+Plus」講談社(2021年2月8日閲覧)