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永田英正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
永田 英正
人物情報
生誕 1933年10月(91歳)
日本の旗 日本 鳥取県倉吉市
出身校 京都大学文学部
学問
研究分野 東洋史
研究機関 京都大学富山大学滋賀大学京都女子大学
指導教員 森鹿三宮崎市定
学位 文学博士
主な受賞歴 鳥取県文化功労賞
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永田 英正(ながた ひでまさ、1933年10月 - )は、東洋史学者、京都大学名誉教授

経歴

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1933年、鳥取県倉吉市で生まれた。鳥取県立倉吉高等学校を卒業後、1953年に京都大学文学部へ入学。東洋史学科で秦漢史を専攻した。1957年に京都大学を卒業。同大学大学院に進んで、簡牘の整理と研究にあたるようになった[1]。1962年3月に博士課程を単位取得後中退。

1962年4月に京都大学人文科学研究所助手に採用。1972年に講師、1973年に助教授昇格。1975年、富山大学人文学部教授に就任。1981年には滋賀大学教授、1990年には京都大学文学部教授となった。同年9月、学位論文『居延漢簡の古文書学的研究』を京都大学に提出して文学博士号を取得[2]。1997年に京都大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は京都女子大学教授として教鞭をとり、2002年に退任。

受賞・栄典

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  • 2013年:平成25年度鳥取県文化功労賞[3]

研究内容・業績

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専門は秦漢史。居延漢簡など出土文献の調査を藤枝晃、米田賢次郎[4]らと進めた。簡牘研究を始めた経緯は「簡牘研究事始の記」に詳しく、まずは1960年頃より人文科学研究所の『後漢書語彙集成』に関わり、翌年マイケル・ローウェ森鹿三を指導教授として京都へ滞在したことから、居延漢簡の整理にあたった[5]

著作

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著書
  • 項羽』(中国人物叢書) 人物往来社 1966
    • PHP文庫 2003
  • 居延漢簡の研究』(東洋史研究叢刊) 同朋舎出版 1989
  • 漢の武帝』(人と思想) 清水書院 2012
    • 新装版201
  • 『漢代史研究』(汲古叢書) 汲古書院 2018
共書
編著
  • 『アジアの歴史と文化』1 中国史 古代(編), 同朋舎出版 1994
  • 『漢代石刻集成』(京都大学人文科学研究所研究報告)(編)同朋舎出版 1994
訳書

参考文献

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  • 「永田英正教授 略年譜・著作目録」『史窓』第59号、京都女子大学史学研究室、2002年2月10日、129-135頁、hdl:11173/713 

脚注

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  1. ^ 「簡牘研究事始の記」『日本秦漢史研究』11, 2011年
  2. ^ CiNii(学位論文)
  3. ^ 受賞記念巡回展
  4. ^ 滋賀大学佛教大学教授
  5. ^ 籾山明2014「日本における居延漢簡研究の回顧と展望-古文書学的研究を中心に-」『文献と遺物の境界II』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に居延漢簡輪読会のメンバーと写る写真がある。