河畔砂丘
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河畔砂丘(かはんさきゅう)とは、砂床河川の中・下流域の流路に沿って形成される砂丘である。海岸部ではなく内陸部に形成される[1]。
形成原因
[編集]砂丘は風により運ばれた砂が堆積することにより形成される地形である[4]。
しかしながら、河畔砂丘は、河原から吹き上げられた砂が、蛇行した河川の凸部の風下側に堆積することにより形成されるものである。
したがって河畔砂丘は、砂を含んだ河原が広い、ある程度規模の大きな河川の流れる平坦地(氾濫原)という限定された条件がなければ形成されない。低地にある微高地という点で自然堤防と類似する地形である。
日本の河畔砂丘
[編集]河畔砂丘は堤防の拡幅などにより破壊されることが多く、現存するものの多くは、愛知県と岐阜県の木曽川流域、群馬県と埼玉県の利根川流域のみとなっており、これらも宅地開発や、容易に砂礫を採取出来る[3]ことから本来の地形を留めているものはほとんど無い。加須市にある会の川砂丘(志多見砂丘)は日本に残る河畔砂丘の中で最大級のものであり、1956年(昭和31年)に加須市の名勝に指定され保護されている[5]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 小泉武栄、青木賢人 編 東京学芸大学地理学研究室内 日本の地形レッドデータブック作成委員会 『日本の地形レッドデータブック 第1集』 p.6、p.63、pp.222-223 1994年2月1日、第1刷発行
- 堀淳一、山口恵一郎、籠瀬良明他編、中山正民執筆「旧利根川辺りに残された河畔砂丘」『地図の風景 関東編2 埼玉・栃木・群馬』 pp.54 - 57 (株)そしえて 1980年 ISBN 4-88169-285-2