濁川駅
濁川駅 | |
---|---|
にごりかわ Nigorikawa | |
◄雄鎮内仮乗降場 (2.7 km) (3.3 km) 北見滝ノ上► | |
所在地 | 北海道紋別郡滝上町濁川中央 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 渚滑線 |
キロ程 | 31.0 km(渚滑起点) |
電報略号 | ニコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線(廃止時) |
開業年月日 | 1924年(大正13年)10月21日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 渚滑線廃線に伴い廃駅 |
濁川駅(にごりかわえき)は、北海道紋別郡滝上町濁川中央にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)渚滑線の駅である。電報略号はニコ。事務管理コードは▲122305[4]。
歴史
[編集]- 1924年(大正13年)10月21日 - 鉄道省渚滑線の濁川駅として開業[1]。一般駅[1]。
- 1935年(昭和10年) - 濁川駅付近まで渚滑森林鉄道が敷設され、貨物(木材)の取り扱いが活発になる。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1959年(昭和34年) - 渚滑森林鉄道廃止。
- 1978年(昭和53年)12月1日 - 貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 渚滑線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語の「オヌㇷ゚キオㇷ゚(o-nupki-o-p)」(川口に・濁り水・ある・ところ)の和訳とされている[5][6]。
駅構造
[編集]廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(北見滝ノ上方面に向かって左手側)に存在した[7]。転轍機を持たない棒線駅となっていた。かつては、2面2線の相対式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた。その他に、貯木場に続く専用線を有していた[7]。
職員配置駅となっており、駅舎は構内の南側に位置し、ホーム中央部分に接していた[7]。末期は駅長の配置がなくなり、北見滝ノ上駅管理下となっていた。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | |||
1926年(大正15年) | (23,013) | (63.0) | [8] | 年間乗降客:46,026人 |
1936年(昭和11年) | (15,951) | (43.7) | 年間乗降客:31,902人 | |
1950年(昭和25年) | (66,624) | (182.5) | 年間乗降客:133,248人 | |
1978年(昭和53年) | 41 | [9] | ||
1981年(昭和56年) | (16.0) | [7] | 1日乗降客:32人 |
駅周辺
[編集]濁川の集落が広がる。
- 北海道道137号遠軽雄武線
- 国道273号(渚滑国道)
- 町民保健の森
- 桜ヶ丘スキー場
- 滝上町立濁川小学校
- 濁川郵便局
- 紋別警察署濁川駐在所
- 渚滑川
- パンケオチンナイ川
- オシラネップ川
- 北紋バス「濁川」バス停(渚滑線代替・拓雄線:旧駅前、都市間バス:国道273号沿い)
駅跡
[編集]1997年(平成9年)11月時点で駅の貨物列車用の材木置き場であった部分を含めてパークゴルフ場になっており、駅舎もほぼ完全に残存していた[10]。2011年(平成23年)時点でも同様で、駅舎はパークゴルフ場の休憩所兼倉庫に再利用されている[11]。舎内には出札窓口も残存し、ホーム側も駅の雰囲気を残している[11]。
また1997年(平成9年)11月時点では、駅跡から100mほど渚滑側に標識が残存していた[10]。また、さらに渚滑側に行くと渚滑川を渡る橋台跡が残存していた[10]。
隣の駅
[編集]渚滑森林鉄道
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
歴史
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、914頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 1948年撮影航空写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
- ^ 1952年測量5万分の1地形図「滝上」および 同「立牛」、同「渚滑岳」
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、243頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、202頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、94頁。NDLJP:1029473。
- ^ a b c d 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、215頁。
- ^ 滝上町史編さん委員会 編『新撰滝上町史』滝上町、1976年8月、637-639頁。doi:10.11501/9570054 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、909頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ a b c 『鉄道廃線跡を歩くV』JTBパブリッシング、1998年6月、23頁。
- ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、171頁。
- ^ a b 『鉄道廃線跡を歩く』JTBパブリッシング、1995年11月、162頁。