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瀧波ユカリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
瀧波 ユカリ
(たきなみ ゆかり)
生誕 (1980-03-28) 1980年3月28日(44歳)
日本の旗 日本北海道釧路市
職業 漫画家
活動期間 2004年-
ジャンル 4コマ漫画エッセイ漫画
代表作臨死!!江古田ちゃん
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瀧波 ユカリ(たきなみ ゆかり、1980年3月28日 - )は、日本漫画家文筆家エッセイストラジオパーソナリティマルチタレント北海道釧路市出身、東京都在住。

概要

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日本大学芸術学部写真学科を卒業後、2004年4コマ漫画臨死!!江古田ちゃん』で漫画家デビュー。同作はテレビドラマ化・アニメ化される人気作となった。他に、テレビドラマ化された『モトカレマニア』や、実母のがん闘病と看取りを描き米アイズナー賞の最優秀国際賞アジア部門にノミネートされた実録漫画『ありがとうって言えたなら』など著作多数。現在連載中の『わたしたちは無痛恋愛がしたい 〜鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん〜』は「このマンガがすごい!2023」のオンナ編第10位に選出された。

漫画・エッセイの執筆の他に、ラジオパーソナリティやテレビのコメンテーター、フェミニズムジェンダーをテーマとする講演活動、ファッションブランド「KENZO」のコレクター、伊丹十三の分析・解説など、活動は多岐にわたる。2011年から10年間を札幌市で過ごした後、現在は東京都在住。既婚者で一児の母。

来歴

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札幌市に生まれ、小学校から高校卒業までを釧路市で過ごす[1]北海道釧路湖陵高等学校卒業後にHIROMIXに影響され日本大学芸術学部写真学科に進学。卒業後は東京でフリーターをする。

2004年にアフタヌーン四季賞冬のコンテストにおいて、『臨死!!江古田ちゃん』が四季大賞を受賞し、漫画家デビューした。同賞史上初めての4コマ漫画による大賞受賞となった。受賞作は『月刊アフタヌーン』にて即連載化された。独特の自虐や社会風刺、「猛禽」という女性カテゴリの提起などで注目を集める。

2008年、『臨死!!江古田ちゃん』が第12回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門審査委員会推薦作品に選出された[2]。また、2009年11月20日放送のラジオ番組『一青窈と江古田ちゃんのオールナイトニッポンR』に出演し、一青窈と共にパーソナリティを務めた。

2011年、『臨死!!江古田ちゃん』がテレビドラマ化、テレビアニメ化。

2013年朝日新聞出版AERA』の人物ルポ連載「現代の肖像」にて特集された[3]

2014年犬山紙子との共著『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』を刊行。本書において、女性同士の関係性の中で「自分の方が立場が上」であると思いたいために言葉や態度で自分の優位性を誇示してしまう現象を「マウンティング」と定義した[4][5]

2015年から翌年にかけて、NHK BS1アジアで花咲け!なでしこたち』にレポーターとして2度出演し、ケニアと中国で日本人女性を取材した。

2019年、『モトカレマニア』がフジテレビにて連続ドラマ化、『臨死!!江古田ちゃん』も2度目のTVアニメ化となった。また、ユニ・チャームの生理用品ブランド・ソフィによる『#NoBagForMe』プロジェクトのメンバーとなり、ハヤカワ五味菅本裕子(ゆうこす)、あっこゴリラ塩谷舞と共に活動した。

2020年、文化庁メディア芸術祭小樽展にて詩人の三角みづ紀との滞在制作『漫画 × 詩 Narrative Live』を発表[6]

2021年、実母のがん闘病と看取りを描いた実録漫画『ありがとうって言えたなら』がアイズナー賞の最優秀国際賞アジア部門にノミネートされた[7]

2022年、『わたしたちは無痛恋愛がしたい 〜鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん〜』が「このマンガがすごい!2023」のオンナ編第10位に選出された。また同年6月より、津田大介による政治メディアサイト「ポリタスTV」にて番組『瀧波ユカリのなんでもカタリタスTV』を開始し、プレゼンターを務める[8]

2023年からはバラエティ番組上田と女が吠える夜』のゲストや[9]news zeroワイドナショーといったニュース番組のコメンテーターなど、地上波メディアへの出演も増えている[10] [11]

2024年4月より、イシヅカユウと共にポッドキャスト番組『どっちが好きなの?』をスタートした。[12]

人物

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  • ファッションブランド「KENZO」のヴィンテージアイテムのコレクターとしても知られ、オンラインメディアFashionsnap.comなど複数の媒体で取り上げられている。[15][16][17]
  • 小学校低学年くらいからコマを割って漫画を描いており、『江古田ちゃん』はもともと大学の部室のノートに描いていた漫画だという。夢は「江古田ちゃん」のフィギュア化(『月刊アフタヌーン』の付録[いつ?]で)。

作品リスト

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漫画

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エッセイ

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共著

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イラストなど

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その他、アンソロジー『猫本』にも参加。

メディア出演

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ラジオ

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テレビ

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ネット番組

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  • ポリタスTV『瀧波ユカリのなんでもカタリタスTV』(2022年6月〜)

講演

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  • わたしたちの「痛み」の話をしよう 〜すべての女性のための人生講座〜(2024年6月16日、藤井寺市)藤井寺市人権のまちづくり協会、藤井寺市共催。[25]
  • 痛みはここにある 瀧波ユカリ×菅原亜都子(2024年6月23日、中標津町)NHK札幌放送局主催。[26]

脚注

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  1. ^ 札幌エルプラザ情報センター|漫画家 瀧波ユカリさんによる ブックトーク「あさはかな夢みし」を開催しました。プロフィールより
  2. ^ 文化庁メディア芸術祭 第12回 マンガ部門 審査委員会推薦作品 臨死!!江古田ちゃん
  3. ^ 現代の肖像 漫画家 瀧波ユカリ 「江古田ちゃん」というこじらせ女子の軌跡
  4. ^ 紀要論文「マウンティングエピソードの収集とその分類:隠蔽された格付け争いと女性の傷つき」
  5. ^ 『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』p6
  6. ^ 瀧波ユカリ+三角みづ紀『漫画 × 詩 Narrative Live』展示延長のお知らせ
  7. ^ アニメーションビジネス・ジャーナル アイズナー賞国際アジア部門候補に日本6作品、ベストアーティスト部門に伊藤潤二
  8. ^ 瀧波ユカリのなんでもカタリタスTV
  9. ^ 菊池風磨、『上田と女が吠える夜』SPゲストに 悩み相談されがち女たちと女性の悩みに向き合う
  10. ^ 「8割」が不登校を経験――“特例校”の独自授業とは? 授業は紙1枚、漢字は「ルビ」…「これなら自分でも分かる」達成感に
  11. ^ 漫画家・瀧波ユカリがコメンテーターで初出演!漫画のストーリーを考えるときのように多角的な視点から
  12. ^ どっちが好きなの?|Apple Podcast
  13. ^ はるまき日記、文藝春秋社、2012
  14. ^ ふたたび東京に住む”. yukari.theletter.jp. 2022年2月9日閲覧。
  15. ^ メルカリマガジン 柄on柄の足し算で楽しむ。瀧波ユカリがメルカリで探すOLD KENZOコーディネート
  16. ^ GINZA2023年5月号「最強コレクターズ!」告知 漫画家・瀧波ユカリさんの「〈KENZO〉のヴィンテージ」コレクション(Instagram)
  17. ^ FASHIONSNAP 漫画家 瀧波ユカリが偏愛するオールドケンゾー【ファッションに関わる人の偏愛白書】
  18. ^ 「正常位の正常とは何なのか」と疑問を呈し…40年前から“フェミニスト”、伊丹十三の何が新しかったのか
  19. ^ 瀧波ユカリのなんでもカタリタスTV #11 伊丹十三とフェミニズム
  20. ^ 瀧波ユカリのなんでもカタリタスTV #14 伊丹十三とフェミニズム vol.2
  21. ^ 伊丹十三記念館 記念館便り 2023.10.30 あきはゆふぐれ
  22. ^ わが4代の札幌 瀧波ユカリ
  23. ^ 石井至さんによる 釧路 地域ブランド戦略 (昨年6月の出張より)
  24. ^ 月刊アフタヌーン2009年12月号にて告知されている。
  25. ^ 【男女共同参画フォーラム】人気漫画家瀧波ユカリさんによる講演会を開催!
  26. ^ 痛みはここにある 瀧波ユカリ×菅原亜都子

外部リンク

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