片山楽生
2024年10月29日京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
---|---|
国籍 | 日本 |
出身地 | 北海道河東郡音更町 |
生年月日 | 2002年10月7日(22歳) |
身長 体重 |
177 cm 82 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
|
片山 楽生(かたやま らいく、2002年10月7日 - )は、北海道河東郡音更町出身[1]の野球選手(投手)。右投左打。
経歴
[編集]音更町立柳町小学校2年生のときに『柳町イーグルス』で野球を始め[1]、6年時はエース兼遊撃手の1番打者として全道少年大会十勝支部大会で4位となり、道大会を経験した[2]。音更町立共栄中学校では軟式野球部に所属し、3年夏はエース[3]として同校史上初の全日本少年軟式大会に出場し[4]、ベスト4まで勝ち上がった[1]。
白樺学園高校では1年秋からベンチ入り[1]。打力もあったことから、2年夏は一塁手がメインであったが、新チームでは投手に戻り[5]、エースで4番打者を務めた[1]。2年秋にチームは全道大会で初優勝を果たしたが[6][注 1]、片山自身は4登板で防御率6.05。同大会終了後に投球フォームを変更すると、明治神宮大会ではチーム史上初出場初勝利[7]を含むベスト4まで勝ち上がった。翌2020年の春先には最速148km/hを計測し[1]、前述の全道大会優勝により、同年春の甲子園大会にも初出場が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会中止[8]。その後もコロナ禍により、前述の明治神宮大会から215日も実戦から離れ[9]、3年夏は甲子園大会およびその出場権を懸けた地方大会が中止となり、独自代替大会[10](北北海道)ではクラークとの初戦で1回1/3を投げて5失点を喫し、チームも敗れた[11]。9月7日にプロ志望届を提出したものの[12]、10月26日に開催されたドラフト会議では指名漏れ[1]。その後、NTT東日本への入社が内定し、同社硬式野球部では初の高卒選手となった[13]。
NTT東日本では1年目から二大大会を経験。夏の日本選手権準決勝で最速151km/hを計測し、1回2奪三振無失点で二大大会デビューを果たすと[14]、秋の都市対抗2回戦では二大大会初先発となり、5回1/3を1失点に抑えた[15]。
2年目も二大大会に出場し、夏の都市対抗はベスト4[16]、秋の日本選手権では準優勝[17]。また、2022年10月13日から開催された第4回WBSC U-23ワールドカップに日本代表として出場し、スーパーラウンド最終戦のメキシコ戦に先発して5回ノーヒットに抑えた[18]。
ドラフト解禁となった3年目[19]は都市対抗にも日本選手権にも出場できず、二大大会どちらも出場を逃すのはチーム史上16年ぶりという屈辱を味わった[20]。ただ、個人としては2023年12月3日から開催された第30回BFAアジア選手権に日本代表として出場し[21]、オープニングラウンドで2試合に登板した[22][23]。
4年目は都市対抗東京都二次予選で1試合に登板し[24]、チームは2年ぶりの本大会出場を果たしたが[25]、1回戦で敗退し、片山の登板機会は無かった[26]。
2024年10月24日に開催されたドラフト会議にて、オリックス・バファローズから6位指名を受けた[27]。
選手としての特徴
[編集]糸を引くようにミットに吸い込まれていくストレート[28]は最速151km/hを計測[14]。その球質について本人は「ホップ成分が大きいんです」と話す[29]。変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブ、カットボール、フォークを投じる[30]。
詳細情報
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g “白樺学園・片山、悔しさ忘れず社会人からプロ目指す”. 日刊スポーツ (2020年12月5日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “柳町の片山、学童野球道代表入り 活躍誓う”. 十勝毎日新聞 (2014年12月16日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “音更町立共栄中学校 第34回全日本少年軟式野球大会”. 公益財団法人 全日本軟式野球連盟. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “音更共栄中初戦突破8強入り 全日本少年軟式野球大会”. 十勝毎日新聞 (2017年8月8日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “白樺学園エース、直球で押し切る 神宮大会初出場で4強”. 朝日新聞デジタル (2019年11月16日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ a b “白樺学園、初センバツ! 全国最速で当確&神宮切符も獲得”. スポーツ報知 (2019年10月14日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “白樺学園、初出場初勝利 直球で攻めたエースに戸出監督「100点」”. スポーツ報知 (2019年11月17日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “センバツ中止 白樺学園エース右腕・片山楽生「正直つらい。夏の甲子園で」帯広農は創立100周年飾れず”. スポーツ報知 (2020年3月12日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “プロ注目白樺学園・片山、スカウト前で全球種手応え”. 日刊スポーツ (2020年6月20日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “高校野球独自代替大会 北北海道・名寄支部と青森の組み合わせ決定”. Sponichi Annex (2020年7月1日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “【北北海道】昨秋の北海道王者・白樺学園が初戦敗退、プロ注目・片山が5失点”. スポーツ報知 (2020年8月6日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “白樺学園・片山プロ志望届「引っ掛かればどこでも」”. 日刊スポーツ (2020年9月7日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “【高校野球】白樺学園148キロ右腕・片山楽生 NTT東日本入り 「ドラフト悔しかった」3年後のプロ入り目指す”. スポーツ報知 (2020年12月5日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ a b “野球部OB片山さん全国大会で最速151キロ 無失点デビュー”. 白樺学園 (2021年7月14日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “NTT東日本の高卒新人・片山が「満点」デビュー!6回途中1失点で2年連続8強入りに貢献 飯塚監督絶賛”. Sponichi Annex (2021年12月6日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “第93回都市対抗野球大会”. NTT東日本. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “第47回社会人野球日本選手権大会”. NTT東日本. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “卒業生の片山楽生さん、第4回WBSC U-23ワールドカップで活躍!”. 白樺学園 (2022年11月21日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “NTT東日本の最速151キロ右腕片山楽生「まず会社に貢献、結果プロになれたら」3年目の決意”. 日刊スポーツ (2023年2月16日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “【社会人野球】アジア選手権で優勝に貢献したNTT東日本コンビ 次なる目標は自チームで二大大会V”. 週刊ベースボールONLINE (2023年12月12日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “侍J社会人代表が発表 NTT東日本・片山ら24選手…12月のアジア選手権に出場”. Full-Count (2023年11月14日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “日本 vs パキスタン 第30回 BFA アジア選手権”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “日本 vs フィリピン 第30回 BFA アジア選手権”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “第95回都市対抗野球大会東京都代表決定戦 二回戦”. NTT東日本. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “NTT東日本が2年ぶり本大会出場 予選から東京ドーム一番乗り 悪夢の6連敗から執念のV字回復”. 週刊ベースボールONLINE (2024年6月11日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “第95回都市対抗野球大会 一回戦”. NTT東日本. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “【ドラフト】オリックス6位のNTT東日本・片山楽生「うれしさ込み上げた」4年目で待望の指名”. 日刊スポーツ (2024年10月24日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ “神宮で注目された白樺学園エース コロナ乗り越え、都市対抗で開花”. 毎日新聞 (2021年12月16日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ 楊順行 (2022年11月6日). “[社会人野球日本選手権]試合巧者のNTT東日本が8強へ。来季ドラフト候補の片山楽生が好救援”. エキスパート Yahoo!ニュース. 2024年10月25日閲覧。
- ^ “片山楽生18歳 今年から俺、東京の人になる NTT東日本の148キロ右腕は3年後のプロ目指す”. Sponichi Annex (2021年6月2日). 2024年10月25日閲覧。