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金田一温泉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金田一駅から転送)
金田一温泉駅[* 1]
駅舎(2007年7月)
きんたいちおんせん
Kintaichi-Onsen
斗米 (4.7 km)
(3.6 km) 目時
地図
所在地 岩手県二戸市金田一字水梨14-1
北緯40度19分24.77秒 東経141度18分14.00秒 / 北緯40.3235472度 東経141.3038889度 / 40.3235472; 141.3038889座標: 北緯40度19分24.77秒 東経141度18分14.00秒 / 北緯40.3235472度 東経141.3038889度 / 40.3235472; 141.3038889
所属事業者 IGRいわて銀河鉄道
所属路線 いわて銀河鉄道線
キロ程 78.4 km(盛岡起点)
東京から613.7 km
電報略号 キイ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
[IGR 1]168人/日
-2023年-
開業年月日 1909年明治42年)10月18日[2]
備考 簡易委託駅
  1. ^ 1987年に金田一駅から改称[1]
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金田一温泉駅(きんたいちおんせんえき)は、岩手県二戸市金田一字水梨にある、IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線である。

盛岡方面からは当駅までがIGRいわて銀河鉄道の管轄であり、北隣の目時駅より青森方面は青い森鉄道管轄となる(乗務員・車両は通し運用)。

日本国有鉄道(国鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)時代は特急「はつかり」の一部(末期は1往復)が停車していた。

歴史

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  • 1909年明治42年)
  • 1969年昭和44年)12月16日:駅舎改築落成式挙行[3]
  • 1973年(昭和48年)1月1日:貨物扱い廃止[4]
  • 1982年(昭和57年):金田一商工会(現在は二戸商工会に統合)「金田一駅前簡易委託業務管理委員会」設立。
  • 1983年(昭和58年)2月1日荷物扱い廃止[2][5]駅員無配置駅となり[6]、簡易委託化(金田一商工会が業務を受託)[7]。金田一駅長が廃止され、北福岡駅長(のち二戸駅長)管理下となる。
  • 1987年(昭和62年)
  • 1992年平成4年)7月:簡易委託の受託者が「金田一商工会」から二戸市のタクシー会社「玉川タクシー(現・玉川観光タクシー)」に変更[7]
  • 1993年(平成5年)4月1日:簡易委託の受託者が「玉川タクシー」から「二戸市農協(現・JA新いわて)」に変更[7]
  • 1998年(平成10年)4月:駅前に屋根付き駐輪場が設置される[8]
  • 2002年平成14年)
    • 9月1日:いわて銀河鉄道への移管準備のため簡易委託を解除。
    • 12月1日東北新幹線八戸延伸にともない、JR東日本から分離されたIGRいわて銀河鉄道へ移管[9]。特急「はつかり」の停車がなくなる。委託再開(委託先:金田一温泉駅協議会)。

駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。

二戸駅管理の簡易委託駅。硬券の乗車券の他、補充券、入場券を発売している。JR時代の鉄筋コンクリート平屋建て駅舎が現在でも使用されているがJRからIGRへ移管する際、窓口の改造工事を行い現在の窓口を設置した。

駅舎には出札窓口がある。JR時代には北いわて農業協同組合(現・JA新いわて)のATMがあったが、2001年頃に撤去された。

2010年12月4日から2011年7月31日まで、6時半に当駅始発の北上行き(東北本線直通)列車が設定されていた(2010年12月3日までは八戸発であったが、八戸駅 → 当駅間を回送し当駅始発に見直し)が、翌8月1日から運行区間がいわて沼宮内発に見直され、その代替として6時25分に当駅始発の盛岡行き臨時列車が設定された。なお、当駅 → 御堂間から盛岡以南の区間を利用する場合は、いわて沼宮内駅で「向いの(番線に停車中の)列車に乗り換える様に」と案内している。その後、この列車は定期化された。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 いわて銀河鉄道線 上り 盛岡方面[10]
2 (上下ともに一部の列車)
3 下り 八戸方面[10]

利用状況

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IGRいわて銀河鉄道によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員168人である[IGR 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、2000年度(平成12年度)- 2002年度(平成14年度)において、JR東日本が算出した数値は乗車人員のものとなっている。

乗車人員・乗降人員推移
年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
出典
2000年(平成12年) 119   [JR 1]
2001年(平成13年) 113   [JR 2]
2002年(平成14年)(JR) 124   [JR 3]
2002年(平成14年)(IGR)   224 [IGR 2]
2003年(平成15年)   199 [IGR 3]
2004年(平成16年)   178 [IGR 4]
2005年(平成17年)   172 [IGR 5]
2006年(平成18年)   172 [IGR 6]
2007年(平成19年)   193 [IGR 7]
2008年(平成20年)   181 [IGR 8]
2009年(平成21年)   191 [IGR 9]
2010年(平成22年)   177 [IGR 10]
2011年(平成23年)   165 [IGR 11]
2012年(平成24年)   173 [IGR 12]
2013年(平成25年)   194 [IGR 13]
2014年(平成26年)   211 [IGR 14]
2015年(平成27年)   186 [IGR 15]
2016年(平成28年)   204 [IGR 16]
2017年(平成29年)   207 [IGR 17]
2018年(平成30年)   200 [IGR 18]
2019年(令和元年)   205 [IGR 19]
2020年(令和02年)   193 [IGR 20]
2021年(令和03年)   185 [IGR 21]
2022年(令和04年)   176 [IGR 22]
2023年(令和05年)   168 [IGR 1]

駅周辺

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バス路線

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駅前ロータリー

その他

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  • 作家の内田百閒が、「東北本線阿房列車」で1951年(昭和26年)に金田一駅に停車した列車から見たことを書いている[12]。ホーム上の二つの駅名標は「きんたいち」だが、改札の上に新しく取り付けたような額には「きんだいち」(共にローマ字も同様)と表記が異なっていた。なお隣の目時駅では隣駅は「きんたいち」となっていた。
  • 駅前バスロータリー付近に、「パーク&ライド」利用者の為の駐車場が設置されている。ただし、利用時は駅窓口まで申し込みが必要。

隣の駅

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IGRいわて銀河鉄道
いわて銀河鉄道線
斗米駅 - 金田一温泉駅 - 目時駅

脚注

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出典

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  1. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第5号、鉄道ジャーナル社、1987年4月、103頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、415-416頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 『金田一駅が完成』昭和44年12月18日読売新聞東北版
  4. ^ 「日本国有鉄道告示第361号」『官報』1972年12月25日
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第195号」『官報』1983年1月31日。
  6. ^ 「通報 ●東北本線有壁ほか8駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1983年1月31日、2面。
  7. ^ a b c “「無人化」免れる 金田一温泉駅 民間委託の業務息切れ 農協が引き継ぐ”. 岩手日報 (岩手日報社): p.11 (1993年4月2日 朝刊)
  8. ^ “高校生待望の駐輪場 二戸の金田一温泉駅前 住民の運動で完成”. 岩手日報 (岩手日報社): p.21 (1998年4月11日 朝刊)
  9. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-124-4 
  10. ^ a b 金田一温泉駅”. IGRいわて銀河鉄道. 2021年4月11日閲覧。
  11. ^ 運行時刻などは次述の二戸市ホームページを参照。二戸市コミュニティバス時刻表 (PDF)
  12. ^ 内田百閒『第一阿房列車』新潮社新潮文庫)2003年、237-238頁。ISBN 978-4-10-135633-4。(2018年発行の16刷を参照)

利用状況に関する資料

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JR東日本の1999年度以降の乗車人員
  1. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
IGRいわて銀河鉄道の乗降人員
  1. ^ a b c 2023年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2024年6月28日閲覧。
  2. ^ 平成14年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  3. ^ 平成15年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  4. ^ 平成16年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  5. ^ 平成17年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  6. ^ 平成18年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  7. ^ 平成19年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  8. ^ 平成20年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  9. ^ 平成21年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  10. ^ 平成22年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  11. ^ 平成23年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  12. ^ 平成24年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  13. ^ 平成25年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  14. ^ 平成26年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  15. ^ 平成27年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  16. ^ 平成28年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  17. ^ 平成29年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
  18. ^ 平成30年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月20日閲覧。
  19. ^ 令和元年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月9日閲覧。
  20. ^ 2020年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  21. ^ 2021年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  22. ^ 2022年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2023年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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