天草広域連合
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天草広域連合(あまくさこういきれんごう)は、熊本県の南部に位置する広域連合である。
天草市、上天草市の2市と天草郡の苓北町の1町(発足当初は、2市13町。)で構成され、1999年7月1日に発足した。
構成自治体
[編集]構成自治体(発足当初)
[編集]現在の天草市(本渡市・牛深市・有明町・御所浦町・倉岳町・栖本町・新和町・五和町・天草町・河浦町)、苓北町、現在の上天草市(大矢野町・松島町・姫戸町・龍ヶ岳町)
隣接している自治体
[編集]天草広域連合消防本部
[編集]天草消防組合 ↓ 天草広域連合消防本部 | |
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情報 | |
設置日 |
2001年7月1日(現組織) 1973年4月1日(天草消防組合) |
廃止日 |
2001年6月30日 (天草消防組合) |
管轄区域 | 天草市・上天草市・天草郡苓北町 |
管轄面積 | 878.38km2 |
職員定数 | 218人 |
消防署数 | 3(中央・南・北) |
分署数 | 10 |
出張所数 | 0 |
分遣所数 | 0 |
所在地 | 〒863-0001 |
法人番号 | 2000020439983 |
リンク | 天草広域連合・消防サイト |
概要
[編集]2001年7月1日に天草消防組合と統合、同組合の常備消防業務を引き継ぐ。
以下のデータは2024年4月現在[1]
消防署
[編集]消防署 | 住所 | 分署 |
---|---|---|
中央消防署 | 天草市本渡町広瀬1687-2 | 有明:天草市有明町赤崎2030-8 御所浦:天草市御所浦町御所浦3526-12 倉岳:天草市倉岳町棚底850-1 新和:天草市新和町小宮地658 五和:天草市五和町二江4915-1 苓北:天草郡苓北町志岐1231 |
北消防署 | 上天草市大矢野町中11582-33 | 松島:上天草市松島町合津4276-540
東天草:上天草市龍ケ岳町高戸2095-1 |
南消防署 | 天草市久玉町1216-13 | 西天草:天草市天草町高浜南493-6
河浦:天草市河浦町白木河内238 |
沿革
[編集]※組織名及び、消防本部の2024年現在現存の署所は太字。
前史
[編集]常備消防黎明期
[編集]- 1954年4月 本渡市消防本部が発足。
- 8月 本渡市消防署が発足。中央消防署の前身にあたる。
- 1964年4月 牛深市消防本部が発足。現在の南消防署の前身にあたる。
- 1966年12月 本渡市消防本部・消防署庁舎完成。1971年の「本渡地区消防組合」成立以後中央消防署となり、幾度かの大改修を経て2014年まで使用された。
- 1970年3月 本渡市消防署瀬戸分駐所を開設する。
消防組合の設置と統合
[編集]本渡地区消防組合
[編集]- 1971年4月 本渡市周辺の1市3町(本渡市、天草郡有明町・天草郡新和町・天草郡五和町)を管轄する本渡地区消防組合が発足(車両18台・職員80人)。旧本渡市消防署を中央消防署とし、有明分署・新和分署・北天草分署(現:五和分署)開設。1署3分署1分駐所。
- 1972年4月 天草広域消防組合設立準備室が発足。
- 1973年2月 (本渡地区消防組合)化学消防車を中央消防署に配備する。
天草消防組合
[編集]- 1973年
- 1974年
- 1979年11月 南消防署にはしご付消防自動車を配備。
- 1980年
- 8月 消防艇「第2ごしょうら」進水。
- 10月 苓北分署を開設する。これに伴い、「北天草分署」を五和分署に改める。
- 1981年
- 3月 苓北分署庁舎竣工。
- 同月 救急無線波を導入。
- 1985年12月 有明町、栖本町、新和町、五和町の119番受電を本部指令室に集約。
- 1989年
- 1990年
- 8月 潜水救助隊が発足。
- 10月 消防署の組織見直し。同時に御所浦分駐所を御所浦分署に名称変更。
- 1992年
- 1993年
- 5月 1市11町の119番を消防本部通信指令室に集約する。
- 12月 中央消防署倉岳分遣所(現:倉岳分署)を開設する。
- 1995年11月 御所浦分署に救急車を配備する[注釈 8]。これを以て全署所に救急車が配備され、概ね2024年現在の現在の管轄体制が完成。
- 1996年11月 倉岳分遣所庁舎竣工。
- 1997年11月 五和分署新庁舎完成、現在地に移転。
- 1998年10月 携帯電話からの119番受付開始。
- 1999年 天消アポロキャップを作成。
天草広域連合の成立
[編集]広域連合・消防組合統合後(市町村合併を経て)
[編集]- 2002年7月1日 天草消防本部が天草広域連合に統合編入される(消防職員定数218名)。
- 2004年3月31日 大矢野町、松島町、姫戸町、龍ヶ岳町が合併、上天草市となる。構成自治体が3市9町となる。
- 2006年3月27日 本渡市、牛深市、有明町、御所浦町、倉岳町、栖本町、新和町、五和町、天草町、河浦町が合併して天草市となり、構成自治体が現行の2市1町となる。
- 2007年
- 3月 消防救急艇「ごしょうらⅢ」進水、東天草分署新庁舎完成。
- 2009年
- 4月 新和分署・五和分署が分遣所へ降格。
- 11月 有明分署で36年に亘って行われてきた、菊花鉢の配布が終了。総数6663鉢。
- 2010年
- 4月 有明分署が分遣所に降格[注釈 9]。2署7分署4分遣所となる。
- 2011年
- 3月 南消防署が現在地へ移転。
- 4月 倉岳分遣所が倉岳分署に昇格、前年にかけて分遣所に降格していた新和分署・五和分署・有明分署も分署に復し、2署11分署の体制となる。
- 2014年
- 3月 消防本部・中央消防署が現在地に移転。
- 4月 総務省消防庁から拠点機能形成車の貸与を受ける。
- 2016年
- 2017年3月 新和分署・御所浦分署の現庁舎完成。
- 2018年2月 北消防署庁舎完成。同時に救助隊を発隊し、救助工作車Ⅲ型と高度救助資機材及び高度探査装置を配備。
- 2019年
- 3月 小型無人航空機(ドローン)を運用開始。
- 7月 有明分署・西天草分署の現庁舎完成。
- 8月 河浦分署の現庁舎完成。中央消防署に高度救助隊発隊。
- 2020年12月 松島分署の現庁舎完成。
- 2023年11月 苓北分署の現庁舎完成。
外部リンク
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2024年現在の車両は全て小型水槽装備のCD-Ⅰ型。
- ^ もともと導入されていた御所浦分署・倉岳分遣所(現分署)以外においても、更新時期を迎えたポンプ車の置換え用として2010年頃から導入され、最盛期には倉岳分署はじめ7台が常備車で在籍したが、再びCD-Ⅰ型ポンプ車への置換えが進み、現在は御所浦分署のみの配置。
- ^ 中央消防署及び南消防署配備。
- ^ 中央消防署及び苓北分署配備。
- ^ 中央消防署(Ⅱ型)と北消防署(Ⅲ型、モリタ・R-Ⅲレッドアーマー仕様)に配備。
- ^ ボンネット部に大書きされる「天消救急隊」のレタリングが特徴。尚、御所浦分署のみ、御所浦島及び牧島の道路事情を考慮した小型の救急車が配備され、高規格救急車の配備歴がない(2018年に小型救急車に更新される迄は、長年にわたりナローボディの2B型救急車が配備されていた)。
- ^ 熊本県下ではかなり早い高規格救急車の導入であり、熊本市消防局のベンツとほぼ同時導入である。尚、1996年には南消防署に2台目の高規格救急車が配備され、その後2013年までに道路事情で高規格救急車が導入困難な御所浦分署以外の常備車を高規格救急車に置き換えている。
- ^ 御所浦島と牧島間の架橋に伴うもの。
- ^ 因みに同年7月には、2009年以降に分遣所に降格した新和・五和・有明の消防ポンプ自動車が、常備消防では珍しい小型動力ポンプ積載車へ更新されているが、あまり長くは続かず、2020年から2023年にかけて、倉岳分署を含めてCD-Ⅰ型ポンプ車に再び更新されている。
出典
[編集]- ^ “令和5年版消防年報について”. 天草広域連合消防本部. 天草広域連合 (2024年7月10日). 2024年8月10日閲覧。