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仮面ライダー龍騎

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仮面ライダー龍騎』(かめんライダーりゅうき)は、2002年(平成14年)2月3日から2003年(平成15年)1月19日までテレビ朝日系で毎週日曜日8:00 - 8:30に放送された、東映製作の特撮テレビ番組、及び主人公のヒーロー名。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


特徴

仮面ライダークウガ』、『仮面ライダーアギト』の作中では使用されなかった"仮面ライダー"という言葉を復活させた今作では、13人もの仮面ライダーが(設定上)作品中に登場(実際TVに登場したのは10人)し、最後の1人になるまで戦い続ける宿命を持つ。それぞれ仮面ライダーになった者には戦う動機があり、カードデッキを与えられた者はその身体能力や才能に関係なく全員が仮面ライダーに変身できる。仮面ライダー版『バトル・ロワイアル』とも言える内容となっている。

本作は平成・仮面ライダーではもっとも視聴者の間で物議を醸した作品である。まず放送開始前の記者発表の段階では、キャラクターデザインにおける従来の仮面ライダーの特徴であった楕円形の複眼は主人公・龍騎のみに採用され、それさえも複数のスリットが入った面をつけているかのような独特のデザインであり、また「カード」「契約モンスター」等、児童向けのイメージが強い新要素も一部で物議を呼ぶ。放送開始後は、仮面ライダーが自らの欲望を叶えるために他のライダー達と殺し合うというストーリーや、悪者であっても「仮面ライダー」を名乗る(それまで仮面ライダーに酷似した敵は何度も登場しているがいずれも「仮面ライダー」を名乗ったことはなく、呼ばれてもいない)という設定が、子供番組としては不適切であるといった意見も新聞投稿等に見られた(仮面ライダー1号=本郷猛を演じた藤岡弘、も、このストーリーや設定には難色を示している)。

TVシリーズ中盤で、最終回を映画館において先行的に上映してしまう劇場版(結果的にはTVシリーズとはパラレルワールドとなった)、テレゴングを使用した電話投票によってリアルタイムにドラマの結末が変わるというスペシャル番組(結局投票結果は「戦いを続ける」になったが、最後のナイトになった真司を囲んでの「ファイナルベント」の連呼は視聴者の間で恐怖を呼んだ)、最終回前に死んでしまう主人公など前代未聞の企画がなされたことでも話題を呼んだ。また平成仮面ライダー作品で最終回直後に特別仕様の玩具CMが用意されたのは『クウガ』と本作のみである。作品内容に関する賛否の議論はTVシリーズ最終回後まで続き、常に注目を浴び続けた作品であった。

また、乗用するバイク(ライドシューター)は主にミラーワールドへの単なる移動手段として使用され、戦闘においても一部ライダーの契約モンスターが必殺技使用時にバイク形態に変身するという描写がなされるのみで、「愛車としてのスーパーバイク」というコンセプトからも離れた設定になっている。

登場する仮面ライダーを演じる俳優の中には、かつて特撮ヒーロー・ヒロインを演じた萩野崇シャンゼリオン)、高野八誠ウルトラマンアグル)、高槻純ウルトラマンネオス)、加藤夏希ロビーナ)が加わり、また世間的に浸透している俳優・津田寛治神保悟志や、グラビアアイドルとしてブレイクする直前の森下千里が起用された。更にテレビスペシャルではベテラン俳優の黒田アーサーが仮面ライダーベルデ役で出演するなど、そのキャスティングも話題となった。

商業的には、劇中に登場するアドベントカード(玩具用にアレンジしたもの)を関連玩具や音楽CDなどに封入する形で、単なるグッズ販売に留まらないジャンルを越えたメディア展開を見せた。なお、本作から作品中で使用される楽曲の発売元がコロムビアからavex modeに交代(ただし『真』『ZO』『J』はアポロン音楽工業)したこともあり、主題歌『Alive A life』では仮面ライダーのTVシリーズとしては初の女性ボーカル・松本梨香を起用し、キャラクター名をタイトルや歌詞に織り込まないなど、仮面ライダーTVシリーズでは初の試みがなされた。玩具面においては、全てのアドベントカードに対応した「ドラグバイザーツバイ」は大ヒット商品となり、玩具業界にとって最大稼ぎ時であるクリスマスを迎える前に、殆どの店頭から姿を消してしまった。また、クリスマス商戦に向けてトイザらス限定で発売された「変身ベルトVバックル 13ライダーセット」は事前情報が殆ど無い状態でいきなり発売されたにも関わらず、(主に大人のファンによって)あっという間に店頭から消えてしまった。更に番組終了後に発売された「カードダス アドベントカード TV EDITION」はファンの注目度に対しその出荷数の少なさから、これもあっという間に市場から消えてしまった。

当初の構想では仮面ライダーが50人登場し、怪人は登場せず主人公が毎週違うライダーと戦うものを考えていたが、毎回主人公が非戦を訴えながら戦い続けるのは無理があるということから、結果的に50話続けるのにキリの良い13人にまで絞り、主人公が迷い無く倒せる戦闘要員として怪人・モンスターを設定した。またその13人も当初は全員出すつもりは無く、中には主人公の知らない所で戦い死んだライダーも数人いる案もあったらしい。実際の作品に於いても、13人全員が登場したのはスペシャル版のみで、劇場版及びTVシリーズ本編には登場しなかったライダーも存在する。

2004年7月から2004年9月にかけては、インドネシアタイ台湾フィリピンシンガポールマレーシア香港といったアジア地域で順次放送が開始されている。 更に、アメリカでのリメイクも決定している。

終了から4年が経過した現在でも装着変身シリーズで全ライダー&契約モンスターが発売される等、今でも高い支持を持つ作品である。

世界設定

ミラーワールド

鏡の中に存在し、左右反転されている以外は現実世界とそっくりそのままだが、モンスターやミラーワールドの住人以外の動物は存在しない世界。パラレルワールドと思われる。 その成り立ちには、神崎兄妹が深く関わっている。

ミラーワールドにおいては、人間は長時間存在することが出来ず、一定時間を過ぎると粒子化して消えてしまう。逆にミラーワールドに生息する者が現実世界に長時間存在することもできない。仮面ライダーになった者はミラーワールドでの粒子化を9分55秒間(リュウガを除く。オルタナティブは8分25秒)抑えることができ、それがミラーワールドにおけるライダーの活動限界時間となる(時として短くなる事がある)。

基本的に鏡から出入りするが、ガラス、水たまりやヘルメットなど鏡面化しているものならばどこからでも出入りが可能。但し、龍騎ブランクが出る時には入ってきた所から出なければならなかったり(2話)、ライドシューターに搭乗・移動したり等、ミラーワールドの境界については不明瞭な部分もある。「ルールよりも作劇を重視した」かの様な演出も多々見られた。OPでも左右対称にあらゆるものが映し出される映像がある。

神崎士郎による仮面ライダー

本作における「仮面ライダー」とは、神崎士郎が開発したカードデッキと呼ばれる変身システムを用いて、ミラーワールドへ渡ることのできる者のことを指す。カードデッキの入手方法は様々で、神崎士郎に選ばれた者、デッキを受け継いだ者、自分からライダーになることを望んだ者などがいる。

従来の仮面ライダーシリーズ作品では、改造手術を受けるか何らかの神秘的な力を得るなどして仮面ライダーに変身する能力を得ていたが、主人公も含めて全く普通の人間が外部的なアイテムによって変身するという設定は、『仮面ライダーアギト』に登場したGシリーズに継ぐものである。

香川英行が開発したオルタナティブシリーズもミラーワールドへの移動が可能であるが、劇中では「擬似ライダー」という扱いとなっている。

共通装備はVバックル、カードデッキ、ライドシューター。

劇中では『仮面ライダーは13人いる』と言われていたが、テレビシリーズに登場したのは10人。残る3人は劇場版やスペシャル版のみの登場となった。

仮面ライダーへの変身

ガラスや水面などの鏡面にカードデッキをかざす事で変身ベルト・Vバックルが実体化、カードデッキを実体化したベルトに装填することによって仮面ライダーに変身することができる。 変身後は鏡面の中に存在するライドシューターと呼ばれるバイク型の移送機を用いることによって、現実世界とミラーワールドを結ぶ次元空間を移動することができる。

変身後も、現実世界で活動することは可能。また、契約モンスターを現実世界に召喚することも可能である。ただし、殆どの戦闘はミラーワールドの中で行われている。

それぞれの仮面ライダーにはカードデッキをかざした時に独自の「変身ポーズ」があり、単純なものから複雑なもの(手を何回も動かす等)まで、さまざまである。

モチーフ

本作に登場するすべての仮面ライダーのモチーフは騎士であり、加えてそれぞれのライダーが契約するモンスターの属性を持ち、容姿も契約モンスターに似たものに変化する。モンスターとの契約を行わなくとも仮面ライダーには変身できるが、その力を十分に発揮することはできない。モンスターとの契約を行う前の姿は"ブランク体"と呼ばれ、カラーリングなどが若干異なる。

仮面ライダーの目的

各ライダーは、それぞれの目的を持って、最後の一人のライダーになるためにライダー同士の戦いを行う。 また、人間界に侵入するモンスターの駆除も行う(ある者は人々を守るため、またある者は自分の契約モンスターの餌にして自らの戦闘能力を強化するため)。

アドベントカード

カードデッキには一揃いのアドベントカードが入っており、その中に含まれる"CONTRACT(契約)"のカードを用いることによって、ミラーワールドに生息するモンスターと契約することができる。

契約モンスターをコントロールする技を使用するためには、カードデッキからアドベントカードを1枚引き抜き、専用のバイザーにセット(ベントイン)して発動させる必要がある。 各々のライダーが持つアドベントカードの種類はあらかじめ決まっており、アドベントカードを引き抜く瞬間、ライダーの意思によってその種類が決まる。 モンスターとの契約によりデッキが再編成され発生したカードは、他の仮面ライダーがベントインした場合でも、本来の所有者である仮面ライダーにアドベントカードの効果が現れる(サバイブ等の特殊カードは例外)。

効果の強さは「AP」(防具は「GP」)という単位で設定されており、1APが0.05t(トン)に相当するものとして計算される。なお、「AP」という単位は後の作品である『仮面ライダー剣』においても使用されているが、その計算方法は本作とは異なる。

各カードの効果についてはアドベントカードを参照のこと。

オルタナティブ

神崎士郎の残した仮面ライダーとミラーワールドに関する研究資料から、香川英行教授が作り出した仮面ライダー。仮面ライダーの持つそれとは形状の異なる特殊なカードデッキ・アドベントカードを用いるが、製作者が異なるだけで技術や理論は殆ど同一のものであり、能力的にも仮面ライダーと同等で、変身した者によってはそれを上回る事もある。ただし、ミラーワールドで活動できる時間は8分25秒と、仮面ライダー(9分55秒)より若干短い。また、「アクセルベント」「ホイールベント」といった他のライダーにはない特殊なカードも所持、カードバイザーの音声も神崎士郎によるライダーと違い女声が発せられる。HERO SAGAにおいてはゼロを含めて13人存在した。

劇中では仮面ライダーと呼ばれることはなく、「あれは仮面ライダーじゃなくてオルタナティブ」という台詞もあった。これは、劇中世界において「仮面ライダー」という言葉が、「神崎士郎の作ったカードデッキで変身する戦士」を指しているためである。公式ホームページでは「擬似ライダー」という呼称をされている。2体存在するが、最後は2人とも東條によって倒され、ミラーワールドに消滅する結末となった。

名称のオルタナティブは、英語で「代替」を意味する。

内容

仮面ライダーに変身する人物

劇中世界においては、神崎士郎が開発したカードデッキにより変身するものが、「仮面ライダー」と呼ばれている。仮面ライダーオーディンを除くライダーは、変身する者が描かれている。他作品にくらべて、アンチヒーロー的な色が強い。

城戸 真司(きど しんじ)=仮面ライダー龍騎

設定年齢23歳。ネットでニュースの配信を行っている通信会社・OREジャーナルの記者見習い。
正義感は強いが、単細胞で底無しのお人好しのため騙されやすい。モンスターはともかく元が人間のライダーは殺せない…といった「仮面ライダー」シリーズを見渡しても例の無い設定の主人公。変身後、「っしゃあ!」と気合を入れる癖がある。アントニオ猪木のファンらしく、「闘魂」のTシャツを着ていたり、時々アドリブで顔マネもしていた(前途の「っしゃあ!」もアドリブだが、公式採用になった)。
バイクは排気量の小さな車種しか乗れず、劇中ではホンダ・ズーマーに乗っていた。「バカ」と公式設定されている。得意料理は餃子。
謎の行方不明事件の調査を行っている時に、榊原耕一のアパートでカードデッキを拾った事から、秋山蓮・神崎優衣の二人と出会い、ライダー同士の争いに巻込まれるハメに。
モンスターから人々を守る、ライダー同士の戦いを止めることがライダーとしての目的。しかし、様々なライダー達と出会い、彼らが命を懸けてまで叶えようとする願いについて知るうちにその思いは揺らぎ始める。更に、ライダー同士の戦いが無効になると、優衣が現実世界から完全に消滅してしまう事を知り、優衣を救う為には戦わなければいけないのかと苦悩しつつ戦うことになる。蓮と何度か激突をするが、結局は止めを刺すことが出来なかった。
ライダー同士の戦いを止める事が自分自身の願いである事に気付いた真司は、ようやく迷いを吹っ切るが、変身前にレイドラグーンに襲われた少女を庇って致命傷を負ってしまう。それでも変身して戦いを挑むが、レイドラグーンの大量部隊を倒した後、限界を迎えて息を引き取った。その際、自らの戦う理由をようやく見いだすが、それが分かった瞬間が自らの死の瞬間であったとは何とも皮肉な話であった。最終回を目前に命を落とす主人公ライダーという前代未聞であり、ファンの間で物議を醸した。
  • 劇場版
この話でのみ、幼少期に優衣と出会った事がライダーバトルを発生させる原因となったことになっている。秋山蓮とともに最後の二人に勝ち残るが、その後の戦いの結末は不明。
  • TVSP版
初代龍騎となっていた榊原からカードデッキを託され、2代目龍騎となる。
カードデッキを破壊された後、2通りのラストが描かれている。
  1. 秋山蓮からカードデッキを託されて2代目ナイトになり、他の生き残ったライダー達と戦おうとする(最終勝者は描かれない)。
  2. 戦わないことを選び、コアミラーを破壊してミラーワールドを消滅させる。しかし平凡になったはずの世界に違和感を感じ、鏡の向こうからこちらを見るライダー達の姿を見つけミラーワールドは消滅していないことに気づく。そして自らの手にもカードデッキが握られており、ライダー達の戦いが続いていく事に気づいた真司は愕然とする。
  • 漫画版
TVSP版の戦わない結末を知りたい視聴者の意見を元にMEIMUが構想し制作。
2通りのラストが描かれている。
  1. 戦うことを選んだ場合。TVSPと同じく、秋山蓮からカードデッキを託されて2代目ナイトになり、ミラーワールドが半壊するほどの激しい戦いを繰り広げ、満身創痍になりながらも最後の勝者となる。しかし、既に自分が誰なのか、何のために、誰のために戦っていたか忘れてしまい、全てが滅び去った世界に只一人立ち尽くしていた。
  2. 戦わないことを選び、コアミラーを破壊してミラーワールドを消滅させ、榊原の行方不明となった場所、すなわち初めてミラーモンスターに襲われた時間まで戻る。高見沢とニアミス、芝浦を取材、浅倉逮捕及び弁護を北岡が受けるニュースを見て、そして秋山と出会い別れるシーンなどが描かれ、TV版のエンディングに近い。ライダーの存在しないもう一つの世界で平凡な人生を送る。

秋山 蓮(あきやま れん)=仮面ライダーナイト

設定年齢24歳。意識不明の恋人・小川恵里をよみがえらせるために仮面ライダーになった。彼の契約モンスターであるダークウィングは今も恵里の命を狙っており、真司でさえ自分の意志で契約したが他のライダーと違って恋人をモンスターに襲わさせないためやむなく契約した唯一の人物(ただしこのことは劇中では明かされない)。変身後、ダークバイザーを目の前に掲げる癖がある。
職業は不明(テレビシリーズでは喫茶店「花鶏」で働くようになる)。真司と違って変身前から大型のバイク(HONDAのシャドウスラッシャーを乗用。
ライダーとしての戦いの中、士郎の妹である神崎優衣と出会ってからは、ライダーやミラーワールドの情報を得るために彼女と行動を共にしている。女性には優しく、男性に対しては短気で喧嘩っ早い部分が目立つが、根は思いやりのある心優しい性格。しかし目的のために冷徹に振舞うこともある。
最後のライダーとして勝ち残り、オーディンを倒して小川恵里の意識を回復させるが、それを知る事なく力尽きた。これにより、仮面ライダーの戦いは誰一人として生き残る者はいなかった(これはいかなる理由があろうとも、殺し合いをしてまで欲望を叶えようとする戦いに勝者がいてはいけないと言う制作者側の意図とも解釈できる)。
  • 劇場版
真司とともに最後の二人に勝ち残る。真司を親友と認めながらも自分と戦うよう懇願するが、その後の結末は描かれていない。
  • TVSP版
手塚海之と親友であり、彼と共に仮面ライダーとなる。龍騎と共にベルデ率いるライダー軍団に追い詰められた際に龍騎を庇い、ベルデのデスパニッシュを受け満身創痍の状態になりつつも、ベルデを飛翔斬で倒し、手塚の仇を討った。だが、同時に致命傷を負っていた自身も力尽き、最後は、カードデッキを破壊された真司に自らのカードデッキを託し、息を引き取った。
  • 漫画版
ミラーワールドが消滅した結末では恵里と二人で幸せに暮らしていた模様。

須藤 雅史(すどう まさし)=仮面ライダーシザース

設定年齢28歳。劇場版には登場しない。小竹署の刑事で、ある画廊で起きた連続失踪事件を追っていたが、裏では悪事を働いていた。
(裏の)仕事仲間の加賀を殺害してしまい、彼の遺体を壁に埋めていたところに神崎と出会う。殺人の隠蔽、さらにはライダーの戦いで頂点を極めるために仮面ライダーとなる。後にナイトとの戦闘でカードデッキを破壊されたことにより契約を破棄されたボルキャンサーに食い殺され、13人のライダーのうちの初死亡者となる。
この世界の仮面ライダーと呼ばれる者は、カードデッキを持つ者によって、善にも悪にもなりうること、仮面ライダーであろうと死という結末がありうる事を最初に視聴者に教える事になったライダーでもある。
  • TVSP版
警視庁の刑事であり、浅倉威を逮捕した。脱走した浅倉を倒すためライダーになり、浅倉逮捕のために城戸真司に力を貸す。しかし、実はそれは芝居で、彼の心は既にライダーの『力』に飲み込まれていた。真司を裏切り殺そうとするが浅倉=王蛇に襲撃され、死亡。

北岡 秀一(きたおか しゅういち)=仮面ライダーゾルダ

設定年齢30歳。敏腕弁護士であるが社会正義・プライドなどよりも報酬を重視する性格。好きな食べ物は贅沢かつ高級なものなら何でも。子供の頃のあだ名はなし(友達が一人もいなかったから)。元秘書の浅野めぐみ曰く「好きな言葉は『濡れ手で粟』」。取材のためにやってきた桃井令子に一目惚れし、以後何度もアプローチをかけるようになる。
逮捕された浅倉を弁護するも無罪にできず、その事で浅倉から恨まれる。不治の病にかかっており、不老不死の身体を手に入れるため仮面ライダーになった。そのためか重病人に対しては不自然なほど親切。次第にライダー同士の戦いを空しく感じるようになり、病状が悪化したこともあってライダーの戦いを降りることを決意する。最後に、浅倉との因縁に決着をつけようとするも、その前に自宅のソファで眠るように永眠。やっとのことで桃井令子にデートの約束を取り付けるも、彼が待ち合わせに間に合うことは永遠になかった。
  • 劇場版
姉に手をかけた浅倉を弁護したことから美穂からも恨まれていた。罪の意識を感じているのか、エンドオブワールドの攻撃時にわざと狙いを外したり、浅倉に苦戦しているところを助けたりしたが、逆に仇を横取りされると思った美穂に攻撃されている。
そのこともあって最後にはライダーの戦いを空しく感じるようになり、自らカードデッキを置く形で脱落。
  • TVSP版
城戸真司がナイトに変身した時点で生きていたが、その後の消息は不明。

手塚 海之(てづか みゆき)=仮面ライダーライア

設定年齢24歳。劇場版には登場しない。占い師。コイン占いの的中率はほぼ100%で、予知能力とも言える。
神崎士郎に勧誘されながら仮面ライダーになるのを拒んで死んだ親友を救えなかった悔恨から、仮面ライダー同士の争いを止めるため奔走する。芝浦淳が死亡した後に「次に死ぬのは城戸真司」と占うが、「運命は変えられる」と言い残し、真司をかばい犠牲になり、王蛇の攻撃により死亡する。口癖は「俺の占いは当たる」。
  • TVSP版
秋山蓮と同じく小川恵里を愛していたという前提で登場。ベルデに襲われ死亡している。

芝浦 淳(しばうら じゅん)=仮面ライダーガイ

設定年齢21歳。劇場版には登場しない。明林大学2年生。ゲームサークルに所属しており、サークル仲間に自らのゲームをさせる事で、勝手に殺し合いをするように仕組んだ。
ゲーム感覚で仮面ライダー同士の戦いに加わる。真司からドラグレッダーのカードを奪い脅したり、OREジャーナルを乗っ取ってしまおうとしたりと色々企む。最期は六人のライダーによる大乱戦を演出するが、王蛇にゾルダの砲撃に対する盾にされた挙句、とどめにベノクラッシュの猛撃を受け爆死する。
  • TVSP版
他のライダーたちとの戦闘中にディスパイダーに捕食される。

浅倉 威(あさくら たけし)=仮面ライダー王蛇

設定年齢25歳。連続殺人の罪で拘置所に服役していた脱獄囚。「イライラするんだよ」が口癖。幼い頃から暴力と隣り合わせで生きてきた為に、大人になってもそれ以外では生きられない性質(殴ったり殴られるかしないとイライラする)になってしまった。幼い頃に実家に火をつけ両親を殺害する等、ライダーになる以前にも様々な悪事に手を染めており、敏腕弁護士である北岡でさえ無罪にできなかった。その為、北岡に「能無しの役立たず」と逆恨みの念を抱きライダーになってから付け狙うように。変身後、首をひねる癖がある。
拘置所で神崎士郎に会い「仮面ライダーの戦いを活性化させるため」に仮面ライダーとして選ばれる。ライダーになった直後に脱獄し、戦いと殺戮そのものに悦びを見出してライダーになって戦う(そのため勝利した際の願いはライダーバトルを永久に続かせることと思っていた)。目的のためには手段を選ばない狡猾さも併せ持ち、実の弟の暁でさえベノスネーカーに餌として捕食させている。ただ、ライダーになってから、3体のモンスターに付け狙われていた少女を、気まぐれからなのか殺害せず助けた事もある(本人はモンスターをおびき寄せるための囮と言っていたが)。
ゾルダとの戦いに勝利するも、それは宿敵の北岡ではなく既に病死してしまった彼に替わって変身した由良吾郎だった。その後いらつきが治まらず、その理由すらわからない(北岡を付け狙い続けて本人も気付かない内に一種のライバル心を抱くようになり、それが永久に果たされなくなった事を理解できなかった為だと考えられる)彼は周囲を取り囲んでいた警官隊に突進、あえなく射殺される。
  • 劇場版
ファムとの戦いの最中に突如現れたリュウガにジェノサイダーを倒され、モンスターとの契約による力を持たないブランク体に戻ってしまい、ファムにその際の隙を突かれてカードデッキを破壊される。自分が死んだことが信じられない様子だったが、最後は高笑いをしながらミラーワールドで消滅。
  • TVSP版
城戸真司がナイトに変身した時点では生きている。その後の消息は不明。

東條 悟(とうじょう さとる)=仮面ライダータイガ

設定年齢25歳。劇場版には登場しない。清明院大学・香川の研究室に属する大学院生。
“英雄”を目指してライダーになる。自分が英雄になるためには多少の犠牲はつきものと、仲間である仲村を殺害。更に、自らに英雄の覚悟を説いた香川にも不信を抱き即殺害。その後は半ば自暴自棄に近い状態でライダー同士の戦いに自ら身を投じる。「英雄ってのは、なろうとした瞬間に失格」と北岡に図星を突かれ取り乱すこともあった。「みんなが好きになってくれるかもしれない」という理由で、英雄になる事に異常なほど固執していた事から、人間関係に恵まれない生い立ちを持っていた事が窺われ、ある意味では最も悲しいライダーといえる。ある戦いで真司らを倒したと思い込み、次にすべきことを探しながら街中をふらついていたとき、トラックにはねられそうになった親子を咄嗟にかばって命を落とす。その親子に敬愛する香川教授とその息子を重ね合わせていたのだ。死を迎える寸前、その表情は何処か穏やかなものであった。皮肉にもその死は新聞記事で「親子を救った英雄」として称えられることに。
  • TVSP版
変身後の姿のみ登場。城戸真司がナイトに変身した時点で生きている。その後の消息は不明。真司が戦いを拒否した結末の時は、鏡の向こう側から真司を見ている。

佐野 満(さの みつる)=仮面ライダーインペラー

設定年齢21歳。劇場版には登場しない。地下駐車場の警備員をしていたが、実は大企業の御曹司。
ライダーの力を金儲けに利用する事しか考えていない。父親の死亡により莫大な財産を手にし、縁談話も持ち上がったことから仮面ライダーである必要性がなくなったのだが、神崎士郎や契約したガゼル軍団達がそれを許すはずもなかった。仲間だと信じていたタイガに裏切られ、重傷を負った後、ミラーワールド内で遭遇した王蛇によりカードデッキを破壊されて現実世界に戻れなくなり、雨の中婚約者の名前を叫びながら時間切れにより消滅するという、ある意味もっとも悲惨な末路を辿る。「金を儲けて幸せになりたい」という誰もが抱く純粋な理由ではあったが、軽い気持ちで仮面ライダーになった上に、金儲けの為に平然と裏切りを行っていたので自業自得には間違いないが、「俺はただ、幸せになりたかっただけなのに…」という叫びともあいまって、非常に後味の悪い最期を遂げた。
  • TVSP版
変身後の姿のみ登場。城戸真司がナイトに変身した時点で生きている。その後の消息は不明。真司が戦いを拒否した結末の時は、鏡の向こう側から真司を見ている。

高見沢 逸郎(たかみざわ いつろう)=仮面ライダーベルデ

設定年齢38歳。TV版・劇場版には登場しない。
  • TVSP版
巨大企業・高見沢グループの総帥を務める実業家。
全てを手に入れたかに見える彼だがその欲望は尽きることはなく、超人的な力を得るために仮面ライダーとなった。イニシアチブをとるのが上手く、普段は紳士的だが、その本性は過激かつ粗暴。ライダーとしての能力は他のライダーに比べて低いものの、契約モンスター・バイオグリーザの特性を生かした戦術と、巨大企業の総帥と言うカリスマ性から、他のライダーからは一目置かれる存在。他のライダー達を利用して龍騎とライアの抹殺を計る等、汚い手を平然と使う卑劣漢で、他のライダー達を率いて、龍騎とナイトを袋叩きにして追い詰めるが、満身創痍となったナイトの捨て身の一撃を受けて爆死する。

霧島 美穂(きりしま みほ)=仮面ライダーファム

設定年齢18歳。TV版には登場しない。作中唯一にしてシリーズ初の女性ライダーである。
  • 劇場版
浅倉威に姉を殺されており、遺体の冷凍保存にかかる費用を稼ぐべく結婚詐欺を働いていた。また、姉の殺害事件の裁判で弁護を行なったのが北岡であったことから浅倉と北岡への復讐・姉の蘇生のためライダーバトルに参戦する。自らの手で王蛇に止めを刺すことで姉の敵を討つ。戦いの中で真司に好意を抱くが、リュウガに襲われ致命傷を負う。真司に救われたものの、彼と別れた後、眠るように死んでいった。
「霧島」は彼女が結婚詐欺をはたらく際に名乗った姓で、彼女自身の姓は不明。
  • TVSP版
変身後の姿のみ登場。城戸真司がナイトに変身した時点で生きている。その後の消息は不明。

鏡像の城戸真司=仮面ライダーリュウガ

TV版には登場しない。
  • 劇場版
龍騎の鏡像といえる存在で、『ミラーワールドの仮面ライダー』を自称する。ミラーワールドの住人であるために他のライダーとは逆に現実世界での活動時間に制限がある。完全な肉体を得る為に龍騎=城戸真司との融合を図る。素顔も真司と瓜二つで、鏡像であるために衣服の模様が左右逆なのが唯一の違い。性格もまさに鏡像の如く、真司とは正反対で邪悪。目つきは浅倉威を彷彿とさせ、ある意味で浅倉以上に好戦的といえる。圧倒的な戦闘能力で、王蛇を戦闘不能に陥れ、更にはファムに致命傷を負わせた。
一度は真司との融合に成功するものの、優衣の自殺により分離され、最後は龍騎との一騎打ちの末に敗れて消滅する。誕生の理由はファンの間で様々な諸説は存在するが、公式的には不明。須賀貴匡は「設定が曖昧なので自分なりに解釈するしかなく、神崎士郎が送り込んだリーサルウェポン(真司の姿をしたモンスター)のつもりで演じた」と語っている。
  • TVSP版
変身後の姿のみ登場。劇場版と違い、ミラーワールドの住人なのか等、その正体は一切不明。城戸真司がナイトに変身した時点で生きていて、その後の消息は不明。
HERO SAGA内のアナザーストーリーアドベントカレンダーでは、死んだ真司の双子の兄である城戸真一の魂が真司を護るべく真司の身体に乗り移り変身した姿という設定になっており、圧倒的な強さで王蛇とゾルダを完膚なきまでに倒している。
また、別のアナザーストーリーIFの世界では、鏡の中の城戸真司が現実の真司と融合して龍騎と龍牙(アナザーストーリーのみの表示。雑誌でも一部これを使用)二人分の能力を持つライダーとなる。このため劇場版のリュウガと違い、龍騎のカードをも操りリュウガサバイブに変身した。その圧倒的な能力でタイガを倒すが、続けて襲ってきた香川率いる13人のオルタナティブ軍団に数で押され劣勢に。そこへ神崎優衣が乱入、真司の意識が戻りオルタナティブの刃から優衣を庇って死亡する。

神崎の代理人=仮面ライダーオーディン

神崎士郎の代理ともいえる仮面ライダーオーディンに変身する人物。当初は神崎自身が変身しているかと思われたが、神崎は実体を持たないため、作中正体が明かされることがなかった。神崎士郎の傀儡的存在であり、変身者自身の意思や目的は感じられない。最後に勝ち残ったライダーと戦う事を目的とする。(声:小山剛志
「仮面ライダー龍騎超全集 最終巻」では士郎が無作為に選んだ人物が変身していると記述されており、劇中でも神崎が浮浪者らしい男の前に立ち、カードデッキを渡すかの様な描写がなされているが、実際に渡す描写は無かった為、その真偽は不明である(台本には神崎がカードデッキを渡すまでが書かれているが、そのシーンは本番では収録されていない)。
作中で2度ナイトに倒されたが、カードデッキだけは破壊されずに残っていたためその後も何度も出現した。
HERO SAGA内のアナザーストーリーIFの世界では、恋人の小川恵里を失い失意の状態で戦いの場から逃げ出した蓮が、神崎に洗脳された状態でオーディンに変身して戦わされていた。
  • TVSP版
龍騎のカードデッキを握りつぶして破壊した。城戸真司がナイトに変身した時点で生きている。その後の消息は不明。真司が戦いを拒否した結末の時は、鏡の向こう側から真司を見ている。

擬似ライダーに変身する人物

仲村創(なかむら はじめ)=オルタナティブ

清明院大学・江島研究室に所属していた大学院生で神崎士郎の実験によって仲間を全員失った。後に香川と出会い、真相を知った仲村は、全ての元凶である神崎優衣を抹殺すべくオルタナティブとなる。しかし、オルタナティブやその使用目的について話してしまった東條に、度重なる失敗による怒りをぶつけてしまった事で、彼の反感を買い、龍騎を追い詰めたときにタイガのクリスタルブレイクで致命傷を負わされ、ミラーワールドに消滅した。

香川英行(かがわ ひでゆき)=オルタナティブ・ゼロ

清明院大学教授。常人離れした記憶力をもっており(一度見たものは、理解する前に記憶してしまうと言う特殊能力)、神崎士郎の研究資料を一度見ただけにも関わらず、その記憶を元にもう一つの仮面ライダー・オルタナティブを作り上げ、自らもオルタナティブ・ゼロとなる。ミラーワールドのモンスター達に関係する神崎優衣を危険視し、その除去を企図する。「多くの命を助けるために少数の命を犠牲にする」べきという信条を持っていたが、自らの妻子を犠牲にすることにためらいを見せた。そのため、東條に不信感を抱かれる。東條の中に眠る潜在的な憎悪に気づき始めた香川は、自身の家族と触れ合わせる事で東條に人間性を取り戻させようとしたが、返ってその行為が東條の逆鱗に触れてしまう。最期は「ライダー同士の戦いに勝った者こそが真の英雄」と考えるようになってしまった東條によって倒された。遺体もミラーワールドで消滅している。
HERO SAGAにおいては仲村を含めた学生による13人のオルタナティブを指揮して城戸真司と一体化して二人分の能力を持つ仮面ライダーリュウガと戦った。戦いの中でリュウガを追い詰めるが神崎優衣が乱入。神崎優衣を殺そうとするが、真司の意思を取り戻したリュウガが優衣を庇って倒されてしまう。その後、神崎優衣にオルタナティブを貸してくれと懇願されオルタナティブを貸してしまう。

その他の登場人物

神崎 優衣(かんざき ゆい)
設定年齢19歳、1月19日生まれ、失踪した兄・士郎を探している少女。ミラーワールドに少なからず関わりがある。
劇中彼女に危害を加えた(或いはそうしようとした)人物は皆その直後に死亡しており、そのことが「ライダーバトルの裏ルール」と呼ばれもした。
神崎 士郎(かんざき しろう)
設定年齢25歳、9月29日生まれ、清明院大学・江島研究室に所属していた大学院生。旧姓は高見士郎(たかみ しろう)人を仮面ライダーに変身させる技術を開発し、ある目的のためにライダー同士の戦いを仕組んだ。ライダーバトルのルールブック的存在。オーディンのライダーデッキを所有しているが、実体を持っていない為、自分では変身出来ない(劇中での詳細は不明)。優衣の兄で、アメリカでは死亡したことになっている。ライダー全員の契約を勝手に破棄し、モンスターに襲われると脅しをかけて妹を探させるなど、優衣の事に関してはまるで見境がなくなる。鳳凰型のガルドサンダー・ガルドストーム・ガルドミラージュを所持(あるいは契約)しており、邪魔者や優衣に危害を加える者の抹殺をさせていた。
大久保 大介(おおくぼ だいすけ)
設定年齢36歳、OREジャーナルの社長兼編集長。城戸真司の大学時代の先輩でもある。大手新聞社を辞めて会社を設立した。お調子者だが熱いジャーナリスト魂の持ち主で、仕事に対する情熱と信念は非常に強い。真司に対しては兄のように接することも。
桃井 令子(ももい れいこ)
設定年齢23歳、OREジャーナルのジャーナリスト。真司の先輩であり、危険な仕事でも逃げないジャーナリズムの持ち主。その責任感の強さが悲劇を産み出すこともある。連続行方不明事件及び浅倉関連記事の担当者でもある。事件に関係していない人物で最も多くのライダー(真司、北岡、浅倉など)と接触した人物であり、北岡からは積極的なアプローチを受けていた。しかし、彼女は北岡を嫌っていたため最後までは誘いにのることはなかった。行方不明事件を追って、最終回近くで真司が仮面ライダーの一人である事を突き止めるが、北岡がライダーである事には気付かなかった。
島田 奈々子(しまだ ななこ)
設定年齢23歳、OREジャーナルのシステム担当。イグアナを社内でペットとして飼っている。コンピューターに関する知識は一流で、16話で芝浦が作り出したプログラムの破壊ウィルスを短時間で作った。めぐみとは折り合いが悪いらしく、彼女が入社してからは毎日喧嘩している。
浅野 めぐみ(あさの ―)
設定年齢25歳、北岡秀一の元秘書。拳法の達人らしく喧嘩がめっぽう強くボディーガードとしては非常に優秀であったが、あまりにも不器用であったため北岡から解雇されていた。その後移動ラーメン屋をやっていたが、大久保に気に入られOREジャーナルに入社した。緊張すると貧血により気を失う体質で、それを不治の病と勘違いしていた。
神崎 沙奈子(かんざき さなこ)
設定年齢45歳。優衣と士郎の叔母で喫茶店「花鶏(あとり)」のオーナー。アマゾン同好会にしょっちゅう参加している。「あたしの勘に間違いはないわ」が口癖だが、当たったためしは一度もない。真司と蓮を暇な時に店で働くという条件で下宿させている。
小川 恵里(おがわ えり)
設定年齢23歳。秋山蓮の恋人で、清明院大学・江島研究室に所属していた大学院生。神崎士郎の実験に参加し意識不明になる。途中、意識を取り戻すが再び眠ってしまう。最終回に蓮が勝ったことで本格的に意識を取り戻したが、そのとき蓮は既に死亡していた。
由良 吾郎(ゆら ごろう)
設定年齢25歳。北岡秀一の秘書兼ボディーガード。通称「ゴロちゃん」。料理が得意で、あらゆる事を器用にこなすが、口笛だけは苦手。かつて傷害事件に巻き込まれた際、弁護を担当した北岡を「先生」と呼び尊敬し、また自分の弁護をしていなければ、北岡の病が不治の段階まで進行する前にどうにかできただろうと後悔している。北岡の死亡後は彼に代わってゾルダに変身、王蛇との戦いに赴くが敗れ、ミラーワールドの中で死亡、消滅する。劇場版では北岡の脱落とともに出番が終わるため、その後の詳細は不明。
榊原 耕一(さかきばら こういち)
設定年齢28歳。ドラグレッダーに喰われ行方不明になっており、名前のみ登場する。TVSPでは城戸真司の先代の龍騎であったが致命傷を負い、真司にデッキを託し消滅して死亡。

仮面ライダー

仮面ライダー龍騎

城戸真司が変身する、ドラゴン型モンスター・ドラグレッダーと契約したライダー(TVSP版では真司以前に耕一も変身していた)。召喚機は左腕に装備されているガンレットタイプの龍召機甲・ドラグバイザー。アドベントカードをベントインする際には、ドラグバイザーの上部カバーを開き、その中にカードを装填する。基本的には肉弾戦向き。
ドラグレッダーとの契約前、及びドラグレッダーのカードを盗まれた際には契約モンスター無しとみなされ、体色が黒い龍騎・ブランク体になる。「SURVIVE 烈火」を使用すると、龍騎サバイブへと強化変身する。
真司がカードデッキを入手した当時には、ミラーワールドのモンスターを封印できる「SEAL 封印」のカードも持っていたが、ドラグレッダーとの正式契約前に破棄している(劇中では他に、江島均教授が持っていた1枚、計2の存在が確認されている)。
ファイナルベントの技は、ドラグレッダーと共に空中に舞い上がり、身体を回転させ、ドラグレッダーのドラグブレスのエネルギーを受けながら敵に蹴りを決める、龍騎最強必殺技「ドラゴンライダーキック」である(6000AP)。
  • 身長:190cm
  • 体重:90kg
  • パンチ力:200AP
  • キック力:400AP
  • 視力:最大15km
  • 聴力:最大15km
  • 走力:100mを5.0秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び35m

仮面ライダー龍騎 ブランク体

龍騎がドラグレッダーとの契約前、或いはドラグレッダーのカードを失った場合に変身する形態。能力は著しく低下しており、体色が赤から黒へと変化している。また、細部が微妙に異なっている。
  • 身長:190cm
  • 体重:90kg
  • パンチ力:50AP
  • キック力:100AP
  • 視力:最大5km
  • 聴力:最大5km
  • 走力:100mを8.0秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び10m

仮面ライダー龍騎サバイブ

龍騎が「SURVIVE 烈火」のカードを使用し、強化変身した形態。能力は格段に上昇している。召喚機はドラグバイザーが変形して拳銃タイプになったドラグバイザーツバイ。カード装填口が2箇所あり、龍の口の装填口にサバイブのカードを装填する。側面部の装填口にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使用できる。ソードベント使用時はドラグブレードに変形するほか、シュートベント使用時はレーザービームを放つ武器としても使用可能。普段は左腰に下げている。
サバイブ状態でのファイナルベントの技は、龍騎・サバイブを乗せたドラグランザー(マシンモード)がウィリー走行。その口から火炎弾を連続発射しながら突っ込んで行き、車体そのもので相手を踏み潰す「ドラゴンファイヤーストーム」である(9000AP)。この技の攻撃力はオーディンを除けば全ライダーで最強の威力を誇る。
  • 身長:193cm
  • 体重:95kg
  • パンチ力:300AP
  • キック力:500AP
  • 視力:最大20km
  • 聴力:最大20km
  • 走力:100mを4.5秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び45m

仮面ライダーナイト

秋山蓮が変身する、コウモリ型モンスター・ダークウイングと契約したライダー(TVSP版では蓮からカードデッキを託された真司も変身している)。召喚機は左腰に下げている剣型の翼召剣・ダークバイザー。アドベントカードをベントインする際には、バイザーの翼を展開、柄の中にカードを装填する。無論、武器としても使用可能。ダークウィングと合体する事で飛行する事も可能。名前が示す通り、剣術を駆使した戦闘を得意としている。なお、面の奥にある目は発光させることも可能だが、劇中では一度も発光させることはなかった。
ブランク体は劇中・劇場共に未登場(放送当時は公開されていなかったが、後にホビー誌の誌上限定販売という形で商品化されている)。後に手塚から託された「SURVIVE 疾風」を使用し、ナイトサバイブへと強化変身する。
ファイナルベントの技は、ウィングランサーを芯にマントをドリル状に変形させて突撃する「飛翔斬」(5000AP)。
  • 身長:195cm
  • 体重:95kg
  • パンチ力:200AP
  • キック力:300AP
  • 視力:最大10km
  • 聴力:最大25km
  • 走力:100mを4.5秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び40m

仮面ライダーナイトサバイブ

ナイトが「SURVIVE 疾風」のカードを使い、強化変身した形態。能力は格段に上昇している。召喚機はダークバイザーが楯状に変形して左腕に装着されたダークバイザーツバイ。カード装填口は2箇所あり、上部の装填口にサバイブのカードを装填する。下部の装填口(ダークブレードの鞘に相当)にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使用できる。ソードベント使用時にはダークブレード、ガードベント使用時はダークシールドに分離するほか、シュートベント使用時はダークアローに変形する。
ファイナルベントの技は、ダークレイダー(マシンモード)による体当たり「疾風断」(8000AP)。
  • 身長:198cm
  • 体重:97kg
  • パンチ力:300AP
  • キック力:450AP
  • 視力:最大15km
  • 聴力:最大30km
  • 走力:100mを4.2秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び50m

仮面ライダーシザース

須藤雅史が変身する、カニ型モンスター・ボルキャンサーと契約したライダー。召喚機は左腕に装備されたハサミ型のシザースバイザー。アドベントカードをベントインする際には、接合部を開き、その中にカードを装填する。無論、武器としても使用可能で、厚い鉄板をも切り裂く。陸上及び水中におけるパワー重視の格闘戦を得意とする。
所有カードはストライクベント、モンスター(仮面ライダー龍騎)ガードベント(本来盾だけだが、フィギュア版では肩パーツもくっつけられる)のみと少なく、能力値も他のライダーと比べると低い。それを補うためか、ボルキャンサーに人を襲わせ能力を底上げしていた。
ファイナルベントの技は、ボルキャンサーが両腕でシザースをジャンプさせ、シザースが空中前転しながら体当たりする「シザースアタック」(4000AP)。
  • 身長:190cm
  • 体重:93kg
  • パンチ力:250AP
  • キック力:300AP
  • 視力:最大10km
  • 聴力:最大10km
  • 走力:100mを5.0秒で走る
  • ジャンプ力:一跳び35m

仮面ライダーゾルダ

北岡秀一が変身する、バッファロー型モンスター・マグナギガ(二足歩行をすることからミノタウロス型であるとも言われる)と契約したライダー(最終回では吾郎も変身している)。13人のライダーの中で唯一、銃撃戦、砲撃戦を得意とする。召喚機は右腰に下げている銃タイプの機召銃・マグナバイザー。アドベントカードをベントインする際には、マガジンスロット部にカードを装填する。毎分120発のエネルギー弾を放つ武器としても使用可能。
ファイナルベントの「エンドオブワールド」は、ファイナルベントの中でも最も広範囲の敵を攻撃できる。ストライクベントのカードも持っているが、接近戦を好まないためか劇中で使用されることはなかった。

仮面ライダーライア

手塚海之が変身する、エイ型モンスターエビルダイバーと契約した仮面ライダー。
本来は手が不自由となった天才ピアニスト斉藤雄一が変身するはずだったが、彼がミラーモンスターのガルドサンダーによって殺されたため、戦いを止めるべく手塚が引き継いだ。水中戦が得意。武器はエビルダイバーの尾を模した鞭エビルウィップのみだが、コピーベントという、近くにいるライダーの武器を複製して使用できる特殊能力カードを所有している。
召喚機はエビルバイザー。左腕にあるエイ型の召喚機。この中にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使用できる。盾として使うこともできる。
ファイナルベント技はエビルダイバーとともに決める体当り「ハイドベノン」であり、完全に決まればナイトの飛翔斬とほぼ同等の威力。

仮面ライダーガイ

芝浦淳が変身する、サイ型モンスターメタルゲラスと契約した仮面ライダー。
西洋甲冑のような姿で、強力な防御力を誇る。コンファインベントという相手のカード能力を一度だけ無効化する特殊カードも複数所持している。
召喚機はメタルバイザー。左肩アーマー前部に取り付けられている召喚機。この中にアドベントカードを投げ入れることで、そのカードの能力を使用できる。
ファイナルベント技はメタルゲラスとのコンビネーション攻撃「ヘビープレッシャー」であり、ナイトの飛翔斬や、ライアのハイドベノンとほぼ同等の威力。

仮面ライダー王蛇

浅倉威が変身する、コブラ型モンスターベノスネーカーと契約した仮面ライダー。
他のライダーと違って契約カードを3枚所有しており、ガイ・ライアを倒した事で浅倉を付狙うメタルゲラスとエビルダイバーとも無理矢理契約している。ベノスネーカー・メタルゲラス・エビルダイバーの3体の合体によってジェノサイダーを誕生させる、ユナイトベントという特殊能力カードを所有していた。
HERO SAGAにおいては仮面ライダーナイトから「SURVIVE 疾風」のカードを奪い王蛇サバイブとなっているだけでなくゾルダ、リュウガ、オーディン、龍騎以外の全ライダーから契約カードを奪ってユナイトベントで融合させジェノサバイバーを誕生させる(その際にたまたま近くに居たドラグレッダーも巻き込まれている。またナイトから奪った契約のカードはトリックベントによる偽者)。
召喚機は杖の形をした召喚機、牙召杖・ベノバイザー 。先端のコブラの頭の部分にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使用できる。武器として使用はせず、ソードベントでの追加武器として、ベノスネーカーの尾を模した剣べノサーベルを武器として主に使用している。
ファイナルベント技はベノスネーカーの溶解液を使った連続蹴り、「ベノクラッシュ」。龍騎のドラゴンライダーキックと同等の威力がある。ジェノサイダーとのファイナルベント技は「ドゥームズデイ」。発動時には腹部にブラックホールが出現し、きりもみ状態で相手をその中へ蹴り込む。メタルゲラス・エビルダイバーと契約してからは上の二人のファイナルベント技も使用できる。

仮面ライダーベルデ

高見沢逸郎が変身する、カメレオン型モンスターバイオグリーザと契約した仮面ライダー。
「クリアーベント」や「コピーベント(ライアのものと異なり、姿そのものを近くにいるライダーに擬装できる)」などを駆使して相手を翻弄する。しかし、ベルデ自身の戦闘能力は他のライダー達と比べるとかなり低い方であり、高見沢が他のライダー達に龍騎を倒させようとしたのもその為ではないかと思われる。ちなみにベルデとはイタリア語で緑色を表している。
召喚機はバイオバイザー。 左太股に装着されており、ここからカメレオンの舌の如く伸びたカードキャッチャーにアドベントカードをセットすることで、そのカードの能力を使用できる。
ファイナルベント技はバイオグリーザが舌を伸ばし、空中で逆さまになったベルデの両足を縛り、振り子の要領で相手に突撃させる。その際にベルデはその相手を掴む。そしてバイオグリーザが舌を戻した後、ベルデは相手を掴んだまま空中回転、そこから相手の頭を地面に激突させると言う、パイルドライバー的な技「デスパニッシュ」

仮面ライダータイガ

東條悟が変身する、トラ型モンスターデストワイルダーと契約した仮面ライダー。HERO SAGAにおいての漢字表記は大牙。
パワー重視の格闘戦を得意とし、奇襲戦法を好む。フリーズベントというモンスターの動きを止める特殊効果カードを所持しており、このカードは、ライダーの契約したモンスターにも有効である。また、劇中では使用されていないが、ガイのコンファインベントを無効化にするリターンベントと言う特殊なカードも所有している。
香川と仲村もタイガのカードデッキを持っていたが、オルタナティブ製作の過程でコピーしたものであるらしく、変身はできずミラーワールドを覗ける効果くらいしかない。
召喚機は斧の形をした召喚機、白召斧・デストバイザー。見た目に比べ重量は3㎏とかなり軽い。刃の付け根の虎の頭をスライドさせて、その中ににアドベントカードを装填して使用する。武器としても使える。
ファイナルベント技は「クリスタルブレイク」。デストワイルダーが敵をタイガのいる方向へ引きずり、タイガがデストクローを突き立てて、そのまま持ち上げて結晶爆発させる。

仮面ライダーインペラー

佐野満が変身する、レイヨウ型モンスターギガゼールと契約した仮面ライダー。
ギガゼール以外にもマガゼール、オメガゼールなどのレイヨウ型モンスターを多数引き連れている(契約したのはギガゼールのみだが、ギガゼールに他のレイヨウ型モンスターを率いる特殊能力を持つため、他のレイヨウ方も契約に近い形になっている)。足技を利用した格闘戦を得意とする。ファイナルベント「ドライブディバイダー」ではその多数のモンスターが一斉に攻撃し、最後をインペラーが左足で飛び膝蹴りを決めてとどめを刺す。
召喚機はガゼルバイザー。右足の脛にセットされているアンクレットタイプの召喚機。右足を上げた状態から、この中にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使用できる。

仮面ライダーファム

霧島美穂が変身する、白鳥型モンスターブランウイングと契約した仮面ライダー。
本作の仮面ライダーの中で唯一の女性仮面ライダーであり、仮面ライダーシリーズ初の女性仮面ライダーでもある。「ガードベント」によって召還されるウィングシールドは、大量の羽を撒き散らし敵を撹乱させる特殊な盾である。標準装備の剣(ブランバイザー)はレイピア状で、ソードベントでの追加武器はなぎなた型のウイングスラッシャー。基本的にはナイト同様に剣戟が主体。ちなみにファムとはフランス語で女性を表す。
召喚機はブランバイザー 。左腰に下げている、サーベルの形をした召還機。「羽召剣」という異名を持つ。武器や必殺技を使う際には、翼を展開して柄の部分にアドベントカードを装填する。もちろん、武器としても使える。
ファイナルベント技は 「ミスティースラッシュ」。ブランウイングが翼で起こした突風で吹き飛ばされた敵を、ウイングスラッシャーで両断する必殺技。

仮面ライダーリュウガ

黒いドラゴン型モンスタードラグブラッカーと契約した仮面ライダー。
龍騎の鏡像ともいえる存在で、ほぼ同じ姿をしているが、体の色と目の形、ドラグブラッカーの紋章が異なる。装備も龍騎と同じものが多いが、能力値はすべてリュウガのものの方が上回っている。その正体は、鏡像の城戸真司である。
HERO SAGAにおいては、城戸真司と融合して龍騎のカードを手に入れてリュウガサバイブへとパワーアップしている。HERO SAGAでは龍牙とも呼ばれている。
召喚機は、左腕に装備されているガントレットタイプの龍召機甲・ブラックドラグバイザー。武器や必殺技を使う際には、このブラックドラグバイザーの中にアドベントカードを装填する。なお13ライダーの中では、この召喚機のみカード装填時のボイスが異なっている。
ファイナルベント技は「ドラゴンライダーキック」。自らの体を中に浮かせてからドラグブラッカーのエネルギーを受けて、左足で飛び蹴りを決める。威力は龍騎のものよりも1000AP高い。

仮面ライダーオーディン

不死鳥型モンスターゴルトフェニックスと契約した仮面ライダー。北欧神話に登場する神々の王の名を持つ黄金の仮面ライダーで、バトルに勝ち残ったライダーが最後に対戦する相手とされる。
神崎士郎の代理ともいえる存在。『13番目の仮面ライダー』を自称し実体を持たない神崎に代わって戦っている傀儡の存在。その正体が明かされる事はついに無かった。
神崎優衣に新たな命を与える為、最後に勝ち残ったライダーを倒す事を目的に神崎士郎によって作られている為、最初からサバイブ状態になっている等、最強の能力を持っている。瞬間移動や黄金の羽を撒き散らす攻撃など、他のライダーには無い能力も持ち、タイムベントと言う時間を逆行させる特殊カードを持っていて、神崎士郎が望まない状況になった時には、このカードを使いライダー同士の戦いをリセットさせる。またそれと共に、3枚目のサバイブカード「SURVIVE 無限」を所有している。必殺技である「エターナルカオス」については、APが10000である事以外は一切不明で、遂に最後までその内容が明らかになる事はなかった(テレビゲーム版では見ることができ、分身して相手を袋叩きにするというものであった)。
召喚機はゴルトバイザー。オーディンの意思を受けて転送されてくる、錫杖型の召喚機。先端の鳥状の飾りの下の部分をスライドさせて、その中にアドベントカードを装填することにより、そのカードの能力を使用できる。なお鳥状の飾りは展開できるようになっているが、劇中では展開することはなかった。
3度目のナイトとの戦いで、ライダー同士の戦いに決着がついた事を察知。最後のライダーが蓮である事を告げ、消滅を迎えた。

オルタナティブ

オルタナティブ
コオロギ型モンスターサイコローグと契約している擬似ライダー。オルタナティブは、英語で「代替」を意味する。
仲村創が変身する。変身時間は通常の仮面ライダーよりも短いが、戦闘能力はライダーのサバイブ体並に高い。当初は正体不明のライダーで、真司は東條が変身しているのではないかと予想していたが、完全にあてが外れた。
オルタナティブ・ゼロ
オルタナティブのプロトタイプ。
オルタナティブ作成者の香川教授が自ら変身する。オルタナティブ同様サイコローグと契約している。腕や胴の側面に、プロトタイプを示すラインが入っているが、その他の外観や基本能力は完成型であるオルタナティブと変わりない。香川が驚異的な記憶力で相手の攻撃を全て記憶してしまうため、同じ攻撃は二度と通用しないという恐るべき敵となっている。
どちらとも召喚機はスラッシュバイザー 。右腕に装着されているスラッシュタイプの召喚機。レジのカードリーダーの要領で、カードのコード部分を通すことによりそのカードの能力が使用可能となる。13ライダーの召喚機とはボイスが異なり女声。尚、使用したカードはスラッシュした後、消滅する。
ファイナルベント技は「デッドエンド」。オルタナティブ・ゼロを乗せたサイコローダーがコマのようにスピン回転しながら、相手目掛けて突っ込んでいく。ナイトサバイブの疾風断と全く互角の8000APと、かなりの威力がある。

契約モンスター

仮面ライダーは、ミラーワールドのモンスターとCONTRACT(契約)のカードを通じて契約することによりその真の力を発揮することができる。基本的に1人のライダーにつき1体のモンスターとの契約を結ぶが、CONTRACT(契約)のアドベントカードを複数持つ仮面ライダー王蛇に限っては複数のモンスターと契約している。また、仮面ライダーインペラーは、契約モンスターのギガゼールが同属のレイヨウ型モンスターと常に群れで行動する習性をもっているため、本来契約しているギガゼールの他にも、マガゼールやオメガゼールなども従えている。

モンスターはミラーワールドに生息しており、長く現実世界に留まることは出来ない。 人間や他のモンスターを倒した時に発生するエネルギー球を食料にしている。TVSPでは、ディスパイダーに仮面ライダーガイが足から捕食されている。

モンスターとの契約は、そのモンスターに食料を提供することを条件に共に戦ってもらうことを約束するだけのものであり、両者の間に友情や主従の忠誠は全く存在していないと言ってもいい(唯一、ナイトの所有するダークウイングのみ主従を思わせる描写もあったが、これは秋山の恋人の恵里をまだ狙っているからであり、捕食を阻止するために言うことを聞かせているからである。中には、メタルゲラスやエビルダイバーのように行動原理等に関して気が合う場合、主従を誓うモンスター達もいる。また、ドラグレッターは龍騎がピンチの時に呼んでもいないのに助けに来たことが度々あるため、ある種の友情めいたものはあったのかもしれない)。 契約のカードやカードデッキが破損した場合、あるいは食料を提供できずモンスターを怒らせた場合は契約が破棄されたものと見なされ、野生に戻ったモンスターによって食い殺されてしまう可能性があるため、ライダーは常に危険と隣り合わせと言える。須藤雅史(仮面ライダーシザース)は仮面ライダーナイトとの戦いでカードデッキを破壊され、ボルキャンサーに食い殺されている。また、ゾルダを殺してしまったと勘違いし、放心状態となった城戸真司(仮面ライダー龍騎)やライダーとの戦いにしか興味を示そうとしない浅倉威(仮面ライダー王蛇)も食料を与えていなかった事で、契約破棄と見なし怒り出したドラグレッダーやベノスネーカー達に危うく捕食されそうになった。

  • ドラグレッダー() 契約ライダー:龍騎
    • ドラグランザー 契約ライダー:龍騎サバイブ
  • ダークウイング(コウモリ) 契約ライダー:ナイト
    • ダークレイダー 契約ライダー:ナイトサバイブ
  • マグナギガ(バッファロー) 契約ライダー:ゾルダ
  • ベノスネーカー(コブラ) 契約ライダー:王蛇
    • ジェノサイダー(ベノスネーカー・メタルゲラス・エビルダイバーの3体を合体) 契約ライダー:王蛇
    • ジェノサバイバー(ベノスネーカー・メタルゲラス・エビルダイバー・デストワイルダー・ボルキャンサー・ギガゼール・ブランウイング・バイオクリーザ・ダークウイング・ドラグレッダーをユナイトベントで合体。ただしダークウイングはトリックベントによる偽者)HERO SAGAに登場。契約ライダー:王蛇サバイブ
    • べノヴァイパー(ベノスネーカーが「SURVIVE 疾風」のカードで変化した姿) HERO SAGAに登場。契約ライダー:王蛇サバイブ
  • ゴルトフェニックス(不死鳥) 契約ライダー:オーディン
  • ボルキャンサー(カニ) 契約ライダー:シザース
  • エビルダイバー(エイ) 契約ライダー:ライア(後に王蛇と契約)
  • メタルゲラス(サイ) 契約ライダー:ガイ(後に王蛇と契約)
  • デストワイルダー(トラ) 契約ライダー:タイガ
  • ギガゼール(レイヨウ) 契約ライダー:インペラー(他のガゼル系モンスターも操れるが、契約しているわけではない)
  • ブランウイング(白鳥) 契約ライダー:ファム
  • バイオグリーザ(カメレオン) 契約ライダー:ベルデ
  • ドラグブラッカー(龍) 契約ライダー:リュウガ
  • サイコローグ(コオロギ) 契約ライダー:オルタナティブ、オルタナティブ・ゼロ
  • ガルドサンダー(鳳凰
    • ガルドストーム(鳳凰)神崎士郎が従えているモンスター。契約しているのかは不明。

キャスト

スーツアクター

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

  • 「Alive A life」(第1~49話、スペシャル)
作詞:海老根祐子 作曲:和田耕平 編曲:和田耕平、本田嘉津也 歌:松本梨香

※最終話(第50話)にはオープニングは放送しない。

エンディングテーマ

放送フォーマットとしてのエンディングは原則として存在しないが、エンディングテーマと呼ばれる楽曲は従来通り制作されている。これらの曲は、各話のクライマックスで挿入歌的に使用された。

  • 「果てなき希望(いのち)」(第1~17、20~22、24~33、39話)
作詞:青山紳一郎 作曲:辻陽 編曲:坂下正俊 歌:きただにひろし
  • 「果てしない炎の中へ」(第18話)
作詞:寺田恵子安藤芳彦 作曲:野村義男 編曲:RIDER CHIPS 歌:RIDER CHIPS Featuring 寺田恵子
  • 「Revolution」(第34~37、40、41、43~48話、スペシャル)
作詞:海老根祐子 作曲・編曲:酒井ミキオ 歌:きただにひろし
  • 「Lonely Soldier」(第38話)
作詞:海老根祐子 作曲:辻陽 編曲:近藤昭雄 歌:秋山蓮(松田悟志)

「Lonely Soldier」は本来挿入歌として制作されたものだが、エンディングテーマと同じ形式で使用された。

尚、最終話(第50話)のみエンディングが存在。「INORI」は文字通りエンディングテーマとして使用された。

放映ネット局

放映リスト

※放映時にはタイトル表示は無く、新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌、テレビ朝日公式ページにて表記されたものをタイトルとしている。

放送日 話数 サブタイトル 登場モンスター 脚本 監督
2002/2/3 1 誕生秘話 ディスパイダー 小林靖子 田崎竜太
2002/2/10 2 巨大クモ逆襲 ディスパイダー・リ・ボーン
2002/2/17 3 学校の怪談 メガゼール
ギガゼール
石田秀範
2002/2/24 4 学校の怪談2
2002/3/3 5 骨董屋の怪人 ボルキャンサー 長石多可男
2002/3/10 6 謎のライダー ボルキャンサー
ゼブラスカル・アイアン
2002/3/17 7 新種誕生? ゼブラスカル・アイアン
ゼブラスカル・ブロンズ
井上敏樹 田崎竜太
2002/3/24 8 4人目ゾルダ ゼブラスカル・アイアン
2002/3/31 9 真司が逮捕!? ワイルドボーダー 石田秀範
2002/4/7 10 ナイトの危機
2002/4/14 11 謎の無人電車 ゼノバイター 小林靖子 長石多可男
2002/4/21 12 秋山蓮の恋人 テラバイター
2002/4/28 13 その男ゾルダ デッドリマー 田崎竜太
2002/5/5 14 復活の日
2002/5/12 15 鉄仮面伝説 バクラーケン 井上敏樹 石田秀範
2002/5/19 16 運命のカード ウィスクラーケン
2002/5/26 17 嘆きのナイト ゲルニュート 小林靖子 長石多可男
2002/6/2 18 脱獄ライダー
2002/6/9 19 ライダー集結
2002/6/16 20 裏切りの蓮 メタルゲラス 佐藤健光
2002/6/23 21 優衣の過去
2002/6/30 22 ライアの復讐 ガルドサンダー 石田秀範
2002/7/7 23 変わる運命
2002/7/14 24 王蛇の秘密 ネガゼール
ギガゼール
オメガゼール
井上敏樹 長石多可男
2002/7/21 25 合体する王蛇 オメガゼール
2002/7/28 26 ゾルダの攻撃 アビスハンマー 小林靖子 佐藤健光
2002/8/4 27 13号ライダー アビスラッシャー
2002/8/11 28 タイムベント ディスパイダー
ボルキャンサー
鈴村展弘
2002/8/18 29 見合い合戦 ソノラブーマ
シールドボーダー
井上敏樹 石田秀範
2002/8/25 30 ゾルダの恋人 シールドボーダー
2002/9/1 31 少女と王蛇 バズスティンガー・ホーネット
バズスティンガー・ワスプ
バズスティンガー・ビー
小林靖子 長石多可男
2002/9/8 32 秘密の取材
2002/9/15 33 鏡のマジック ブロバジェル 佐藤健光
2002/9/22 34 友情のバトル
2002/9/29 35 タイガ登場 ガルドミラージュ
ガルドストーム
石田秀範
2002/10/6 36 戦いは終わる メタルゲラス
2002/10/13 37 眠りが覚めて バズスティンガー・ブルーム
バズスティンガー・フロス
長石多可男
2002/10/20 38 狙われた優衣
2002/10/27 39 危険のサイン サイコローグ
オメガゼール
マガゼール
鈴村展弘
2002/11/10 40 兄と妹の記憶 サイコローグ
ガルドストーム
マガゼール
2002/11/17 41 インペラー シアゴースト
マガゼール
井上敏樹 田崎竜太
2002/11/24 42 401号室 ギガゼール
マガゼール
サイコローグ
オメガゼール
他多数
2002/12/1 43 英雄は戦う 石田秀範
2002/12/8 44 ガラスの幸福 マガゼール
他多数
2002/12/15 45 20歳の誕生日 シアゴースト(複数) 小林靖子 長石多可男
2002/12/22 46 タイガは英雄
2002/12/29 47 戦いの決断 デストワイルダー
シアゴースト(複数)
2003/1/5 48 最後の3日間 ガルドストーム 石田秀範
2003/1/12 49 叶えたい願い レイドラグーン(複数)
2003/1/19 50 新しい命
2002/9/19 SP 仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS ディスパイダー
ソロスパイダー
レスパイダー
ミスパイダー
井上敏樹 田崎竜太

ハイパーバトルビデオ

正式名称は『仮面ライダー龍騎ハイパーバトルビデオ 龍騎vs仮面ライダーアギト』。幼児向け雑誌「てれびくん」の応募者全員プレゼントとして作られた短編作品。

モンスターの気配を察知して変身した真司/龍騎が、モンスター軍団を率いる悪のバーニングフォームに襲われる。そこへ「人間の自由と平和を守る仮面ライダー」ナイト・ゾルダ・王蛇が応援に駆けつけるが、悪のバーニングフォームに苦戦。そんな龍騎のもとに現れたのは仮面ライダーアギトだった……という、王道ヒーローのようなストーリーが展開される。

トピックス

36話での北岡宅で真司がテレビを見るシーンで『がんばれ!!ロボコン』『はぐれ刑事純情派』『超電磁ロボ コン・バトラーV』といった過去に東映が制作した番組が流されている。 また、劇中で流された『はぐれ刑事純情派』は前作『仮面ライダーアギト』の主演賀集利樹が登場したシーンでもあった。

類似、影響を与えた作品

本作の影響か、後の漫画、アニメ、ゲームには、本作と非常によく似た設定の作品が多く見られる。

主に以下の点において特に大きな類似点がみられる。


・人と人以外のものが契約

・最後の一人となるまで互いに殺し合う。

・ライダーは総勢14人に対し、こちらも戦いに参加するメンバーは2人一組の7組である14人。

・勝者はどんな願いも叶える事ができる

・戦いをやめさせようとする主人公と、願いを叶えるために戦いをやめるという選択はない人物たち。

・多くの点で「城戸×蓮」と酷似したメインキャラクターの関係。

・契約破棄=死 であるということ。

・力を増やすために人を襲うかという葛藤。

・『英雄論』

・謎多き「黄金」の最強敵キャラクター。

・ファイナルベントに位置する固有の必殺技。

・王蛇のファイナルベント『ドゥームズデイ』に酷似した描写。

・木戸の最期に酷似した描写。


・他、印象的な台詞多数。


人と人以外のものが契約、最後の一人を決める、戦いの場への入り口が鏡といった点が共通。

関連項目

外部リンク

前後番組の変遷

テレビ朝日 日曜朝8時台前半、平成仮面ライダーシリーズ(2002年2月 - 2003年1月)
前番組 番組名 次番組
仮面ライダー龍騎