下総三山の七年祭り
下総三山の七年祭り(しもうさみやまのしちねんまつり)は、日本の千葉県船橋市三山にある二宮神社を中心として、丑年と未年にあたる年に開催される大祭である。直近では、2009年11月22日~23日に行われた。
祭りの概要
船橋市・千葉市・八千代市・習志野市の9神社の神輿が二宮神社境内に参拝に訪れる。なお、二宮神社の御輿は船橋市田喜野井地区と習志野市藤崎地区でかつぐことになっており、禊祭の時には習志野市鷺沼地区に置かれることになっている。各神社の神輿は、二宮神社近くの神揃場に集まり、献幣の儀を行い、二宮神社を参拝、その後、二宮、子守、子安、三代王の各神輿によって幕張海岸で、磯出式が行われる。その後6年おきになるが、数え7年目ごとに開催されるため「七年祭り」という名がつけられている。正式には「三山の七年祭り」という。550年以上の歴史があり、千葉県の無形民俗文化財にも指定されている。
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御礼大祭
祭りの由来
祭りの起源については諸説あるが、一般的には、室町時代の頃に馬加城主の千葉康胤が嫡子出産に際し、二宮神社、子安神社、子守神社、三代王神社の神主に馬加村(幕張)の浜辺で安産祈願をさせたことに由来するといわれ、1445年(文安2年)に現在の祭りにつながる磯出祭りが行われるようになったといわれている。
また、平安時代の頃に菅原道真のたたりを恐れた藤原時平の子孫が久々田(習志野市菊田神社付近)の入江に上陸、深山(船橋市三山)や高津 (八千代市) 等に居住した際に、二宮神社の神主となり、地域を束ねるた際に始められたのが起源を持つとする説もある。
参加地域・神社
参加する神社と役割(4市9神社)
- 二宮神社(にのみやじんじゃ)船橋市三山 父(ちち)
- 子安神社(こやすじんじゃ)千葉市花見川区畑町 母(はは)
- 子守神社(こまもりじんじゃ)千葉市花見川区幕張町 子守(こもり)
- 三代王神社(さんだいおうじんじゃ)千葉市花見川区武石町 産婆(さんば)
- 菊田神社(きくたじんじゃ)習志野市津田沼 叔父(おじ)
- 大原大宮神社(おおはらおおみやじんじゃ)習志野市実籾 叔母(おば)
- 時平神社(ときひらじんじゃ)八千代市萱田町・大和田 長男(ちょうなん)
- 高津比咩神社(たかつひめじんじゃ)八千代市高津 娘(むすめ)
- 八王子神社(はちおうじじんじゃ)船橋市古和釜町 末息子(すえむすこ)
なお、江戸時代の文化14年(1817年)には「柱連下」(しめした)として以下の21箇村が参加している。
- 現千葉市 長作村・畑村・武石村・馬加村
- 現習志野市 藤崎村・実籾村・鷺沼村・久々田村・谷津村
- 現八千代市 麦丸村・萱田村・大和田村・高津村
- 現船橋市 田喜野井村・中野木村・飯山満村・坪井村・古和釜村・大穴村・楠ヶ山村・八木ヶ谷村
交通
最寄り駅
- JR総武線津田沼駅下車 バスで二宮神社停留所行き(20分)
- 京成本線京成大久保駅下車 日大生産工学部停留所まで徒歩7分。バスで二宮神社停留所下車(5分)なお復路は大久保十字路停留所下車となる。
- 新京成線薬園台駅下車 国道296号線まで徒歩(3分)⇒薬園台駅入口停留所よりバスで二宮神社停留所下車(10分)
フォト
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参考文献
- 不明『二宮神社の大祭及起源』、国府正憲著
- 1926年『三山大祭』、国府正憲/著
関連項目
外部リンク
- 560余年の歴史と伝統 下総三山の七年祭り(船橋市公式サイト・ふなばしプラス)
- 下総三山の七年祭り(船橋市役所こどもホームページ)
- 三山の七年祭(習志野ネット)
- 三山七年祭り(個人サイト)