コンテンツにスキップ

曽我部和恭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。JamvBot (会話 | 投稿記録) による 2014年7月26日 (土) 17:06個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (分割提案成立(id:52401754)による内部リンク置換)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

そがべ かずゆき
曽我部 和恭
プロフィール
本名 曽我部 和行
そがべ かずゆき
愛称 ガベさん
出生地 日本の旗 日本千葉県
生年月日 (1948-04-16) 1948年4月16日
没年月日 (2006-09-17) 2006年9月17日(58歳没)
血液型 A型
身長 172cm
所属 青二プロダクション(最終)
活動
活動期間 1973年 - 2000年2005年
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

曽我部 和恭(そがべ かずゆき、1948年4月16日[1] - 2006年9月17日)は、千葉県出身[1]の男性声優俳優ミュージシャン。旧芸名及び本名は曽我部 和行(そがべ かずゆき)[1]血液型はA型。

人物像

経歴

敬愛大学経済学部卒業。テアトル・エコーから、青二プロダクションに所属していた。

一身上の都合から、2000年12月31日に引退した。引退後の持ち役は主に置鮎龍太郎稲田徹らに引き継がれたが、『絶対無敵ライジンオー』、『元気爆発ガンバルガー』のDVD購入特典である新作ドラマCDには出演した。引退後の出演はこのCDのみとなった。『ガンバルガー』のDVDにおいても、各巻冒頭の「テレビから離れて画面を明るく」という注意をヤミノリウス三世として語る新録音声が収録されている。

その他、2005年に出版された『アマゾンから帰ってきた男 別冊』の書籍にて出演作である『仮面ライダーアマゾン』に関するインタビューを受けている。本書の中では特撮とアニメのアフレコの違いや『仮面ライダーアマゾン』以外にも、一番印象に残っている洋画の吹き替え役などを語っている。また、本人は引退を否定し、将来に対する復帰への意欲を語っており、近影も掲載されていた。

2006年9月17日午後8時頃、食道癌のため千葉県内の病院で死去した。58歳没。死の2ヶ月前に癌が見つかった時点では、すでに進行した末期状態で、手の施しようもない状態であったという。葬儀に参列した旧友たちは、スラップスティック等でも「痩せすぎ」ということがネタになっていた曽我部のスマートな容貌がさらに痩せ細っているのを見て、思わず涙を零したという。

特色

超電磁マシーン ボルテスV』、『パタリロ!』、『J9シリーズ』や『聖闘士星矢』など、美形主役級キャラを多数担当した。また、『元気爆発ガンバルガー』のヤミノリウスIII世のように二枚目半のギャグキャラクターも得意とした。

ゼンダマン』では主役の「鉄ちゃん(ゼンダマン1号)」に内定しており、主題歌のレコーディングにもセリフ入れで参加していた。しかし、番組初収録前に体調不良となり降板した[2](後任は三ツ矢雄二)。

アニメだけでなく、吹き替え作品にも出演した。特にジャン・クロード・ヴァンダムの吹き替えを初期作品では多く担当した。

人物

戦国武将長宗我部氏の末裔[3]

音楽面での才能も見せ、1977年には古谷徹古川登志夫らと声優バンド「スラップスティック」を発足。曽我部はギタリストとしてだけでなく、作詞・作曲家としても活動していた。

かつて神谷明中尾隆聖内田直哉らと演劇活動をしていたことがある(担当は演出)。その際、芝居の演出方法で口論になってもテアトル・エコー養成所時代の先輩の神谷には最終的に逆らえなかったと言う逸話がある。

地元・千葉県においては自治体主催の公演、ママさん劇団「陽気妃」の舞台演出家としても作品を残している。

没後

人気のゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』において『超電磁マシーン ボルテスV』の峰一平などの声は、現在に至るまで生前の曽我部が録音したもののみが使われている。

後任

曽我部の引退後、持ち役を引き継いだのは以下の通り。

出演作品

太字は主役・メインキャラクター

テレビアニメ

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

OVA

1985年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1997年

1998年

劇場アニメ

1978年

1979年

1980年

1981年

1983年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1992年

1994年

1995年

1996年

ゲーム

1985年

1991年

1992年

  • BURAI2 闇皇帝の逆襲(ビドー・クレラント)

1993年

1994年

1995年

  • ブルー・シカゴ・ブルース(ブライス・リッチ)

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

  • スーパーロボット大戦α for Dreamcast(峰一平、ビショット・ハッタ)
  • スーパーロボット大戦α外伝(峰一平)
  • ボカンGo Go Go(時ワタル/ヤットデタマン)

2003年

2004年

2005年

2006年

  • スーパーロボット大戦XO(ジーン)

2008年

2011年

吹き替え

俳優

洋画

特撮

テレビドラマ

ラジオ

CD

  • JOKER(海王寺弓人)
    • JOKER FILE.1 ムーン・ファンタジー
    • JOKER FILE.2 ドリーム・プレイング・ゲーム
  • 闇の末裔(伯爵)

カセットブック

  • 聖闘士星矢「黄金十二宮(前・後編)」(双子座のサガ)
  • 美少女戦士セーラームーンそのに(クンツァイト)
  • 有閑倶楽部「ピジョン・ブランは危険なサイン」(松竹梅魅録)

脚注

  1. ^ a b c 『声優名鑑』、503頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  2. ^ ジ・アニメ『曽我部和行インタビュー』(近代映画社)
  3. ^ ジ・アニメ『曽我部和行インタビュー』(近代映画社)