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2024年4月24日 (水) 14:14時点における版

魚谷 侑未
2020年撮影
基本情報
出身地 新潟県柏崎市
生年月日 (1985-11-02) 1985年11月2日(39歳)
プロ入会 2009年 25期
所属団体 日本プロ麻雀連盟
Mリーグ
ドラフト 2018年/1巡目
2018- セガサミーフェニックス
 
YouTube
チャンネル
活動期間 2020年-
ジャンル 麻雀
バラエティ
登録者数 4.72万人
総再生回数 996万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年12月27日時点。
テンプレートを表示

魚谷 侑未(うおたに ゆうみ、1985年11月2日[1] - )は、日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士(25期・七段)[1][2]新潟県柏崎市出身[1]。趣味はゲーム乗馬[3]

YouTubeチャンネル「ゆーみんちゃんねる」にて、バーチャルYouTuberとしても活動している。

来歴

競馬漫画『風のシルフィード』を読んで騎手を志し、競馬学校に落ち、地元の高校に進学してからもトレーニングも行っていたが[3]2007年麻雀を覚えてプロ雀士を志し、地元・柏崎市愛知県豊橋市フリー雀荘(2022〜2023シリーズMリーガー鈴木優が経営していた『ばとるふぃ〜るど』)で働きながら技術を磨く[1]

2008年9月、麻雀を覚えて1年、点数計算を覚えて3ヵ月でプロ試験に合格[4]2009年日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士としてデビュー[1]

2011年、第六期女流桜花に初出場で優勝。

2012年、和久津晶との勝負に勝ち、第七期女流桜花を連覇。

2012年10月、女流モンド杯初出場で初制覇。

2013年、モンド王座杯で初優勝。テレビ放映されるこの対局の優勝で応援してくれる人が顕著に増えたことを実感したという[5]

2013年、第23期最強戦で決勝卓に残り、沢崎誠が優勝し、魚谷は2位となる。

2014年、パリで行われた第一回リーチ麻雀世界選手権において総合11位で最優秀女性選手賞を受賞[6]

2016年7月、モンド王座杯を連覇し、史上最多3回目の優勝。

2018年1月、鳳凰戦B1で2位となりA2リーグに昇格[7]

2018年に行われたMリーグドラフト会議にて、セガサミーフェニックスから1位指名を受ける[8]

2018年11月、王位戦で女性2人目となる優勝。

2020年3月、Mリーグ2019においてリーグ初の1シーズン2回役満をあがるなど成果を上げ、レギュラーシーズン最高スコアと最高打点を記録した。

2021年1月16日に同じ日本プロ麻雀連盟に所属する宮澤太佑と入籍したことをTwitterにて発表[9]

2021年2月、女流モンド杯最多となる3回目の制覇。

2021年10月、モンド王座杯で自身の記録を更新する史上最多の4回目の優勝。

2021年12月17日、9年ぶりに第16期女流桜花で3回目の優勝。同決勝では、ここ10年女流桜花の決勝卓で幾度となく同席し、歴代最多4回の優勝を誇る仲田加南をマークする麻雀を初めて打ったと語っている[10]

2022年1月、鳳凰戦B1に降級。同年8月B2に降級。

同年10月22日、荒正義との最終戦オーラスまで及ぶ熱戦の末、女流雀士として初めての十段位獲得。

2023年7月9日、第2期小島武夫杯帝王戦優勝。

2023年12月23日、麻雀日本シリーズ優勝(女性としては初)

2023年12月27日、第18期女流桜花で4度目の優勝

人物

第六期第七期女流桜花優勝で二度とも涙を流すなど、プロ入り当初は嬉しい悲しいにかかわらずよく泣いていたため、鳴きの多い雀風とかけて、泣き虫マーメイドとも言われていた[11]

2022年5月から『近代麻雀』にて、魚谷をモデルにした『泣き虫マーメイド』が連載開始。

最初に女流桜花をとったときは、好きな人にフラれたため、自分には麻雀しかないという気持ちで優勝した。目標であったタイトルである女流桜花を獲得してしまったため、その後1年ほどは燃え尽きていた[12]

第七期女流桜花決勝を争った和久津晶とは良いライバル関係であるとインタビューで語っている。

男女混合タイトルを取った頃から目標は鳳凰位となっている。

2011年頃に女流研修会で出会ってから高宮まりとは親友[13]、第10回のモンド王座決定戦では同卓してタイトルを争ったが、自身3位、高宮4位と奮わなかった。高宮からは取扱説明書として、「思ったことをハッキリ言う」「その時好きなものをtwitterで調べてからプレゼントをあげるとよい」「不満があるとtwitterで発表されます」「興味のないことは誘っても応じてくれないのでNGです」「絵とか景色にはあまり興味がない」「猫のように気まぐれでかわいい方」等と(愛情をもって)評されている[14]

雀風

近年は鳴くことが減っているが、名前に「魚」が含まれていることに加え、鳴き仕掛けを多用する打ち筋から「最速マーメイド」とも呼ばれる[3][15]。2012年頃には、私が鳴きを志したときに、楽な道じゃないし、人から認められにくいし、嫌われる可能性もあるなぁって分かっていたけど、その道を選んだと語っている[16]

得意な手役は「鳴き仕掛けでも満貫になりやすい」という理由で混一色(ホンイツ)。

獲得タイトル

  • 十段位 (第39期)
  • 王位(第44期)
  • Mリーグ MVP(2019-20)
  • 鸞和(第1期)
  • 麻雀日本シリーズ(2023)
  • 日本オープン(第16回)
  • 女流桜花 (第6期・第7期・第16期・第18期)
  • 小島武夫杯帝王(第2期)
  • 女流日本シリーズ(2018)
  • モンド王座 (第9回・第11回・第12回・第17回)
  • 女流モンド杯(第10回・第12回・第18回・第20回)

Mリーグ成績

レギュラーシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平均
着順
1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着 参照
Pt 順位 平均 順位 順位
2018-19 セガサミーフェニックス 27 ▲249.1 18/21 ▲9.2 53,000 ―― 0.67 17/21 40.7% 18.5% 2.72 5 0 6 1 6 0 9 [17]
2019-20 セガサミーフェニックス 27 451.4 1/29 16.7 94,400 1/29 0.8148 5T/29 66.7% 37.0% 2.15 10 0 8 0 4 0 5 [18]
2020-21 セガサミーフェニックス 26 ▲179.3 23/30 ▲6.9 41,600 29/30 0.8462 3T/30 42.3% 15.4% 2.58 4 0 7 0 11 0 4 [19]
2021-22 セガサミーフェニックス 26 ▲128.7 21/32 ▲5.0 58,800 17/32 0.6923 24/32 38.5% 23.1% 2.69 6 0 4 0 8 0 8 [20]
2022-23 セガサミーフェニックス 24 ▲355.2 32/32 ▲14.8 43,400 30/32 0.6667 26T/32 33.3% 12.5% 2.88 3 0 5 0 8 0 8 [21]
2023-24 セガサミーフェニックス 26 ▲13.4 17/36 ▲0.5 45,600 34/36 0.7308 22/36 53.8% 30.8% 2.44 8 0 6 0 4 1 7 [22]
通算 156 ▲474.3 ▲3.0 94,400 73.7% 46.2% 23.1% 2.57 36 0 36 1 41 1 41
  • 個人賞は規定打荘数(20半荘)以上の選手が対象
  • 着順の1.5、2.5、3.5は1着同着、2着同着、3着同着
  • 2019年シーズンから最高スコアが表彰対象に
ポストシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平着 1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着
Pt 平均
セミファイナルシリーズ
2019-20 セガサミーフェニックス 6 0.5 0.1 35,800 83.3% 66.7% 16.7% 2.33 1 0 3 0 1 0 1
2021-22 セガサミーフェニックス 4 18.1 4.5 48,500 100% 50.0% 25.0% 2.25 1 0 1 0 2 0 0
セミファイナル通算 10 18.6 1.9 48,500 90.0% 60.0% 20.0% 2.30 2 0 4 0 3 0 1
ファイナルシリーズ
2019-20 セガサミーフェニックス 6 126.0 21.0 42,900 100% 83.3% 33.3% 1.83 2 0 3 0 1 0 0
2021-22 セガサミーフェニックス 3 32.3 10.8 36,100 100% 66.7% 33.3% 2.00 1 0 1 0 1 0 0
ファイナル通算 9 158.3 17.6 42,900 100% 77.8% 33.3% 1.89 3 0 4 0 2 0 0
ポストシーズン通算 19 176.9 9.3 48,500 94.7% 68.4% 26.3% 2.11 5 0 8 0 5 0 1

Mリーグの戦績

2018年 ドラフト会議でセガサミーフェニックスから1位指名された[23]。チームメンバーは近藤誠一茅森早香。10月18日の第2試合で女流プロ第1号となる1勝目を挙げる。開幕前には男性プロと対等に戦えると宣言していたが不振から抜け出せず、個人スコアは全21選手中18位、チームも7チーム中6位でレギュラーシーズンを終えた。

2019年 チームメンバーは近藤誠一と茅森早香と和久津晶。9月30日のシーズン開幕戦で勝利を飾ると、その後も好調を維持。2月27日の第1試合で国士無双、3月3日の2回戦で四暗刻と、リーグ史上初の2週連続1シーズン2度目の役満をアガる[24]。個人としては個人スコア首位451.4pt、最高スコア9万4400点、10連続試合連対記録。セガサミーフェニックスはレギュラーシーズン首位。チームのファイナルシリーズ進出の大きな原動力となった。

作品

一般DVD

  • 麻雀プロリーグ 至高の一局(2015年12月2日、AMGエンタテイメント)- 解説

出演

映画

  • 麻雀最強戦 the movie(2022年11月18日公開、マグネタイズ)監督:原澤遊風[25]

テレビ

書籍

著書

  • ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本(2016年5月23日、鉄人社)ISBN 978-4865370577
    • 改訂版 ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本(2020年10月1日、鉄人社)ISBN 978-4865371987
  • 麻雀が強くなるための心と技術 (近代麻雀戦術シリーズ)(2019年10月2日、竹書房)ISBN 978-4801920286
  • 近代麻雀特別付録小冊子 1 魚谷侑未何切る(2022年4月1日、竹書房)※2022年5月号付録
  • 麻雀 押し引きのプロ技 勝負を決定づけるプロの選択肢と決断力 共著:白鳥翔(2023年7月27日、彩図社)ISBN 978-4801306660

関連本

  • 泣き虫マーメイド 魚谷侑未物語 原作:須田良規 漫画:三尾じゅん太(2023年1月4日、竹書房)ISBN 978-4801933903
  • Mリーガーの素顔(2023年12月5日 竹書房)著者:黒木真生 ※佐々木寿人・多井隆晴・滝沢和典・魚谷侑未など活躍中のMリーガー14名の素顔を語る。ISBN 978-4801937987

出典

  1. ^ a b c d e ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本 - Amazon.co.jp、2018年4月30日閲覧
  2. ^ プロ雀士紹介(魚谷侑未) - 日本プロ麻雀連盟公式オンライン麻雀「ロン2」、2022年8月13日閲覧
  3. ^ a b c 魚谷侑未 最速マーメイドは実力派かわいい系雀士 - 麻雀豆腐、2016年4月30日閲覧
  4. ^ プロ雀士コラム/「プロテスト実行委員会」 魚谷 侑未 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  5. ^ 第214回:プロ雀士インタビュー 魚谷侑未 インタビュアー:浜野太陽 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  6. ^ プロ雀士コラム/第1回リーチ麻雀世界選手権レポート ケネス徳田 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  7. ^ プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第34期 B1・B2リーグ 後期最終節成績表 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  8. ^ 魚谷侑未 - Twitter 2018年8月7日
  9. ^ 魚谷侑未 [@yuumi1102] (2021年1月16日). "私事で大変恐縮ですが、本日2021年1月16日に同団体の宮澤太佑さんと入籍致しました。". X(旧Twitter)より2021年1月16日閲覧
  10. ^ 第233回:プロ雀士インタビュー前編 魚谷侑未 インタビュアー:福光聖雄 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  11. ^ プロ雀士スーパースター列伝 魚谷侑未編|近代麻雀黒木|note”. note(ノート). 2022年4月27日閲覧。
  12. ^ 福山純生. “魚谷侑未「自分には何もない」挫折したからこそみつけた人生の宝物 Mリーガー列伝(25)”. 麻雀ウォッチ. 2022年4月27日閲覧。
  13. ^ プロ雀士インタビュー/第100回:高宮 まり | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  14. ^ (日本語) 高宮まりプロが作る魚谷侑未プロのトリセツがファン必見すぎる内容だったw!, https://www.youtube.com/watch?v=rkz3HemKJr4 2022年4月25日閲覧。 
  15. ^ 竹書房近代麻雀』2019年4月号付録 麻雀プロ名鑑 8頁
  16. ^ プロ雀士インタビュー/第10回女流モンド杯優勝特別インタビュー:魚谷 侑未 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月27日閲覧。
  17. ^ 近代麻雀2019年6月号特別付録 「Mリーグ2018選手データ名鑑」
  18. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2020年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  19. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  20. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2022年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月14日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  21. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月23日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  22. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2024年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月5日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  23. ^ 初代Mリーガー21名誕生”. M.LEAGUE(Mリーグ) (2018年9月10日). 2019年3月23日閲覧。
  24. ^ 「ウルッと来ちゃいました…」魚谷侑未、リーグ史上初1シーズン2度目の役満で個人トップに/麻雀・Mリーグ”. Abema 麻雀 TIMES. 2020年3月4日閲覧。
  25. ^ 麻雀最強戦 the movie - allcinema 2024年2月27日閲覧

外部リンク