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| 配偶者 = 先妻・茂山幸子（1962年に死別） |
| 配偶者 = 先妻・茂山幸子（1962年に死別）<br>後妻・茂山恵子（1963年に再婚） |
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| 活動期間 = 1924年- 2013年 |
| 活動期間 = 1924年- 2013年 |
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| 活動内容 =1924年、以呂波にて初舞台 <br>1966年、当主名の「[[茂山千五郎]]」を十二世として襲名する<ref name="butaitosugao" />。<br>1983年、[[芸術選奨文部大臣賞]]受賞、京都市文化功労者。<br>1985年、[[紫綬褒章]]受章<br>1989年、[[人間国宝]]に認定される<ref name="butaitosugao" /><br>1991年、[[日本芸術院]]会員となり、[[勲四等]][[旭日小綬章]]受章<ref>「平成3年秋の叙勲 勲四等旭日小綬章を受けた狂言師・茂山千五郎さん」『読売新聞』1991年11月3日朝刊</ref>。1994年、四世茂山千作（隠居名）を襲名。同時に長男の正義が当主名の「茂山千五郎」を十三世として継承<ref name="butaitosugao" />。<br>1997年、京都府文化賞特別功労賞受賞<br>1998年、[[NHK放送文化賞]]受賞。<br>2000年、[[文化功労者]]。<br>2001年、[[朝日賞]]受賞。<br>2007年、狂言界で初の[[文化勲章]]を受章 |
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== 経歴 == |
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本名は'''茂山 七五三'''（しげやま しめ）<ref name="butaitosugao" />。1919年に父 |
本名は'''茂山 七五三'''（しげやま しめ）<ref name="butaitosugao" />。1919年に父・茂山真一（十一世千五郎、[[茂山千作#三世|三世千作]]）と母・スガの長男として生まれる<ref name="3shanenpu">{{Harvnb|野村,土屋|2003|pages=285-290}}</ref>。正月に向けて[[注連縄#注連飾り|七五三縄]]を飾る12月28日に誕生したことに因み、{{要出典|範囲=祖母から|date=2024年4月}}七五三と名付けられた<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=10}}</ref>。 |
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1924年、「以呂波」で初舞台を踏む<ref name="butaitosugao" />。1923年生まれの弟の政次（[[茂山千之丞#二世|二世茂山千之丞]]）とは幼少時から共演し、「豆狂言師コンビ」<ref name="nikkei130523">{{Cite web |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2301T_T20C13A5CC0000/ |title=茂山千作さん死去 狂言師初の文化勲章受章 |publisher=日本経済新聞 |date=2013-05-23 |accessdate=2024-04-20}}</ref>と好評を博す<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=14-18}}</ref>。 |
1924年、「以呂波」で初舞台を踏む<ref name="butaitosugao" />。1923年生まれの弟の政次（[[茂山千之丞#二世|二世茂山千之丞]]）とは幼少時から共演し、「豆狂言師コンビ」<ref name="nikkei130523">{{Cite web |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2301T_T20C13A5CC0000/ |title=茂山千作さん死去 狂言師初の文化勲章受章 |publisher=日本経済新聞 |date=2013-05-23 |accessdate=2024-04-20}}</ref>と好評を博す<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=14-18}}</ref>。 |
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戦時中召集され、1941年に舞鶴海兵団に入団し、「[[利根 (重巡洋艦) |利根]]」に乗艦し[[真珠湾攻撃]]や[[南方作戦]]に従事するが<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=72-73,77-79}}</ref>、翌年6月に下艦し人事部に移り、海軍人事部京都出張所に転勤<ref name="3shanenpu" />、京都で終戦を迎える。戦後舞台に復帰<ref name="butaitosugao" />。戦後の苦難の時代には、弟の千之丞とともに名古屋以西の各地の学校を巡回し、授業の一環として狂言を上演して普及に努めた<ref name="nikkei130523" /><ref>{{Cite web |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009072438_00000 |title=茂山千作 |website=NHKアーカイブス |accessdate=2024-04-20}}</ref><ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=140,144}}</ref>。 |
戦時中召集され、1941年に舞鶴海兵団に入団し、「[[利根 (重巡洋艦) |利根]]」に乗艦し[[真珠湾攻撃]]や[[南方作戦]]に従事するが<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=72-73,77-79}}</ref>、翌年6月に下艦し人事部に移り、海軍人事部京都出張所に転勤<ref name="3shanenpu" />、京都で終戦を迎える。戦後舞台に復帰<ref name="butaitosugao" />。戦後の苦難の時代には、弟の千之丞とともに名古屋以西の各地の学校を巡回し、授業の一環として狂言を上演して普及に努めた<ref name="nikkei130523" /><ref>{{Cite web |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009072438_00000 |title=茂山千作 |website=NHKアーカイブス |accessdate=2024-04-20}}</ref><ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=140,144}}</ref>。 |
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私生活では1944年に親戚である西陣の帯問屋の長女西村幸子と結婚<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=83}}</ref>、 |
私生活では1944年に親戚である西陣の帯問屋の長女西村幸子と結婚<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=83}}</ref>、1945年に長男の[[茂山千作 (5世)|正義]]（五世千作）、1947年に次男の[[茂山七五三|眞吾]]（二世七五三）が誕生している<ref name="3shanenpu" />。しかし、幸子は1962年、病気の手術後に死去<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=177-178}}</ref>、死別の翌年の1963年に妹の高校時代の同級生であった高田恵子と結婚し<ref >{{Harvnb|宮辻|2013|pages=182}}</ref>、1964年に千三郎が誕生する<ref name=”kyoudai194”>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=194}}</ref>。 |
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1954年の狂言様式による創作劇「東は東」（[[獅子文六|岩田豊雄]]作、[[武智鉄二]]演出）<ref>{{NHKアーカイブス|A195411192030001300100|舞台中継―新橋演舞場― 狂言様式に依る創作劇「東は東」}}</ref>に、唐人伍雲拙の役で出演<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=165,170-172}}</ref>。1956年にはテレビドラマ「ひょう六とそばの花」<ref>{{Cite web |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009040035_00000 |title=特集ドラマ ひょう六とそばの花 |publisher=NHK |accessdate=2024-04-20}}</ref>に出演<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=199}}</ref>するなど、狂言以外の舞台やドラマでも活動する。1964年1月の[[日生劇場]]の寿大歌舞伎へ千之丞とともに「[[勧進帳]]」番卒役等で出演<ref>{{Cite web |url=https://kabukidb.net/show/1925 |title=日生劇場 1964年01月 |website=歌舞伎公演データベース |accessdate=2024-04-20}}</ref>。前月には出演に反対する[[能楽協会]]から退会勧告を受けたが、その後の狂言師らの多様な演劇活動への流れを作った<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=187-192}}</ref>。 |
1954年の狂言様式による創作劇「東は東」（[[獅子文六|岩田豊雄]]作、[[武智鉄二]]演出）<ref>{{NHKアーカイブス|A195411192030001300100|舞台中継―新橋演舞場― 狂言様式に依る創作劇「東は東」}}</ref>に、唐人伍雲拙の役で出演<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=165,170-172}}</ref>。1956年にはテレビドラマ「ひょう六とそばの花」<ref>{{Cite web |url=https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009040035_00000 |title=特集ドラマ ひょう六とそばの花 |publisher=NHK |accessdate=2024-04-20}}</ref>に出演<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=199}}</ref>するなど、狂言以外の舞台やドラマでも活動する。1964年1月の[[日生劇場]]の寿大歌舞伎へ千之丞とともに「[[勧進帳]]」番卒役等で出演<ref>{{Cite web |url=https://kabukidb.net/show/1925 |title=日生劇場 1964年01月 |website=歌舞伎公演データベース |accessdate=2024-04-20}}</ref>。前月には出演に反対する[[能楽協会]]から退会勧告を受けたが、その後の狂言師らの多様な演劇活動への流れを作った<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|page=187-192}}</ref>。 |
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独特の低くややしわがれた声は、30歳頃、学校回りの狂言で酷使した喉にポリープができて声をつぶしてしまったことに起因するが、元の声は弟の千之丞よりも少し太い美声であった<ref name=”kyoudai152”>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=152-156}}</ref><ref>{{Harvnb|野村,土屋|2003|pages=28-30}}</ref>。 |
独特の低くややしわがれた声は、30歳頃、学校回りの狂言で酷使した喉にポリープができて声をつぶしてしまったことに起因するが、元の声は弟の千之丞よりも少し太い美声であった<ref name=”kyoudai152”>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=152-156}}</ref><ref>{{Harvnb|野村,土屋|2003|pages=28-30}}</ref>。 |
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祖父の二世千作、父の三世千作に師事しつつも、他家の[[善竹彌五郎#初世|初世善竹彌五郎]]の影響<ref>{{Harvnb|野村,土屋|2003|pages=43}}</ref>等を受けながら、芸を重ねた。仕舞と謡は[[金剛巌_(初世)|初世金剛巌]]に習い<ref>{{Harvnb|野村,土屋|2003|pages=26-27}}</ref>、笛方[[森田流]]の杉市太郎に笛を習い、声が出ない数年間の間には笛方への転向を考えたこともあった<ref>{{Harvnb|宮辻|2013|pages=153-155}}</ref>。 |
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== 家族== |
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孫に茂山正邦（十四世茂山千五郎）、[[茂山茂]]、[[茂山宗彦]]、[[茂山逸平]]（何れも幸子の孫）。 |
孫に茂山正邦（十四世茂山千五郎）、[[茂山茂]]、[[茂山宗彦]]、[[茂山逸平]]（何れも幸子の孫）。 |
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2024年4月28日 (日) 04:21時点における版
四世 茂山 千作（よんせい しげやま せんさく、大正8年（1919年）12月28日 [1]- 平成25年（2013年）5月23日[2]）は、狂言大蔵流の狂言師、茂山千五郎家十二世当主（1966年 - 1994年）、人間国宝（重要無形文化財保持者）、文化勲章受章者、文化功労者、日本芸術院会員。同じく、人間国宝（重要無形文化財保持者）の二世茂山七五三は次男。
| しげやま せんさく 茂山 千作 （四世） | |
|---|---|
| 本名 | 茂山 七五三（しげやま しめ） |
| 別名義 |
十二世 茂山 千五郎 （じゅうにせい しげやま せんごろう） |
| 生年月日 | 1919年12月28日 |
| 没年月日 | 2013年5月23日（93歳没） |
| 出身地 |
.svg){kind=small} 大日本帝国・京都府（現在の 日本・京都府） |
| 職業 | 狂言方大蔵流能楽師 |
| 活動期間 | 1924年- 2013年 |
| 活動内容 |
1924年、以呂波にて初舞台 1966年、当主名の「茂山千五郎」を十二世として襲名する[1]。 1983年、芸術選奨文部大臣賞受賞、京都市文化功労者。 1985年、紫綬褒章受章 1989年、人間国宝に認定される[1] 1991年、日本芸術院会員となり、勲四等旭日小綬章受章[3]。1994年、四世茂山千作（隠居名）を襲名。同時に長男の正義が当主名の「茂山千五郎」を十三世として継承[1]。 1997年、京都府文化賞特別功労賞受賞 1998年、NHK放送文化賞受賞。 2000年、文化功労者。 2001年、朝日賞受賞。 2007年、狂言界で初の文化勲章を受章 |
| 配偶者 |
先妻・茂山幸子（1962年に死別） 後妻・茂山恵子（1963年に再婚） |
| 著名な家族 |
父：三世茂山千作（人間国宝・日本芸術院会員） 長男：五世茂山千作 次男：二世茂山七五三（人間国宝） 孫：十四世茂山千五郎 孫：茂山茂 孫：茂山宗彦 孫：茂山逸平 |
経歴
本名は茂山 七五三（しげやま しめ）[1]。1919年に父・茂山真一（十一世千五郎、三世千作）と母・スガの長男として生まれる[4]。正月に向けて七五三縄を飾る12月28日に誕生したことに因み、祖母から[要出典]七五三と名付けられた[5]。
1924年、「以呂波」で初舞台を踏む[1]。1923年生まれの弟の政次（二世茂山千之丞）とは幼少時から共演し、「豆狂言師コンビ」[6]と好評を博す[7]。
1926年に京都市立春日小学校に入学[4]、卒業後の1932年には京都市立美術工芸学校絵画科に入学するが、3年で中退した後は、狂言や謡・囃子に打ち込む[8]。1934年に「三番三」、1940年に「釣狐」を披く[4]。
戦時中召集され、1941年に舞鶴海兵団に入団し、「利根」に乗艦し真珠湾攻撃や南方作戦に従事するが[9]、翌年6月に下艦し人事部に移り、海軍人事部京都出張所に転勤[4]、京都で終戦を迎える。戦後舞台に復帰[1]。戦後の苦難の時代には、弟の千之丞とともに名古屋以西の各地の学校を巡回し、授業の一環として狂言を上演して普及に努めた[6][10][11]。
私生活では1944年に親戚である西陣の帯問屋の長女西村幸子と結婚[12]、1945年に長男の正義（五世千作）、1947年に次男の眞吾（二世七五三）が誕生している[4]。しかし、幸子は1962年、病気の手術後に死去[13]、死別の翌年の1963年に妹の高校時代の同級生であった高田恵子と結婚し[14]、1964年に千三郎が誕生する[15]。
1954年の狂言様式による創作劇「東は東」（岩田豊雄作、武智鉄二演出）[16]に、唐人伍雲拙の役で出演[17]。1956年にはテレビドラマ「ひょう六とそばの花」[18]に出演[19]するなど、狂言以外の舞台やドラマでも活動する。1964年1月の日生劇場の寿大歌舞伎へ千之丞とともに「勧進帳」番卒役等で出演[20]。前月には出演に反対する能楽協会から退会勧告を受けたが、その後の狂言師らの多様な演劇活動への流れを作った[21]。
1966年1月15日、父の真一の「千作」襲名に伴い、当主名の「茂山千五郎」を十二世として襲名する[1]。襲名披露の狂言は「菓争（このみあらそい）」で、200年ぶりの復曲だった[15]。1972年には、初孫にあたる正義の長男正邦（十四世千五郎）が誕生。
1981年、「素袍落」の成果に対し、芸術祭の能楽部門大賞[22]。1983年、芸術選奨文部大臣賞受賞、京都市文化功労者。1985年、紫綬褒章受章。
1989年5月6日、父の三世千作（1986年死去）に続き、親子二代で人間国宝に認定される[1][23]。
1991年より日本芸術院会員、勲四等旭日小綬章受章[24]。
1994年7月18日、四世茂山千作（隠居名）を襲名し、同時に長男の正義が当主名の「茂山千五郎」を十三世として継承[1]。
1997年、京都府文化賞特別功労賞受賞。1998年、NHK放送文化賞受賞。2000年、文化功労者顕彰、朝日賞受賞。
晩年に至っても精力的に活動し、2006年からは弟の千之丞と共に兄弟会を開催、千之丞が2010年に死去するまで継続した[6][25]。
2007年、狂言界で初の文化勲章を受章、京都市名誉市民[2]。
2009年には曾孫の竜正、虎真兄弟との四世代共演を果たした[26]。
2013年5月23日、肺がんのため京都市の自宅にて死去した。満93歳没[6]。没後従三位追贈[要出典]。
芸風
四世山本東次郎による弔辞において「天衣無縫、自由闊達。天性の喜劇役者だった」[27]と評されたように、伝統芸の基礎に立脚した自由自在の境地で知られた[28][29]。
幼少期から共に活動してきた弟の二世千之丞は、千作の芸は40歳頃からキャラクターがはっきりしてきて「理屈を離れて面白く」なり、後年言われるような「出てくるだけでも面白い」狂言になったと晩年に語っている[30]。また、野村万作には30代半ばで既に洒脱な芸だったと回顧されている[31]。
独特の低くややしわがれた声は、30歳頃、学校回りの狂言で酷使した喉にポリープができて声をつぶしてしまったことに起因するが、元の声は弟の千之丞よりも少し太い美声であった[32][33]。
祖父の二世千作、父の三世千作に師事しつつも、他家の初世善竹彌五郎の影響[34]等を受けながら、芸を重ねた。仕舞と謡は初世金剛巌に習い[35]、笛方森田流の杉市太郎に笛を習い、声が出ない数年間の間には笛方への転向を考えたこともあった[36]。
家族
子に、一人目の妻・幸子との間の長男・正義（五世千作）、次男・眞吾（二世七五三）と、幸子との死別後再婚した妻・恵子との三男・千三郎(2020年まで千五郎家で活動[37]）[4]。
孫に茂山正邦（十四世茂山千五郎）、茂山茂、茂山宗彦、茂山逸平（何れも幸子の孫）。
曾孫に茂山竜正、茂山虎真、茂山鳳仁、茂山蓮、茂山慶和。この他にも女性の曾孫（茂の娘）が２人いる（何れも幸子の曾孫）。
弟子
著書
- 『千五郎狂言咄』（講談社、1983年）
- 『京都の狂言師』（世界文化社、2004年）
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 北口真理子 編『人間国宝 狂言師 茂山千作 : 千五郎時代の舞台と素顔』柳原書店、1994年、170-175頁。ISBN 4840930120。
- ^ a b “京都市名誉市民 茂山七五山（しげやま しめ）氏［四世 茂山千作］”. 京都市 (2019年2月20日). 2023年1月5日閲覧。
- ^ 「平成3年秋の叙勲 勲四等旭日小綬章を受けた狂言師・茂山千五郎さん」『読売新聞』1991年11月3日朝刊
- ^ a b c d e f 野村,土屋 2003, pp. 285–290
- ^ 宮辻 2013, p. 10
- ^ a b c d “茂山千作さん死去 狂言師初の文化勲章受章”. 日本経済新聞 (2013年5月23日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ 宮辻 2013, pp. 14–18
- ^ 宮辻 2013, pp. 41–42, 52
- ^ 宮辻 2013, pp. 72–73, 77–79
- ^ “茂山千作”. NHKアーカイブス. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 宮辻 2013, pp. 140, 144
- ^ 宮辻 2013, p. 83
- ^ 宮辻 2013, pp. 177–178
- ^ 宮辻 2013, pp. 182
- ^ a b 宮辻 2013, pp. 194
- ^ 舞台中継―新橋演舞場― 狂言様式に依る創作劇「東は東」 - NHKクロニクル
- ^ 宮辻 2013, pp. 165, 170–172
- ^ “特集ドラマ ひょう六とそばの花”. NHK. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 宮辻 2013, p. 199
- ^ “日生劇場 1964年01月”. 歌舞伎公演データベース. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 宮辻 2013, p. 187-192
- ^ “文化庁芸術祭賞受賞一覧 昭和51年度（第31回）～昭和60年度（第40回）”. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 2023年には次男の眞吾（二世七五三）も人間国宝に認定され親子三代での認定となった。
- ^ 「平成3年秋の叙勲 勲四等旭日小綬章を受けた狂言師・茂山千五郎さん」『読売新聞』1991年11月3日朝刊
- ^ “千作・千之丞の会 第５回”. 森崎事務所. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “狂言・茂山家、4世代そろい踏み 年齢差なんと85歳”. 朝日新聞 (2009年6月13日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “人間国宝・茂山千作さんの葬儀／狂言界の至宝と最後の別れ”. 四国新聞社 (2013年5月27日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ 油谷光雄 編『狂言ハンドブック』（改訂版）三省堂、2000年11月、91-92頁。
- ^ 羽田昶『昭和の能楽名人列伝』淡交社、2017年3月、264頁。ISBN 9784473041715。
- ^ 宮辻 2013, pp. 257–262
- ^ “天衣無縫の芸風 狂言師 茂山千作さん死去（27日、京都市左京区・金戒光明寺）”. 産経新聞社 (2013年5月28日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ 宮辻 2013, pp. 152–156
- ^ 野村,土屋 2003, pp. 28–30
- ^ 野村,土屋 2003, pp. 43
- ^ 野村,土屋 2003, pp. 26–27
- ^ 宮辻 2013, pp. 153–155
- ^ “本年末をもって千三郎が当家を離れます。”. お豆腐狂言 茂山千五郎家 (2020年12月17日). 2024年4月28日閲覧。
参考文献
- 野村萬斎、土屋恵一郎 編『狂言三人三様 茂山千作の巻』岩波書店、2003年。
- 茂山千作、茂山千之丞 著、宮辻政夫 編『狂言兄弟 千作・千之丞の八十七年』毎日新聞社、2013年5月30日。
関連項目
外部リンク
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