コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「ファイナルファンタジーシリーズ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Fuji-77 (会話 | 投稿記録)
シリーズ作品一覧: 機種追加、ゲームジャンルlink
Fuji-77 (会話 | 投稿記録)
(相違点なし)

2006年2月28日 (火) 22:52時点における版

このテンプレート(Template:Anotheruse)は廃止されました。「Template:Otheruses」を使用してください。

ファイナルファンタジー (Final Fantasy) は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたロールプレイングゲーム作品、およびこれを第1作とするシリーズ作品の総称。

概要

一般的に用いられる略称は"FF"(エフエフ)である。「ファイファン」という略語も存在する。ちょうど並行するようにシリーズが展開してきたこともあって、エニックス(現スクウェア・エニックス)発売のドラゴンクエストシリーズ(DQ、ドラクエ)とよく比較される。

ちなみにファイナルと銘打っていた理由は、それまでの業績が芳しくなく制作者たちの間でもおそらく最後の作品になるであろうということで付けられたためである。しかしその予想に反してヒットし、同社の看板作品となった。 その後はファイナルに「究極」という意味も持たせている。

日本のゲーム市場においては、ドラゴンクエストシリーズと並びきわめて大きな影響力を持つ作品であり、本シリーズの第4作目第7作目第10作目の発売と同時に、それぞれスーパーファミコンプレイステーションプレイステーション2という当時の「次世代ハード」が爆発的に普及した。

2005年10月ファイナルファンタジーIVアドバンスのゲームボーイアドバンスでの発売を発表すると共に "Finest Fantasy for Advence" というキャッチフレーズとともに携帯機移植プロジェクトをスタートさせた。V、VIの移植も予定されていて、ニンテンドーDSで開発中のIIIが発売されれば、ニンテンドーDS1台でVIまでが携帯ゲーム機でプレイすることができるようになる。

シリーズ作品の特徴

シリーズ作品の中では共通の世界観として、あらゆる力の源である「クリスタル」を中心とする世界が描かれる事が多い。「クリスタル」にあたる位置に「魔石」(VI)や「マテリア」(VII)等があてられる場合もあるが、その基本的な役割に大きな変更はない。ただ、最近の作品では「クリスタルを中心とした世界」の枠にとらわれず、作品ごとに多彩な世界が描かれる傾向にある。

ドラゴンクエストシリーズとは異なりストーリー上の直接的なつながりを持つ作品はXX-2以外には無く、IIIIV間や、IIIV間のように間接的なつながりを暗示するものもあるが、これらにおいても、あくまで古い作品のストーリーは、新しいものの中で伝説、逸話として語られるにとどまっている。

ただし一部の人物名、キーワード、デザインの中には、シリーズ共通のものもあり、シド(人名)、飛空艇チョコボビッグス&ウェッジ、ギル(通貨単位)などは代表的な例である。シドは老人であったりヒゲオヤジだったり、作品ごとに容貌、役回りは異なるものの発明家として登場することが多い。ほか、ほぼ全作品にバハムートと呼ばれる屈強な竜が登場するが、本来竜ではないこの怪獣を、日本で竜のイメージとして新たに定着させたのもこの作品によるところが大きい。

ハード環境の進展に応じて、ATB(アクティブタイムバトル)やアビリティシステムなど、常に新たなシステムを試みている部分もこのシリーズの評価すべき点だが、やはり同シリーズの最大の魅力は、美麗かつ大規模なグラフィック、映画のようなストーリー演出と、徐々に広がる世界のスケールの壮大さにあると言えるだろう。しかし一方で、プレイヤーの自由度が失われているという見方もある。

またIVから現在まで使われているタイトルロゴには、毎作品、物語のテーマとなる絵が配置されている。(後に第1作~IIIもリメイク版で発表された)

ゲームシステム

戦闘

戦闘はプレイヤーサイドと敵サイドが向かい合い、そのようすを横から眺める形式で行われる。これはドラゴンクエストシリーズなどに代表されるプレイヤー視点の形式と対照的であり、「サイドビュー形式」と呼ばれる。各キャラクターは打撃や魔法など、様々な手段で戦闘を進めていく。魔法についての詳細はファイナルファンタジーの魔法形態を参照のこと。各キャラクターの行動順序は、作品によってそれぞれ以下のようなシステムで決定される。

  • 「ターン制」- 第1作~IIIで登場。味方が全員コマンドを入力すると「1ターン」が始まり、概ねすばやさの高い順に行動する。
  • 「ATB(アクティブ・タイム・バトル)」 - IV~IX、X-2で登場。敵味方とも時間経過とともにゲージ(見えない場合もある)がたまっていき、そのゲージがたまった者から行動を決定・開始できるというシステム。ファイナルファンタジーシリーズの戦闘の顔ともいえる。
  • 「CTB(カウント・タイム・バトル)」 - Xで登場した独自のシステム。これについてはXの項目を参照されたい。
  • 「RTB(リアル・タイム・バトル)」 - XIで登場。入力コマンドが即時に行動に反映される。ただし魔法などには効果発動までに待機時間が存在する。

基本用語

作品に関連して頻繁に登場する用語で、独自の意味を持つもの。

  • クリスタル - 不思議な宝石。作品によって複数種が登場する場合と、全世界で単一である場合とがある。世界中のありとあらゆるものを支える存在。
  • 召喚獣 - 召喚士が「召喚」することによって現れる強大な存在。人、獣、竜などさまざまな形状で現れ、通常の魔法では得られない絶大な効果を発揮する。
  • チョコボ - IIから登場した、大型の鳥のような生き物。移動に利用できる。「クエッ」と鳴く。さまざまな形で人間と共存。
  • モーグリ - III(ドーガの館内にいる)から登場した、小型の白い妖精。「クポー!」と鳴き、作品によっては人間の言葉をしゃべる。人目を避け隠れ住む場合がほとんどだが、IXやXIなど、世界規模の独自の文化を形成し人間と共存する例外もある。
  • シド - IIから登場した登場人物。各作品で設定は違うものの、なんらかの形で主人公達に協力し、時には仲間キャラである事も。下記の飛空艇に関わっている事も多い。ちなみにシドが仲間になったのは、IV、VII、FFT。
  • 飛空艇 - はるか上空を高速で移動する乗り物。物語終盤で登場。
  • ジョブ - 特殊な能力のこと。第1作、III、V、XIに登場するが、各作品ごとに扱いが大きく異なる。
  • アビリティ - 何らかの方法で習得した特殊な能力や技。自分自身の装備枠の許す限り設定しておける。
  • ポーション - HPを回復するアイテム。上位に「ハイポーション」等が存在。サントリーにて2006年3月7日より商品化されることが決定している。定価191円。限定発売のプレミアムボックスは600円。
  • エーテル - MPを回復するアイテム。上位のものに「エーテルターボ」等が存在。
  • エリクサー - 一人のHP・MPを完全回復するアイテム。この効果を味方全体に及ぼす「ラストエリクサー」も存在。
  • エリクサーをゲームクリアまで使わないで温存していると、「おまえは百姓だ」等と揶揄されるので注意。
  • ギル - 通貨単位。
  • セーブポイント - IV以降に登場。これらの作品では、フィールドマップ以外でプレイ経過を記録したり、テントを張って休息したりできる唯一の地点。特殊な結界・物質であるが、IXのみモーグリがこの役割を代行。
  • たたかう - いわゆる「打撃」のこと。武器または素手で攻撃する。
  • 戦闘不能 - HPが0である状態。倒れてしまい、行動することができなくなる。「死亡」とは異なる。
  • 竜騎士 - 槍を操り、空中を自在に舞う能力を身につけた特殊な騎士。III以降に登場。空中から時間差で急降下する「ジャンプ」や、HP・MPを吸収する「竜剣」を得意技とする。
  • ハイウインド - 画面上には登場しないものの、II、IV、V、VIIを繋ぐキーワード(名前)。空にちなむキャラに付けられている。

主なモンスター

第1作から『X-2』までの11作品のうち、過半数である6作品以上に登場しているもの(五十音順)。多くのキャラクターの名前がギリシャ神話聖書童話、各宗教などから引用されている。

シリーズ作品一覧

※FC=ファミリーコンピュータ、SFC=スーパーファミコン、GC=ニンテンドーゲームキューブ、PS=プレイステーション、PS2=プレイステーション2、XB360=Xbox 360、GB=ゲームボーイ、GBA=ゲームボーイアドバンス、DS=ニンテンドーDS、PSP=プレイステーション・ポータブル、WS=ワンダースワン、WSC=ワンダースワンカラー、Win=Microsoft Windows、i=iアプリ、EZ=EZアプリ

※斜体は未発売の作品

本編

また、日本国外仕様品を日本に逆輸入したものも、これらの他に見られる。

外伝

ファイナルファンタジーシリーズには、以下の外伝的作品もリリースされている。

『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』以降(2003年4月1日以降のソフト)は、スクウェア・エニックスより発表発売されている。

ロマンシング サ・ガシリーズは日本国外ではこのFF外伝に属する。なお、聖剣伝説の2以降はFF外伝とはされていない。

映像作品

スタッフ

  • 坂口博信 - FFシリーズの生みの親。歴代作品のプロデューサー・ディレクターなどを数多く務める。
  • 植松伸夫 - FFシリーズのBGMの作曲を手がける。
  • 天野喜孝 - イメージイラストなど
  • 野村哲也 - キャラクターデザインなど
  • 寺田憲史 - 初期のシナリオライター
  • 伊藤裕之 - FFのゲームデザイナー。ATB、アビリティ、アクセサリシステム等の生みの親。
  • ナーシャ・ジベリ - 初期のメインプログラマー

関連項目