石井浩一
石井 浩一(いしい こういち、1964年7月9日 - )は、日本のゲームクリエイター。元スクウェア・エニックス所属。株式会社グレッゾ代表。
略歴
[編集]1986年にアルバイトとしてスクウェアに入社。プランナーとして[1]坂口博信のもとで『ファイナルファンタジー』の企画を練り上げる。当時からグラフィックでの世界観表現を重視するゲームデザインを行っていた(同シリーズの横視点の戦闘画面は石井のアイデア)。坂口の石井への第一印象は「どこのチンピラかと思った」[2]が、「かわいい絵を描く」というギャップも持ち合わせていたという。
『ファイナルファンタジーIII』までシリーズに関わった後に、「もう『FF』はやりたくない」として、坂口博信から「ゲームボーイなら自由に作ってもいい」と言われ、オリジナル企画として『聖剣伝説』を制作。以後『ファイナルファンタジー』シリーズ、『サ・ガ』シリーズに続くスクウェアの人気シリーズとして定着する。
田中弘道と組んだ『ファイナルファンタジーXI』にて、久々に『ファイナルファンタジー』シリーズを手がけるが、新事業部立ち上げに参加した為、若手に席を譲った。その後は旧第8開発事業部長、エグゼクティブプロデューサーとして聖剣プロジェクトの総責任者を務めていたが2007年に退社した。
『ファイナルファンタジーII』にて、後にシリーズのマスコットキャラクターとなるチョコボを生み出し、自らの手がけた『聖剣伝説』にも出演させている。
そのほかにもモーグリや『聖剣伝説』シリーズの初期モンスター(ラビやマイコニドなど)やフラミーなどのデザインも手がけている。
2006年12月に株式会社グレッゾを設立し、独立。代表取締役社長に就任した。
作品
[編集]- ファイナルファンタジー:企画、バトルグラフィック
- ファイナルファンタジーII:ゲームデザイン
- 魔界塔士Sa・Ga:シナリオスタッフ、カルトグラフィー
- ファイナルファンタジーIII:オブジェクトデザイン
- 聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜:原作、ディレクション、キャラクターデザイン
- 聖剣伝説2:ディレクション、ゲームデザインチーフ、アニメーション、モンスターデザイン
- 聖剣伝説3:ゲームデザインディレクション、キャラクターデザイン
- サガ フロンティア:企画チーフ
- 聖剣伝説 LEGEND OF MANA:ディレクション
- チョコボスタリオン:グラフィック監修
- ファイナルファンタジーXI:ディレクション
- ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影:ディレクション
- 新約聖剣伝説:原作、ゲームデザイン、モンスターデザイン、プロデュース
- 聖剣伝説DS CHILDREN of MANA:プロデュース
- 聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜(携帯電話アプリ版):エグゼクティブ・プロデューサー
- 聖剣伝説 FRIENDS of MANA:シリーズプロデューサー
- 聖剣伝説4:ディレクション、プロデュース
- マリオバスケ 3on3:グラフィック監修
- 聖剣伝説 HEROES of MANA:プロデュース
- ラインアタックヒーローズ:シニアプロデュース
- ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D:開発プロデュース
- ゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション:プロデュース
- すれちがいガ〜デン:プロデュース
- ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D:プロデュース
- ゼルダの伝説 トライフォース3銃士:スペシャルサンクス
- Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼:ディレクション、アートディレクション、プロデュース
- ルイージマンション(ニンテンドー3DS版):プロデュース
- ゼルダの伝説 夢をみる島(Nintendo Switch):ゼネラルマネージャー
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 人のフィルターがゲームを形作る。「聖剣伝説 RISE of MANA」プロデューサーの小山田 将氏とシリーズ生みの親である石井浩一氏へのインタビュー
- ^ “【新連載:田中圭一】坂口博信とFFの天才プログラマたちが歩んだ、打倒DQへの道。「毎日のようにキレてましたけど(苦笑)」【若ゲのいたり】”. 電ファミニコゲーマー (2017年5月31日). 2021年4月13日閲覧。