コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「バーモント州」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (www.washingtonpost.com) (Botによる編集)
 
(60人の利用者による、間の88版が非表示)
1行目: 1行目:
{{redirectlist|バーモント|セントビンセント・グレナディーンのバーモント|バーモント (セントビンセント・グレナディーン)|原子力潜水艦|バーモント (原子力潜水艦)}}
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州|
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州
公式名称 = State of Vermont|
州旗 = Flag of Vermont.svg|
| 公式名称 = State of Vermont
= Vermont state seal.png|
| = Flag of Vermont.svg
地図 = Map of USA VT.svg|
| 州章 = Vermont state seal.svg
| 地図 = Vermont in United States.svg
愛称 = 緑の山の州<br>The Green Mountain State|
| 愛称 = 緑の山の州<br />The Green Mountain State
モットー = 自由と結束<br>Freedom and Unity|
| モットー = 自由と結束<br />Freedom and Unity
州都 = [[モントピリア_(バーモント州)|モントピリア]]|
最大 = [[バーリントン_(バーモント州)|バーリント]]|
| 都 = [[ントピリア (バーモント州)|ントピリア]]
州知事 = [[・シュムリン]]|
| 最大都市 = [[リントン (バーモント州)|バーリントン]]
| 州知事 = [[フィル ・ スコット]]
公用語 = 法的指定なし|
| 公用語 = [[アメリカ英語|英語]](事実上)<br>法的指定なし
面積順位 = 45|
面積 = 24,900|
| 面積順位 = 45
面積大きさ = 1 E10|
| 面積 = 24,923
陸地面積 = 23,957|
| 面積大きさ = 1 E10
水域面積 = 945|
| 陸地面積 = 23,934
水面積 = 3.8|
|面積 = 989
| 水面積率 = 4.1
人口統計年 = 2010|
人口順位 = 49|
| 人口統計年 = 2020
人口 = 625,741|
| 人口順位 = 49
人口大きさ = 1 E5|
| 人口 = 643,077
人口密度 = 25.9|
| 人口大きさ = 1 E5
| 人口密度 = 26.9
加入順 = 14|
加入 = [[1791年]][[3月4日]]|
| 加入 = 14
| 加入日 = [[1791年]][[3月4日]]
時間帯 = -5|
| 時間帯 = -5
夏時間 = -4|
| 夏時間 = -4
緯度 = 42°44' - 45°|
| 緯度 = 42°44' - 45°
経度 = 71°28' - 73°26'|
| 経度 = 71°28' - 73°26'
= 130|
| 幅 = 130
長さ = 260|
| 長さ = 260
最高標高 = 1,339|
| 最高標高 = 1,339
平均標高 = 305|
| 平均標高 = 305
最低標高 = 29|
| 最低標高 = 29
ISOコード = US-VT|
| ISOコード = US-VT
Website = vermont.gov|
| Website = vermont.gov
上院議員 = [[パトリック]]<br>[[ー・サンダース]]
| 上院議員 = [[バーニーサンダ]]<br />[[:en:Peter Welch|ピー・ウェルチ]]
}}
}}
'''バーモント州'''({{lang-en-short|state of Vermont}})は、[[アメリカ合衆国]][[アメリカ合衆国北東部|北東部]]の[[州]]である。なお、州名は日本語では「バーモント」と表記されるが、現地の発音では「ヴァマント」に近い。本項目においては、日本語における慣用表記に従い、「バーモント」という表記を用いる。


'''バーモント州'''(バーモントしゅう、{{lang-en-short|State of Vermont}}、{{IPAc-en|audio=en-us-Vermont.ogg|v|ɜr|<!--Yes, /ɜr/, not /ər/.-->|ˈ|m|ɒ|n|t}})は、[[アメリカ合衆国]]の[[アメリカ合衆国の州|州]]。なお、州名は日本語では「バーモント」と表記されるが、現地の発音では「ヴァマント」に近い<ref>{{cite web|last=Zind|first=Steve|title=Examining The Vermont Accent|url=http://www.vpr.net/news_detail/66919/examining-vermont-accent/|publisher=Vermont Public Radio|accessdate=2012-12-02|date=2012-03-18}}</ref>。本項においては日本語における慣用表記に従い、「バーモント」という表記を用いる。
==概要==
[[アメリカ合衆国北東部]]、[[ニューイングランド]]地方の内陸に位置し、西部を[[ニューヨーク州]]、東部を[[ニューハンプシャー州]]、南部を[[マサチューセッツ州]]、北部を[[カナダ]]・[[ケベック州]]に隣接する。面積は、全米50州のうち45位。[[人口]]608,827人は、[[ワイオミング州]]に次いで全米で2番目に少ない。[[州都]]は[[モントピリア_(バーモント州)|モントピリア]]、最大の都市は[[バーリントン (バーモント州)|バーリントン]]である。


{{bar box
州の多くは、山岳と森林で占められ、愛称は「Green Mountain State」。自動車の[[北米のナンバープレート|ライセンスプレート]]も緑色である。名産である[[メープルシロップ]]の生産量は全米で最大。
|title=家庭で話される言語(バーモント州) 2010<ref>[http://www.mla.org/map_data_results&state_id=23&mode=state_tops MLA Language Map Data Center". Modern Language Association.]</ref>
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[英語]]|red|94.56}}
{{bar percent|[[フランス語]]|blue|1.78}}
{{bar percent|[[スペイン語]]|Purple|1.20}}
}}
{{bar box
|title=人種構成(バーモント州) 2010
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[白人]]|blue|94.3}}
{{bar percent|[[ヒスパニック]]|pink|1.5}}
{{bar percent|[[アジア系アメリカ人|アジア系]]|brown|1.3}}
{{bar percent|[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]|Purple|1.0}}
{{bar percent|[[インディアン]]|orange|0.4}}
{{bar percent|[[混血]]|yellow|1.7}}
}}


== 概要 ==
現在、バーモント州では[[死刑制度]]が廃止されている。
[[アメリカ合衆国北東部]]、[[ニューイングランド]]地方の内陸に位置し、西部を[[ニューヨーク州]]、東部を[[ニューハンプシャー州]]、南部を[[マサチューセッツ州]]、北部を[[カナダ]]・[[ケベック州]]に隣接する。西のニューヨーク州との境界の半分は[[シャンプレーン湖]]である。面積は、全米50州のうち45位。[[人口]]643,077人は、[[ワイオミング州]]に次いで全米で2番目に少ない。[[州都]]は[[モントピリア (バーモント州)|モントピリア市]]であり、人口は8,074人(2020年国勢調査)<ref name="Census2020_QuickFacts">[https://www.census.gov/quickfacts/fact/table/US/POP010220 QuickFacts]. U.S. Census Bureau. 2020年.</ref>で、全米50州の州都では最も少なく、唯一10,000人に満たない。州内で最大の人口を抱える都市である[[バーリントン (バーモント州)|バーリントン市]]でも、その人口は44,743人(2020年国勢調査)<ref name="Census2020_QuickFacts" />で、全米50州各州の最大都市の中ではこれまた最少である。全米50州のうち、州の最大都市の人口が50,000人に満たないのは、バーモント州の他には[[ウェストバージニア州]]([[チャールストン (ウェストバージニア州)|チャールストン]]市、2020年国勢調査時点での人口48,864人<ref name="Census2020_QuickFacts" />)の2つだけである。なお、バーリントン[[アメリカ合衆国大都市統計地域|都市圏]]の人口は225,562人(2020年国勢調査)を数え、ワイオミング州の[[シャイアン (ワイオミング州)|シャイアン]]都市圏(2020年国勢調査時点での人口100,512人<ref name="Census2020_QuickFacts" />)や[[モンタナ州]][[ビリングス (モンタナ州)|ビリングス]]都市圏(同、164,731人<ref name="Census2020_QuickFacts" />)よりも多く、州の総人口の約1/3を占める。


現在バーモント州になっている地域には[[インディアン]]の主要2部族、[[アルゴンキン語族]]を話すアベナキ族と[[イロコイ連邦|イロコイ族]]が住んでいた。[[フランス]]が植民地化初期にこの地域の領有主張していたが、[[七年戦争]]([[アメリカ大陸]]では[[フレンチ・インディアン戦争]])の終わった1763年に、フランスは[[イギリス]]に割譲した。そのころから近くの植民地である[[ニューハンプシャー植民地]]と[[ニューヨーク植民地]]がその領有を争っていた。当時はニューハンプシャー認定地と呼ばれていた。これらの植民地から土地所有権を認められていた開拓者に対し、グリーン・マウンテン・ボーイズと呼ばれた民兵隊が対抗し、独立国である[[バーモント共和国]]を創ることになった。この共和国は[[アメリカ独立戦争]]中の1777年に建国され、14年間続いた。[[13植民地]]以外では合衆国加盟以前に主権国家だった現在の4州の1つである<ref group="注">他の3州は[[テキサス州]]、[[ハワイ州]]、[[カリフォルニア州]]。</ref>。1791年、13植民地以外の最初の州として14番目のアメリカ合衆国の州になった。独立国時代から[[奴隷制度]]を廃止しており、合衆国加盟時に奴隷制度を廃止した最初の州になった。
==歴史==

州内にグリーン山地があり、州の多くは、山岳と森林で占められ、愛称は「Green Mountain State」である。自動車の[[北米のナンバープレート|ライセンスプレート]]も緑色である。名産である[[メープルシロップ]]の生産量は全米で最大である<ref>{{Cite web|title=US Department of Agriculture – Economic Research Service|work='Table 44—U.S. maple syrup production and value, by state, calendar years|url=http://www.ers.usda.gov/briefing/sugar/data/table44.xls|accessdate=2007-01-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20030607045816/http://ers.usda.gov/Briefing/Sugar/Data/Table44.xls|archivedate=2003-06-07|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。

== 州名の由来 ==
「バーモント」という州名の由来は不明だが、「緑の山地」を意味する[[フランス語]] ''les Verts Monts'' から派生した可能性が強い<ref>{{cite book |author=Van DeWater, Frederic F. |title=''The Reluctant Republic, Vermont 1724–1791.'' |year=1941, 1974 |publisher=The Countryman Press |pages=195, 218–219 |isbn=0-914378-02-3}}</ref>。トマス・ヤングが1777年の独立時にこの名前を導入した<ref>{{cite web|url=http://www.vt-fcgs.org/vermont_by_andre.html|title=The Name Vermont|first =Joseph-Andre |last=Senecal|accessdate=2013-09-04}}</ref>。ニューハンプシャー州の[[ホワイト山地 (ニューハンプシャー州)|ホワイト山地]]やニューヨーク州の[[アディロンダック山地]]の方が標高が高いが、これらより森林が深いので名付けられたという説がある。また、[[雲母]]、[[水晶]]、[[緑泥石]]を含む緑みを帯びた変成[[頁岩]]である[[結晶片岩]]が多いのが理由であるとする説もある。

== 歴史 ==
:''主要記事:[[バーモント州の歴史]]''
:''主要記事:[[バーモント州の歴史]]''


[[17世紀]]以来[[フランス]]領[[カナダ]]([[ヌーベルフランス]])に含まれていたが、[[フレンチ・インディアン戦争]]の結果、[[1763年]]に[[イギリス|英国]]に割譲された。当初は[[ニューヨーク植民地]]と[[ニューハンプシャー植民地]]によって分割支配され、[[1777年]]反英反乱が起り、独立共和国を宣言した。[[1791年]]14番目の州として合衆国に加入した。
[[17世紀]]以来[[フランス]]領[[カナダ]]([[ヌーベルフランス]])に含まれていたが、[[フレンチ・インディアン戦争]]の結果、[[1763年]]に[[イギリス|英国]]に割譲された。当初は[[ニューヨーク植民地]]と[[ニューハンプシャー植民地]]によって分割支配され、[[1777年]]反英反乱が起り、独立共和国を宣言した。[[1791年]]14番目の州として合衆国に加入した。


=== 先コロンブス期 ===
==地理==
紀元前8500年から7000年、この時期はシャンプレーン海があった時代であり、バーモントとなった地域ではインディアンが住み、狩猟を行っていた。紀元前8000年から1000年の古代、インディアンは年中回遊していた。紀元前1000年から西暦1600年のウッドランド期、村や交易のネットワークができ、土器の製造や弓矢の技術が発展した。バーモント西部では、[[モヒカン族]]やアベナキ族など少数のアルゴンキン語族が住んでいた。1500年から1600年のある時期に、イロコイ族が少数部族の多くを追い出し、後には狩猟場として使い、また残っていたアベナキ族と争っていた。1500年の人口は約1万人と推計されている。

=== 植民地時代 ===
[[ファイル:ConstitutionHouse WindsorVermont.JPG|thumb|ウィンザーにあるオールド・コンスティチューション・ハウス、1777年7月8日にバーモント憲法が採択された。]]
[[ファイル:The Green Mountain Boys Flag.jpg|right|thumb|1775年ごろに{{仮リンク|グリーン・マウンテン・ボーイズ|en|Green Mountain Boys}}が使っていた旗。]]

最初にバーモントを訪れたヨーロッパ人は、1535年の[[ジャック・カルティエ]]だと考えられている。1609年7月30日、フランス人探検家[[サミュエル・ド・シャンプラン]]がバーモントを[[ヌーベルフランス]]の領土だと主張した。1666年にはフランス人開拓者がラモット砦を建設し、バーモントでは初のヨーロッパ人開拓地となった。

1638年、[[セントローレンス川]]バレーを中心に激しい地震があり、ニューイングランドでも感じられた。これがバーモントで記録された最初の地震である<ref name="bfp100624" />。

1690年、ニューヨークの[[オールバニ (ニューヨーク州)|オールバニ]]から[[オランダ]]・イギリス系開拓者が、現在のアディソンの西8マイル (13&nbsp;km) のチムニーポイントに開拓地と交易拠点を設立した。

[[ラル神父戦争|ダマー戦争]]の1724年、イギリス人による最初の恒久的な開拓地が造られ、近くのダマーストンや[[ブラトルボロ (バーモント州)|ブラトルボロ]]の開拓地を守るためにダマー砦が建設された。

1731年から1734年、フランスがセントフレデリック砦を建設し、シャンプレーン湖バレーにあるヌーベルフランスのフロンティア支配が可能になった。1754年、[[フレンチ・インディアン戦争]]が始まり、1755年には現在のニューヨーク州タイコンデロガにフランスはカリヨン砦の建設を始めた。1755年から1758年、イギリスはセントフレデリック砦やカリヨン砦の奪取に失敗した。1759年、[[ジェフリー・アマースト (初代アマースト男爵)|ジェフリー・アマースト]]将軍の指揮下で、イギリス軍正規兵と植民地軍合計12,000名が、[[タイコンデロガの戦い (1759年)|カリヨン砦を占領]]し、その後フランスはセントフレデリック砦を放棄した。アマーストはセントフレデリック砦廃墟の隣にクラウンポイント砦を建設し、地域のイギリスによる支配を確実にした。

フレンチ・インディアン戦争でフランスが敗北し、[[パリ条約 (1763年)|1763年のパリ条約]]によって、土地の支配権はイギリスに移った。イギリス王室によって[[アパラチア山脈]]より東は植民地開拓が制限され、バーモントは[[ジョージ湖 (ニューヨーク州)|ジョージ湖]]のウィリアム・ヘンリー砦から北東よりのメンフレマゴグまで対角線をギザギザに走る線で、ほぼ2分された。終戦により新しい開拓者がバーモントに入ってきた。マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ニューヨークの各植民地が全てこのフロンティアの領有を主張していた。

1764年3月20日、イギリス王[[ジョージ3世 (イギリス王)|ジョージ3世]]が、ニューハンプシャーとニューヨークの境界を[[コネチカット川]]の西岸、マサチューセッツの北、[[北緯45度線]]の南に定義した。ニューヨークがニューハンプシャー払い下げ地と呼ばれた土地の権利(ニューハンプシャー総督[[ベニング・ウェントワース]]が販売した所有権によって造られた町があった)の認証を拒み、不満を抱いた開拓者が反対運動を組織して、1777年1月5日の独立国[[バーモント共和国]]の設立に繋がっていった<ref name="SLADE">Slade, William, Jr., Compiler. ''Vermont State Papers: Being a Collection of Records and Documents Connected with the Assumption and Establishment of Government by the People of Vermont, Together with the Journal of the Council of Safety, the First Constitution, the Early Journals of the General Assembly, and the Laws from the Year 1779 to 1786, Inclusive.''; Middlebury, Vermont; 1823. pp.13–19.</ref><ref name="VAN ZANDT">Van Zandt, Franklin K.; ''Boundaries of the United States and the Several States''; Geological Survey Professional Paper 909. Washington, D.C.; Government Printing Office; 1976. The standard compilation for its subject. P.63.</ref>。1770年、[[イーサン・アレン]]、その弟のアイラとリーバイ、セス・ワーナーが、{{仮リンク|グリーン・マウンテン・ボーイズ|en|Green Mountain Boys}}と呼ばれた非公式の民兵隊を招集し、ニューヨークからの新しい移民に対抗し、もともとのニューハンプシャー出身開拓者の利益を守った。

=== 独立 ===
[[ファイル:Vermont State House front.jpg|thumb|right|[[モントピリア (バーモント州)|モントピリア]]にある[[新古典主義建築]]のバーモント州会議事堂、ドームには[[金箔]]が貼られている。]]
{{Main|バーモント共和国}}

1777年1月5日、ニューハンプシャー認定地の代表達が共和国の独立を宣言した<ref>{{Cite web|title=Second Vermont Republic|work=Vermont's Declaration of Independence (1777)|url=http://www.vermontrepublic.org/vermonts_declaration_of_independence_1777|accessdate=2007-01-17|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070927024239/http://www.vermontrepublic.org/vermonts_declaration_of_independence_1777|archivedate=2007-09-27|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。初めの6か月間は「ニューコネチカット共和国」と呼ばれていた<ref name="autogenerated1">Esther Munroe Swift, ''Vermont Place-Names: Footprints in History'' Picton Press, 1977</ref>。

1777年6月2日、72人の代議員が出席した第2回会議の場で「バーモント」という名前を採用した。これはある友好的なペンシルベニア人の助言に基づいており、その人物は新生アメリカ合衆国の14番目の州として加盟する方法を手紙で伝えていた<ref name="autogenerated1" />。7月4日、ウィンザー酒場でバーモント憲法が起草され、7月8日には代議員によって採択された。これは北アメリカで文書化された最初期の憲法であり、疑いも無く最初に奴隷制度を廃止し、成人男性による普通選挙を規定し、公立学校の支援を求めていた。この憲法は1777年から1791年まで有効だった<ref>[http://www.historicvermont.org/constitution/] The Old Constitution House State Historic Site.</ref>。1858年11月25日に成立した州法により、奴隷制度は再度禁止された。

=== アメリカ独立戦争 ===
{{Main|ベニントンの戦い}}

1777年8月16日に起きた[[ベニントンの戦い]]は、バーモント州の歴史において重要な出来事だった。

[[ジョン・スターク]]将軍指揮下のアメリカ合同部隊が、ベニントンから現在の州境を超えたところにあるニューヨークのフーシック町でイギリス軍分遣隊を攻撃し、そのほぼ全部隊を殺すか捕獲した。イギリス軍の総指揮官だった[[ジョン・バーゴイン]]将軍はこの損失から立ち直ることができず、10月17日には残っていた6,000名の兵士と共に、ニューヨークの[[サラトガ (ニューヨーク州)|サラトガ]]で降伏した。

ベニントンと[[サラトガの戦い|サラトガ]]での戦闘は、イギリス軍の最初の大きな敗戦だったので、独立戦争の転回点だったと認識されている。この戦闘が行われた日は、バーモント州の法定休日として現在も祝われている。

1777年7月7日に起きた[[ハバードトンの戦い]]が、現在のバーモント州内で起きた唯一の戦闘である。この戦闘では、[[大陸軍 (アメリカ)|大陸軍]]が事実上敗北したが、イギリス軍は[[タイコンデロガ砦]]から撤退する大陸軍を追撃できないほどまで被害を出していた。

=== 州昇格から南北戦争まで ===
[[ファイル:1827 Finley Map of Vermont - Geographicus - Vermont-finely-1827.jpg|thumb|right|1827年のバーモント州、郡の境界はこの後も変更された。]]

バーモントは独立後の14年間、東部のウィンザー町を拠点に主権国家として自治を続けた。1785年から1788年には独自の貨幣を発行していた<ref>{{Citation | first = Margaret | last = Bucholt | url = http://www.manchestervermont.net/about.php | contribution = Manchester and the Mountains Chamber of Commerce | title = An Insider's Guide to Southern Vermont | publisher = Penguin | year = 1991 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20131206163302/http://www.manchestervermont.net/about.php | archivedate = 2013年12月6日 | deadurldate = 2017年9月 }}</ref>。また国全体の郵便事業も行っていた。1778年から1789年、また1790年から1791年はトマス・チッテンデンが総督を務めた。ニューヨークとの土地所有権に関わる紛争を解決する必要があった。1791年3月4日、バーモントはアメリカ合衆国14番目の州として加盟し、最初の13植民地以外では最初の州になった。

バーモント州は1836年まで[[一院制]]議会で運営していた。

1850年代半ばから、バーモント州民は奴隷制度を封じ込める動きから、最も真剣に反対する動きに変わり、[[急進派共和党]]員で[[奴隷制度廃止運動]]家の[[タデウス・スティーブンス]]を送り出すことになった。[[ホイッグ党 (アメリカ)|ホイッグ党]]は衰退したが、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]が台頭した。バーモント州ではその候補者を強く支持した。[[1860年アメリカ合衆国大統領選挙]]では、共和党の[[エイブラハム・リンカーン]]を推し、どの州よりも高い支持率を与えた。

=== 南北戦争 ===
[[南北戦争]]のとき、バーモント州から北軍に34,000人が従軍した。このうち約5,200人、15%が戦死あるいは致命傷を負い、または戦病死した。この比率はどの州よりも高かった。

この戦争では最北となる地上戦、セントオルバンズの襲撃が州内で起こった。

=== 南北戦争の後 ===
女性が投票を認められた最初の選挙は1880年12月18日に行われたものであり、制限付きだが投票権を認められ、まずは町の選挙で、続いて州議会の選挙で投票した。

1927年11月初旬、大規模な洪水が発生した。州副知事を含め84人が犠牲になった<ref>{{cite web|author=btv webmaster |url=http://www.erh.noaa.gov/btv/events/27flood.shtml |title=National Weather Service – Burlington, VT – The Flood of 1927 |publisher=Erh.noaa.gov |date=2007-08-01 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

1938年ニューイングランド・ハリケーンでは、当時のニューイングランドにあった森林の3分の1にあたる1,500万エーカー (61,000&nbsp;km<sup>2</sup>) の樹木が吹き倒された。30億ボードフィート (7,000,000 m<sup>3</sup>) の樹木が回収された。この嵐の後、州内の古い木は約75年の樹齢となっている<ref>{{Cite news | first=Stephen | last=Long | title=Remembering the hurricane of 1938 | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 3 | date=2011-09-07 | id= | accessdate=}}</ref>。

1973年に再び洪水が起こり、2人の人命と数百万ドルの資産が被害を受けた。

1964年、「[[レイノルズ対シムズ事件]]」に関する[[アメリカ合衆国最高裁判所]]判決により、「一人一票」が強制され、バーモント州でも全州にわたる選挙区割りの再考が求められた。全国の上下院で公平な票の再配分が行われた<ref>{{cite web|title=Arizona State Library|work="One Man, One Vote" ... That's All She Wrote.
|url=http://www.library.arizona.edu/exhibits/udall/congrept/88th/641014.html|accessdate=2006-12-28}}</ref>。この時まで、各郡は州上院で面積に応じた代表を送っていることが多く、税負担が増していた都市部の問題を解決する可能性については共感しないことがまかり通っていた。

2011年、[[ハリケーン・アイリーン (2011年)|ハリケーン・アイリーン]]がバーモント州を襲ったとき、州知事は、20世紀と21世紀を通じてこれが1927年の洪水に次ぐ最悪の洪水だと言った<ref>{{Cite news | first=Nancy | last=Remsen | title=Obama declares disaster in Vermont, federal aid on way | url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110901/NEWS02/110901027/Shumlin-asks-Obama-declare-Vermont-major-disaster-area?odyssey=nav%7Chead | work= | newspaper=Burlington Free Press | location=Burlington, Vermont | pages=1A | date=2011-09-02 | id= | accessdate= }}{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。2000年7月、[[シビル・ユニオン]]を認めた最初の州となり、2009年には州法で[[同性結婚]]を認めた最初の州となった。これらは裁判所判決で強制されたものではなかった<ref>{{Cite news|title=Vermont Legislature Makes Same-Sex Marriage Legal|publisher=The New York Times|date=2009-04-07|url=http://www.nytimes.com/2009/04/08/us/08vermont.html | first=Abby | last=Goodnough | accessdate=2010-05-23}}</ref>。

== 地理 ==
:''関連項目'':[[バーモント州の郡一覧]]、[[w:List of towns in Vermont]]、[[w:List of mountains in Vermont|Vermont mountains]]
:''関連項目'':[[バーモント州の郡一覧]]、[[w:List of towns in Vermont]]、[[w:List of mountains in Vermont|Vermont mountains]]
[[ファイル:National-atlas-vermont.png|thumb|バーモント州の主要な道路と都市。]]
[[ファイル:Mount mansfield 20040926.jpg|thumb|[[マンスフィールド山]]、標高 4,393 フィート (1,339&nbsp;m) で、州内における[[最高峰]]である。]]


バーモント州は[[アメリカ合衆国北東部]]内の[[ニューイングランド|ニューイングランド地域]]に位置していて45番目に大きな州であ9,615 [[平方マイル]] (24,902&nbsp;[[平方メートル|km²]]) で形成されている。こうち陸地が43番目にで水地域が47番目になる陸地9249 平方マイル (23,955 km²) であり域は366 平方マイル (948 km²) を包含する。
バーモント州は[[アメリカ合衆国北東部]]内の[[ニューイングランド|ニューイングランド地域]]に位置している。面積は9,615 [[平方マイル]] (24,902&nbsp;[[平方メートル|km<sup>2</sup>]]) であり、50州中で45番目に大州であ。このうち陸地9249 平方マイル (23,955&nbsp;km<sup>2</sup>) で43番目、水域は366 平方マイル (948&nbsp;km<sup>2</sup>) で47番目になる。総面積は[[エルサルバドル]]より大きく、[[ハイチ]]より小さい程度である。[[日本]]では[[岩手県]]と[[宮城県]]合わせたより少し大きい程度であ<ref>[[都道府県の面積一覧]]参照</ref>。高さ124フィート (38 m) を超える建物がないことでは唯一の州である<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100907/NEWS02/100906009/Burlington-high-rise-gets-facelift |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2011-04-16 |archiveurl=https://archive.is/20120731020924/http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100907/NEWS02/100906009/Burlington-high-rise-gets-facelift |archivedate=2012-07-31 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>


[[w:Connecticut River|Connecticut River]]の西岸ニューハンプシャー州 (この川はニューハンプシャー州の一部である) との東部界の目印となっている。バーモント州の主要な湖、[[シャンプレーン湖]]はアメリカ合衆国内で6番目に大きな淡水をたたえている湖であり、この州の北西部でニューヨーク州並びにケベック州(カナダ)バーモント州を分離している。北部から南部にかけて、バーモント州は159 [[マイル]] (256&nbsp;[[キロメートル|km]]) となっている。東部から西部にかけての最大幅はカナダとの国境地点で89 マイル (143&nbsp;km) 、最小幅はマサチューセッツ州との境界線で37 マイル (60&nbsp;km) である。この州の地理的中心部[[w:Roxbury, Vermont|Roxbury]]の東3マイル (5&nbsp;km) ある[[ワシントン (バーモント州)|ワシントン]]ある。
[[コネチカット川]]の西岸が東のニューハンプシャー州 (この川はニューハンプシャー州に属する) との境となっている<ref>''Vermont v. New Hampshire'' {{Ussc|289|593|1933}}</ref>。バーモント州の主要な湖、[[シャンプレーン湖]]はアメリカ合衆国内で6番目に大きな淡水湖であり、この州の北西部でニューヨーク州と構成している。バーモント州の南北の長さは159 [[マイル]] (256&nbsp;[[キロメートル|km]]) る。東西の最大幅はカナダとの国境で89 マイル (143&nbsp;km)、最小幅はマサチューセッツ州との境で37 マイル (60&nbsp;km) である。平均した幅60.5マイル (97.4&nbsp;km) ある。この州の地理的重心は[[ワシントン (バーモント州)|ワシントン]]ロクスベリーの東約3マイル (5&nbsp;km) にある。[[カナダ=アメリカ合衆国国境]]を超える道路は15本ある。


グリーン山地が州の南北を走る背骨になっており、中心線からはやや西にある。タコニック山地が州南西部にある。グラニティック山地が北東部にある<ref>{{Cite book|url=https://books.google.co.jp/books?id=8NWPJkRK-VMC&pg=RA1-PA274-IA1&lpg=RA1-PA274-IA1&dq=%22granitic+mountains%22+vermont&redir_esc=y&hl=ja#PRA1-PA272,M1 |title=Google Books |publisher=Books.google.com |date=2006-08-28 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。北西部のシャンプレーン湖近くは肥沃なシャンプレーン・バレーである。このバレーの南にボモシーン湖がある。
===バーモント州の都市===
以下に、2010年4月1日国勢調査時における、バーモント州の市域人口上位10都市(村・[[国勢調査指定地域|CDP]]を含む)を列挙する<ref>[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref>。


[[ファイル:Vermont (1).png|thumb|left|バーモント州14郡の配置図、[[ワシントン郡 (バーモント州)|ワシントン郡]]と[[ラモイル郡 (バーモント州)|ラモイル郡]]の2郡のみが州内の郡に囲まれ、その他の郡は別の州または国に接している。]]
# [[バーリントン (バーモント州)|バーリントン]]市 - 42,417人
# [[サウスバーリントン (バーモント州)|サウスバーリントン]]市 - 17,904人
# [[ラトランド (バーモント州)|ラトランド]]市 - 16,495人
# [[エセックスジャンクション (バーモント州)|エセックスジャンクション]]村 - 9,271人
# [[ベニントン (バーモント州)|ベニントン]]CDP - 9,074人
# [[バレ (バーモント州)|バレ]]市 - 9,052人
# [[モントピリア (バーモント州)|モントピリア]]市 - 7,855人
# [[ブラットルボロ (バーモント州)|ブラットルボロ]]CDP - 7,414人
# [[ウィノースキー (バーモント州)|ウィノースキー]]市 - 7,267人
# [[セントアルバンズ (バーモント州)|セントアルバンズ]]市 - 6,918人


州内最高峰の[[マンスフィールド山]]、第2位のキリングトン峰、第3位のキャメルズ・ハンプ、第5位のエイブラハム山など幾つかの山には年間を通じた高山生態系の高木限界がある。州域の77%は森林であり、残りは草原、高原、湖、池、湿地である。
===気象===
最高記録温度は[[1911年]]7月4日にバーモント州で105° F (41° C) であった;最低記録温度は[[1933年]]12月30日に[[ブルームフィールド (バーモント州)|ブルームフィールド]]において-50° F (-46° C) であった。


[[アメリカ合衆国国立公園局]]が管理する地域として、マーシュ・ビリングス・ロックフェラー国立歴史公園(ウッドストック)と、[[アパラチアン・トレイル]]がある。
==人口動勢==

===人口===
=== バーモント州の都市 ===
{{歴史的人口
[[ファイル:Burlington, Vermont.jpg|thumb|[[バーリントン (バーモント州)|バーリントン市]]、州内で人口最大の都市。]]
|[[w:United States Census, 1790|1790年]]|85425
[[ファイル:Downtown Rutland, Vermont.jpg|thumb|[[ラトランド (バーモント州)|ラトランド市]]の中心街。]]
|[[w:United States Census, 1800|1800年]]|154465
[[ファイル:Montpelier with state capitol in distance.jpg|thumb|州都[[モントピリア (バーモント州)|モントピリア市]]の市街地。]]
|[[w:United States Census, 1810|1810年]]|217895

|[[w:United States Census, 1820|1820年]]|235981
バーモント州の法人化された都市は9市ある。以下に全9市をその人口(2020年国勢調査時点)<ref name="Census2020_QuickFacts" />と共に示す。
|[[w:United States Census, 1830|1830年]]|280652

|[[w:United States Census, 1840|1840年]]|291948
# [[バーリントン (バーモント州)|バーリントン]]、44,743人
|[[w:United States Census, 1850|1850年]]|314120
# [[サウスバーリントン (バーモント州)|サウスバーリントン]]、20,292人
|[[w:United States Census, 1860|1860年]]|315098
# [[ラトランド (バーモント州)|ラトランド]]、15,807人
|[[w:United States Census, 1870|1870年]]|330551
# [[バリ (バーモント州)|バリ]]、8,491人
|[[w:United States Census, 1880|1880年]]|332286
# [[モントピリア (バーモント州)|モントピリア]]、8,074人
|[[w:United States Census, 1890|1890年]]|332422
# [[ウィヌースキー (バーモント州)|ウィヌースキー]]、7,997人
|[[w:United States Census, 1900|1900年]]|343641
# [[セントオールバンズ (バーモント州)|セントオールバンズ]]、6,887人
|[[w:United States Census, 1910|1910年]]|355956
# [[ニューポート (バーモント州)|ニューポート]]、4,455人
|[[w:United States Census, 1920|1920年]]|352428
# [[バージェンズ (バーモント州)|バージェンズ]]、2,553人
|[[w:United States Census, 1930|1930年]]|359611

|[[w:United States Census, 1940|1940年]]|359231
法人化された町の中にも、市と見なされるくらいの人口規模はあるが、市制を施行していないものもある。以下に人口10,000人(2020年国勢調査)<ref name="Census2020_QuickFacts" />以上の町を列挙する。
|[[w:United States Census, 1950|1950年]]|377747

|[[w:United States Census, 1960|1960年]]|389881
* [[エセックス (バーモント州)|エセックス町]]、22,094人
|[[w:United States Census, 1970|1970年]]|444330
* [[コルチェスター (バーモント州)|コルチェスター町]]、17,524人
|[[w:United States Census, 1980|1980年]]|511456
* [[ベニントン (バーモント州)|ベニントン町]]、15,333人
|[[w:United States Census, 1990|1990年]]|562758
* [[ブラトルボロ (バーモント州)|ブラトルボロ町]]、12,184人
|[[w:United States Census, 2000|2000年]]|608827
* [[ミルトン (バーモント州)|ミルトン町]]、10,723人
|[[w:United States Census, 2010|2010年]]|625741
* [[ハートフォード (バーモント州)|ハートフォード町]]、10,686人
* [[ウィリストン (バーモント州)|ウィリストン町]]、10,103人

=== 気候 ===
[[ファイル:vermont fall covered bridge 2009.JPG|thumb|[[屋根付橋]]、落ち葉対策で設置された、2009年撮影。]]

バーモント州の年間平均気温は43{{°F}} (6 ℃)である<ref>{{cite web| url= http://encyclopedia.jrank.org/VAN_VIR/VERMONT.html |title=Vermont| work= 1911 Encyclopedia Britannica | publisher=Vermont Online Encyclopedia| accessdate=2012-10-07}}</ref>。[[湿潤大陸性気候]]にあり、春は雪融け水でぬかるみ、初夏は概して穏やかであり、夏は暑い。秋は紅葉があり、冷気が近づくに連れて赤、オレンジ、金色(サトウカエデ)に変わる。冬は高地で寒い<ref>{{cite web|url=http://academics.smcvt.edu/vtgeographic/textbook/weather/weather_and_climate_of_vermont.htm |title=accessed September 15, 2007 |publisher=Academics.smcvt.edu |date=1911-07-04 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。[[ケッペンの気候区分]]では "Dfb" であり、世界で見れば、[[ミンスク]]、[[ストックホルム]]、[[ノースダコタ州]][[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ市]]に似ている<ref>{{cite web |url= http://vermont.wedding.net/geography.html |title=wedding.net: The Leading Wedding Site on the Net |publisher=Vermont.wedding.net |date= |accessdate=2012-02-23}}</ref>。

田園部である北東部はノースイースト王国とも呼ばれ、冬季には州南部よりも平均気温が10{{°F}} (6 ℃)低くなる。年間降雪量は高度によって異なり、60インチ (150&nbsp;cm) から100インチ (250&nbsp;cm) である。

国内では7番目に寒い州である<ref>{{cite web|url=http://www.currentresults.com/Weather/US/average-annual-state-temperatures.php |title=Average Annual Temperatures by State |publisher=Current Results |date= |accessdate=2012-01-25}}</ref>。冬季には「あまりに寒くて雪にならない」、すなわち寒くなって空気中に十分な水分がなくなり降水に至らないことがある<ref>{{Cite news | first=Chuck | last=Wooster | title=La Nina should bring plenty of snow this year | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 39 | date= 2011-12-07 | id= | accessdate=}}</ref>。

過去最高温度は[[1911年]]7月4日にバーノンで記録されたで105{{°F}} (41 ℃) だった。過去最低温度は[[1933年]]12月30日に[[ブルームフィールド (バーモント州)|ブルームフィールド]]で記録された-50{{°F}} (-46 ℃) だった。これはニューイングランドで記録された最低温度に並ぶものである(2009年にメイン州ビッグブラックリバーでも記録された)<ref>{{Cite book|author = Adams, Glenn |title = Maine ties Vt. for record low temperature|publisher = Burlington Free Press|date = 2009-02-11}}</ref>。植物生育期間は年間120日から180日である<ref>{{cite web |url= http://www.garden.org/regional/report/description/full/14 |title=National Gardening Association |publisher=Garden.org |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

[[アメリカ合衆国農務省]]による植物耐寒性は、北部ノースイースト王国の 3b(-35{{°F}} (-37 ℃)以上) から、州南部の 5b(-15{{°F}} (-26 ℃)以上) の間にある<ref>{{cite web|url=http://www.plantmaps.com/interactive-vermont-usda-plant-zone-hardiness-map.php |title=Vermont USDA Plant Hardiness Zone Map |publisher= |date= |accessdate=2011-03-21}}</ref>。

年間の日照時間は2,000ないし2,400時間である<ref>{{Cite web|url=http://maps.howstuffworks.com/united-states-annual-sunshine-map.htm|title=united states annual sunshine map|publisher=HowStuffWorks, Inc|accessdate=2011-03-14|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110429042722/http://maps.howstuffworks.com/united-states-annual-sunshine-map.htm|archivedate=2011-04-29|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。

<div class="center">
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
|+ 各月平均および過去最高の最高最低気温と降水量
|-
! 月
! 1月
! 2月
! 3月
! 4月
! 5月
! 6月
! 7月
! 8月
! 9月
! 10月
! 11月
! 12月
! 年間
|-
! style="color:#000;"| 過去最高気温 °F(°C)
| style="text-align:center; background:#00fff2; color:#000;"| 59<br />(15)
| style="text-align:center; background:#00D9FF; color:#000;"| 63<br />(17)
| style="text-align:center; background:#30f; color:#000;"| 84<br />(29)
| style="text-align:center; background:#8c00ff; color:#000;"| 91<br />(33)
| style="text-align:center; background:#B300ff; color:#000;"| 94<br />(34.5)
| style="text-align:center; background:#c0f; color:#000;"| 96<br />(35.5)
| style="text-align:center; background:#ff00f2; color:#000;"| 101<br />(38)
| style="text-align:center; background:#e600ff; color:#000;"| 98<br />(36.5)
| style="text-align:center; background:#bf00ff; color:#000;"| 95<br />(35)
| style="text-align:center; background:#5900ff; color:#000;"| 87<br />(30.5)
| style="text-align:center; background:#008cff; color:#000;"| 69<br />(20.5)
| style="text-align:center; background:#00e5ff; color:#000;"| 62<br />(17)
| style="text-align:center; background:#ff00f2; color:#000;"| 101<br />(38)
|-
! 平均最高気温 °F(°C)
| style="text-align:center; background:#bfff00; color:#000;"| 25<br />(−4)
| style="text-align:center; background:#73ff00; color:#000;"| 31<br />(−0.5)
| style="text-align:center; background:#00ff26; color:#000;"| 43<br />(6)
| style="text-align:center; background:#00ff8c; color:#000;"| 51<br />(10.5)
| style="text-align:center; background:#0cf; color:#000;"| 64<br />(18)
| style="text-align:center; background:#03f; color:#000;"| 76<br />(24.5)
| style="text-align:center; background:#0d00ff; color:#000;"| 81<br />(27)
| style="text-align:center; background:#0019ff; color:#000;"| 78<br />(25.5)
| style="text-align:center; background:#0073ff; color:#000;"| 71<br />(22)
| style="text-align:center; background:#00ff83; color:#000;"| 54<br />(12)
| style="text-align:center; background:#3f0; color:#000;"| 36<br />(2)
| style="text-align:center; background:#9f0; color:#000;"| 28<br />(−2)
| style="text-align:center; background:#00ffa6; color:#000;"| 53<br />(16)
|-
! 平均最低気温 °F(°C)
| style="text-align:center; background:#f30; color:#000;"| 4<br />(−15.5)
| style="text-align:center; background:#ff8000; color:#000;"| 10<br />(−12)
| style="text-align:center; background:#e6ff00; color:#000;"| 22<br />(−5.5)
| style="text-align:center; background:#80ff00; color:#000;"| 30<br />(−1)
| style="text-align:center; background:#00ff26; color:#000;"| 43<br />(6)
| style="text-align:center; background:#00ffbf; color:#000;"| 55<br />(13)
| style="text-align:center; background:#0ff; color:#000;"| 60<br />(15.5)
| style="text-align:center; background:#00ffd9; color:#000;"| 57<br />(14)
| style="text-align:center; background:#00ff80; color:#000;"| 50<br />(10)
| style="text-align:center; background:#59ff00; color:#000;"| 33<br />(0.5)
| style="text-align:center; background:#ffbf00; color:#000;"| 15<br />(−9.5)
| style="text-align:center; background:#ff5900; color:#000;"| 7<br />(−14)
| style="text-align:center; background:#6f0; color:#000;"| 32<br />(−10)
|-
! 過去最低気温 °F(°C)
| style="text-align:center; color:#000;"| −38<br />(−39)
| style="text-align:center; color:#000;"| −35<br />(−37)
| style="text-align:center; color:#000;"| −18<br />(−28)
| style="text-align:center; color:#000;"| 9<br />(−13)
| style="text-align:center; color:#000;"| 24<br />(−4.5)
| style="text-align:center; color:#000;"| 36<br />(2)
| style="text-align:center; color:#000;"| 41<br />(5)
| style="text-align:center; color:#000;"| 38<br />(3)
| style="text-align:center; color:#000;"| 21<br />(−6)
| style="text-align:center; color:#000;"| 4<br />(−15.5)
| style="text-align:center; color:#000;"| −16<br />(−27)
| style="text-align:center; color:#000;"| −32<br />(−35.5)
| style="text-align:center; color:#000;"| −38<br />(−39)
|-
! 降水量 in(mm)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 0.61<br />(15.5)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 0.63<br />(16)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 0.68<br />(17)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 1.99<br />(50.5)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 4.01<br />(102)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 4.06<br />(103)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 4.07<br />(103.5)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 4.00<br />(101.5)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 3.95<br />(100)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 2.48<br />(63)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 0.66<br />(17)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 0.62<br />(16)
| style="text-align:center; background:#e8eafa; color:#000;"| 28<br />(705)
|-
|colspan="13" style="font-size:90%;"| Source: USTravelWeather.com<ref>{{Cite web |url=http://www.ustravelweather.com/weather-vermont/burlington-weather.asp |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080623195235/http://www.ustravelweather.com/weather-vermont/burlington-weather.asp |archivedate=2008-06-23 |title=Burlington Weather&#124;Burlington Weather Forecast&#124;Burlington Climate |publisher=Web.archive.org |accessdate=2010-07-31 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>
|}
</div>

=== 地質 ===
州内には5つの異なる地理的区分がある。地質と地形で分類して、北東部高原、グリーン山地、タコニック山地、シャンプレーン低地、バーモント台地である<ref>{{cite web|title=Academics Content Server at Saint Michael's |work=The Physiographic Regions of Vermont|url=http://academics.smcvt.edu/vtgeographic/textbook/physiographic/physiographic_regions_of_vermont.htm|accessdate=2007-01-03}}</ref>。

約5億年前、バーモントは[[ローレンシア大陸]]にあり、[[熱帯]]に入っていた<ref>{{Cite news | first=Joel Banner | last=Baird | title=Tremors of discovery | url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110724/GREEN01/107240301/Tremors-Discovery-Lone-Rock-Point-bears-scars-ancient-earthly-disruptions | work= | newspaper=Burlington Free Press | location=Burlington, Vermont | pages=1–3D | date=2011-07-24 | id= | accessdate= | archiveurl=https://archive.is/20120723202151/http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110724/GREEN01/107240301/Tremors-Discovery-Lone-Rock-Point-bears-scars-ancient-earthly-disruptions | archivedate=2012年7月23日 | deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
グリーン山地の中部と南部には州内最古の岩石があり、約10億年前の第一次造山運動期のものである。約4億年前、第二次造山運動期にグリーン山地を高さ15,000フィート (4,600 m) から20,000フィート (6,100 m) まで押し上げ、現在の3、4倍、[[ヒマラヤ山脈]]に匹敵するものだった。これらの山を生んだ圧力はシャンプレーン衝上断層に見られる。この断層は山地の西、シャンプレーン湖の東岸を南北に走っている。岩盤が新しい岩層の上に押し上げられた衝上断層の例となっている。

地殻変動の結果として、グリーン山地より東のバーモント州は[[シルル紀]]と[[デボン紀]]に形成された岩で造られている。州の西側はそれより古い[[先カンブリア時代]]や[[カンブリア紀]]に造られている<ref>{{cite web|url=http://www.anr.state.vt.us/dec/geo/images/gengeo52.pdf |title=Generalized geologic map of Vermont |format=PDF |date= |accessdate=2012-02-23}}</ref>。

州内には[[花崗岩]]を含む大きな堆積が幾つかある。バリーにあるロック・オブ・エージズ採石場は国内最大級の花崗岩を産出している。この会社の訓練された彫刻師の作品が3マイル (5&nbsp;km) 道を降りたホープ墓地に見られる。ここでは墓石と霊廟が見られる。

[[ドイツ]]、[[香港]]、[[アブダビ]]の建物の中にはバーモント州産出の花崗岩で造られたものがある。ロック・オブ・エージズ採石場ではバリーグレーとベセルホワイトの2種の花崗岩を切り出している<ref>{{cite web|url=http://www.rockofages.com/en/quarry-blocks |title=QUARRIES &#124; Rock of Ages Corporation |publisher=Rockofages.com |accessdate=2010-07-31}}</ref><ref>http://www.anr.state.vt.us/dec/geo/images/gengeo52.pdf</ref>。

チェイジー地層の名残がアイルラモットで見られる。これは初期熱帯岩礁の1つである。ここは[[石灰岩]]のフィスク石切り場であり、ストロマトポロイドのような古代海洋性化石の集積が含まれている。これらの化石は2億年前のものとされている。バーモントはある時点で[[アフリカ大陸]]と繋がって[[パンゲア大陸]]を形成していたと考えられており、アフリカとアメリカ両大陸の海岸で見つけられる化石は岩層は、その理論を裏付けるものとなっている<ref>{{cite web|url=http://www.anr.state.vt.us/dec/geo/monkton/monktonmain.htm |title=Geology and Mineral Resources - Vermont Geological Survey |publisher=Anr.state.vt.us |date= |accessdate=2012-01-25}}</ref><ref>{{cite web|last=Slayton |first=Thomas |url=http://northernwoodlands.org/outside_story/article/vermonts-farmers-have-geology-to-thank |title=The Outside Story &#124; Vermont’s Farmers Have Geology to Thank |publisher=Northern Woodlands |date=2009-12-01 |accessdate=2012-01-25}}</ref><ref>http://www.uvm.edu/landscape/learn/Downloads/BRIEFGeologicHistory.pdf</ref>。

過去4世紀の間にバーモント州では何度か[[地震]]を経験したが、その震央が州の下にあったことは稀である。過去最大の地震は1952年に起きた[[マグニチュード]]6.0のものだった<ref name="bfp100624">{{Cite news|title=Canada quake shakes Vt.|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1A,4A|date={{Nowrap|24 June}} 2010}}</ref>。

=== 動物相 ===
州内には41種の[[爬虫類]]と[[両生類]]、89種の[[魚類]]がいる。このうち12種は原生種ではない<ref name="c101124">{{Cite news | first=Joseph | last=Gresser | title=How all those fish got to Vermont | url=| work= | publisher=the chronicle | location=Barton, Vermont | page= 17 | date=2010-11-24 | id= | accessdate=}}</ref>。また193種の[[鳥類]]、58種の[[哺乳類]]、15,000種以上の[[昆虫]]もいる。2,000種の高等植物とキノコ類、藻類が自生し、75種の自然群落がある<ref>{{Cite web |url=http://www.vtfishandwildlife.com/about_history.cfm |title=Vermont Fish and Wildlife Department |publisher=Vtfishandwildlife.com |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100522031818/http://www.vtfishandwildlife.com/about_history.cfm |archivedate=2010-05-22 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。

イースタン・ティンバー・ガラガラヘビという毒蛇が1種いる。生息地は[[ラトランド郡 (バーモント州)|ラトランド郡]]の数エーカーに限られている<ref>{{Cite news|first=Candace|last=Page|title=Sightings of milk snakes, rattlesnake mimics, shake residents|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1B|date={{Nowrap|9 July}} 2009}}</ref>。

19世紀半ばまでに、過狩猟と生息域の破壊により州内では野生の[[シチメンチョウ]]が絶滅した。1969年に16羽が移入され、2009年には45,000羽まで増加したと推計されている<ref>{{Cite news|title=Hunting Wild Turkeys|publisher=Newport Daily Express|location=Newport, Vermont|pages= THREE, HUNTING GUIDE|date=September 2009}}</ref>。

1970年から農地が減り、アメリカヤマシギ、[[チャイロツグミモドキ]]、[[ワキアカトウヒチョウ]]、ヤナギヒタキ、オウゴンハネムシクイ、アオバネムシクイ、[[ヒメドリ]]、[[ボルチモアムクドリモドキ]]など灌木地鳥類の生息域が減り、その個体数を減らした<ref>{{Cite news|first=Candace|last=Page|title=Saving shrubland|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1B|date={{Nowrap|6 July}} 2010}}</ref>。

[[DDT]]が[[ミサゴ]]の卵殻を破壊したので、州内では見られなくなったが、1998年に復活するようになった。2010年時点で、もはや絶滅危惧種ではない<ref>{{Cite news|first=Natalie|last=Diblasio|title=Lake Arrowhead failure is first in 12 years|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100730/NEWS02/100729036/Ospreys-fail-to-reproduce-at-Lake-Arrowhead|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages=1B|date=2010-07-30}}{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。

白い鼻症候群のために2008年から2010年にかけて州内の洞窟で冬眠する[[コウモリ]]の3分の2が死んだと推計された<ref>{{Cite news|first=Candace|last=Page|title=Bats struggle to survive|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100727/NEWS02/7270303/Bats-struggle-to-survive|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages=1B,4B|date=2010-07-27}}{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
ニューイングランド・ワタオウサギが1970年代初期に州内から姿を消した。これは1800年代に狩猟用に輸入されたヒガシワタオウサギとの競合に負けたものであり、ヒガシワタオウサギの方が捕食者を見つける能力に優れていた<ref>{{Cite news | first=Elizabeth | last=Macalaster | title=New England cottontail: Rabbit, come back! | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 15 | date=2012-04-11 | id= | accessdate=}}</ref>。

[[マルハナバチ]]33種のうち、2013年時点で州内には19種ないし20種がいる。キイロオビマルハナバチは他所では絶滅しており、バーモント州でのみ見られる<ref name="BoBt">''Bombus occidentalis'' and ''Bombus terricola'' are sometimes considered the same species. If true, occidentalis is recorded elsewhere and is not threatened.</ref>。ミツバチでは[[蜂群崩壊症候群]]が州内でも個体数に影響している<ref>{{Cite news | first=Bethany | last=Dunbar | title=Keep an eye out for rare bumblebees | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | pages= 2C | date=2013-04-24 | id= | accessdate=}}</ref>。

外来種としては、ハンテンショウジョウバエが2012年にベリー類に被害を与え始めた。ニューイングランドではバーモント州が侵入点になった<ref>{{Cite news | first=Joseph | last=Gresser | title=Tiny pest cuts through New England fruit | url=| work= | newspaper=The Chronicle | location=Barton, Vermont | pages= 1B | date=2013-04-24 | id= | accessdate=}}</ref>。

=== 植物相 ===
バーモント州は温帯広葉樹混交林生態系にある。州域の大半、特にグリーン山地は、ニューイングランド・アケイディア森林の針葉樹と北部硬木に覆われている。ニューヨーク州との西側州境やシャンプレーン湖周辺地域は五大湖東部低地森林地帯に入っている。州の南西隅とコネチカット川沿いの一部は、オークの混ざった北東部海岸森林である<ref name="ecoregions">{{cite journal |author = Olson, D. M, E. Dinerstein, ''et al'' |title = Terrestrial Ecoregions of the World: A New Map of Life on Earth |journal = BioScience |year = 2001 |volume = 51 |issue = 11 |pages = 933–938 |url = http://gis.wwfus.org/wildfinder/ |doi = 10.1641/0006-3568(2001)051[0933:TEOTWA]2.0.CO;2 |archiveurl = https://web.archive.org/web/20111014034322/http://gis.wwfus.org/wildfinder/ |archivedate = 2011年10月14日 |deadurldate = 2017年9月 }}</ref>。

外来種の[[スイカズラ]]が州内の森林、原生種、野生生物にとって脅威になると考えられている<ref>{{Cite news|first=Larson|last=Dimarlo|title=Using undiluted herbicides to fight invasive species|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages=2D |date={{Nowrap|13 June}} 2010}}</ref>。

ウィヌースキ川など州内の多くの河川は人工の障壁を設けて洪水を制御している。

気候変動が州内の[[メープルシロップ]]産業に影響している。サトウカエデは酸性雨、ツヤハダゴマダラカミキリ、アザミウマに敏感であり、2011年には鹿の大群が冬に木肌を食べるようになった。サトウカエデはシロップのための樹液を作るために特定量の寒気が必要である。これらの木に穴を開ける時期が数年間に1週間ほど短くなった。より強力なノルウェーカエデに移し替え、サトウカエデは北のカナダに移植するのが有効かもしれない<ref>{{Cite news | first=Keith | last=Winston | title=Wildlife habitats shift as winters grow warmer | url=http://www.floridatoday.com/article/20111129/COLUMNISTS01/311290015/Keith-Winsten-Wildlife-habitats-shift-winters-grow-warmer| work= | newspaper=Florida Today | location=Melbourne, Florida | pages= 7B | date=2011-11-29 | id= | accessdate=}}</ref>。

== 人口動態 ==
[[ファイル:Vermont population map1.png|thumb|left|300px|バーモント州の人口密度図。]]
=== 人口 ===
{{USCensusPop
|1790= 85425
|1800= 154465
|1810= 217895
|1820= 235981
|1830= 280652
|1840= 291948
|1850= 314120
|1860= 315098
|1870= 330551
|1880= 332286
|1890= 332422
|1900= 343641
|1910= 355956
|1920= 352428
|1930= 359611
|1940= 359231
|1950= 377747
|1960= 389881
|1970= 444330
|1980= 511456
|1990= 562758
|2000= 608827
|2010= 625741
|2020= 643077
|footnote=Source: 1910–2010<ref>{{cite web|author=Resident Population Data |url=http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php |title=Resident Population Data – 2010 Census |publisher=2010.census.gov |accessdate=2012-12-24}}</ref>
}}
}}
バーモント州の[[人口重心]]は[[w:Warren, Vermont|Warren]]がある、[[ワシントン郡 (バーモント州)|ワシントン郡]]となっている[http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt]。
[http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt]。


2020年国勢調査時点でのバーモント州の人口は643,077人で、2010年国勢調査での625,741人から2.77%増加していた<ref name="Census2020_QuickFacts" />。バーモント州の[[人口重心]]は[[ワシントン郡 (バーモント州)|ワシントン郡]]ウォーレン町付近となっている<ref>{{cite web|url=http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt|title=Population and Population Centers by State: 2000|publisher=U. S. Census Bureau|accessdate=2008-05-11}}</ref>。
[[アメリカ合衆国統計局]]によると、2005年現在、バーモント州は前年より1,817人、または0.3%増加し、2000年より14,223人、または2.3%増加した、人口623,050人と概算された。これは7,148人 (出生33,606人、死亡26,458人) と前回の国勢調査からの自然増並びに州内への移住者7,889人の増加が含まれている。アメリカ合衆国外からの移住は4,359人増加する事となり、合衆国内部の移住者は3,530人増加する事になる。


2009年時点で州人口の47.8%は州外の生まれとなっており、第一世代と第二世代の合計で過半数となっていた。
===人種及び性別===


2009年、15歳以上の州民の12.6%が離婚を経験していた。これは国内50州の中で5番目に高い数字である<ref>{{Cite news|first=Tamara Lush and Deanna Martin|title=Indiana, Florida counties tops in divorce|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 3A|date={{Nowrap|25 September}} 2009}}</ref>。
人口は:
*96.2% 白人
*0.9% [[w:Asian American|アジア人]]
*0.9% [[ヒスパニック]]
*0.5% 黒人
*0.4% [[インディアン]]
*1.2% 混血
及び:
*51.0% [[女性]]
*49.0% [[男性]]


2005年の平均年齢は40.7歳であり、全米で2番目に高かった<ref>40.7 in 2005, US Census Community Survey</ref>。
===民族===


=== 人種及び性別 ===
5つの最大な祖先グループは:
2010年国勢調査に拠れば、バーモント州の人種による人口構成は次のようになっている。( )内はその構成比の全米50州と[[ワシントンD.C.]]を含めた51地域の中での順位を示す。
*18.4% [[イギリス系アメリカ人|イギリス系]]
* 94.3% 白人(第2位)
*16.4% [[アイルランド系アメリカ人|アイルランド系]]
*14.5% [[フランス系アメリカ人|フランス系]]
* 1.3% [[アジア系アメリカ人]](第41位)
*9.1% [[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]]
* 1.0% [[アフリカ系アメリカ人|黒人]](第48位)
* 0.4% [[インディアン]](第29位)
*8.8% [[w:French-Canadian|French-Canadian]]
* 1.7% 混血(第39位)
* 0.9% [[ヒスパニック]](第49位、人種に拠らない)


男女別構成比<ref>{{cite web|url=http://www.city-data.com//ref>。
イギリス系祖先の住民はバーモント州の至る所に暮らしている。この州の北部はフランス系祖先 (フランス系カナダ人及びケベック州民を含む) の人々が主に暮らしている。


city/Vermont.html |title=Vermont Bigger Cities (over 6000 residents) - Real Estate, Housing, Schools, Residents, Crime, Pollution, Demographics and More |publisher=City-data.com |date= |accessdate=2013-05-09}}</ref>
===宗教===
* 50.8% [[女性]]
全体として、バーモント州の現在の宗教配置は:
* 49.2% [[男性]]


=== 民族 ===
*[[キリスト教]] &ndash;74%
州内で申告された祖先による構成比は次の通りだった<ref>{{cite web|author=American FactFinder, United States Census Bureau |url=http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-context=adp&-qr_name=ACS_2008_3YR_G00_DP3YR2&-ds_name=ACS_2008_3YR_G00_&-tree_id=3308&-redoLog=false&-_caller=geoselect&-geo_id=04000US50&-format=&-_lang=en |title=2006–2008 American Community Survey 3-Year Estimates |publisher=Factfinder.census.gov |accessdate=2010-07-31}}</ref>。
**[[カトリック教会|ローマ・カトリック]] &ndash;39%
* 23.9% [[フランス系アメリカ人|フランス系]]と[[フランス系カナダ人]]
**[[プロテスタント]] &ndash;34%
* 18.6% [[イギリス系アメリカ人|イギリス系]]
***[[会衆派教会|会衆派]]/United Church of Christ &ndash;7%
* 17.9% [[アイルランド系アメリカ人|アイルランド系]]
***[[メソジスト]] &ndash;7%
* 10.3% [[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]]
***[[米国聖公会]] &ndash;5%
* 7.5% [[イタリア系アメリカ人|イタリア系]]
***[[バプテスト教会|バプテスト]] &ndash;3%
* 7.0% アメリカ人
***他のプロテスタント &ndash;12%
* 5.0% [[スコットランド系アメリカ人|スコットランド系]]
**他のキリスト教 &ndash;1%
* 3.9% [[ポーランド系アメリカ人|ポーランド系]]
*[[ユダヤ教]] &ndash;1%
* 2.7% スコットランド・アイルランド系
*他の宗教 &ndash;1%
* 1.9% [[スウェーデン系アメリカ人|スウェーデン系]]
*他の宗教 &ndash;24%
* 1.6% [[オランダ系アメリカ人|オランダ系]]
* 1.4% [[ロシア系アメリカ人|ロシア系]]
* 1.4% [[ウェールズ系アメリカ人|ウェールズ系]]

イギリス系(特にイングランド系)の住民はバーモント州の至る所に暮らしている。州北部にはフランス系カナダ人の比率が高い。バーモント・アクセントの名残が今も聞かれるが、近年は周りの標準的英語に同化してきている。

2000年時点で、5歳以上の住民の2.54%は家庭で[[フランス語]]を話し、1%は[[スペイン語]]を話していた<ref>{{cite web|url=http://www.mla.org/map_data_results&state_id=50&mode=state_tops |title=Language Map Data Center |publisher=Mla.org |date=2007-07-17 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

=== 宗教 ===
{| class="wikitable" style="float:right; margin:10px;"
|+州民の宗教宗派別構成比
|-
!宗教宗派
!1990年<ref name="aris2008iiic">{{Cite web
|first = Barry A.
|last = Kosmin
|last2 = Keysar
|first2 = Ariela
|title = American Religious Identification Survey 2008: ARIS 2008 Report: Part IIIC – Geography
|url = http://b27.cc.trincoll.edu/weblogs/AmericanReligionSurvey-ARIS/reports/part3c_geog.html
|publisher = Trinity College
|month = March
|year = 2009
|accessdate = 2009-04-07
|archiveurl = https://web.archive.org/web/20110304012329/http://b27.cc.trincoll.edu/weblogs/AmericanReligionSurvey-ARIS/reports/part3c_geog.html
|archivedate = 2011-03-04
|url-status=dead|url-status-date=2017-09
}}</ref>
!2001年<ref>{{cite web
|title=The Graduate Center, CUNY
|work=American Religious Identification Survey 2001
|url=http://www.gc.cuny.edu/faculty/research_briefs/aris/key_findings.htm
|accessdate=2007-01-05}}</ref>
!2008年<ref name="aris2008iiic" />
|-
|[[キリスト教]]
|84%
|style="background:PeachPuff;"|67%
|style="background:PeachPuff;"|55%
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[カトリック教会|ローマ・カトリック]]
|37%
|style="background:PaleGreen;"|38%
|style="background:PeachPuff;"|26%
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[プロテスタント]]
|47%
|style="background:PeachPuff;"|29%
|29%
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[会衆派教会]]/[[キリスト連合教会]]
|
|6%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[メソジスト]]
|
|6%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[米国聖公会]]
|
|4%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;その他のキリスト教
|
|4%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[バプテスト]]
|
|3%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;その他のプロテスタント
|
|2%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[ペンテコステ派]]
|
|1%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[福音主義]]
|
|1%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;[[セブンスデー・アドベンチスト教会]]
|
|1%
|
|-
|&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;無宗派
|
|1%
|
|-
|その他の宗教
|3%
|style="background:PeachPuff;"|2%
|style="background:PaleGreen;"|4%
|-
|無宗教
|13%
|style="background:PaleGreen;"|22%
|style="background:PaleGreen;"|34%
|-
|回答無し
|1%
|8%
|6%
|}
2012年時点で、バーモント州は国内でも宗教色の弱い州と見なされている。州民の23%が「宗教心篤い」と回答している<ref>
{{Cite news
|title = Mississippi is The Most Religious U.S. State
|author = Frank Newport
|publisher = Gallup
|date = 2012-03-27
|url = http://www.gallup.com/poll/153479/Mississippi-Religious-State.aspx?utm_source=alert&utm_medium=email&utm_campaign=syndication&utm_content=morelink&utm_term=Politics%20-%20Religion%20-%20Religion%20and%20Social%20Trends%20-%20USA#1
}}</ref>。2008年では州民の半数以上がキリスト教徒と申告した。最大の会派は[[カトリック教会|ローマ・カトリック]]である。宗教データアーカイブ協会に拠れば、信徒数は147,918人だった。

州民のほぼ3分の1がプロテスタントだと申告している。プロテスタントの中では会衆派教会が21,597人と最大であり、この宗派の比率としては国内最大である<ref>{{cite web
|title=Adherents.com
|work=Religion in Vermont
|url=http://www.adherents.com/loc/loc_vermont.html
|accessdate=2007-01-05}}</ref>。

プロテスタントの中で2番目に多いのはメソジスト教会の19,000人であり<ref name="thearda.com">{{cite web|url=http://www.thearda.com/mapsReports/reports/state/50_2000.asp |title=The Association of Religion Data Archives &#124; Maps & Reports |publisher=Thearda.com |accessdate=2010-07-31}}</ref>、米国聖公会やバプテストが続いている。

州民の24%は定期的に教会の礼拝に出席している。これは国内(平均39%)では低い数字であり、ニューハンプシャーと同程度である<ref>{{Cite book
|author=Sullivan, Will
|title=A New Shade of Granite
|publisher=US News and World Report
|date=2007-06-11}}</ref>。

2008年州民の34%が無宗教と回答した。これは国内でも最大級である<ref>{{Cite book
|url=http://www.americanreligionsurvey-aris.org/
|publisher=Trinity College
|title=American Religious Identification Survey is Third in Landmark Series
|accessdate=2009-03-25}}</ref><ref>{{Cite book
|url = http://b27.cc.trincoll.edu/weblogs/AmericanReligionSurvey-ARIS/reports/ARIS_Report_2008.pdf
|last = Kosmin
|first = Barry A.
|last2 = Keysar
|first2 = Ariela
|publisher = Trinity College
|title = American Religious Identification Survey 2008 Summary Report
|page = 17
|publication-date = March 2009
|accessdate = 2009-03-15
|archiveurl = https://web.archive.org/web/20090407053149/http://b27.cc.trincoll.edu/weblogs/AmericanReligionSurvey-ARIS/reports/ARIS_Report_2008.pdf
|archivedate = 2009年4月7日
|deadurldate = 2017年9月
}}</ref>。合同で世論調査を行ったバーモント州とニューハンプシャー州の州民は、国内平均(71%)よりも低い54%が神を信じている。36%が宗教は重要であると回答した(国内平均は56%)。

[[末日聖徒イエス・キリスト教会]]の初期指導者[[ジョセフ・スミス・ジュニア]]と[[ブリガム・ヤング]]の2人はバーモント州で生まれた。スミスの生誕地シャロンには記念碑があり、教会が維持し、毎年7万人が訪れている。2010年時点で末日聖徒イエス・キリスト教会の12の教会に4,386人の信徒がいる<ref>[http://newsroom.lds.org/ldsnewsroom/eng/contact-us/usa-vermont]. Retrieved August 27, 2010.</ref>。

バーモント州は[[仏教]]への改宗者が国内でも多い可能性がある。仏教の隠棲所が幾つかある<ref>{{Cite news|url=http://www.boston.com/news/local/vermont/articles/2005/02/23/green_mountains_good_karma/ |title=Buddhist retreat centers |publisher=Boston.com |date=2005-02-23 |accessdate=2010-07-31|first=Sarah|last=Schweitzer}}</ref>。

[[イスラム教徒]]は2,000人がいると推計されている<ref>{{cite web|url=http://www.vpr.net/episode/44351/ |title=Vermont Edition: Vermont's Muslims |publisher=Vpr.net |accessdate=2010-07-31}}</ref>

== インディアン部族 ==
[[ファイル:Wohngebiet Westlicheabenaki.png|220px|thumb|left|同州近辺のかつてのインディアン部族の勢力図。]]


==インディアン部族==
[[image:Wohngebiet Westlicheabenaki.png|220px|thumb|left|同州近辺のかつてのインディアン部族の勢力図]]
かつて[[アベナキ族]]、[[マヒカン族]]、[[ペンナコック族]]、[[ポコムチュック族]]などの[[インディアン]]部族が[[ウィグワム]]に住み、移動型の狩猟農耕生活を営んだ。1730年にスワントンに入植したフランス人は同地に伝染病を持ち込み、インディアンたちは森に逃げ込まざるを得なくなった。その後も入植の勢いは止まらず、多くの部族が滅ぼされ数を減らした。
かつて[[アベナキ族]]、[[マヒカン族]]、[[ペンナコック族]]、[[ポコムチュック族]]などの[[インディアン]]部族が[[ウィグワム]]に住み、移動型の狩猟農耕生活を営んだ。1730年にスワントンに入植したフランス人は同地に伝染病を持ち込み、インディアンたちは森に逃げ込まざるを得なくなった。その後も入植の勢いは止まらず、多くの部族が滅ぼされ数を減らした。


154行目: 586行目:


2006年5月3日、バーモント州法廷は、「アベナキ族」を「インディアンである」と認めた。しかし、インディアンの「部族」や「バンド」としてはなお認めていない。
2006年5月3日、バーモント州法廷は、「アベナキ族」を「インディアンである」と認めた。しかし、インディアンの「部族」や「バンド」としてはなお認めていない。
*アメリカ連邦政府に公式認定を要求中のインディアン部族
:「[[アベナキ族]]・コワサック・バンド」
:「アベナキ族・ソココキ・ミッシスクォイ・バンド」


===インディアン・カジノ===
* アメリカ連邦政府に公式認定を要求中のインディアン部族
**「[[アベナキ族]]・コワサック・バンド」
現在のところ、バーモント州にインディアン部族が運営する「インディアン・カジノ」は一軒もない。同州ではインディアン部族は存在していないことになっているので、今後も部族カジノ開設は望み薄である。
**「アベナキ族・ソココキ・ミッシスクォイ・バンド」


=== インディアン・カジノ ===
<!--
現在のところ、バーモント州にインディアン部族が運営する「インディアン・カジノ」は一軒もない。同州ではインディアン部族は存在していないことになっているので、今後も部族カジノ開設は望み薄である。
==政治と法律==
-->


== 政治と法律 ==
==経済==
[[ファイル:VtSupremeCourt03.JPG|right|thumb|バーモント州最高裁判所ビル、モントピリア市。]]
2005年度の経済分析局の分析報告によると、バーモント州の総州生産高(GSP)(国家における[[国内総生産|GDP国内総生産]]に相当)は、全米50州中で最下位の230億米ドルであった。人口1人あたりのGSPでは同38位であった。
{{Main|en:Government of Vermont}}


バーモント州からはアメリカ合衆国上院に2人、下院に1人を選出している。
2004年の一人当たりの収入は32,770米ドルであった。

バーモント州憲法により、政府を立法府、行政府、司法府に分割している。州知事と30人の上院議員を含め行政府と立法府の任期は2年間である。どの役職も任期制限は無い。

地方自治体は町、市、村の3種がある。ニューイングランドの多くと同様に郡政府にはあまり権限が無い。郡と州の裁判所があること、州検察官と保安官のような役職を選挙で選ぶことを除けば、郡と郡庁所在地は便宜的な区分に留まっている。郡のサービスは州の予算で直接運営されている。州の下にくる実質的な政府は自治体である。その大半が町の位置づけである<ref>{{cite web|url=http://www.sec.state.vt.us/municipal/pubs/who'swho.html |title=town offices |publisher=Sec.state.vt.us |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

=== 財政と税制 ===
バーモント州は均衡予算を義務付けていない国内唯一の州だが、1991年以降は均衡を保っている<ref>{{Cite web |author=Ron Snell |url=http://www.ncsl.org/programs/fiscal/balbuda.htm |title=State Balanced Budget Requirements: Provisions and Practice |publisher=Ncsl.org |date=2004-03-04 |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=http://webarchive.loc.gov/all/20100728002708/http%3A//www.ncsl.org/IssuesResearch/BudgetTax/StateBalancedBudgetRequirementsProvisionsand/tabid/12651/Default.aspx |archivedate=2010-07-28 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。2007年、[[ムーディーズ]]の信用格付けは最高ランクの "Aaa" だった<ref>Burlington Free Press, February 6, 2007, Business, page 7A, ''Moody's gives highest bond rating to Vermont.''</ref>。

州は民間事業に類似した事業運営資金を使っている。宝くじ委員会、酒類統制基金、失業保険信託基金が州内最大級の事業資金である<ref>[https://web.archive.org/web/20080804182756/http://auditor.vermont.gov/interior.php/sid/2/aid/9/nid/125 State Auditor: Lottery is a highly visible government activity] August 3, 2007, by Tom Salmon, CPA, Vermont State Auditor. Retrieved March 8, 2009.</ref>。

2007年、地方税の一人当たり負担額は3,681米ドルであり、国内第14位だった。全国平均は3,447米ドルだった<ref>DatabankUSA,''AARP Bulletin'', April 2007, compiled from figures from the US Census</ref>。しかしCNNマネーに拠れば、一人当たり収入に対する税額比率では国内最大である。一人当たり収入は38,306米ドル、税負担額は5,387米ドル、税額比率は14.1%だった<ref>{{Cite news| url=http://money.cnn.com/galleries/2007/pf/0704/gallery.tax_friendliest/8.html|work=CNN|title=Where does your state rank?|first1=David|last1=Ellis|accessdate=2010-05-27}}</ref>。

個人[[所得税]]は3.6%から9.5%の5段階による累進課税方式である。2008年では所得上位1%が所得税の30%を納めていた。9.5%の税率を適用される州民が約2,000人いた<ref>Win Smith, My Turn: Taxes put sustainability at risk, ''Burlington Free Press'' (June 16, 2009), 6A.</ref>。

[[消費税]]率は6%であり、有形資産の販売、娯楽料金、製造費、公共事業料金、サービス料に課税される。市や町は1%の追加課税を選択できる。食品、医療品、製造機械、器具と燃料、住居燃料と電力、衣料、靴など46品目は免税である。使用税は消費税と同じ税率で購入者に課される。販売者が消費税を徴収しなかった場合、あるいは税が徴収されないところから購入された場合に使用税が徴収される。使用税は消費税が課される品目に適用される。

バーモント州は[[相続税]]を課さないが資産税は課している。資産が連邦資産税返還金を申告しなければならない場合に、州資産税返還金が申告されなければならない<ref name="Major Vermont Taxes">[http://www.state.vt.us/tax/majorvttaxesestate.shtml Major Vermont Taxes], Vermont Department of Taxes.</ref>。

バーモント州は[[贈与税]]を徴収しない<ref name="Major Vermont Taxes" />。

資産税は、地方政府の教育と市民サービスを支援するために、自治体によって課されている。個人資産は評価しない<ref name=Valuation>[http://www.state.vt.us/tax/pvr.shtml Property Valuation and Review], Vermont Department of Taxes. Retrieved March 10, 2009.</ref>。資産税は不動産の公正市場価値によって評価される<ref name=Valuation/>。税率はエセックス郡ファーディナンドの家産に対する0.97%から、バリー市の非滞在資産に対する2.72%まで幅がある<ref>{{PDFlink|http://www.vermontproperty.com/newsltr/2005effectivetaxrates.pdf|111&nbsp;KB}}</ref>。州全体では平均1.77%から1.82%である。2007年、州内の郡の資産税は国内でも高いものとなった。チッテンデン郡の3,809米ドル、ウィンダム郡の3,412米ドル、アディソン郡の3,352米ドル、ウィンザー郡の3,327米ドルは、人口が2万人を超える1,817郡の中で上位100位までに入っていた。州内14郡のうち12郡が上位20%以内に入っている<ref>{{Cite book|author = McLean, Dan |title = Property tax bills among highest|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-12-17}}</ref>。2011年では、家屋所有者の平均年収に対する資産税の比率は5.4%であり、国内第3位だった<ref>{{cite web |url=http://247wallst.com/2011/04/05/the-ten-states-with-the-worst-property-taxes/3/ |title=The Ten States With The Worst Property Taxes
|author=Michael B. Sauter |authorlink= |coauthors=Douglas A. McIntyre |date=2011-04-05 |year= |month= |work= |publisher=247Wallst.com |pages= |language= |archiveurl= |archivedate= |quote=|accessdate=2013-09-04 }}</ref><!---following figures is what article used in computing---><ref>Average Property Taxes as % of Median Income: 5.4% (3rd Most in nation). Average Median Property Taxes Paid on Homes: $4,618 (3rd Most in nation); Unemployment Rate: 5.6% (5th lowest in the country); Average Median Income for Home Owners: $77,161 (7th Highest in the US)</ref>。

教育の機会均等を図るために、徴収した資産税を、適切な教育学区に再配分することが州法によって求められている<ref>{{Cite web |url=http://education.vermont.gov/new/html/laws/act60.html |title=Laws & Regulations: Act 60 Links & Resources |publisher=Education.vermont.gov |date=2004-07-29 |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130510194000/http://education.vermont.gov/new/html/laws/act60.html |archivedate=2013-05-10 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。

=== 政治 ===
{{Main|w:Politics of Vermont}}
{{See also|w:Political party strength in Vermont|w:United States congressional delegations from Vermont}}

バーモント州民はその政治的な独立性で知られている。アメリカ合衆国に加盟する前に独立国家であった4つの州の1つである(他の3州は[[テキサス州]]、[[ハワイ州]]、[[カリフォルニア州]])。国政選挙でも、結果が反対に出ることもある。[[反メイソン党]]の大統領候補者を選んだ唯一の州であり、フランクリン・ルーズベルト大統領が当選した4回の選挙で、全て対立候補を選んだ2州の1つである(もう1つはメイン州)。

独立心の強い政治的思潮の歴史は、[[第二バーモント共和国]]の設立など、合衆国からの脱退を提案する計画にも現れてきた<ref>These relatively small political movements are similar in nature to those found in California, Hawaii, Louisiana, and Texas; although the historical contexts are variant.</ref>。

==== 州の政治 ====
[[ファイル:Meeting house marlboro vermont 20040911.jpg|thumb|州内の町で地方政府の仕事の多くは、毎年3月に町の集会所で開催される町民集会で決められる。写真はマルボロの集会所。]]

[[共和党 (アメリカ)|共和党]]は、その設立され1854年から1970年代半ばまでバーモント州の地方政治を支配してきた。1960年代以前、田園部の利益が立法府を支配した。その結果都市、特にバーリントンとウィヌースキの古い部分は無視され、衰退した。市民は新しい郊外部に移り始めた。

1960年代にアメリカ合衆国最高裁判所によって一連の「一人一票」判決が出され、州の人口を公正に反映するよう選挙区の再編が求められた。その結果は州内の都市部も政治的な力を取り戻した

1960年代、議会が一人一票原則の下に選挙区を再編した後、新しく州内に入ってくる者に対応する法を成立させた。1970年の土地利用と開発法だった。この法は、この種の法として国内初のものであり、州知事が指名した民間人で構成される地区環境員会9つを創設し、州知事は州の環境と多くの小さな町に重大な影響を与えることになる土地開発と小区分の計画を承認しなければならなかった。この法の結果、[[ウォルマート]]の進出では最後の州となった。この法の成功により、その後の試みは効果が薄れ、その他の開発に関する圧力もあって、バーモント州は、全米歴史保存信託から最も「危惧される歴史史跡」の1つに指定された<ref>{{Cite book|author = Rimer, Sara |title = Vermont Debates Value of Saving a Rural Image|publisher = The New York Times|date = 1993-07-04}}</ref>。

1964年、バーモント州は[[死刑制度]]を廃止した。

1995年、バーモント州は12月15日から4月1日まで肥料の散布を禁止してその流出を防ぎ、水を保護した。農家はこの期間に肥料を保管する環境的に健全な施設を備えなければならない<ref>{{Cite news | first= | last= | title=Winter manure spreading ban in effect | url=| work= | newspaper=the chronicle | location=Barton, Vermont | page= 21 | date=2012-12-19 | id= | accessdate=}}</ref>。

州内では[[民主党 (アメリカ合衆国)|民主党]]が優勢になってきたが、2006年の州知事選挙では共和党知事のダグラスがウィンダム郡以外の全郡を制した。

1999年から、同性のカップルに結婚とほぼ同じ権利と特権を認める制度である[[シビル・ユニオン]]の採用について、大きな議論が交わされた。1999年の「ベイカー対バーモント州事件」では、バーモント州最高裁判所が現憲法下で[[同性結婚]]あるいはシビル・ユニオンを認めなければならないと裁定した。州議会はシビル・ユニオンの方を選択した。この法は議会を通過し、[[ハワード・ディーン]]州知事の署名によって法制化された。2009年4月、ジム・ダグラス州知事が同性結婚を認める法に拒否権を使ったのに対し、州議会がこれを差し戻し、同性結婚を合法化した国内初の州になった<ref>{{cite web|url=http://www.msnbc.msn.com/id/30089125/ |title=Vermont lawmakers legalize gay marriage – Life – msnbc.com |publisher=MSNBC |accessdate=2010-07-31}}</ref>。2009年9月、同性カップルが結婚できる6州の1つとなった<ref>The others were Massachusetts, Connecticut, Iowa, Maine and New Hampshire. The same-sex marriage law in Maine was repealed by voters in November 2009 while Washington, D.C., now allows it.</ref>。

2007年、州議会下院は末期症状の者に対する自殺幇助を合法化する法案を反対82票、賛成63票で否決した<ref>{{cite web|url=http://www.worldnetdaily.com/news/article.asp?ARTICLE_ID=54843 |title=It's sudden death in Vermont for assisted suicide proposal |publisher=Worldnetdaily.com |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

州内では少数党と独立系の動きが盛んである。多くの州にある少数党を投票用紙から排除する規則は、バーモント州には無い。その結果一般投票では、有権者に幅広い選択肢がある。これがバーリントン市長、その後にアメリカ合衆国下院議員に社会主義者の[[バーニー・サンダース]]を選ぶことになり、サンダースはその後無所属としてアメリカ合衆国上院議員になった。

教育資金のための税金を均等化させて配分する法が政治問題となってきた。このことで、キリングトンの町は州からの脱退とニューハンプシャー州への加入を試みることになった。地元では不公平な税負担だと言っている<ref>{{cite web|url=http://www.nhpr.org/node/8429 |title=Killington Secession Not Too Popular in VT New Hampshire Public Radio |publisher=Nhpr.org |date=2005-03-16 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

バーモント州憲法と裁判所は、表示が無く、フェンスも無いような土地を人が歩き、釣りや猟をする権利を支持している。不法侵入は土地の所有者が証明しなければならない。これは自動的にはできない<ref>[http://www.usconstitution.net/vtconst.html#Section67 Vermont Constitution] retrieved May 29, 2008</ref>。

バーモント州は[[アルコール飲料]]を統制する州である。2007年、バーモント州酒類統制省が、酒類の販売と分配から1,400万米ドル以上を得た<ref>{{Cite web |url=http://liquorcontrol.vermont.gov/annualreports/2007.pdf |title=2007 Annual Report of the Department of Liquor Control |format=PDF |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100617103717/http://liquorcontrol.vermont.gov/annualreports/2007.pdf |archivedate=2010-06-17 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。

2013年、[[大麻]]使用を犯罪としないと定めた17番目の州になった。1オンス (28 g) 未満の薬物を所持することは、逮捕や刑期には該当せず、少額の科料で処罰されるものとした<ref>{{cite web|title=Vermont becomes 17th state to decriminalize marijuana, making possession of less than an ounce of pot punishable by fine|url=http://www.nydailynews.com/news/national/vermont-decriminalizes-possession-small-amounts-pot-article-1.1365354|publisher=NY Daily News|accessdate=2013-06-06}}</ref>。

==== 連邦政府役職者の選挙 ====
{| class="wikitable" style="float:right; font-size:79%; margin:10px;"
|+ '''大統領選挙の結果'''
|- style="background:lightgrey;"
! 年
! [[共和党 (アメリカ)|共和党]]
! [[民主党 (アメリカ合衆国)|民主党]]
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[2012年アメリカ合衆国大統領選挙|2012年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|30.97% ''92,698
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''66.57%''' ''199,239
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙|2008年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|30.45% ''98,974
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''67.46%''' ''219,262
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙|2004年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|38.80% ''121,180
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''58.94%''' ''184,067
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|2000年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|40.70% ''119,775
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''50.63%''' ''149,022
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[1996年アメリカ合衆国大統領選挙|1996年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|31.09% ''80,352
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''53.35%''' ''137,894
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[1992年アメリカ合衆国大統領選挙|1992年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|30.42% ''88,122
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''46.11%''' ''133,592
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1988年アメリカ合衆国大統領選挙|1988年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''51.10%''' ''124,331
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|47.58% ''115,775
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1984年アメリカ合衆国大統領選挙|1984年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''57.92%''' ''135,865
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|40.81% ''95,730
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1980年アメリカ合衆国大統領選挙|1980年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''44.37%''' ''94,628
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|38.41% ''81,952
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1976年アメリカ合衆国大統領選挙|1976年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''54.34%''' ''102,085
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|43.14% ''81,004
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1972年アメリカ合衆国大統領選挙|1972年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''62.66%''' ''117,149
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|36.47% ''68,174
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1968年アメリカ合衆国大統領選挙|1968年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''52.75%''' ''85,142
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|43.53% ''70,255
|-
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|[[1964年アメリカ合衆国大統領選挙|1964年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|33.69% ''54,942
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|'''66.30%''' ''108,127
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1960年アメリカ合衆国大統領選挙|1960年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''58.65%''' ''98,131
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|41.35% ''69,186
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1956年アメリカ合衆国大統領選挙|1956年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''72.16%''' ''110,390
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|27.81% ''42,549
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1952年アメリカ合衆国大統領選挙|1952年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''71.45%''' ''109,717
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|28.23% ''43,355
|-
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|[[1948年アメリカ合衆国大統領選挙|1948年]]
| style="text-align:center; background:#fff3f3;"|'''61.54%''' ''75,926
| style="text-align:center; background:#f0f0ff;"|36.92% ''45,557
|}

バーモント州は昔から、国政選挙で共和党の牙城と考えられていた。1856年から1988年、民主党候補が大統領選挙で勝利したのは、1964年に民主党の[[リンドン・ジョンソン|リンドン・B・ジョンソン]]が共和党の[[バリー・ゴールドウォーター]]に大勝した1度きりだった。[[フランクリン・ルーズベルト]]大統領は4度の選挙で大勝したが、バーモント州とメイン州のみはルーズベルトを一度も支持しなかった。19世紀後半から20世紀初期、共和党大統領候補はバーモント州で70%以上の支持を得て制することが多かった。

1980年代と1990年代、州内の人口に多くの出入りがあった<ref>{{cite web|last=Capen|first=David|title=A Planning Tool for Conservationists: Spatial Modeling of Past and Future Land Use in Vermont Towns|url=https://www.uvm.edu/rsenr/sal/lumodel/stateof.html|publisher=University of Vermont|accessdate=2012-12-05}}</ref><ref>{{cite web|title=Modern Vermont 1940-today: Flatlanders vs. Woodchucks|url=http://vermonthistory.org/freedom_and_unity/vt_transition/flat_wood.html|publisher=Vermont Historical Society|accessdate=2012-12-05}}</ref><ref name="Cohen">{{cite web|last=Cohen|first=Micah|title=‘New’ Vermont Is Liberal, but ‘Old’ Vermont Is Still There|url=http://fivethirtyeight.blogs.nytimes.com/2012/10/01/new-vermont-is-liberal-but-old-vermont-is-still-there/?partner=rss&emc=rss|publisher=New York Times, Inc.|accessdate=2012-12-05}}</ref>。入って来た者はニューヨーク州やニューイングランドの都会部から、よりリベラルな影響力を持った者達だった<ref name="Cohen" />。バーモント州の共和党は昔から中道よりであり、全国の共和党は右傾化するに連れて、新参者と組み合わさって民主党に友好的となった。その1つの証拠として1990年、民主社会主義者を自称するバーニー・サンダースが無所属候補として、バーモント州選出アメリカ合衆国下院議員の席(州全体で定数1)を得た。サンダースは2007年に州選出アメリカ合衆国上院議員になり、上院では支持政党を持たない2議員の1人になっている。しかし、下院と上院でのその政歴を通じて、民主党に肩入れしており、委員会委員数の割り当てや政党指導者の選出では民主党員に数えられている<ref>Powell, Michael. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/11/04/AR2006110401124.html Exceedingly Social, But Doesn't Like Parties. ''The Washington Post'' November 5, 2006.</ref>。

[[1988年アメリカ合衆国大統領選挙]]で僅差で共和党の[[ジョージ・H・W・ブッシュ]]を支持した後、[[1992年アメリカ合衆国大統領選挙|1992年]]では民主党の[[ビル・クリントン]]を16ポイント差で支持し、民主党に1964年以来の勝利をもたらした。その後は全ての大統領選挙で民主党候補を支持している。

近年は民主党が最良の結果をあげる州になってきた。[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙]]では、民主党の[[ジョン・フォーブズ・ケリー|ジョン・ケリー]]が全米で4番目に高い支持を獲得し、共和党の[[ジョージ・W・ブッシュ]]に20ポイントの差を付けた。ケリーは隣のマサチューセッツ州出身であり、バーモント州を制した初の北部出身民主党候補となった。州北東部にあるエセックス郡のみがブッシュを支持した。ブッシュが大統領職にある間、バーモント州だけがその訪問を受けなかった州となった<ref>{{cite web|last=Hallenbeck|first=Terri|title=President Obama tells Vermont crowd there's 'more work to do'|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20120330/NEWS03/120330011/President-Obama-addresses-crowd-at-UVM-in-Burlington|work=The Burlington Free Press|publisher=Gannett Company|accessdate=2012-12-12|date=2012-03-31}}</ref>。ブッシュはバーモント州の支持が無くても当選できた。[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙]]では、民主党[[バラク・オバマ]]に37ポイントという3番目に高い支持率差を与えた。[[2012年アメリカ合衆国大統領選挙|2012年]]も同様であり、36ポイント差だった。

バーモント州選出の連邦議会上院議員は、無所属の[[バーニー・サンダース]]と民主党の[[:en:Peter Welch|ピーター・ウェルチ]]である。下院議員は1人のみであり、2023年に上院議員となったウェルチの後任となった民主党の[[:en:Becca Balint|ベッカ・バリント]]である。

== 経済 ==
[[アメリカ合衆国商務省経済分析局]]は2010年のバーモント州の州総生産高を260億米ドルだったと推計している<ref>{{cite web|title=Gross State Product|url=http://greyhill.com/gross-state-product|publisher=Greyhill Advisors|accessdate=2011-09-23}}</ref>。この値は50州中の第50位である。人口1人あたりの州総生産高では同34位だった<ref>Rankings tend to favor higher cost of living areas and downrate lower cost of living areas</ref>。

総生産高の内訳は次の通りだった<ref>Percentages may not add up to exactly 100% because of rounding</ref><ref>{{cite web|url=http://www.bea.gov/bea/newsrelarchive/2006/gsp1006.htm |title=Gross Domestic Product (GDP) by State |publisher=Bea.gov |date=2008-12-22 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。
* 政府 – 30億ドル (13.4%)
* 不動産業 – 26億ドル (11.6%)
* 耐久消費財製造業 – 22億ドル (9.6%)
* 医療と社会支援 – 21億ドル (9.4%)
* 小売業 – 19億ドル (8.4%)
* 金融保険 – 13億ドル (5.9%)
* 建設業 – 12億ドル (5.5%)
* 専門技術職 – 12億ドル (5.5%)
* 卸売業 – 11億ドル (5.1%)
* 宿泊飲食業 – 10億ドル (4.5%)
* 情報産業 – 9.58億ドル (4.2%)
* 消費財製造業 – 7.11億ドル (3.1%)
* その他のサービス業 – 5.63億ドル (2.4%)
* 電力等公益事業 – 5.53億ドル (2.4%)
* 教育 – 4,78億ドル (2.1%)
* 運輸倉庫業 – 4.84億ドル (2.1%)
* 廃棄物処理業 – 4.36億ドル (1.9%)
* 農林漁業狩猟業 – 3.75億ドル (1.6%)
* 芸術・娯楽・レクリエーション – 1.94億ドル (.8%)
* 工業 – 1.0億ドル (.4%)
* 会社経営 – 3,500万ドル (.2%)

2007年、雑誌[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]の事業を行うために適した州のランキングでは第32位だった。前年は第30位だった<ref>{{Cite book|author = Gram, David |title = Forbes ranks Vt. 30th (sic) for business|publisher = Burlington Free Press|date = 2007-07-14}}</ref>。2008年には、ある経済学者がバーモント州は「真に不景気であり、今後の30年間も続くと予測される」と語っていた<ref>{{Cite news|first=Dan|last=McLean|title=IBM won't be No. 1 employer for much longer|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1A|date={{Nowrap|29 June}} 2008}}</ref>。2010年5月時点の失業率は6.2%であり、国内では4番目に低かった<ref>{{cite web|url=http://www.bls.gov/web/laus/laumstrk.htm |title=Unemployment Rates for States |publisher=Bls.gov |date=2010-07-20 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。この率は前年5月以降50州の中でも2番目に景況が大きく低下したことを反映している<ref>{{Cite news|last=Izzo |first=Phil |url=http://blogs.wsj.com/economics/2010/06/18/unemployment-rates-by-state-nevada-overtakes-michigan-for-nations-worst/ |title=Unemployment Rates by State: Nevada Overtakes Michigan for Nation’s Worst – Real Time Economics – WSJ |publisher=Blogs.wsj.com |date=2010-06-18 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

2007年では[[カナダ]]が最大の貿易相手国だった。第2位は[[台湾]]だった<ref>{{Cite book|author = Creaser, Richard |title = Illuzi learns about economy of Taiwan during visit|publisher = the Chronicle|date = 2007-10-24}}</ref>。ケベック州とは40億ドル相当の交易があった<ref>{{Cite book|author = Curran, John |title = Vt. Quebec leaders promote 'green zone'|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-10-07}}</ref>。

経済活動の主流は小売業である。2007年の売上高は52億米ドルだった<ref>{{Cite book|author = McLean, Dan |title = Retail Sales by the numbers|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-07-13}}</ref>。2008年に8,631の新規企業が登録されたが、2007年よりは500社減った<ref>{{Cite book|author = Associated Press |title = Fewer businesses launched in '08|publisher = Burlington Free Press|date = 2009-01-26}}</ref>。

2004年の1人当たりの収入は32,770米ドルであった。

=== 個人収入 ===
{{See also|w:Vermont locations by per capita income}}

2002年から2004年の世帯当たり収入中央値は45,692米ドルだった。これは全国では第15位だった。2008年の州平均賃金は1時間15.31米ドル、すなわち年収で31,845米ドルだった。2007年に食券を支給される資格のある州民68,000人の約80%は実際にそれを受け取っていた<ref>{{Cite book|author = Ober, Lauren |title = Food stamp program set for expansion|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-11-09}}</ref>。75歳以上の高齢者の40%は、年間収入が21,660米ドル以下だった<ref name="bfp090628">{{Cite news|first=Jim|last=Coutts|title=My Turn:Vermont's energy support program is long overdue|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 7B|date={{Nowrap|28 June}} 2009}}</ref>。

2011年、91,000人の高齢者が社会保障費から年間平均14,000米ドルを受け取っていた。これは高齢者収入の59%に相当している。このことは州経済には17億米ドルの寄与だった<ref name="ReferenceA">{{Cite news | first=[[AARP]] Vermont | last= | title=How fiscal cliff debate affects seniors | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 6 | date=2012-12-12 | id= | accessdate=}}</ref>。

=== 主な産業 ===
==== 観光業 ====
[[ファイル:Stowe village Stevage.jpg|left|thumb|リゾート地としてしられる{{ill2|ストウ (バーモント州)|en|Stowe, Vermont|label=ストウ}}。]]
[[ファイル:LakeChamplain.jpg|thumb|[[シャンプレーン湖]]]]


===主な産業===
====観光====
観光業はバーモント州最大の産業であり、同州GSPの27%を観光業が占めている。この比率は全米50州中で最大である。
観光業はバーモント州最大の産業であり、同州GSPの27%を観光業が占めている。この比率は全米50州中で最大である。


豊かな自然を背景とした、[[スキー]]、[[サイクリング]]、[[釣り|フィッシング]]などが盛んであり、[[キャンプ|サマーキャンプ]]やりんご狩りなどには大勢の観光客が訪れる。観光客の多くは、[[フリーウェイ|高速道路]]で数時間の距離にある[[ニューヨーク市|ニューヨーク]]都市圏や[[ボストン]]都市圏などの住民である。
豊かな自然を背景とした、[[スキー]]、[[サイクリング]]、[[釣り|フィッシング]]などが盛んであり、[[キャンプ|サマーキャンプ]]やりんご狩りなどには大勢の観光客が訪れる。観光客の多くは、[[フリーウェイ|高速道路]]で数時間の距離にある[[ニューヨーク市|ニューヨーク]]都市圏や[[ボストン]]都市圏などの住民である。


西の[[コロラド州]]に対し、東の[[スキー]]のメッカである。ニューイングランドでは最大級のスキー場が幾つか州内にある。バーク山スキー場、ボルトン・バレー、{{ill2|ストウ (バーモント州)|en|Stowe, Vermont|label=ストウ}}などが著名である。夏の観光客はストウ、[[マンチェスター (バーモント州)|マンチェスター]]、クェチーなどのリゾート地を訪れる。
*西の[[コロラド州]]に対し、東の[[スキー]]のメッカである。


マス釣り、湖水釣り、氷釣りが楽しめ、州の長さにわたるロング・トレイルをハイキングする者もいる。冬はノルディックスキーやカントリースキーを楽しむ者がこれも州の長さにわたるカタマウント・トレイルを移動する。ホースショーも年間行事である。州立公園、歴史史跡、博物館、ゴルフ場、また温泉付き[[ブティックホテル]]が観光客を惹きつけている。
====農林畜産====
*「りんごとはちみつ」のキャッチフレーズで知られる「'''[[バーモントカレー|ハウス バーモントカレー]]'''」([[ハウス食品]])は、バーモント州で作られたわけではない。バーモント州に伝わる[[酢#分類と名称|リンゴ酢]]と[[蜂蜜]]を用いた「[[バーモント民間療法]]」にちなむ命名である。この療法は[[1950年代]]~[[1960年代]]に[[デフォレスト・クリントン・ジャービス]](Deforest Clinton Jarvis)博士の著書によって世界的に広められたが、現在ではバーモント州内でもほとんど知られていないという。バーモント州で実際に収穫が盛んなのはどちらかといえば「[[りんご]]と[[メープルシロップ]]」である。


2000年国勢調査に拠れば、州内にある家屋の約15%は空室であり、「季節により、レクリエーション用または一時的に利用される」ものに分類されている。この数字はメイン州に次いで国内でも2番目に高いものである。幾つかの市では、ニューイングランドやニューヨーク市の金持が所有する余暇用家屋が住宅ストックの大半を占めている。推計に拠れば、2009年時点でラドロー町の家屋の84%は州外の住人が所有している<ref>{{cite web|url=http://www.7dvt.com/2008cottage-industry|title=Cottage industry|accessdate=2013-09-04}}</ref>。その他マンチェスターやストウのようなリゾート地も同様である。
参考リンク:[http://housefoods.jp/data/curry/story/product05.html ハウス食品 バーモントカレー] 
*酪農地帯。


2005年、バーモント州への観光客は1,340万人に上り、15億7千万米ドルを消費した<ref>{{Cite book|author = Dunbar, Bethany M. |title = I can remember Barton when it was a booming town|publisher = The Chronicle|date = 2008-12-01}}</ref>。2011年、州政府は観光業から2億7,400万米ドルの税金と料金を集めた。この金の89%は州外からの観光客によるものである。観光業で26,000人の雇用を支えており、これは総雇用数の7.2%にあたる<ref>{{Cite news | first=Tena | last=Starr | title=Needed soon:1,300 hospitality and tourism workers | url=| work= | newspaper=The Chronicle | location=Barton, Vermont | pages= 1A, 31A | date=2013-07-24 | id= | accessdate=}}</ref>。
===主な企業===
バーモント州に本拠地のある企業には以下のようなものがある。
*[[バートン・スノーボード]]([[バーリントン (バーモント州)|バーリントン]]) -スノーボード製造・販売大手
*Ben & Jerry's (サウスバーリントン) -アイスクリーム


2000年から2001年、スキーとスノーモービルの客は4,579,719人が訪れた。2009年から2010年には4,125,082人だった<ref>{{Cite news|title=Vt. ski area visits rise 1.4%|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 6C|date={{Nowrap|10 June}} 2010}}</ref>。2008年、州内138のスノーモービル・クラブの会員は35,000人いた。クラブの連合協会は6,000マイル (9,600&nbsp;km) のトレイルを維持しており、私有地に入っている場所も多い。この事業は「数億ドルの事業」を生み出していると言われている<ref>{{Cite book|author = McLean, Dan |title = Hard times may slow snowmobiling|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-12-14}}</ref>。
==教育==

===単科及び総合大学===
狩猟については黒熊、七面鳥、鹿、ヘラジカの猟が規制されている<ref>{{Cite news|title=Hunting Season Opening Dates|publisher=Newport Daily Express|location=Newport, Vermont|pages= TWO, HUNTING GUIDE|date=September 2009}}</ref>。州内には5,500頭のクマがいる。規制の目的は個体数を4,500から6,000頭の間で維持することである<ref>{{Cite news | first= | last= | title=Vermont bear hunting season opens on Sept. 1 | url=| work= | publisher=Bthe Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 8 | date=2010-09-01 | id= | accessdate=}}</ref>。2010年、州内にいる鹿は約141,000頭であり、これは政府目標の範囲に入っている。しかしその分布は不均一であり、1平方マイル (2.6&nbsp;km<sup>2</sup>) あたり10から15頭を超えると、木の成長に悪影響が出る<ref>{{Cite news | first= | last= | title=Estimates place the deer herd at 141,000 | url=| work= | newspaper=the chronicle | location=Barton, Vermont | page= 21 | date=2011-01-26 | id= | accessdate=}}</ref>。2012年、渡り鳥の猟は10月13日から12月16日の間に決められた。[[水禽]]類の猟も連邦法で規制されている<ref>{{Cite news | first= | last= | title=Migratory bird hunting dates | url=| work= | newspaper=the Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 15 | date=2012-09-19 | id= | accessdate=}}</ref>。
*[[w:Bennington College]]

*[[w:Burlington College]]
==== 農林畜産業 ====
*[[w:Castleton State College]]
バーモント州に伝わる[[酢#食酢の分類と名称|リンゴ酢]]と[[蜂蜜]]を用いた「[[バーモント民間療法]]」は[[1950年代]]〜[[1960年代]]に{{日本語版にない記事リンク|デフォレスト・クリントン・ジャービス|en|D. C. Jarvis|interwikilabel=DeForest Clinton Jarvis}}博士の著書(日本語版は『バーモントの民間療法』として1961年[[ダイヤモンド社]]が大原武夫訳で出版。)によって世界的に広められたが、現在ではバーモント州内でもほとんど知られていないという。バーモント州で実際に収穫が盛んなのはどちらかといえば「[[リンゴ]]と[[メープルシロップ]]」である。参考リンク:[http://housefoods.jp/data/curry/story/product05.html ハウス食品 バーモントカレー]
*[[w:Center for Cartoon Studies]]

*[[w:Champlain College]]
「りんごとはちみつ」のキャッチフレーズで知られる「'''[[バーモントカレー|ハウス バーモントカレー]]'''」はバーモント民間療法を応用して[[ハウス食品]]が独自開発した物で、カレーと同州の関連は無い。
*[[w:College of St. Joseph]]

*[[w:Goddard College]]
バーモント州の農業は州経済に直接間接に年間26億米ドル、約12%を貢献している<ref>Figure includes the possible economic effect on all other areas in addition to Agriculture. This explains the wide variance with the figure in GSP above</ref><ref>{{Cite web|title=Vermont Sustainable Agriculture Council|work=Vermont's Agriculture: Generating Wealth from the Land|url=http://www.uvm.edu/~susagctr/CouncilReport05.PDF|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070605073512/http://www.uvm.edu/~susagctr/CouncilReport05.PDF|archivedate=2007-06-05|accessdate=2007-01-06|format=PDF|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。しかし、別の研究では2000年に州総生産の2.2%に過ぎなかったとするものもある<ref>{{Cite book|url=https://books.google.co.jp/books?id=uTBCXqOou0YC&pg=PA104&lpg=PA104&dq=reason+%22Orleans+County%22+vermont+%22named+after%22+history&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=Orleans%20County&f=false|title= Vermont Encyclopedia, page 27 |publisher=Books.google.com |date= 2003-08-01|accessdate=2012-02-23|isbn=9781584650867}}</ref>。2000年時点で、州労働人口の約3%が農業に従事していた<ref>{{Cite book|author = Liz Halloran|title = Vermont's War|publisher = US News and World Report, January 22, page 45|year = 2007}}</ref>。
*[[w:Green Mountain College]]

*[[w:Johnson State College]]
[[ファイル:Vermont fall foliage hogback mountain.JPG|thumb|left|秋の紅葉、ウィルミントンのホグバック山からの眺め。]]
*[[w:Landmark College]]

*[[リンドン州立大学]]
過去の2世紀間、バーモント州の林業は過伐採と他州の森の開発によって魅力の少ないものになった。農業が衰退し、[[遷移 (生物学)|生態遷移]]によって州内の森が再生された。現在の州内の森の大半は再生林である。州と非営利団体が森林の再生と管理を積極的に推進している。州面積の78%以上が森林である。その85%は個人や家族が所有する非事業、民有森林地である。
*[[w:Marlboro College]]

*[[w:Middlebury College]]
[[酪農]]業が農家収入の主要源である。20世紀後半、土地開発業者が比較的安価な未利用地に集合住宅や家屋を建てる計画を作った。バーモント州政府は一連の開発規制法を作り、幾つかの先進的な住民発議によって酪農産業の消失を防いだ。1947年には11,206の酪農家があったが、85%以上が減り、2003年には1,500を少し超える程度に、2006年には1,138戸、2007年には1,087戸と減り続けた。年間10%減り続けている<ref>{{Cite book|author = Dunbar, Bethany M. |title = Vermont Milk Commission considers price premium|publisher = the Chronicle|date = 2008-09-10}}</ref>。
*[[w:Norwich University]]

*[[w:Saint Michael's College]]
牛の数も40%減ったが、生産効率が3倍になったために牛乳の生産量は同じ期間に2倍になった<ref>{{Cite web |url=http://www.vermontdairy.com/dairy_industry/farms/numbers |title=Dairy Farm Numbers – Vermont Dairy |publisher=Vermontdairy.com |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101002180402/http://www.vermontdairy.com/dairy_industry/farms/numbers |archivedate=2010-10-02 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。牛乳の生産量は上がったが、市場シェアは下がった。ボストン大都市圏やニューヨーク大都市圏に供給する州の中で、バーモント州のシェアは10.6%で第3位である。ニューヨーク州が44.9%、ペンシルベニア州が32.9%となっている<ref>{{Cite book|author = Dunbar, Bethany |title = Vermont Milk Commission takes a look at hauling costs|publisher = the Chronicle|date = 2007-11-14}}</ref>。2007年、酪農家は牛乳 100 ポンド (45&nbsp;kg) 当たり23.60米ドルという記録的な売り上げになった。しかし2008年には17米ドルに下落した<ref>{{Cite book|author = Dunbar, Bethany M. quoting from book by James Maroney Jr. |title = Former farmer has a plan for profits in Vermont dairying|publisher = the Chronicle|date = 2008-12-04}}</ref>。2008年に平均的な酪農家は130万ポンド (585 トン) の牛乳を生産した<ref>{{Cite book|author = Lefebvre, Paul |title = Average Vermont dairy farmer expected to lose $92,000|publisher = the Chronicle|date = 2009-02-11}}</ref>。
*[[w:School for International Training]]

*[[w:Southern Vermont College]]
酪農家が大きく減少したために<ref>{{Cite web |url=http://www.vermontdairy.com/dairy_industry/farms/numbers |title=Dairy Farm Numbers |publisher=Vermont Dairy |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101002180402/http://www.vermontdairy.com/dairy_industry/farms/numbers |archivedate=2010-10-02 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>、農業経済における基本的な需要よりも、酪農家の納屋という遺産を維持するための動きに依存するようになった。教育と非営利の州と地方の歴史依存計画の協調により組織されたバーモント・バーン・センサスが州内の納屋の数、状態、外観を記録する教育管理体系を開発してきた<ref>{{cite web|url=http://www.uvm.edu/~barn/ |title=Vermont Barn Census |publisher=Uvm.edu |accessdate=2010-07-31}}</ref>。
*[[w:Trinity College (Vermont)]]

*[[バーモント大学]]
2009年、543の[[有機農業|有機農家]]があった。酪農家の20%は有機農家であり、野菜農家の23%、128戸が有機農家である。有機農業は2006年から2007年に増加したが、2008年から2009年は横並びだった。2010年も増加は見込まれていない<ref>{{Cite news|first=Terri|last=Hallenbeck|title=A look at Vermont organic farming|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 5D|date={{Nowrap|6 September}} 2009}}</ref>。
*[[w:Vermont Law School]]

*[[w:Vermont Technical College]]
大量の牛乳はボストン市場に出荷されている。マサチューセッツ州はバーモント州の酪農家がマサチューセッツの衛生基準に合格していることを証明している。この証明が無ければ、農家は大市場に牛乳を販売できない<ref>[http://bulk.resource.org/courts.gov/c/F2/627/627.F2d.606.79-7759.79-7113.1070.1098.html LeClair vs Saunders] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130524030510/https://bulk.resource.org/courts.gov/c/F2/627/627.F2d.606.79-7759.79-7113.1070.1098.html |date=2013年5月24日 }}. Retrieved April 21, 1980.</ref>。
*[[w:Woodbury College]]

バーモント州経済の重要で成長している分野は、バーモント・ブランドの付いた職人技食料、ファンシーフード、土産用品の生産と販売である。例えばカボット・チーズ、バーモント・テディベア社、ファイン・ペインツ・オブ・ユアロップ、バーモント・バター・アンド・チーズ社、幾つかの[[地ビール]]、朝鮮人参、[[バートン・スノーボード]]、レイク・シャンプレーン・チョコレイト、キング・アーサー小麦粉、[[ベン&ジェリーズ]]のアイスクリームである。

2010年にはカエデ関連製品の生産者が約2,000あった<ref>{{Cite news|first=Bethany|last=Dunbar|title=Maple season starts early with record sap run|publisher=the Chronicle|location=Barton, Vermont|page= 23|date={{Nowrap|17 March}} 2010}}</ref>。2001年、州内で275,000 ガロン (1,040 kL) の[[メープルシロップ]]を生産しており、国内生産量の4分の1に相当した。2005年では410,000ガロン (1,600 kL) に増え、国内生産量の37%だった<ref>{{Cite web |author=Vermont Maple Sugar Makers Assoc |title=Maple Facts |url=http://www.vermontmaple.org/maplefacts.html |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070402082309/http://www.vermontmaple.org/maplefacts.html |archivedate=2007-04-02 |accessdate=2007-04-08 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。2009年にはさらに92万ガロン (3,500 kL) になった<ref>Burlington Free Press, June 18, 2009, page 17B, "Bumper season for sugar makers"</ref>。

州内で[[ワイン]]生産業は1985年に始まった。現在では14のワイン醸造所がある<ref>{{Cite book|author = Curran, John |title = Winemakers hope new state council will help them grow|publisher = Burlington Free Press|date = 2007-07-29}}</ref>。
2005年時点で州内の農家は2,000人の違法移民を雇用していると見られている。地方当局はこれを無視してきており、農場経営のために苦闘する雇用主に同情的である<ref>{{cite web|url=http://www.blnz.com/news/2009/05/13/Vermont_dairy_farms_count_illegal_5695.html |title=Vermont dairy farms count on illegal immigrants |publisher=Blnz.com |accessdate=2010-07-31}}</ref>。

==== 製造業 ====
バーモント州最大の民間企業はエセックスジャンクションにある[[IBM]]であり、2013年時点で5,000人を雇用し、州内製造業就業者の25%に相当している<ref name=bfp130709>{{Cite news| first=| last=Associated Press| title=Fletcher Allen now Vermont's largest private employer| url=http://www.burlingtonfreepress.com/viewart/20130708/BUSINESS/307080014/Fletcher-Allen-now-Vermont-s-largest-private-employer| work=| newspaper=The Burlington Free Press| location=Burlington, Vermont| pages=9B| date=2013-07-09| id=| accessdate=2013-07-16| archiveurl=https://archive.is/20130717085341/http://www.burlingtonfreepress.com/viewart/20130708/BUSINESS/307080014/Fletcher-Allen-now-Vermont-s-largest-private-employer| archivedate=2013年7月17日| deadurldate=2017年9月}}</ref>。州の経済には年間10億米ドルの貢献である<ref>''The Burlington Free Press'', February 28, 2007, page 8C, "IBM:Enriching economy for 50 years."</ref>。

2010年のコネチカット大学による研究では、バーモント州、ロードアイランド州、ニューハンプシャー州の3州が、製造業にとっては国内で最もコストの高い州である<ref>{{Cite news | first=Stephen | last=Singer | title=UConn study says Vermont costliest for manufacturers | url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100907/NEWS01/100908037/1003/UConn-study-finds-Vt.-most-expensive-for-manufacturers | work= | publisher=Burlington Free Press | location=Burlington, Vermont | pages=6B | date=2010-09-09 | id= | accessdate= }}{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。

=== 石材業 ===
ラトランドとバリーの町は昔から[[大理石]]と[[花崗岩]]生産および加工の中心である。会員約500人と国内でも最少の組合である石工協会の本部があった。アメリカで最初の大理石採石場は、イーストドーセットを見下ろすイオラス山にあった<ref>{{cite web|url=http://www.virtualvermont.com/towns/dorset.html |title=VirtualVermont.com |publisher=VirtualVermont.com |date=2010-06-13 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。バーモント州の西側には「大理石バレー」が走り、ニューヨーク州内から来る「スレイト・バレー」に合流する。「スレイト・バレー」はチムニーポイントからバリーの西を通る「花崗岩バレー」まで続く。そこには国内最大の花崗岩採石場であるロック・オブ・エイジズ石材場がある。

スレイトの生産でもバーモント州は国内最大である<ref>{{cite web|url=http://www.apartmentlinks.com/VT/Vermont.html |title=ApartmentLinks.com |publisher=ApartmentLinks.com |accessdate=2010-07-31}}</ref>。
規格石材の生産は実入りの良い事業である。

=== 医療 ===
州内の高齢者人口が増加しており、州経済における医療産業の影響力が高まると見られている。2013年、7,000人を雇用するフレッチャー・アレン・ヘルスケア (バーモント州立大学メディカルセンターと改名、2014年11月13日)が州内第2位の雇用主であり、民間では最大である<ref name=bfp130709/>。

2010年、州内の病院が請求した医療費は37億6千万米ドルであり、20億米ドルを集めた<ref>{{Cite news|first=Joseph |last=Gresser |title=State officials scrutinize hospital revenues| work=the Chronicle|publisher=the Chronicle|location=Barton, Vermont|page= 11|date={{Nowrap|September 28}} 2009}}</ref>。

[[メディケア]]には92,000人が入っている。2011年、メディケアは州内で7億4千万米ドルを使った<ref name="ReferenceA" />。

=== 住宅 ===
2007年、バーモント州は抵当権設定額で国内第17位だった。しかし、州内の世帯当たり収入に対する抵当額比率18.4%という数字については、他の41州がプラスマイナス4%の範囲内にある<ref>{{Cite web|title=Vermont Business Roundtable|work=Housing Prices, Availability, and Affordability in Vermont|url=http://www.vtroundtable.org/Portals/0/housingreport.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070605073513/http://www.vtroundtable.org/Portals/0/housingreport.pdf|archivedate=2007-06-05|accessdate=2007-01-07|format=PDF|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。

住宅価格は2000年代初期にあまり上がらなかった。その結果不動産価格の崩壊もそれほど急激ではなかった。2007年に担保権執行が著しく増加した中で、バーモント州は世帯当たり担保権執行率は50州の最下位だった<ref>{{Cite book|author = Braithwaite, Chris |title = Vermont weathers mortgage storm|publisher = the Chronicle|date = 2007-12-19}}</ref>。2004年と2008年を比較すると住宅販売数は毎年下がったが、住宅価格は上がり続けた<ref>{{Cite book|author = Ryan, Matt |title = Moving In: Essex home prices edge higher|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-08-03}}</ref>。州内で販売された家屋数は2004年の8,318戸から2005年に8,120戸、2006年に6,919戸、2007年に5,820戸と下がり続けたが、平均価格は2008年の202,500米ドルまで上がり続けた<ref>{{Cite book|author = Ryan, Matt and Hart, Melissa |title = Vermont Numbers|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-11-30}}</ref>。

2007年、[[アメリカ合衆国環境保護庁]]の[[エネルギースター]]によって評価された新しいエネルギー効率の良い住宅の建設では国内第1位だった<ref>{{Cite book|author = Gresser, Joseph |title = Vermont is top in N.E. for new energy efficient homes|publisher = the Chronicle|date = 2007-10-03}}</ref>。しかし、2008年で州内の家屋の約60%は灯油で暖房している<ref>{{Cite book|author = Pollak, Sally |title = In from the cold|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-09-14}}</ref>。2008年8月、100万BTU当たりの熱源費用は薪の14.39米ドルから灯油の43.50米ドルだった。

2009年、2寝室アパートの平均賃借料は月920米ドルだった。貸家の空室率は5.4%であり、国内最低だった。2010年1月で、2,800人がホームレスであり、2008年より22%増えた<ref>{{Cite news|first=+Nancy|last=Remsen|title=Home ownership still difficult goal in Vermont|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1B, 3B|date={{Nowrap|16 June}} 2010}}</ref>。

2011年、バーモント州は訴訟を必要とする担保権執行の件数が国内第5位となり、処理のために18年間を要する推計された。全国平均は8年間である<ref>{{Cite news | first=Julie | last=Schmit | title=Foreclosures go nowhere fast | url=http://www.usatoday.com/money/economy/housing/story/2011-11-07/foreclosure-pipeline/51126600/1| work= | newspaper=Florida Today | location=Melbourne, Florida | pages= 4A | date=2011-04-01 | id= | accessdate=}}</ref>。

=== 労働力 ===
2006年時点で州内には305,000人の労働力があった。このうち11%が組合に入っている<ref>{{Cite web |url=http://www.empirecenter.org/2007/01/unions_shrink_e.php |title=Unions Shrink Even in NY, Data Show |publisher=Empirecenter.org |date=2007-01-26 |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070322212944/http://www.empirecenter.org/2007/01/unions_shrink_e.php |archivedate=2007-03-22 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.bishca.state.vt.us/hcadiv/Data_Reports/healthinsurmarket/SurveyVTFamilyHealth2000/DataTables126_146/128_WorkingStatewideOfferFirm.PDF |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070614075440/http://www.bishca.state.vt.us/hcadiv/Data_Reports/healthinsurmarket/SurveyVTFamilyHealth2000/DataTables126_146/128_WorkingStatewideOfferFirm.PDF |archivedate=2007-06-14 |title=A separate study shows over 325,000 workers in 2000 |format=PDF |accessdate=2010-07-31 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。52,000人は連邦政府、州、地方政府の従業員である<!---probably could be featured differently---><ref>{{cite web |url=http://www.nvda.net/pdf/RegionalPlan/VolumeII.Chapter6.EconomicDevelopment.pdf |title=Regional Plan Volume&nbsp;II. Chapter 6. Economic Development |year=2003|accessdate=2013-09-04}}</ref>。

1976年6月には失業率が9%にまで達していた。2000年2月が最低で2.4%だった<ref>{{cite web|url=http://data.bls.gov/PDQ/servlet/SurveyOutputServlet?data_tool=latest_numbers&series_id=LASST50000003 |title=BLS Local Area Unemployment Statistics – History |publisher=Data.bls.gov |accessdate=2010-07-31}}</ref>。2010年9月時点では5.8%だった<ref>{{cite web|url=http://www.bls.gov/lau/ |title=BLS Local Area Unemployment Statistics |publisher=Bls.gov |accessdate=2010-10-26}}</ref>。

2000年から2006年の間に雇用数は7.5%増加した。1980年から2000年では3.4%の増加だった。全国的には4.6%まで行っていた。[[実質賃金]]は2006年に33,385米ドルであり、2010年も横ばいである。全国平均は36,871米ドルだった<ref>{{Cite news|first=John|last=Briggs|title=25 years of numbers|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1B, 4B|date={{Nowrap|21 June}} 2010}}</ref>。

=== 保険 ===
専属保険が州経済で大きな役割を果たすようになっている。この形態の保険があれば、大企業や企業連合が独自のリスクを回避するために独立型保険会社を形成し、それによって実質的に保険料を減らし、対象とする種類のリスクを制御する手段を得られる。専属保険会社を作り運営することで税制面でも優遇される。保険情報研究所に拠れば、2009年のバーモント州は[[バミューダ諸島]]と[[ケイマン諸島]]に次いで世界第3位の専属保険会社を利用する地域である<ref>{{cite web|title=Insurance Information Institute|work=Captives & Other Risk-Financing Options|url=http://www.iii.org/media/hottopics/insurance/test3/?table_sort_745148=2|accessdate=2007-01-07}}</ref>。2009年、このような会社が560社あった<ref>{{Cite news|first=Matt|last=Sutkoski|title=State unconcerned about insurance report|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 9B|date={{Nowrap|1 August}} 2009}}</ref>。2010年には900社になった<ref>{{Cite news|first=Terri |last=Hallenbeck |title=Captive industry descends on Vt. |publisher=Burlington Free Press |location=Burlington, Vermont|pages= 1B |date={{Nowrap|11 August}} 2010}}</ref>。

=== 非営利団体とボランティアの活動 ===
2008年時点で州内には2,682の非営利組織があり、28億米ドルを得ている<ref>{{cite web|url=http://www.wheremostneeded.org/2006/06/vermont_nonprof.html |title=Vermont Nonprofit Association Folds |publisher=Where Most Needed |date=2006-06-08 |accessdate=2010-07-31}}</ref>。2005年から2008年の期間でボランティア活動では国内第9位だった。この期間に人口の35.6%がボランティア活動に参加していた。全国平均は26.4%である<ref>{{Cite news|first=Matt|last=Sutkoski|title=Vermont volunteering thrives|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1B|date={{Nowrap|29 July}} 2009}}</ref>。

=== 交通 ===
[[ファイル:Welcome to Vermont.jpg|thumb|バーモント州歓迎看板、州道17号線沿いにシャンプレーン橋でニューヨーク州境を越えたアディソン町。]]

州内の主要交通手段は自動車である。2008年時点で自家用車を所有していない世帯は5.7%だった<ref>{{Cite news|first=Tim|last=Johnson|title=Ditch the ride and catch a ride|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1C|date={{Nowrap|20 June}} 2010}}</ref>。2012年、605,000台の自動車が登録されており、州人口の1人に1台に近い。これは全国平均にも近い<ref>{{Cite news|first=Art|last=Woolf|title=Vehicle registration declines with population in Vt.|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20130718/BUSINESS08/307180002/Vehicle-registration-declines-in-Vermont|publisher=The Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages=2C|date=2013-07-18|accessdate=2013-07-18|archiveurl=https://archive.is/20130718191122/http://www.burlingtonfreepress.com/article/20130718/BUSINESS08/307180002/Vehicle-registration-declines-in-Vermont|archivedate=2013年7月18日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。2012年、州内の[[温室効果ガス|炭素排出量]]の約半分が自動車からのものだった<ref>{{Cite news | first=Candace | last=Page | title=Riding Green | url=| work= | newspaper=The Burlington Free Press | location=Burlington, Vermont | pages= 1C | date=2013-07-28 | id= | accessdate=2013-07-28}}</ref>。

年平均で20ないし25人が飲酒運転事故で死んでいる。また70ないし80人が自動車事故で死んでいる。運転者の保険加入率は93%であり、ペンシルベニア州と並んで国内第1位である<ref>{{cite web|url=http://www.ircweb.org/news/ircum2011_042111.pdf |title=Date |format=PDF |date= |accessdate=2012-01-25}}</ref>。

2010年時点で州は2,840 マイル (4,570&nbsp;km) の高規格道路を所有している。50州の中では下から3番目の長さである。道路の2.5%が混雑した状態であり、これは国内で5番目に低い。死亡事故率は1億 マイル (160,000,000&nbsp;km) に1件であり、国内では下から10番目である。高規格道路の保守費は1マイル (1.6&nbsp;km) 当たり28,669米ドルであり、国内第17位である。橋梁の34.4%が欠陥ありまたは老朽化と指摘されており、これは国内で8番目に悪い数字である<ref>{{Cite news | first= | last= | title=Roadwork:Vermont highways don't measure up | url=| work= | publisher=Burlington Free Press | location=Burlington, Vermont | pages= 1B | date=2010-09-07 | id= | accessdate=}}</ref><ref>{{Cite news|title = State to inspect bridges similar to Minn. span|publisher = Burlington Free Press|date = 2007-08-04}} page 1B</ref><ref>{{Cite book|author = Creaser, Richard |title = The bridges of Orleans County await repair|publisher = the Chronicle|date = 2007-11-14}}</ref>。

個々の町や郡は公共交通機関を持っているが、その利用範囲は限られていることが多い。[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]のバスが多くの小さな町に運行されている。[[アムトラック]]では「バーモンター号」<ref name="Amtrak Vermonter">{{cite web|url=http://www.amtrak.com/servlet/ContentServer/AM_Route_C/1241245667150/1237405732511|title=Amtrak Vermonter|accessdate=2013-09-04}}</ref> と「イーサン・アレン急行」<ref name="Amtrak Ethan Allen Express">{{cite web|url=http://www.amtrak.com/servlet/ContentServer/AM_Route_C/1241245666724/1237405732511|title=Amtrak Ethan Allen Express|accessdate=2013-09-04}}</ref> の2本が運行されている。2011年、アムトラックはラトランドとホワイトホールの間を通る「イーサン・アレン急行」の価値を評価したが、国内最悪だった<ref>{{Cite web|url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110224/NEWS02/110223031/Amtrak-ranks-Vermont-last-as-worst-railroad|title=Amtrak ranks Vermont last as worst railroad|author=|authorlink=|date=2011-02-24|year=|month=|work=Burlington Free Press|publisher=Burlington Free Press|pages=|language=|archiveurl=https://webcitation.org/5wkd0adOe?url=http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110224/NEWS02/110223031/Amtrak-ranks-Vermont-last-as-worst-railroad|archivedate=2011-02-25|quote=|accessdate=2013-09-04|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。

重量が8万ポンド (36,000&nbsp;kg) 未満のトラックは州内の州間高速道路を利用できる。州道の重量制限は99,000ポンド (45,000&nbsp;kg) である。このことは、重量のある車が2級道路しか利用できないことを意味している<ref>{{Cite news|first=Office of Senator Patrick Leahy|title=Pilot program will route heavy trucks onto interstate| work=the Chronicle|publisher=the Chronicle|location=Barton, Vermont|page= 33|date={{Nowrap|22 December}} 2009}}</ref><ref>{{Cite news|first=Tena |last=Starr |title=Leahy tries again, to move trucks to the interstate| work=the Chronicle|publisher=the Chronicle|location=Barton, Vermont|page= 10|date={{Nowrap|September 28}} 2011}}</ref>。

2011年、アメリカ行政協会が道路および公共空間の全体的なゴミ処理で、上位10位以内にバーモント州をランク付けした<ref>S. Spacek, 2011 American State Litter Scorecard.</ref>。

1968年、バーモント州は道路沿いの広告用看板の使用を違法とした。国内では唯一の州である<ref>{{cite web|title=Vermont Celebrates 40 billboard-free years|url=http://www.adweek.com/adfreak/vermont-celebrates-40-billboard-free-years-16410|accessdate=2013-09-04}}</ref>。

=== 主要道 ===
バーモント州は、2,843 マイル (4,575&nbsp;km) の高規格道路を所有している<ref>{{Cite book|author = Fahy, Jill |title = Vermont roads in the middle of the pack|publisher = Burlington Free Press|date = 2008-08-01}}</ref>。

==== 南北方向路 ====
* [[ファイル:I-89.svg|20px]] [[州間高速道路]]89号線 – ホワイトリバー・ジャンクションから北にカナダ国境に向かう途中でモントピリアとバーリントンを通る。
* [[ファイル:I-91.svg|20px]] 州間高速道路91号線 – マサチューセッツ州境から北にカナダ国境に向かう、[[ブラトルボロ (バーモント州)|ブラトルボロ]]、ホワイトリバー・ジャンクション、[[セントジョンズベリー (バーモント州)|セントジョンズベリー]]、[[ニューポート (バーモント州)|ニューポート]]を繋ぐ。
* [[ファイル:I-93.svg|20px]] 州間高速道路93号線 – セントジョンズベリーの州間高速道路91号線が北端、州の北部とニューハンプシャー州を繋ぎ南に下る。
* [[ファイル:US 5.svg|20px]] [[アメリカ国道]]5号線 – 東州境に沿って州間高速道路91号線に平行に州の全長を走る。
* [[ファイル:US 7.svg|20px]] アメリカ国道7号線 – 西州境に沿って、バーリントン、[[ミドルベリー (バーモント州)|ミドルベリー]]、ラトランド、ベニントンを繋ぐ、バーリントンから北は州間高速道路89号線に並行してカナダ国境に向かう。
* [[ファイル:Vermont 100.svg|20px]] バーモント州道100号線 – 州の中央を南北に通り、グリーン山脈の全長に伸びている。

==== 東西方向路 ====
* [[ファイル:US 2.svg|20px]] [[国道2号線 (アメリカ合衆国)|アメリカ国道2号線]] – 州北部を東西に横切り、バーリントン、モントピリア、セントジョンズベリーを結ぶ。
* [[ファイル:US 4.svg|20px]] アメリカ国道4号線 – 州南中部を東西に横切る、ニューヨーク州境とフェアヘイブン、ラトランド市とを繋ぎ、キリントンを抜けてホワイトリバージャンクションに至る。
* [[ファイル:US 302.svg|20px]] アメリカ国道302号線 – モントピリアとバリーから東にニューハンプシャー州とメイン州に向かう。
* [[ファイル:Vermont 9.svg|20px]] バーモント州道9号線 – 南部を横切りベニントンとブラットルボロを繋ぐ。
* [[ファイル:Vermont 105.svg|20px]] バーモント州道105号線 – 最北部を横切り、セントオルバンズとニューポートを繋ぐ。

2005年から2006年、バーモント州は費用対効果のある道路保守では国内第37位となり、2004年から2005年評価と比べれば14ランク落ちた<ref>{{Cite web |url=http://www.reason.org/ps360.pdf |title=Microsoft Word – ps360final.doc |publisher=Reason.org |date=2007-06-01 |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20071025064914/http://www.reason.org/ps360.pdf |archivedate=2007-10-25 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。

=== 鉄道 ===
[[ファイル:White River Junction VT.jpg|thumb|ホワイトリバージャンクションのアムトラック駅。]]

アムトラックでは「バーモンター号」と「イーサン・アレン急行」が走り、その他にニューイングランド・セントラル鉄道、バーモント鉄道、グリーン・マウンテン鉄道が走っている。

「イーサン・アレン急行」はラトランドとキャッスルトンに停車し<ref name="Amtrak Ethan Allen Express" />、「バーモンター号」はセントオルバンズ、エセックスジャンクション、ウォーターベリー、モントピリア、ランドルフ、ホワイトリバージャンクション、ウィンザー、ベローズフォールズ、ブラットルボロに停車する<ref name="Amtrak Vermonter" />。

=== 公共交通機関 ===
[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]のバスはベローズフォールズ、ブラットルボロ、バーリントン、モントピリア、ホワイトリバージャンクションに停車する。その他各郡や市町が運営する交通機関として以下のものがある<ref>{{Cite web |url=http://www.greyhound.com/home/TicketCenter/en/locations.asp?state=vt |title=Locations: Vermont |publisher=Greyhound.com |accessdate=2010-07-31 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100316180933/http://www.greyhound.com/home/TicketCenter/en/locations.asp?state=vt |archivedate=2010-03-16 |url-status=dead|url-status-date=2017-09 }}</ref>。
* アディソン郡交通リソース、大学町のミドルベリー、ブリストル、バージェンズを含めアディソン郡内で運行している。
* ベニントン郡は、ベニントンのグリーン・マウンテン・コミュニティ・ネットワークとニューヨーク州レンセリアのヤンキー・トレイルズ交通社がある。
* ウィンダム郡のブラットルボロはウィンダムのビーラインがある。ウェストドーバーからはムーバーが出ている。
* バーリントン、シャーロット、グランドアイル、ショアダムからはニューヨーク州にフェリーが出ている。ショアダム以外はシャンプレーン湖交通社が運航している。

=== 空港 ===
* [[バーリントン国際空港]]、州内最大の空港、[[シカゴ]]、[[クリーブランド (オハイオ州)|クリーブランド]]、[[デトロイト]]、[[ニューアーク (ニュージャージー州)|ニューアーク]]、[[ニューヨーク]]市、[[オーランド]]、[[トロント]]、[[ワシントンD.C.]]に定期便が出ている<ref>{{Cite web|url=http://www.burlingtonintlairport.com/|title=Burlington International Airport|accessdate=2013-09-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100823000000/http://www.burlingtonintlairport.com/|archivedate=2010-08-23|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。
* ラトランド南バーモント地域空港、[[ケープエアー]]によって[[ボストン]]への定期便が出ている<ref>{{cite web|url=http://www.flyrutlandvt.com/|title=Rutland Southern Vermont Regional Airport|accessdate=2013-09-04}}</ref>。

== 教育 ==
[[ファイル:Lyndon Institute.jpg|thumb|リンドンにある高校、リンドン・インスティチュート。]]

バーモント州は2005年と2006年に国内の賢い州第1位に指名された<ref>{{Cite book|author = Walsh, Molly |title = Vermont doing better than most|publisher = Burlington Free Press|date = 2007-06-08}}</ref>。2006年、州と連邦政府の試験基準に違いがあり、州の標準では平均して30%良い結果がでるようになっていた。このことでバーモント州の順位は第11位になった。多くの州は高い方に補正している<ref>{{Cite book|author = King, Ledyard |title = State tests put image ahead of performance|publisher = Burlington Free Press|date = 2007-06-08}}</ref>。しかし、一定の誤差を勘案すれば、2007年の連邦政府リストで、バーモント州は、白人4年生でリーディングでは第25位、数学では第26位だった<ref>[http://nces.ed.gov/nationsreportcard/nde/statecomp/ US Department of Education]. Retrieved July 6, 2008.</ref>。白人8年生ではリーディング第12位、数学第18位だった。白人8年生のリーディングの得点は明らかに平均の上を行っている。黒人生徒の点は標本数が少ないために信頼できる統計とはなっていない。

2008年、州内の生徒一人当たり教育費は11,548米ドルだった<ref>''About Your 2008 School Taxes'' flyer sent with real estate bills</ref>。

新聞「エデュケーション・ウィーク」は、2007年の高校卒業立でバーモント州を国内第2位に挙げた<ref>{{Cite news|title=Vermont is No. 2 in grad rates|publisher=Burlington Free Press|location=Burlington, Vermont|pages= 1A|date={{Nowrap|19 June}} 2010}}</ref>。

2011年、州民の91%は高校を卒業しており、全国平均の85%より高かった。約34%は大学を出ており、これも全国平均の28%より高かった<ref>{{Cite news | first=Tina | last=Starr | title=Historically, rural areas have lost population | url=| work= | newspaper=|The Chronicle | location=Barton, Vermont | page= 11 | date=2013-06-15 | id= | accessdate=}}</ref>。

2013年、生徒に対する教師の比率は国内最下位だった<ref>{{Cite news | first=Paul | last=Lefebvre | title=Vermont has lowest student-to-teacher ratio in U.S. | url=| work= | newspaper=the chronicle | location=Barton, Vermont | page= 14 | date=2013-03-13 | id= | accessdate=}}</ref>。

=== 高等教育 ===
[[ファイル:UVM Old Mill building 20040101.jpg|thumb|[[バーモント大学]]のオールドミル、この大学では最古の建物。]]
{{Main|w:List of colleges and universities in Vermont}}

バーモント大学でジョージ・パーキンス・マーシュによる実験、さらに後にはバーモント生まれの哲学者で教育者の[[ジョン・デューイ]]の影響力で、選択と実践学習の概念が広められた。

[[バーモント大学]]の他にバーモント州立カレッジ・システムには5つのカレッジがある。私立大学は14校がある。

{| width="800px"
|- valign=top
|width="35%"|
* [[w:Bennington College]]
* [[w:Burlington College]]
* [[w:Castleton State College]]
* [[w:Center for Cartoon Studies]]
* [[w:Champlain College]]
* [[w:College of St. Joseph]]
* [[w:Goddard College]]
* [[w:Green Mountain College]]
|width="35%"|
* [[w:Johnson State College]]
* [[w:Landmark College]]
* [[リンドン州立大学]]
* [[w:Marlboro College]]
* [[ミドルベリー大学]]
* [[w:Norwich University]]
* [[w:Saint Michael's College]]
* [[w:School for International Training]]
|width="35%"|
* [[w:Southern Vermont College]]
* [[w:Trinity College (Vermont)]]
* [[バーモント大学]]
* [[w:Vermont Law School]]
* [[w:Vermont Technical College]]
* [[w:Woodbury College]]
|}


<!--
<!--
==芸術・文化==
== 芸術・文化 ==


===劇場===
=== 劇場 ===


===美術館・博物館===
=== 美術館・博物館 ===


===オーケストラなど===
=== オーケストラなど ===


===スポーツチーム===
=== スポーツチーム ===


==日本との関==
== 日本との関==


-->
-->


==その他==
== その他 ==


===州出身の有名人===
=== バーモント州出身の有名人 ===
*[[チェスター・A・アーサー]] - [[アメリカ合衆国]]第21代[[大統領]]
* [[チェスター・A・アーサー]] - [[アメリカ合衆国]]第21代[[大統領]]
*[[カルビン・クーリッジ]] - [[アメリカ合衆国]]第30代[[大統領]]
* [[カルビン・クーリッジ]] - [[アメリカ合衆国]]第30代[[大統領]]


===交通===
=== 州の象徴など ===
* 州の木 - [[サトウカエデ]]
*主要な[[州間高速道路]]は
* 州の花 - [[ムラサキツメクサ]]
*バーリントン国際空港
* 州の鳥 - [[チャイロコツグミ]]
*ラットランド空港
===州の象徴など===
*州の木 - [[サトウカエデ]]
*州の花 - [[ムラサキツメクサ]]
*州の鳥 - [[チャイロコツグミ]]


===日本の姉妹都市===
=== 日本の姉妹都市 ===
*(日本) - (州内)、[[年]]
* (日本) - (州内)、[[年]]
*([[岩手県]][[花巻市]]) - ([[ラトランド (バーモント州)|ラトランド市]])
* ([[鳥取県]]) - (バーモント州)
* ([[岩手県]][[花巻市]]) - ([[ラトランド (バーモント州)|ラトランド市]])
* ([[兵庫県]][[西宮市]]) - ([[バーリントン (バーモント州)|バーリントン市]])


=== 国際彫刻シンポジウム ===
==関連項目==
* 1968年バーモント州において[[アメリカ合衆国]]で第一回[[バーモント国際彫刻シンポジウム]]が開催された。 彫刻シンポジウムには、日本からは[[水井康雄]]と[[新妻実]]が参加している<ref name="Vermont Marble Company">{{cite journal|=Vermont Marble company Chips Proctor, Vermont|author=<!--Staff writer(s); no by-line.--> |title=Vermont Marble Hosts Sculoptors Symposium|volume=XXXI|issue=No.3|pages=pp4-6|publisher=Vermont Marble Company|location=Vermont|date=5 August 1968|language=EN}}</ref>。
*[[バーモント州の都市圏の一覧]]
*[[バーモント州の郡一覧]]
*[[バーモント共和国]]


====
== 脚注 ==
{{Reflist}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}


==外部リンク==
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
{{Refbegin}}
* {{Citation | last = Albers | first = Jan | title = Hands on the Land: A History of the Vermont Landscape | publisher = MIT Press | year = 2000 | ISBN = 0-262-01175-1}}.
* {{Cite book |last=Allen |first=Ira |authorlink= |title=The natural and political history of the State of Vermont, one of the United States of America |origyear=1798 |year=1969 |publisher=Charles E Tuttle Co | isbn = 0-8048-0419-2}}
* {{Citation | last1 = Bryan | first1 = Frank | first2 = John | last2 = McClaughry | title = The Vermont Papers: Recreating Democracy on a Human Scale | publisher = Chelsea Green | year = 1989 | ISBN = 0-930031-19-9}}.
* {{Citation | url = http://quickfacts.census.gov/qfd/states/50/5010675.html | title = Burlington (city) QuickFacts | place = US | publisher = Census Bureau | date = October 18, 2011 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20120327114914/http://quickfacts.census.gov/qfd/states/50/5010675.html | archivedate = 2012年3月27日 | deadurldate = 2017年9月 }}.
* {{Citation | last1 = Cohen | first1 = David Elliot | first2 = Rick | last2 = Smolan | title = Vermont 24/7 | publisher = DK | year = 2004 | ISBN = 0-7566-0086-3}}.
* {{Citation | last = Coffin | first = Howard | title = Full Duty: Vermonters in the Civil War | publisher = The Countryman | year = 1995 | ISBN = 0-88150-349-5}}.
* {{Citation | last = Doyle | first = William T | title = The Vermont Political Tradition and Those Who Helped Make It | publisher = Doyle | year = 1987 | ISBN = 0-9615486-1-4}}.
* {{Citation | last1 = Duffy | first1 = John J | title = Vermont: An Illustrated History | publisher = American Historical Press | year = 2000 | ISBN = 1-892724-08-1}}.
* {{Citation | last1 = Duffy | first1 = John J | author-mask = 3 | coauthors = et al | title = The Vermont Encyclopedia | publisher = University Press of New England | year = 2003 | ISBN = 1-58465-086-9}}.
* {{Citation | title = Federal Writers' Project of the Works Progress Administration for the State of Vermont | contribution = Vermont: A guide to the Green Mountain State | publisher = Houghton Mifflin | year = 1937}}.
* {{Citation | last1 = Grant | first1 = Kim | coauthors = et al | title = Vermont: An Explorer's Guide | publisher = The Countryman | year = 2002 | ISBN = 0-88150-519-6}}.
* {{Citation | last = Hunter | first = Preston | url = http://www.adherents.com/loc/loc_vermont.html | contribution = Religion in Vermont | title = Adherents}}.
* {{Citation | last1 = Klyza | first1 = Christopher McGrory | first2 = Stephen C | last2 = Trombulak | title = The Story of Vermont: A Natural and Cultural History | publisher = University Press of New England | year = 1999 | ISBN = 0-87451-936-5}}.
* {{Citation | last = Potash | first = P Jeffrey | coauthors = et al | title = Freedom and Unity: A History of Vermont | publisher = Vermont Historical Society | year = 2004 | ISBN = 0-934720-49-5}}.
* {{Citation | last = Hall | first = Benjamin Homer | title = History of eastern Vermont | year = 1858 | page = 480}}.
* {{Citation | last = Meeks | first = Harold A | title = Vermont's Land and Resources | publisher = The New England Press | year = 1968 | ISBN = 0-933050-40-2}}.
* {{Citation | last = Rodgers | first = Stephen ‘Steve’ | title = Country Towns of Vermont | publisher = McGraw-Hill | year = 1998 | ISBN = 1-56626-195-3}}.
* {{Citation | last = Sherman | first = Joseph ‘Joe’ | title = Fast Lane on a Dirt Road: A Contemporary History of Vermont | publisher = Chelsea Green | year = 2000 | ISBN = 1-890132-74-8}}.
* {{Citation | last = Sletcher | first = Michael | title = New England | place = Westport, Connecticut | year = 2004}}.
* {{Citation | title = Vermont Atlas & Gazetteer | publisher = DeLorme | year = 2000 | ISBN = 0-89933-322-2}}.
* {{Cite book |last=Van de Water |first=Frederic Franklyn |title= The Reluctant Republic: Vermont 1724–1791 | year = 1974 | publisher=The Countryman Press |isbn= 0-914378-02-3}}
{{Refend}}

== 関連項目 ==
* [[バーモント州の都市圏の一覧]]
* [[バーモント州の郡一覧]]
* [[バーモント共和国]]

== 外部リンク ==
{{commons|Category:Vermont}}
{{commons|Category:Vermont}}
{{Wikivoyage}}
*[http://vermont.gov/ 州政府]
* {{Official website}}
*[http://www.vermontvacation.com/international/index-jp.asp?93003 バーモント州政府観光局(日本語版)]
* {{Curlie|Regional/North_America/United_States/Vermont|Vermont}}
*[http://www.boston.us.emb-japan.go.jp/index-j.htm 在ボストン日本国総領事館]

=== 政府 ===
* [http://tonto.eia.doe.gov/state/state_energy_profiles.cfm?sid=VT Energy Data and Statistics for Vermont]
* [http://www.vermontagriculture.com/ Vermont Agriculture]
* [http://www.vlct.org/ Vermont League of Cities and Towns]
* [http://www.ers.usda.gov/StateFacts/VT.htm Vermont State Facts]
* [http://reason.org/ps369/ Roads compared to other states]

=== 地質 ===
* [https://books.google.co.jp/books?id=CQoeMsyDNPYC&pg=PA203&lpg=PA203&dq=-wikipedia+vermont+pangaea+-restaurant+geology+.edu&source=bl&ots=QhCiZBNBb0&sig=t6HUqxYGwEZSetvJ5HoYLCl3TYk&hl=en&ei=CIalTbaEPJK4tgfpn-y9Ag&sa=X&oi=book_result&ct=result&redir_esc=y#v=onepage&q=Vermont&f=falseFrom Rodinia to Pangea: The Lithotectonic Record of the Appalachian Region]
* [https://books.google.co.jp/books?id=rn1PrjQqGmUC&pg=PA61&lpg=PA61&dq=-wikipedia+vermont+pangaea+-restaurant+geology+.edu&source=bl&ots=_5bZ-Jokxm&sig=bIoURdnwgHTQYXKeP2oNAFEfSrc&hl=en&ei=CIalTbaEPJK4tgfpn-y9Ag&sa=X&oi=book_result&ct=result&redir_esc=y#v=onepage&q=vermont&f=false Laurentia-Gondwana connections before Pangea]

=== 地図と人口統計 ===
* [https://web.archive.org/web/20060924155445/http://earthquake.usgs.gov/regional/states/vermont/history.php Earthquake facts, Vermont]
* [http://www.usgs.gov/state/state.asp?State=VT USGS real-time, geographic, and other scientific resources of Vermont]
* [https://web.archive.org/web/20041019082256/http://quickfacts.census.gov/qfd/states/50000.html "Vermont QuickFacts" U.S. Census Bureau].
* {{Osmrelation|60759}}
* {{Googlemap|バーモント州}}

=== 観光 ===
* [http://www.vtliving.com/ Vermont Living Magazine]
* [http://www.vermont.com/businesses/vermont-dept-of-tourism/ Vermont Department of Tourism and Marketing]

=== 事業 ===
* [http://www.vtchamber.com/ Vermont Chamber of Commerce]

=== 文化と歴史 ===
* [https://web.archive.org/web/20080511152121/http://www.ndakinna.org/ Vermont Native American Museum & Cultural Center]
* [http://www.nps.gov/history/nr/travel/centralvermont/ Central Vermont: Explore History in the Heart of the Green Mountains, a National Park Service ''Discover Our Shared Heritage'' Travel Itinerary]
* [http://www.vermontartscouncil.org/ Vermont Arts Council]
* [http://www.vermonthistory.org/ Vermont Historical Society].
* [http://cdi.uvm.edu/collections/index.xql Center for Digital Initiatives, University of Vermont Libraries]
* [http://quarriesandbeyond.org/states/vt/vermont.html Vermont stone quarry information on Stone Quarries and Beyond]
* [http://quarriesandbeyond.org/states/vt/vermont-photos_pirie_quarry_menu.html Photographs of the Pirie Granite Quarry in Williamstown, VT, from the 1930s through the 1950s, by Fred J. Pirie, owner] (AKA Pirie's Select Barre Granite Quarries, J. K. Pirie Quarry, J. K. Pirie Estate Quarry, & the Wells Lamson Co. Quarry.) The office was located in Barre, VT. Photos used with the permission of Paul Wood of the Vermont Granite Museum.

=== オンライン・メディア ===
* [http://www.winnerphotos.com/vermont/ Vermont Photo Slide Shows]
* [http://www.radiofreevermont.org/ Radio Free Vermont]


{{バーモント州}}
{{バーモント州}}
{{アメリカ合衆国の州}}
{{アメリカ合衆国の州}}
{{Normdaten}}


{{デフォルトソート:はあもんと}}
{{us-stub}}
[[Category:アメリカ合衆国の州]]

[[Category:アメリカ合衆国の州|はもんと]]
[[Category:バーモント州|*]]
[[Category:バーモント州|*]]
[[Category:1791年に設立された州・地域|はもんと]]

{{Link FA|af}}

2024年12月17日 (火) 21:47時点における最新版

バーモント州
State of Vermont
バーモント州の旗バーモント州の印
州旗(州章)
州の愛称: 緑の山の州
The Green Mountain State
州のモットー: 自由と結束
Freedom and Unity
バーモント州の位置
州都モントピリア
最大の都市バーリントン
州知事フィル ・ スコット
公用語英語(事実上)
法的指定なし
面積
 - 総計
 - 陸地
 - 水域
全米第45位
24,923 km²
23,934 km²
989 km² (4.1%)
人口2020年
 - 総計
 - 人口密度
全米第49位
643,077
26.9人/km²
合衆国加入
 - 順番
 - 加入年月日

14番目
1791年3月4日
時間帯UTC -5
DST -4
緯度北緯42°44' - 45°
経度西経71°28' - 73°26'
東西の幅130 km
南北の長さ260 km
標高
 -最高標高
 -平均標高
 -最低標高

1,339 m
305 m
29 m
略称 (ISO 3166-2:US)US-VT
ウェブサイトバーモント州政府
上院議員バーニー・サンダース
ピーター・ウェルチ

バーモント州(バーモントしゅう、: State of Vermont[vɜːrˈmɒnt] ( 音声ファイル))は、アメリカ合衆国。なお、州名は日本語では「バーモント」と表記されるが、現地の発音では「ヴァマント」に近い[1]。本項においては日本語における慣用表記に従い、「バーモント」という表記を用いる。

家庭で話される言語(バーモント州) 2010[2]
英語
  
94.56%
フランス語
  
1.78%
スペイン語
  
1.20%
人種構成(バーモント州) 2010
白人
  
94.3%
ヒスパニック
  
1.5%
アジア系
  
1.3%
黒人
  
1.0%
インディアン
  
0.4%
混血
  
1.7%

概要

[編集]

アメリカ合衆国北東部ニューイングランド地方の内陸に位置し、西部をニューヨーク州、東部をニューハンプシャー州、南部をマサチューセッツ州、北部をカナダケベック州に隣接する。西のニューヨーク州との境界の半分はシャンプレーン湖である。面積は、全米50州のうち45位。人口643,077人は、ワイオミング州に次いで全米で2番目に少ない。州都モントピリア市であり、人口は8,074人(2020年国勢調査)[3]で、全米50州の州都では最も少なく、唯一10,000人に満たない。州内で最大の人口を抱える都市であるバーリントン市でも、その人口は44,743人(2020年国勢調査)[3]で、全米50州各州の最大都市の中ではこれまた最少である。全米50州のうち、州の最大都市の人口が50,000人に満たないのは、バーモント州の他にはウェストバージニア州チャールストン市、2020年国勢調査時点での人口48,864人[3])の2つだけである。なお、バーリントン都市圏の人口は225,562人(2020年国勢調査)を数え、ワイオミング州のシャイアン都市圏(2020年国勢調査時点での人口100,512人[3])やモンタナ州ビリングス都市圏(同、164,731人[3])よりも多く、州の総人口の約1/3を占める。

現在バーモント州になっている地域にはインディアンの主要2部族、アルゴンキン語族を話すアベナキ族とイロコイ族が住んでいた。フランスが植民地化初期にこの地域の領有主張していたが、七年戦争アメリカ大陸ではフレンチ・インディアン戦争)の終わった1763年に、フランスはイギリスに割譲した。そのころから近くの植民地であるニューハンプシャー植民地ニューヨーク植民地がその領有を争っていた。当時はニューハンプシャー認定地と呼ばれていた。これらの植民地から土地所有権を認められていた開拓者に対し、グリーン・マウンテン・ボーイズと呼ばれた民兵隊が対抗し、独立国であるバーモント共和国を創ることになった。この共和国はアメリカ独立戦争中の1777年に建国され、14年間続いた。13植民地以外では合衆国加盟以前に主権国家だった現在の4州の1つである[注 1]。1791年、13植民地以外の最初の州として14番目のアメリカ合衆国の州になった。独立国時代から奴隷制度を廃止しており、合衆国加盟時に奴隷制度を廃止した最初の州になった。

州内にグリーン山地があり、州の多くは、山岳と森林で占められ、愛称は「Green Mountain State」である。自動車のライセンスプレートも緑色である。名産であるメープルシロップの生産量は全米で最大である[4]

州名の由来

[編集]

「バーモント」という州名の由来は不明だが、「緑の山地」を意味するフランス語 les Verts Monts から派生した可能性が強い[5]。トマス・ヤングが1777年の独立時にこの名前を導入した[6]。ニューハンプシャー州のホワイト山地やニューヨーク州のアディロンダック山地の方が標高が高いが、これらより森林が深いので名付けられたという説がある。また、雲母水晶緑泥石を含む緑みを帯びた変成頁岩である結晶片岩が多いのが理由であるとする説もある。

歴史

[編集]
主要記事:バーモント州の歴史

17世紀以来フランスカナダヌーベルフランス)に含まれていたが、フレンチ・インディアン戦争の結果、1763年英国に割譲された。当初はニューヨーク植民地ニューハンプシャー植民地によって分割支配され、1777年反英反乱が起り、独立共和国を宣言した。1791年14番目の州として合衆国に加入した。

先コロンブス期

[編集]

紀元前8500年から7000年、この時期はシャンプレーン海があった時代であり、バーモントとなった地域ではインディアンが住み、狩猟を行っていた。紀元前8000年から1000年の古代、インディアンは年中回遊していた。紀元前1000年から西暦1600年のウッドランド期、村や交易のネットワークができ、土器の製造や弓矢の技術が発展した。バーモント西部では、モヒカン族やアベナキ族など少数のアルゴンキン語族が住んでいた。1500年から1600年のある時期に、イロコイ族が少数部族の多くを追い出し、後には狩猟場として使い、また残っていたアベナキ族と争っていた。1500年の人口は約1万人と推計されている。

植民地時代

[編集]
ウィンザーにあるオールド・コンスティチューション・ハウス、1777年7月8日にバーモント憲法が採択された。
1775年ごろにグリーン・マウンテン・ボーイズ英語版が使っていた旗。

最初にバーモントを訪れたヨーロッパ人は、1535年のジャック・カルティエだと考えられている。1609年7月30日、フランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランがバーモントをヌーベルフランスの領土だと主張した。1666年にはフランス人開拓者がラモット砦を建設し、バーモントでは初のヨーロッパ人開拓地となった。

1638年、セントローレンス川バレーを中心に激しい地震があり、ニューイングランドでも感じられた。これがバーモントで記録された最初の地震である[7]

1690年、ニューヨークのオールバニからオランダ・イギリス系開拓者が、現在のアディソンの西8マイル (13 km) のチムニーポイントに開拓地と交易拠点を設立した。

ダマー戦争の1724年、イギリス人による最初の恒久的な開拓地が造られ、近くのダマーストンやブラトルボロの開拓地を守るためにダマー砦が建設された。

1731年から1734年、フランスがセントフレデリック砦を建設し、シャンプレーン湖バレーにあるヌーベルフランスのフロンティア支配が可能になった。1754年、フレンチ・インディアン戦争が始まり、1755年には現在のニューヨーク州タイコンデロガにフランスはカリヨン砦の建設を始めた。1755年から1758年、イギリスはセントフレデリック砦やカリヨン砦の奪取に失敗した。1759年、ジェフリー・アマースト将軍の指揮下で、イギリス軍正規兵と植民地軍合計12,000名が、カリヨン砦を占領し、その後フランスはセントフレデリック砦を放棄した。アマーストはセントフレデリック砦廃墟の隣にクラウンポイント砦を建設し、地域のイギリスによる支配を確実にした。

フレンチ・インディアン戦争でフランスが敗北し、1763年のパリ条約によって、土地の支配権はイギリスに移った。イギリス王室によってアパラチア山脈より東は植民地開拓が制限され、バーモントはジョージ湖のウィリアム・ヘンリー砦から北東よりのメンフレマゴグまで対角線をギザギザに走る線で、ほぼ2分された。終戦により新しい開拓者がバーモントに入ってきた。マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ニューヨークの各植民地が全てこのフロンティアの領有を主張していた。

1764年3月20日、イギリス王ジョージ3世が、ニューハンプシャーとニューヨークの境界をコネチカット川の西岸、マサチューセッツの北、北緯45度線の南に定義した。ニューヨークがニューハンプシャー払い下げ地と呼ばれた土地の権利(ニューハンプシャー総督ベニング・ウェントワースが販売した所有権によって造られた町があった)の認証を拒み、不満を抱いた開拓者が反対運動を組織して、1777年1月5日の独立国バーモント共和国の設立に繋がっていった[8][9]。1770年、イーサン・アレン、その弟のアイラとリーバイ、セス・ワーナーが、グリーン・マウンテン・ボーイズ英語版と呼ばれた非公式の民兵隊を招集し、ニューヨークからの新しい移民に対抗し、もともとのニューハンプシャー出身開拓者の利益を守った。

独立

[編集]
モントピリアにある新古典主義建築のバーモント州会議事堂、ドームには金箔が貼られている。

1777年1月5日、ニューハンプシャー認定地の代表達が共和国の独立を宣言した[10]。初めの6か月間は「ニューコネチカット共和国」と呼ばれていた[11]

1777年6月2日、72人の代議員が出席した第2回会議の場で「バーモント」という名前を採用した。これはある友好的なペンシルベニア人の助言に基づいており、その人物は新生アメリカ合衆国の14番目の州として加盟する方法を手紙で伝えていた[11]。7月4日、ウィンザー酒場でバーモント憲法が起草され、7月8日には代議員によって採択された。これは北アメリカで文書化された最初期の憲法であり、疑いも無く最初に奴隷制度を廃止し、成人男性による普通選挙を規定し、公立学校の支援を求めていた。この憲法は1777年から1791年まで有効だった[12]。1858年11月25日に成立した州法により、奴隷制度は再度禁止された。

アメリカ独立戦争

[編集]

1777年8月16日に起きたベニントンの戦いは、バーモント州の歴史において重要な出来事だった。

ジョン・スターク将軍指揮下のアメリカ合同部隊が、ベニントンから現在の州境を超えたところにあるニューヨークのフーシック町でイギリス軍分遣隊を攻撃し、そのほぼ全部隊を殺すか捕獲した。イギリス軍の総指揮官だったジョン・バーゴイン将軍はこの損失から立ち直ることができず、10月17日には残っていた6,000名の兵士と共に、ニューヨークのサラトガで降伏した。

ベニントンとサラトガでの戦闘は、イギリス軍の最初の大きな敗戦だったので、独立戦争の転回点だったと認識されている。この戦闘が行われた日は、バーモント州の法定休日として現在も祝われている。

1777年7月7日に起きたハバードトンの戦いが、現在のバーモント州内で起きた唯一の戦闘である。この戦闘では、大陸軍が事実上敗北したが、イギリス軍はタイコンデロガ砦から撤退する大陸軍を追撃できないほどまで被害を出していた。

州昇格から南北戦争まで

[編集]
1827年のバーモント州、郡の境界はこの後も変更された。

バーモントは独立後の14年間、東部のウィンザー町を拠点に主権国家として自治を続けた。1785年から1788年には独自の貨幣を発行していた[13]。また国全体の郵便事業も行っていた。1778年から1789年、また1790年から1791年はトマス・チッテンデンが総督を務めた。ニューヨークとの土地所有権に関わる紛争を解決する必要があった。1791年3月4日、バーモントはアメリカ合衆国14番目の州として加盟し、最初の13植民地以外では最初の州になった。

バーモント州は1836年まで一院制議会で運営していた。

1850年代半ばから、バーモント州民は奴隷制度を封じ込める動きから、最も真剣に反対する動きに変わり、急進派共和党員で奴隷制度廃止運動家のタデウス・スティーブンスを送り出すことになった。ホイッグ党は衰退したが、共和党が台頭した。バーモント州ではその候補者を強く支持した。1860年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のエイブラハム・リンカーンを推し、どの州よりも高い支持率を与えた。

南北戦争

[編集]

南北戦争のとき、バーモント州から北軍に34,000人が従軍した。このうち約5,200人、15%が戦死あるいは致命傷を負い、または戦病死した。この比率はどの州よりも高かった。

この戦争では最北となる地上戦、セントオルバンズの襲撃が州内で起こった。

南北戦争の後

[編集]

女性が投票を認められた最初の選挙は1880年12月18日に行われたものであり、制限付きだが投票権を認められ、まずは町の選挙で、続いて州議会の選挙で投票した。

1927年11月初旬、大規模な洪水が発生した。州副知事を含め84人が犠牲になった[14]

1938年ニューイングランド・ハリケーンでは、当時のニューイングランドにあった森林の3分の1にあたる1,500万エーカー (61,000 km2) の樹木が吹き倒された。30億ボードフィート (7,000,000 m3) の樹木が回収された。この嵐の後、州内の古い木は約75年の樹齢となっている[15]

1973年に再び洪水が起こり、2人の人命と数百万ドルの資産が被害を受けた。

1964年、「レイノルズ対シムズ事件」に関するアメリカ合衆国最高裁判所判決により、「一人一票」が強制され、バーモント州でも全州にわたる選挙区割りの再考が求められた。全国の上下院で公平な票の再配分が行われた[16]。この時まで、各郡は州上院で面積に応じた代表を送っていることが多く、税負担が増していた都市部の問題を解決する可能性については共感しないことがまかり通っていた。

2011年、ハリケーン・アイリーンがバーモント州を襲ったとき、州知事は、20世紀と21世紀を通じてこれが1927年の洪水に次ぐ最悪の洪水だと言った[17]。2000年7月、シビル・ユニオンを認めた最初の州となり、2009年には州法で同性結婚を認めた最初の州となった。これらは裁判所判決で強制されたものではなかった[18]

地理

[編集]
関連項目バーモント州の郡一覧w:List of towns in VermontVermont mountains
バーモント州の主要な道路と都市。
マンスフィールド山、標高 4,393 フィート (1,339 m) で、州内における最高峰である。

バーモント州はアメリカ合衆国北東部内のニューイングランド地域に位置している。面積は9,615 平方マイル (24,902 km2) であり、50州の中で45番目に大きな州である。このうち陸地は9249 平方マイル (23,955 km2) で43番目、水域では366 平方マイル (948 km2) で47番目になる。総面積はエルサルバドルより大きく、ハイチより小さい程度である。日本では岩手県宮城県を合わせたより少し大きい程度である[19]。高さ124フィート (38 m) を超える建物がないことでは唯一の州である[20]

コネチカット川の西岸が東のニューハンプシャー州 (この川はニューハンプシャー州に属する) との州境となっている[21]。バーモント州の主要な湖、シャンプレーン湖はアメリカ合衆国内で6番目に大きな淡水湖であり、この州の北西部でニューヨーク州との州境を構成している。バーモント州の南北の長さは159 マイル (256 km) ある。東西の最大幅はカナダとの国境で89 マイル (143 km)、最小幅はマサチューセッツ州との州境で37 マイル (60 km) である。平均した幅は60.5マイル (97.4 km) である。この州の地理的重心はワシントン郡ロクスベリーの東約3マイル (5 km) にある。カナダ=アメリカ合衆国国境を超える道路は15本ある。

グリーン山地が州の南北を走る背骨になっており、中心線からはやや西にある。タコニック山地が州南西部にある。グラニティック山地が北東部にある[22]。北西部のシャンプレーン湖近くは肥沃なシャンプレーン・バレーである。このバレーの南にボモシーン湖がある。

バーモント州14郡の配置図、ワシントン郡ラモイル郡の2郡のみが州内の郡に囲まれ、その他の郡は別の州または国に接している。

州内最高峰のマンスフィールド山、第2位のキリングトン峰、第3位のキャメルズ・ハンプ、第5位のエイブラハム山など幾つかの山には年間を通じた高山生態系の高木限界がある。州域の77%は森林であり、残りは草原、高原、湖、池、湿地である。

アメリカ合衆国国立公園局が管理する地域として、マーシュ・ビリングス・ロックフェラー国立歴史公園(ウッドストック)と、アパラチアン・トレイルがある。

バーモント州の都市

[編集]
バーリントン市、州内で人口最大の都市。
ラトランド市の中心街。
州都モントピリア市の市街地。

バーモント州の法人化された都市は9市ある。以下に全9市をその人口(2020年国勢調査時点)[3]と共に示す。

  1. バーリントン、44,743人
  2. サウスバーリントン、20,292人
  3. ラトランド、15,807人
  4. バリ、8,491人
  5. モントピリア、8,074人
  6. ウィヌースキー、7,997人
  7. セントオールバンズ、6,887人
  8. ニューポート、4,455人
  9. バージェンズ、2,553人

法人化された町の中にも、市と見なされるくらいの人口規模はあるが、市制を施行していないものもある。以下に人口10,000人(2020年国勢調査)[3]以上の町を列挙する。

気候

[編集]
屋根付橋、落ち葉対策で設置された、2009年撮影。

バーモント州の年間平均気温は43°F (6 ℃)である[23]湿潤大陸性気候にあり、春は雪融け水でぬかるみ、初夏は概して穏やかであり、夏は暑い。秋は紅葉があり、冷気が近づくに連れて赤、オレンジ、金色(サトウカエデ)に変わる。冬は高地で寒い[24]ケッペンの気候区分では "Dfb" であり、世界で見れば、ミンスクストックホルムノースダコタ州ファーゴ市に似ている[25]

田園部である北東部はノースイースト王国とも呼ばれ、冬季には州南部よりも平均気温が10°F (6 ℃)低くなる。年間降雪量は高度によって異なり、60インチ (150 cm) から100インチ (250 cm) である。

国内では7番目に寒い州である[26]。冬季には「あまりに寒くて雪にならない」、すなわち寒くなって空気中に十分な水分がなくなり降水に至らないことがある[27]

過去最高温度は1911年7月4日にバーノンで記録されたで105°F (41 ℃) だった。過去最低温度は1933年12月30日にブルームフィールドで記録された-50°F (-46 ℃) だった。これはニューイングランドで記録された最低温度に並ぶものである(2009年にメイン州ビッグブラックリバーでも記録された)[28]。植物生育期間は年間120日から180日である[29]

アメリカ合衆国農務省による植物耐寒性は、北部ノースイースト王国の 3b(-35°F (-37 ℃)以上) から、州南部の 5b(-15°F (-26 ℃)以上) の間にある[30]

年間の日照時間は2,000ないし2,400時間である[31]

各月平均および過去最高の最高最低気温と降水量
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
過去最高気温 °F(°C) 59
(15)
63
(17)
84
(29)
91
(33)
94
(34.5)
96
(35.5)
101
(38)
98
(36.5)
95
(35)
87
(30.5)
69
(20.5)
62
(17)
101
(38)
平均最高気温 °F(°C) 25
(−4)
31
(−0.5)
43
(6)
51
(10.5)
64
(18)
76
(24.5)
81
(27)
78
(25.5)
71
(22)
54
(12)
36
(2)
28
(−2)
53
(16)
平均最低気温 °F(°C) 4
(−15.5)
10
(−12)
22
(−5.5)
30
(−1)
43
(6)
55
(13)
60
(15.5)
57
(14)
50
(10)
33
(0.5)
15
(−9.5)
7
(−14)
32
(−10)
過去最低気温 °F(°C) −38
(−39)
−35
(−37)
−18
(−28)
9
(−13)
24
(−4.5)
36
(2)
41
(5)
38
(3)
21
(−6)
4
(−15.5)
−16
(−27)
−32
(−35.5)
−38
(−39)
降水量 in(mm) 0.61
(15.5)
0.63
(16)
0.68
(17)
1.99
(50.5)
4.01
(102)
4.06
(103)
4.07
(103.5)
4.00
(101.5)
3.95
(100)
2.48
(63)
0.66
(17)
0.62
(16)
28
(705)
Source: USTravelWeather.com[32]

地質

[編集]

州内には5つの異なる地理的区分がある。地質と地形で分類して、北東部高原、グリーン山地、タコニック山地、シャンプレーン低地、バーモント台地である[33]

約5億年前、バーモントはローレンシア大陸にあり、熱帯に入っていた[34]。 グリーン山地の中部と南部には州内最古の岩石があり、約10億年前の第一次造山運動期のものである。約4億年前、第二次造山運動期にグリーン山地を高さ15,000フィート (4,600 m) から20,000フィート (6,100 m) まで押し上げ、現在の3、4倍、ヒマラヤ山脈に匹敵するものだった。これらの山を生んだ圧力はシャンプレーン衝上断層に見られる。この断層は山地の西、シャンプレーン湖の東岸を南北に走っている。岩盤が新しい岩層の上に押し上げられた衝上断層の例となっている。

地殻変動の結果として、グリーン山地より東のバーモント州はシルル紀デボン紀に形成された岩で造られている。州の西側はそれより古い先カンブリア時代カンブリア紀に造られている[35]

州内には花崗岩を含む大きな堆積が幾つかある。バリーにあるロック・オブ・エージズ採石場は国内最大級の花崗岩を産出している。この会社の訓練された彫刻師の作品が3マイル (5 km) 道を降りたホープ墓地に見られる。ここでは墓石と霊廟が見られる。

ドイツ香港アブダビの建物の中にはバーモント州産出の花崗岩で造られたものがある。ロック・オブ・エージズ採石場ではバリーグレーとベセルホワイトの2種の花崗岩を切り出している[36][37]

チェイジー地層の名残がアイルラモットで見られる。これは初期熱帯岩礁の1つである。ここは石灰岩のフィスク石切り場であり、ストロマトポロイドのような古代海洋性化石の集積が含まれている。これらの化石は2億年前のものとされている。バーモントはある時点でアフリカ大陸と繋がってパンゲア大陸を形成していたと考えられており、アフリカとアメリカ両大陸の海岸で見つけられる化石は岩層は、その理論を裏付けるものとなっている[38][39][40]

過去4世紀の間にバーモント州では何度か地震を経験したが、その震央が州の下にあったことは稀である。過去最大の地震は1952年に起きたマグニチュード6.0のものだった[7]

動物相

[編集]

州内には41種の爬虫類両生類、89種の魚類がいる。このうち12種は原生種ではない[41]。また193種の鳥類、58種の哺乳類、15,000種以上の昆虫もいる。2,000種の高等植物とキノコ類、藻類が自生し、75種の自然群落がある[42]

イースタン・ティンバー・ガラガラヘビという毒蛇が1種いる。生息地はラトランド郡の数エーカーに限られている[43]

19世紀半ばまでに、過狩猟と生息域の破壊により州内では野生のシチメンチョウが絶滅した。1969年に16羽が移入され、2009年には45,000羽まで増加したと推計されている[44]

1970年から農地が減り、アメリカヤマシギ、チャイロツグミモドキワキアカトウヒチョウ、ヤナギヒタキ、オウゴンハネムシクイ、アオバネムシクイ、ヒメドリボルチモアムクドリモドキなど灌木地鳥類の生息域が減り、その個体数を減らした[45]

DDTミサゴの卵殻を破壊したので、州内では見られなくなったが、1998年に復活するようになった。2010年時点で、もはや絶滅危惧種ではない[46]

白い鼻症候群のために2008年から2010年にかけて州内の洞窟で冬眠するコウモリの3分の2が死んだと推計された[47]。 ニューイングランド・ワタオウサギが1970年代初期に州内から姿を消した。これは1800年代に狩猟用に輸入されたヒガシワタオウサギとの競合に負けたものであり、ヒガシワタオウサギの方が捕食者を見つける能力に優れていた[48]

マルハナバチ33種のうち、2013年時点で州内には19種ないし20種がいる。キイロオビマルハナバチは他所では絶滅しており、バーモント州でのみ見られる[49]。ミツバチでは蜂群崩壊症候群が州内でも個体数に影響している[50]

外来種としては、ハンテンショウジョウバエが2012年にベリー類に被害を与え始めた。ニューイングランドではバーモント州が侵入点になった[51]

植物相

[編集]

バーモント州は温帯広葉樹混交林生態系にある。州域の大半、特にグリーン山地は、ニューイングランド・アケイディア森林の針葉樹と北部硬木に覆われている。ニューヨーク州との西側州境やシャンプレーン湖周辺地域は五大湖東部低地森林地帯に入っている。州の南西隅とコネチカット川沿いの一部は、オークの混ざった北東部海岸森林である[52]

外来種のスイカズラが州内の森林、原生種、野生生物にとって脅威になると考えられている[53]

ウィヌースキ川など州内の多くの河川は人工の障壁を設けて洪水を制御している。

気候変動が州内のメープルシロップ産業に影響している。サトウカエデは酸性雨、ツヤハダゴマダラカミキリ、アザミウマに敏感であり、2011年には鹿の大群が冬に木肌を食べるようになった。サトウカエデはシロップのための樹液を作るために特定量の寒気が必要である。これらの木に穴を開ける時期が数年間に1週間ほど短くなった。より強力なノルウェーカエデに移し替え、サトウカエデは北のカナダに移植するのが有効かもしれない[54]

人口動態

[編集]
バーモント州の人口密度図。

人口

[編集]
人口推移
人口
179085,425
1800154,46580.8%
1810217,89541.1%
1820235,9818.3%
1830280,65218.9%
1840291,9484.0%
1850314,1207.6%
1860315,0980.3%
1870330,5514.9%
1880332,2860.5%
1890332,4220.0%
1900343,6413.4%
1910355,9563.6%
1920352,428−1.0%
1930359,6112.0%
1940359,231−0.1%
1950377,7475.2%
1960389,8813.2%
1970444,33014.0%
1980511,45615.1%
1990562,75810.0%
2000608,8278.2%
2010625,7412.8%
2020643,0772.8%
Source: 1910–2010[55]

[3]

2020年国勢調査時点でのバーモント州の人口は643,077人で、2010年国勢調査での625,741人から2.77%増加していた[3]。バーモント州の人口重心ワシントン郡ウォーレン町付近となっている[56]

2009年時点で州人口の47.8%は州外の生まれとなっており、第一世代と第二世代の合計で過半数となっていた。

2009年、15歳以上の州民の12.6%が離婚を経験していた。これは国内50州の中で5番目に高い数字である[57]

2005年の平均年齢は40.7歳であり、全米で2番目に高かった[58]

人種及び性別

[編集]

2010年国勢調査に拠れば、バーモント州の人種による人口構成は次のようになっている。( )内はその構成比の全米50州とワシントンD.C.を含めた51地域の中での順位を示す。

男女別構成比[59]

民族

[編集]

州内で申告された祖先による構成比は次の通りだった[60]

イギリス系(特にイングランド系)の住民はバーモント州の至る所に暮らしている。州北部にはフランス系カナダ人の比率が高い。バーモント・アクセントの名残が今も聞かれるが、近年は周りの標準的英語に同化してきている。

2000年時点で、5歳以上の住民の2.54%は家庭でフランス語を話し、1%はスペイン語を話していた[61]

宗教

[編集]
州民の宗教宗派別構成比
宗教宗派 1990年[62] 2001年[63] 2008年[62]
キリスト教 84% 67% 55%
    ローマ・カトリック 37% 38% 26%
    プロテスタント 47% 29% 29%
        会衆派教会/キリスト連合教会 6%
       メソジスト 6%
        米国聖公会 4%
        その他のキリスト教 4%
        バプテスト 3%
        その他のプロテスタント 2%
        ペンテコステ派 1%
        福音主義 1%
        セブンスデー・アドベンチスト教会 1%
        無宗派 1%
その他の宗教 3% 2% 4%
無宗教 13% 22% 34%
回答無し 1% 8% 6%

2012年時点で、バーモント州は国内でも宗教色の弱い州と見なされている。州民の23%が「宗教心篤い」と回答している[64]。2008年では州民の半数以上がキリスト教徒と申告した。最大の会派はローマ・カトリックである。宗教データアーカイブ協会に拠れば、信徒数は147,918人だった。

州民のほぼ3分の1がプロテスタントだと申告している。プロテスタントの中では会衆派教会が21,597人と最大であり、この宗派の比率としては国内最大である[65]

プロテスタントの中で2番目に多いのはメソジスト教会の19,000人であり[66]、米国聖公会やバプテストが続いている。

州民の24%は定期的に教会の礼拝に出席している。これは国内(平均39%)では低い数字であり、ニューハンプシャーと同程度である[67]

2008年州民の34%が無宗教と回答した。これは国内でも最大級である[68][69]。合同で世論調査を行ったバーモント州とニューハンプシャー州の州民は、国内平均(71%)よりも低い54%が神を信じている。36%が宗教は重要であると回答した(国内平均は56%)。

末日聖徒イエス・キリスト教会の初期指導者ジョセフ・スミス・ジュニアブリガム・ヤングの2人はバーモント州で生まれた。スミスの生誕地シャロンには記念碑があり、教会が維持し、毎年7万人が訪れている。2010年時点で末日聖徒イエス・キリスト教会の12の教会に4,386人の信徒がいる[70]

バーモント州は仏教への改宗者が国内でも多い可能性がある。仏教の隠棲所が幾つかある[71]

イスラム教徒は2,000人がいると推計されている[72]

インディアン部族

[編集]
同州近辺のかつてのインディアン部族の勢力図。

かつてアベナキ族マヒカン族ペンナコック族ポコムチュック族などのインディアン部族がウィグワムに住み、移動型の狩猟農耕生活を営んだ。1730年にスワントンに入植したフランス人は同地に伝染病を持ち込み、インディアンたちは森に逃げ込まざるを得なくなった。その後も入植の勢いは止まらず、多くの部族が滅ぼされ数を減らした。

現在、同州にはアベナキ族のみが残っているが、19世紀に「絶滅部族」とされて保留地(Reservation)を没収され、多くのアベナキ族がカナダへ逃げた。現在アベナキ族の二つのバンドが、部族の再認定を要求し係争中である。

1976年、トーマス・サーモン知事はアベナキ族の州公認を承諾した。しかし翌年、新任されたリチャード・スネリング知事は、この公認を無効とした。

2006年5月3日、バーモント州法廷は、「アベナキ族」を「インディアンである」と認めた。しかし、インディアンの「部族」や「バンド」としてはなお認めていない。

  • アメリカ連邦政府に公式認定を要求中のインディアン部族
    • アベナキ族・コワサック・バンド」
    • 「アベナキ族・ソココキ・ミッシスクォイ・バンド」

インディアン・カジノ

[編集]

現在のところ、バーモント州にインディアン部族が運営する「インディアン・カジノ」は一軒もない。同州ではインディアン部族は存在していないことになっているので、今後も部族カジノ開設は望み薄である。

政治と法律

[編集]
バーモント州最高裁判所ビル、モントピリア市。

バーモント州からはアメリカ合衆国上院に2人、下院に1人を選出している。

バーモント州憲法により、政府を立法府、行政府、司法府に分割している。州知事と30人の上院議員を含め行政府と立法府の任期は2年間である。どの役職も任期制限は無い。

地方自治体は町、市、村の3種がある。ニューイングランドの多くと同様に郡政府にはあまり権限が無い。郡と州の裁判所があること、州検察官と保安官のような役職を選挙で選ぶことを除けば、郡と郡庁所在地は便宜的な区分に留まっている。郡のサービスは州の予算で直接運営されている。州の下にくる実質的な政府は自治体である。その大半が町の位置づけである[73]

財政と税制

[編集]

バーモント州は均衡予算を義務付けていない国内唯一の州だが、1991年以降は均衡を保っている[74]。2007年、ムーディーズの信用格付けは最高ランクの "Aaa" だった[75]

州は民間事業に類似した事業運営資金を使っている。宝くじ委員会、酒類統制基金、失業保険信託基金が州内最大級の事業資金である[76]

2007年、地方税の一人当たり負担額は3,681米ドルであり、国内第14位だった。全国平均は3,447米ドルだった[77]。しかしCNNマネーに拠れば、一人当たり収入に対する税額比率では国内最大である。一人当たり収入は38,306米ドル、税負担額は5,387米ドル、税額比率は14.1%だった[78]

個人所得税は3.6%から9.5%の5段階による累進課税方式である。2008年では所得上位1%が所得税の30%を納めていた。9.5%の税率を適用される州民が約2,000人いた[79]

消費税率は6%であり、有形資産の販売、娯楽料金、製造費、公共事業料金、サービス料に課税される。市や町は1%の追加課税を選択できる。食品、医療品、製造機械、器具と燃料、住居燃料と電力、衣料、靴など46品目は免税である。使用税は消費税と同じ税率で購入者に課される。販売者が消費税を徴収しなかった場合、あるいは税が徴収されないところから購入された場合に使用税が徴収される。使用税は消費税が課される品目に適用される。

バーモント州は相続税を課さないが資産税は課している。資産が連邦資産税返還金を申告しなければならない場合に、州資産税返還金が申告されなければならない[80]

バーモント州は贈与税を徴収しない[80]

資産税は、地方政府の教育と市民サービスを支援するために、自治体によって課されている。個人資産は評価しない[81]。資産税は不動産の公正市場価値によって評価される[81]。税率はエセックス郡ファーディナンドの家産に対する0.97%から、バリー市の非滞在資産に対する2.72%まで幅がある[82]。州全体では平均1.77%から1.82%である。2007年、州内の郡の資産税は国内でも高いものとなった。チッテンデン郡の3,809米ドル、ウィンダム郡の3,412米ドル、アディソン郡の3,352米ドル、ウィンザー郡の3,327米ドルは、人口が2万人を超える1,817郡の中で上位100位までに入っていた。州内14郡のうち12郡が上位20%以内に入っている[83]。2011年では、家屋所有者の平均年収に対する資産税の比率は5.4%であり、国内第3位だった[84][85]

教育の機会均等を図るために、徴収した資産税を、適切な教育学区に再配分することが州法によって求められている[86]

政治

[編集]

バーモント州民はその政治的な独立性で知られている。アメリカ合衆国に加盟する前に独立国家であった4つの州の1つである(他の3州はテキサス州ハワイ州カリフォルニア州)。国政選挙でも、結果が反対に出ることもある。反メイソン党の大統領候補者を選んだ唯一の州であり、フランクリン・ルーズベルト大統領が当選した4回の選挙で、全て対立候補を選んだ2州の1つである(もう1つはメイン州)。

独立心の強い政治的思潮の歴史は、第二バーモント共和国の設立など、合衆国からの脱退を提案する計画にも現れてきた[87]

州の政治

[編集]
州内の町で地方政府の仕事の多くは、毎年3月に町の集会所で開催される町民集会で決められる。写真はマルボロの集会所。

共和党は、その設立され1854年から1970年代半ばまでバーモント州の地方政治を支配してきた。1960年代以前、田園部の利益が立法府を支配した。その結果都市、特にバーリントンとウィヌースキの古い部分は無視され、衰退した。市民は新しい郊外部に移り始めた。

1960年代にアメリカ合衆国最高裁判所によって一連の「一人一票」判決が出され、州の人口を公正に反映するよう選挙区の再編が求められた。その結果は州内の都市部も政治的な力を取り戻した

1960年代、議会が一人一票原則の下に選挙区を再編した後、新しく州内に入ってくる者に対応する法を成立させた。1970年の土地利用と開発法だった。この法は、この種の法として国内初のものであり、州知事が指名した民間人で構成される地区環境員会9つを創設し、州知事は州の環境と多くの小さな町に重大な影響を与えることになる土地開発と小区分の計画を承認しなければならなかった。この法の結果、ウォルマートの進出では最後の州となった。この法の成功により、その後の試みは効果が薄れ、その他の開発に関する圧力もあって、バーモント州は、全米歴史保存信託から最も「危惧される歴史史跡」の1つに指定された[88]

1964年、バーモント州は死刑制度を廃止した。

1995年、バーモント州は12月15日から4月1日まで肥料の散布を禁止してその流出を防ぎ、水を保護した。農家はこの期間に肥料を保管する環境的に健全な施設を備えなければならない[89]

州内では民主党が優勢になってきたが、2006年の州知事選挙では共和党知事のダグラスがウィンダム郡以外の全郡を制した。

1999年から、同性のカップルに結婚とほぼ同じ権利と特権を認める制度であるシビル・ユニオンの採用について、大きな議論が交わされた。1999年の「ベイカー対バーモント州事件」では、バーモント州最高裁判所が現憲法下で同性結婚あるいはシビル・ユニオンを認めなければならないと裁定した。州議会はシビル・ユニオンの方を選択した。この法は議会を通過し、ハワード・ディーン州知事の署名によって法制化された。2009年4月、ジム・ダグラス州知事が同性結婚を認める法に拒否権を使ったのに対し、州議会がこれを差し戻し、同性結婚を合法化した国内初の州になった[90]。2009年9月、同性カップルが結婚できる6州の1つとなった[91]

2007年、州議会下院は末期症状の者に対する自殺幇助を合法化する法案を反対82票、賛成63票で否決した[92]

州内では少数党と独立系の動きが盛んである。多くの州にある少数党を投票用紙から排除する規則は、バーモント州には無い。その結果一般投票では、有権者に幅広い選択肢がある。これがバーリントン市長、その後にアメリカ合衆国下院議員に社会主義者のバーニー・サンダースを選ぶことになり、サンダースはその後無所属としてアメリカ合衆国上院議員になった。

教育資金のための税金を均等化させて配分する法が政治問題となってきた。このことで、キリングトンの町は州からの脱退とニューハンプシャー州への加入を試みることになった。地元では不公平な税負担だと言っている[93]

バーモント州憲法と裁判所は、表示が無く、フェンスも無いような土地を人が歩き、釣りや猟をする権利を支持している。不法侵入は土地の所有者が証明しなければならない。これは自動的にはできない[94]

バーモント州はアルコール飲料を統制する州である。2007年、バーモント州酒類統制省が、酒類の販売と分配から1,400万米ドル以上を得た[95]

2013年、大麻使用を犯罪としないと定めた17番目の州になった。1オンス (28 g) 未満の薬物を所持することは、逮捕や刑期には該当せず、少額の科料で処罰されるものとした[96]

連邦政府役職者の選挙

[編集]
大統領選挙の結果
共和党 民主党
2012年 30.97% 92,698 66.57% 199,239
2008年 30.45% 98,974 67.46% 219,262
2004年 38.80% 121,180 58.94% 184,067
2000年 40.70% 119,775 50.63% 149,022
1996年 31.09% 80,352 53.35% 137,894
1992年 30.42% 88,122 46.11% 133,592
1988年 51.10% 124,331 47.58% 115,775
1984年 57.92% 135,865 40.81% 95,730
1980年 44.37% 94,628 38.41% 81,952
1976年 54.34% 102,085 43.14% 81,004
1972年 62.66% 117,149 36.47% 68,174
1968年 52.75% 85,142 43.53% 70,255
1964年 33.69% 54,942 66.30% 108,127
1960年 58.65% 98,131 41.35% 69,186
1956年 72.16% 110,390 27.81% 42,549
1952年 71.45% 109,717 28.23% 43,355
1948年 61.54% 75,926 36.92% 45,557

バーモント州は昔から、国政選挙で共和党の牙城と考えられていた。1856年から1988年、民主党候補が大統領選挙で勝利したのは、1964年に民主党のリンドン・B・ジョンソンが共和党のバリー・ゴールドウォーターに大勝した1度きりだった。フランクリン・ルーズベルト大統領は4度の選挙で大勝したが、バーモント州とメイン州のみはルーズベルトを一度も支持しなかった。19世紀後半から20世紀初期、共和党大統領候補はバーモント州で70%以上の支持を得て制することが多かった。

1980年代と1990年代、州内の人口に多くの出入りがあった[97][98][99]。入って来た者はニューヨーク州やニューイングランドの都会部から、よりリベラルな影響力を持った者達だった[99]。バーモント州の共和党は昔から中道よりであり、全国の共和党は右傾化するに連れて、新参者と組み合わさって民主党に友好的となった。その1つの証拠として1990年、民主社会主義者を自称するバーニー・サンダースが無所属候補として、バーモント州選出アメリカ合衆国下院議員の席(州全体で定数1)を得た。サンダースは2007年に州選出アメリカ合衆国上院議員になり、上院では支持政党を持たない2議員の1人になっている。しかし、下院と上院でのその政歴を通じて、民主党に肩入れしており、委員会委員数の割り当てや政党指導者の選出では民主党員に数えられている[100]

1988年アメリカ合衆国大統領選挙で僅差で共和党のジョージ・H・W・ブッシュを支持した後、1992年では民主党のビル・クリントンを16ポイント差で支持し、民主党に1964年以来の勝利をもたらした。その後は全ての大統領選挙で民主党候補を支持している。

近年は民主党が最良の結果をあげる州になってきた。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のジョン・ケリーが全米で4番目に高い支持を獲得し、共和党のジョージ・W・ブッシュに20ポイントの差を付けた。ケリーは隣のマサチューセッツ州出身であり、バーモント州を制した初の北部出身民主党候補となった。州北東部にあるエセックス郡のみがブッシュを支持した。ブッシュが大統領職にある間、バーモント州だけがその訪問を受けなかった州となった[101]。ブッシュはバーモント州の支持が無くても当選できた。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党バラク・オバマに37ポイントという3番目に高い支持率差を与えた。2012年も同様であり、36ポイント差だった。

バーモント州選出の連邦議会上院議員は、無所属のバーニー・サンダースと民主党のピーター・ウェルチである。下院議員は1人のみであり、2023年に上院議員となったウェルチの後任となった民主党のベッカ・バリントである。

経済

[編集]

アメリカ合衆国商務省経済分析局は2010年のバーモント州の州総生産高を260億米ドルだったと推計している[102]。この値は50州中の第50位である。人口1人あたりの州総生産高では同34位だった[103]

総生産高の内訳は次の通りだった[104][105]

  • 政府 – 30億ドル (13.4%)
  • 不動産業 – 26億ドル (11.6%)
  • 耐久消費財製造業 – 22億ドル (9.6%)
  • 医療と社会支援 – 21億ドル (9.4%)
  • 小売業 – 19億ドル (8.4%)
  • 金融保険 – 13億ドル (5.9%)
  • 建設業 – 12億ドル (5.5%)
  • 専門技術職 – 12億ドル (5.5%)
  • 卸売業 – 11億ドル (5.1%)
  • 宿泊飲食業 – 10億ドル (4.5%)
  • 情報産業 – 9.58億ドル (4.2%)
  • 消費財製造業 – 7.11億ドル (3.1%)
  • その他のサービス業 – 5.63億ドル (2.4%)
  • 電力等公益事業 – 5.53億ドル (2.4%)
  • 教育 – 4,78億ドル (2.1%)
  • 運輸倉庫業 – 4.84億ドル (2.1%)
  • 廃棄物処理業 – 4.36億ドル (1.9%)
  • 農林漁業狩猟業 – 3.75億ドル (1.6%)
  • 芸術・娯楽・レクリエーション – 1.94億ドル (.8%)
  • 工業 – 1.0億ドル (.4%)
  • 会社経営 – 3,500万ドル (.2%)

2007年、雑誌フォーブスの事業を行うために適した州のランキングでは第32位だった。前年は第30位だった[106]。2008年には、ある経済学者がバーモント州は「真に不景気であり、今後の30年間も続くと予測される」と語っていた[107]。2010年5月時点の失業率は6.2%であり、国内では4番目に低かった[108]。この率は前年5月以降50州の中でも2番目に景況が大きく低下したことを反映している[109]

2007年ではカナダが最大の貿易相手国だった。第2位は台湾だった[110]。ケベック州とは40億ドル相当の交易があった[111]

経済活動の主流は小売業である。2007年の売上高は52億米ドルだった[112]。2008年に8,631の新規企業が登録されたが、2007年よりは500社減った[113]

2004年の1人当たりの収入は32,770米ドルであった。

個人収入

[編集]

2002年から2004年の世帯当たり収入中央値は45,692米ドルだった。これは全国では第15位だった。2008年の州平均賃金は1時間15.31米ドル、すなわち年収で31,845米ドルだった。2007年に食券を支給される資格のある州民68,000人の約80%は実際にそれを受け取っていた[114]。75歳以上の高齢者の40%は、年間収入が21,660米ドル以下だった[115]

2011年、91,000人の高齢者が社会保障費から年間平均14,000米ドルを受け取っていた。これは高齢者収入の59%に相当している。このことは州経済には17億米ドルの寄与だった[116]

主な産業

[編集]

観光業

[編集]
リゾート地としてしられるストウ英語版
シャンプレーン湖

観光業はバーモント州最大の産業であり、同州GSPの27%を観光業が占めている。この比率は全米50州中で最大である。

豊かな自然を背景とした、スキーサイクリングフィッシングなどが盛んであり、サマーキャンプやりんご狩りなどには大勢の観光客が訪れる。観光客の多くは、高速道路で数時間の距離にあるニューヨーク都市圏やボストン都市圏などの住民である。

西のコロラド州に対し、東のスキーのメッカである。ニューイングランドでは最大級のスキー場が幾つか州内にある。バーク山スキー場、ボルトン・バレー、ストウ英語版などが著名である。夏の観光客はストウ、マンチェスター、クェチーなどのリゾート地を訪れる。

マス釣り、湖水釣り、氷釣りが楽しめ、州の長さにわたるロング・トレイルをハイキングする者もいる。冬はノルディックスキーやカントリースキーを楽しむ者がこれも州の長さにわたるカタマウント・トレイルを移動する。ホースショーも年間行事である。州立公園、歴史史跡、博物館、ゴルフ場、また温泉付きブティックホテルが観光客を惹きつけている。

2000年国勢調査に拠れば、州内にある家屋の約15%は空室であり、「季節により、レクリエーション用または一時的に利用される」ものに分類されている。この数字はメイン州に次いで国内でも2番目に高いものである。幾つかの市では、ニューイングランドやニューヨーク市の金持が所有する余暇用家屋が住宅ストックの大半を占めている。推計に拠れば、2009年時点でラドロー町の家屋の84%は州外の住人が所有している[117]。その他マンチェスターやストウのようなリゾート地も同様である。

2005年、バーモント州への観光客は1,340万人に上り、15億7千万米ドルを消費した[118]。2011年、州政府は観光業から2億7,400万米ドルの税金と料金を集めた。この金の89%は州外からの観光客によるものである。観光業で26,000人の雇用を支えており、これは総雇用数の7.2%にあたる[119]

2000年から2001年、スキーとスノーモービルの客は4,579,719人が訪れた。2009年から2010年には4,125,082人だった[120]。2008年、州内138のスノーモービル・クラブの会員は35,000人いた。クラブの連合協会は6,000マイル (9,600 km) のトレイルを維持しており、私有地に入っている場所も多い。この事業は「数億ドルの事業」を生み出していると言われている[121]

狩猟については黒熊、七面鳥、鹿、ヘラジカの猟が規制されている[122]。州内には5,500頭のクマがいる。規制の目的は個体数を4,500から6,000頭の間で維持することである[123]。2010年、州内にいる鹿は約141,000頭であり、これは政府目標の範囲に入っている。しかしその分布は不均一であり、1平方マイル (2.6 km2) あたり10から15頭を超えると、木の成長に悪影響が出る[124]。2012年、渡り鳥の猟は10月13日から12月16日の間に決められた。水禽類の猟も連邦法で規制されている[125]

農林畜産業

[編集]

バーモント州に伝わるリンゴ酢蜂蜜を用いた「バーモント民間療法」は1950年代1960年代デフォレスト・クリントン・ジャービス英語: DeForest Clinton Jarvis博士の著書(日本語版は『バーモントの民間療法』として1961年ダイヤモンド社が大原武夫訳で出版。)によって世界的に広められたが、現在ではバーモント州内でもほとんど知られていないという。バーモント州で実際に収穫が盛んなのはどちらかといえば「リンゴメープルシロップ」である。参考リンク:ハウス食品 バーモントカレー

「りんごとはちみつ」のキャッチフレーズで知られる「ハウス バーモントカレー」はバーモント民間療法を応用してハウス食品が独自開発した物で、カレーと同州の関連は無い。

バーモント州の農業は州経済に直接間接に年間26億米ドル、約12%を貢献している[126][127]。しかし、別の研究では2000年に州総生産の2.2%に過ぎなかったとするものもある[128]。2000年時点で、州労働人口の約3%が農業に従事していた[129]

秋の紅葉、ウィルミントンのホグバック山からの眺め。

過去の2世紀間、バーモント州の林業は過伐採と他州の森の開発によって魅力の少ないものになった。農業が衰退し、生態遷移によって州内の森が再生された。現在の州内の森の大半は再生林である。州と非営利団体が森林の再生と管理を積極的に推進している。州面積の78%以上が森林である。その85%は個人や家族が所有する非事業、民有森林地である。

酪農業が農家収入の主要源である。20世紀後半、土地開発業者が比較的安価な未利用地に集合住宅や家屋を建てる計画を作った。バーモント州政府は一連の開発規制法を作り、幾つかの先進的な住民発議によって酪農産業の消失を防いだ。1947年には11,206の酪農家があったが、85%以上が減り、2003年には1,500を少し超える程度に、2006年には1,138戸、2007年には1,087戸と減り続けた。年間10%減り続けている[130]

牛の数も40%減ったが、生産効率が3倍になったために牛乳の生産量は同じ期間に2倍になった[131]。牛乳の生産量は上がったが、市場シェアは下がった。ボストン大都市圏やニューヨーク大都市圏に供給する州の中で、バーモント州のシェアは10.6%で第3位である。ニューヨーク州が44.9%、ペンシルベニア州が32.9%となっている[132]。2007年、酪農家は牛乳 100 ポンド (45 kg) 当たり23.60米ドルという記録的な売り上げになった。しかし2008年には17米ドルに下落した[133]。2008年に平均的な酪農家は130万ポンド (585 トン) の牛乳を生産した[134]

酪農家が大きく減少したために[135]、農業経済における基本的な需要よりも、酪農家の納屋という遺産を維持するための動きに依存するようになった。教育と非営利の州と地方の歴史依存計画の協調により組織されたバーモント・バーン・センサスが州内の納屋の数、状態、外観を記録する教育管理体系を開発してきた[136]

2009年、543の有機農家があった。酪農家の20%は有機農家であり、野菜農家の23%、128戸が有機農家である。有機農業は2006年から2007年に増加したが、2008年から2009年は横並びだった。2010年も増加は見込まれていない[137]

大量の牛乳はボストン市場に出荷されている。マサチューセッツ州はバーモント州の酪農家がマサチューセッツの衛生基準に合格していることを証明している。この証明が無ければ、農家は大市場に牛乳を販売できない[138]

バーモント州経済の重要で成長している分野は、バーモント・ブランドの付いた職人技食料、ファンシーフード、土産用品の生産と販売である。例えばカボット・チーズ、バーモント・テディベア社、ファイン・ペインツ・オブ・ユアロップ、バーモント・バター・アンド・チーズ社、幾つかの地ビール、朝鮮人参、バートン・スノーボード、レイク・シャンプレーン・チョコレイト、キング・アーサー小麦粉、ベン&ジェリーズのアイスクリームである。

2010年にはカエデ関連製品の生産者が約2,000あった[139]。2001年、州内で275,000 ガロン (1,040 kL) のメープルシロップを生産しており、国内生産量の4分の1に相当した。2005年では410,000ガロン (1,600 kL) に増え、国内生産量の37%だった[140]。2009年にはさらに92万ガロン (3,500 kL) になった[141]

州内でワイン生産業は1985年に始まった。現在では14のワイン醸造所がある[142]。 2005年時点で州内の農家は2,000人の違法移民を雇用していると見られている。地方当局はこれを無視してきており、農場経営のために苦闘する雇用主に同情的である[143]

製造業

[編集]

バーモント州最大の民間企業はエセックスジャンクションにあるIBMであり、2013年時点で5,000人を雇用し、州内製造業就業者の25%に相当している[144]。州の経済には年間10億米ドルの貢献である[145]

2010年のコネチカット大学による研究では、バーモント州、ロードアイランド州、ニューハンプシャー州の3州が、製造業にとっては国内で最もコストの高い州である[146]

石材業

[編集]

ラトランドとバリーの町は昔から大理石花崗岩生産および加工の中心である。会員約500人と国内でも最少の組合である石工協会の本部があった。アメリカで最初の大理石採石場は、イーストドーセットを見下ろすイオラス山にあった[147]。バーモント州の西側には「大理石バレー」が走り、ニューヨーク州内から来る「スレイト・バレー」に合流する。「スレイト・バレー」はチムニーポイントからバリーの西を通る「花崗岩バレー」まで続く。そこには国内最大の花崗岩採石場であるロック・オブ・エイジズ石材場がある。

スレイトの生産でもバーモント州は国内最大である[148]。 規格石材の生産は実入りの良い事業である。

医療

[編集]

州内の高齢者人口が増加しており、州経済における医療産業の影響力が高まると見られている。2013年、7,000人を雇用するフレッチャー・アレン・ヘルスケア (バーモント州立大学メディカルセンターと改名、2014年11月13日)が州内第2位の雇用主であり、民間では最大である[144]

2010年、州内の病院が請求した医療費は37億6千万米ドルであり、20億米ドルを集めた[149]

メディケアには92,000人が入っている。2011年、メディケアは州内で7億4千万米ドルを使った[116]

住宅

[編集]

2007年、バーモント州は抵当権設定額で国内第17位だった。しかし、州内の世帯当たり収入に対する抵当額比率18.4%という数字については、他の41州がプラスマイナス4%の範囲内にある[150]

住宅価格は2000年代初期にあまり上がらなかった。その結果不動産価格の崩壊もそれほど急激ではなかった。2007年に担保権執行が著しく増加した中で、バーモント州は世帯当たり担保権執行率は50州の最下位だった[151]。2004年と2008年を比較すると住宅販売数は毎年下がったが、住宅価格は上がり続けた[152]。州内で販売された家屋数は2004年の8,318戸から2005年に8,120戸、2006年に6,919戸、2007年に5,820戸と下がり続けたが、平均価格は2008年の202,500米ドルまで上がり続けた[153]

2007年、アメリカ合衆国環境保護庁エネルギースターによって評価された新しいエネルギー効率の良い住宅の建設では国内第1位だった[154]。しかし、2008年で州内の家屋の約60%は灯油で暖房している[155]。2008年8月、100万BTU当たりの熱源費用は薪の14.39米ドルから灯油の43.50米ドルだった。

2009年、2寝室アパートの平均賃借料は月920米ドルだった。貸家の空室率は5.4%であり、国内最低だった。2010年1月で、2,800人がホームレスであり、2008年より22%増えた[156]

2011年、バーモント州は訴訟を必要とする担保権執行の件数が国内第5位となり、処理のために18年間を要する推計された。全国平均は8年間である[157]

労働力

[編集]

2006年時点で州内には305,000人の労働力があった。このうち11%が組合に入っている[158][159]。52,000人は連邦政府、州、地方政府の従業員である[160]

1976年6月には失業率が9%にまで達していた。2000年2月が最低で2.4%だった[161]。2010年9月時点では5.8%だった[162]

2000年から2006年の間に雇用数は7.5%増加した。1980年から2000年では3.4%の増加だった。全国的には4.6%まで行っていた。実質賃金は2006年に33,385米ドルであり、2010年も横ばいである。全国平均は36,871米ドルだった[163]

保険

[編集]

専属保険が州経済で大きな役割を果たすようになっている。この形態の保険があれば、大企業や企業連合が独自のリスクを回避するために独立型保険会社を形成し、それによって実質的に保険料を減らし、対象とする種類のリスクを制御する手段を得られる。専属保険会社を作り運営することで税制面でも優遇される。保険情報研究所に拠れば、2009年のバーモント州はバミューダ諸島ケイマン諸島に次いで世界第3位の専属保険会社を利用する地域である[164]。2009年、このような会社が560社あった[165]。2010年には900社になった[166]

非営利団体とボランティアの活動

[編集]

2008年時点で州内には2,682の非営利組織があり、28億米ドルを得ている[167]。2005年から2008年の期間でボランティア活動では国内第9位だった。この期間に人口の35.6%がボランティア活動に参加していた。全国平均は26.4%である[168]

交通

[編集]
バーモント州歓迎看板、州道17号線沿いにシャンプレーン橋でニューヨーク州境を越えたアディソン町。

州内の主要交通手段は自動車である。2008年時点で自家用車を所有していない世帯は5.7%だった[169]。2012年、605,000台の自動車が登録されており、州人口の1人に1台に近い。これは全国平均にも近い[170]。2012年、州内の炭素排出量の約半分が自動車からのものだった[171]

年平均で20ないし25人が飲酒運転事故で死んでいる。また70ないし80人が自動車事故で死んでいる。運転者の保険加入率は93%であり、ペンシルベニア州と並んで国内第1位である[172]

2010年時点で州は2,840 マイル (4,570 km) の高規格道路を所有している。50州の中では下から3番目の長さである。道路の2.5%が混雑した状態であり、これは国内で5番目に低い。死亡事故率は1億 マイル (160,000,000 km) に1件であり、国内では下から10番目である。高規格道路の保守費は1マイル (1.6 km) 当たり28,669米ドルであり、国内第17位である。橋梁の34.4%が欠陥ありまたは老朽化と指摘されており、これは国内で8番目に悪い数字である[173][174][175]

個々の町や郡は公共交通機関を持っているが、その利用範囲は限られていることが多い。グレイハウンドのバスが多くの小さな町に運行されている。アムトラックでは「バーモンター号」[176] と「イーサン・アレン急行」[177] の2本が運行されている。2011年、アムトラックはラトランドとホワイトホールの間を通る「イーサン・アレン急行」の価値を評価したが、国内最悪だった[178]

重量が8万ポンド (36,000 kg) 未満のトラックは州内の州間高速道路を利用できる。州道の重量制限は99,000ポンド (45,000 kg) である。このことは、重量のある車が2級道路しか利用できないことを意味している[179][180]

2011年、アメリカ行政協会が道路および公共空間の全体的なゴミ処理で、上位10位以内にバーモント州をランク付けした[181]

1968年、バーモント州は道路沿いの広告用看板の使用を違法とした。国内では唯一の州である[182]

主要道

[編集]

バーモント州は、2,843 マイル (4,575 km) の高規格道路を所有している[183]

南北方向路

[編集]
  • 州間高速道路89号線 – ホワイトリバー・ジャンクションから北にカナダ国境に向かう途中でモントピリアとバーリントンを通る。
  • 州間高速道路91号線 – マサチューセッツ州境から北にカナダ国境に向かう、ブラトルボロ、ホワイトリバー・ジャンクション、セントジョンズベリーニューポートを繋ぐ。
  • 州間高速道路93号線 – セントジョンズベリーの州間高速道路91号線が北端、州の北部とニューハンプシャー州を繋ぎ南に下る。
  • アメリカ国道5号線 – 東州境に沿って州間高速道路91号線に平行に州の全長を走る。
  • アメリカ国道7号線 – 西州境に沿って、バーリントン、ミドルベリー、ラトランド、ベニントンを繋ぐ、バーリントンから北は州間高速道路89号線に並行してカナダ国境に向かう。
  • バーモント州道100号線 – 州の中央を南北に通り、グリーン山脈の全長に伸びている。

東西方向路

[編集]
  • アメリカ国道2号線 – 州北部を東西に横切り、バーリントン、モントピリア、セントジョンズベリーを結ぶ。
  • アメリカ国道4号線 – 州南中部を東西に横切る、ニューヨーク州境とフェアヘイブン、ラトランド市とを繋ぎ、キリントンを抜けてホワイトリバージャンクションに至る。
  • アメリカ国道302号線 – モントピリアとバリーから東にニューハンプシャー州とメイン州に向かう。
  • バーモント州道9号線 – 南部を横切りベニントンとブラットルボロを繋ぐ。
  • バーモント州道105号線 – 最北部を横切り、セントオルバンズとニューポートを繋ぐ。

2005年から2006年、バーモント州は費用対効果のある道路保守では国内第37位となり、2004年から2005年評価と比べれば14ランク落ちた[184]

鉄道

[編集]
ホワイトリバージャンクションのアムトラック駅。

アムトラックでは「バーモンター号」と「イーサン・アレン急行」が走り、その他にニューイングランド・セントラル鉄道、バーモント鉄道、グリーン・マウンテン鉄道が走っている。

「イーサン・アレン急行」はラトランドとキャッスルトンに停車し[177]、「バーモンター号」はセントオルバンズ、エセックスジャンクション、ウォーターベリー、モントピリア、ランドルフ、ホワイトリバージャンクション、ウィンザー、ベローズフォールズ、ブラットルボロに停車する[176]

公共交通機関

[編集]

グレイハウンドのバスはベローズフォールズ、ブラットルボロ、バーリントン、モントピリア、ホワイトリバージャンクションに停車する。その他各郡や市町が運営する交通機関として以下のものがある[185]

  • アディソン郡交通リソース、大学町のミドルベリー、ブリストル、バージェンズを含めアディソン郡内で運行している。
  • ベニントン郡は、ベニントンのグリーン・マウンテン・コミュニティ・ネットワークとニューヨーク州レンセリアのヤンキー・トレイルズ交通社がある。
  • ウィンダム郡のブラットルボロはウィンダムのビーラインがある。ウェストドーバーからはムーバーが出ている。
  • バーリントン、シャーロット、グランドアイル、ショアダムからはニューヨーク州にフェリーが出ている。ショアダム以外はシャンプレーン湖交通社が運航している。

空港

[編集]

教育

[編集]
リンドンにある高校、リンドン・インスティチュート。

バーモント州は2005年と2006年に国内の賢い州第1位に指名された[188]。2006年、州と連邦政府の試験基準に違いがあり、州の標準では平均して30%良い結果がでるようになっていた。このことでバーモント州の順位は第11位になった。多くの州は高い方に補正している[189]。しかし、一定の誤差を勘案すれば、2007年の連邦政府リストで、バーモント州は、白人4年生でリーディングでは第25位、数学では第26位だった[190]。白人8年生ではリーディング第12位、数学第18位だった。白人8年生のリーディングの得点は明らかに平均の上を行っている。黒人生徒の点は標本数が少ないために信頼できる統計とはなっていない。

2008年、州内の生徒一人当たり教育費は11,548米ドルだった[191]

新聞「エデュケーション・ウィーク」は、2007年の高校卒業立でバーモント州を国内第2位に挙げた[192]

2011年、州民の91%は高校を卒業しており、全国平均の85%より高かった。約34%は大学を出ており、これも全国平均の28%より高かった[193]

2013年、生徒に対する教師の比率は国内最下位だった[194]

高等教育

[編集]
バーモント大学のオールドミル、この大学では最古の建物。

バーモント大学でジョージ・パーキンス・マーシュによる実験、さらに後にはバーモント生まれの哲学者で教育者のジョン・デューイの影響力で、選択と実践学習の概念が広められた。

バーモント大学の他にバーモント州立カレッジ・システムには5つのカレッジがある。私立大学は14校がある。


その他

[編集]

バーモント州出身の有名人

[編集]

州の象徴など

[編集]

日本の姉妹都市

[編集]

国際彫刻シンポジウム

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ Zind, Steve (2012年3月18日). “Examining The Vermont Accent”. Vermont Public Radio. 2012年12月2日閲覧。
  2. ^ MLA Language Map Data Center". Modern Language Association.
  3. ^ a b c d e f g h QuickFacts. U.S. Census Bureau. 2020年.
  4. '^ US Department of Agriculture – Economic Research Service”. Table 44—U.S. maple syrup production and value, by state, calendar years. 2003年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月5日閲覧。
  5. ^ Van DeWater, Frederic F. (1941, 1974). The Reluctant Republic, Vermont 1724–1791.. The Countryman Press. pp. 195, 218–219. ISBN 0-914378-02-3 
  6. ^ Senecal, Joseph-Andre. “The Name Vermont”. 2013年9月4日閲覧。
  7. ^ a b “Canada quake shakes Vt.”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. (24 June 2010). pp. 1A,4A 
  8. ^ Slade, William, Jr., Compiler. Vermont State Papers: Being a Collection of Records and Documents Connected with the Assumption and Establishment of Government by the People of Vermont, Together with the Journal of the Council of Safety, the First Constitution, the Early Journals of the General Assembly, and the Laws from the Year 1779 to 1786, Inclusive.; Middlebury, Vermont; 1823. pp.13–19.
  9. ^ Van Zandt, Franklin K.; Boundaries of the United States and the Several States; Geological Survey Professional Paper 909. Washington, D.C.; Government Printing Office; 1976. The standard compilation for its subject. P.63.
  10. ^ Second Vermont Republic”. Vermont's Declaration of Independence (1777). 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月17日閲覧。
  11. ^ a b Esther Munroe Swift, Vermont Place-Names: Footprints in History Picton Press, 1977
  12. ^ [1] The Old Constitution House State Historic Site.
  13. ^ Bucholt, Margaret (1991), “Manchester and the Mountains Chamber of Commerce”, An Insider's Guide to Southern Vermont, Penguin, オリジナルの2013年12月6日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20131206163302/http://www.manchestervermont.net/about.php 
  14. ^ btv webmaster (2007年8月1日). “National Weather Service – Burlington, VT – The Flood of 1927”. Erh.noaa.gov. 2010年7月31日閲覧。
  15. ^ Long, Stephen (2011年9月7日). “Remembering the hurricane of 1938”. the Chronicle (Barton, Vermont): p. 3 
  16. ^ Arizona State Library”. "One Man, One Vote" ... That's All She Wrote.. 2006年12月28日閲覧。
  17. ^ Remsen, Nancy (2011年9月2日). “Obama declares disaster in Vermont, federal aid on way”. Burlington Free Press (Burlington, Vermont): pp. 1A. http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110901/NEWS02/110901027/Shumlin-asks-Obama-declare-Vermont-major-disaster-area?odyssey=nav%7Chead [リンク切れ]
  18. ^ Goodnough, Abby (2009年4月7日). “Vermont Legislature Makes Same-Sex Marriage Legal”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2009/04/08/us/08vermont.html 2010年5月23日閲覧。 
  19. ^ 都道府県の面積一覧参照
  20. ^ アーカイブされたコピー”. 2012年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月16日閲覧。
  21. ^ Vermont v. New Hampshire 289 U.S. 593 (1933)
  22. ^ Google Books. Books.google.com. (2006-08-28). https://books.google.co.jp/books?id=8NWPJkRK-VMC&pg=RA1-PA274-IA1&lpg=RA1-PA274-IA1&dq=%22granitic+mountains%22+vermont&redir_esc=y&hl=ja#PRA1-PA272,M1 2010年7月31日閲覧。 
  23. ^ Vermont”. 1911 Encyclopedia Britannica. Vermont Online Encyclopedia. 2012年10月7日閲覧。
  24. ^ accessed September 15, 2007”. Academics.smcvt.edu (1911年7月4日). 2010年7月31日閲覧。
  25. ^ wedding.net: The Leading Wedding Site on the Net”. Vermont.wedding.net. 2012年2月23日閲覧。
  26. ^ Average Annual Temperatures by State”. Current Results. 2012年1月25日閲覧。
  27. ^ Wooster, Chuck (2011年12月7日). “La Nina should bring plenty of snow this year”. the Chronicle (Barton, Vermont): p. 39 
  28. ^ Adams, Glenn (2009-02-11). Maine ties Vt. for record low temperature. Burlington Free Press 
  29. ^ National Gardening Association”. Garden.org. 2010年7月31日閲覧。
  30. ^ Vermont USDA Plant Hardiness Zone Map”. 2011年3月21日閲覧。
  31. ^ united states annual sunshine map”. HowStuffWorks, Inc. 2011年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月14日閲覧。
  32. ^ Burlington Weather|Burlington Weather Forecast|Burlington Climate”. Web.archive.org. 2008年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  33. ^ Academics Content Server at Saint Michael's”. The Physiographic Regions of Vermont. 2007年1月3日閲覧。
  34. ^ Baird, Joel Banner (2011年7月24日). “Tremors of discovery”. Burlington Free Press (Burlington, Vermont): pp. 1–3D. オリジナルの2012年7月23日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20120723202151/http://www.burlingtonfreepress.com/article/20110724/GREEN01/107240301/Tremors-Discovery-Lone-Rock-Point-bears-scars-ancient-earthly-disruptions 
  35. ^ Generalized geologic map of Vermont” (PDF). 2012年2月23日閲覧。
  36. ^ QUARRIES | Rock of Ages Corporation”. Rockofages.com. 2010年7月31日閲覧。
  37. ^ http://www.anr.state.vt.us/dec/geo/images/gengeo52.pdf
  38. ^ Geology and Mineral Resources - Vermont Geological Survey”. Anr.state.vt.us. 2012年1月25日閲覧。
  39. ^ Slayton, Thomas (2009年12月1日). “The Outside Story | Vermont’s Farmers Have Geology to Thank”. Northern Woodlands. 2012年1月25日閲覧。
  40. ^ http://www.uvm.edu/landscape/learn/Downloads/BRIEFGeologicHistory.pdf
  41. ^ Gresser, Joseph (2010年11月24日). “How all those fish got to Vermont”. Barton, Vermont: the chronicle. p. 17 
  42. ^ Vermont Fish and Wildlife Department”. Vtfishandwildlife.com. 2010年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  43. ^ Page, Candace (9 July 2009). “Sightings of milk snakes, rattlesnake mimics, shake residents”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B 
  44. ^ “Hunting Wild Turkeys”. Newport, Vermont: Newport Daily Express. (September 2009). pp. THREE, HUNTING GUIDE 
  45. ^ Page, Candace (6 July 2010). “Saving shrubland”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B 
  46. ^ Diblasio, Natalie (2010年7月30日). “Lake Arrowhead failure is first in 12 years”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B. http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100730/NEWS02/100729036/Ospreys-fail-to-reproduce-at-Lake-Arrowhead [リンク切れ]
  47. ^ Page, Candace (2010年7月27日). “Bats struggle to survive”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B,4B. http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100727/NEWS02/7270303/Bats-struggle-to-survive [リンク切れ]
  48. ^ Macalaster, Elizabeth (2012年4月11日). “New England cottontail: Rabbit, come back!”. the Chronicle (Barton, Vermont): p. 15 
  49. ^ Bombus occidentalis and Bombus terricola are sometimes considered the same species. If true, occidentalis is recorded elsewhere and is not threatened.
  50. ^ Dunbar, Bethany (2013年4月24日). “Keep an eye out for rare bumblebees”. the Chronicle (Barton, Vermont): pp. 2C 
  51. ^ Gresser, Joseph (2013年4月24日). “Tiny pest cuts through New England fruit”. The Chronicle (Barton, Vermont): pp. 1B 
  52. ^ Olson, D. M, E. Dinerstein, et al (2001). “Terrestrial Ecoregions of the World: A New Map of Life on Earth”. BioScience 51 (11): 933–938. doi:10.1641/0006-3568(2001)051[0933:TEOTWA]2.0.CO;2. オリジナルの2011年10月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111014034322/http://gis.wwfus.org/wildfinder/. 
  53. ^ Dimarlo, Larson (13 June 2010). “Using undiluted herbicides to fight invasive species”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 2D 
  54. ^ Winston, Keith (2011年11月29日). “Wildlife habitats shift as winters grow warmer”. Florida Today (Melbourne, Florida): pp. 7B. http://www.floridatoday.com/article/20111129/COLUMNISTS01/311290015/Keith-Winsten-Wildlife-habitats-shift-winters-grow-warmer 
  55. ^ Resident Population Data. “Resident Population Data – 2010 Census”. 2010.census.gov. 2012年12月24日閲覧。
  56. ^ Population and Population Centers by State: 2000”. U. S. Census Bureau. 2008年5月11日閲覧。
  57. ^ “Indiana, Florida counties tops in divorce”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. (25 September 2009). pp. 3A 
  58. ^ 40.7 in 2005, US Census Community Survey
  59. ^ “[http://www.city-data.com//ref>。 city/Vermont.html Vermont Bigger Cities (over 6000 residents) - Real Estate, Housing, Schools, Residents, Crime, Pollution, Demographics and More]”. City-data.com. 2013年5月9日閲覧。
  60. ^ American FactFinder, United States Census Bureau. “2006–2008 American Community Survey 3-Year Estimates”. Factfinder.census.gov. 2010年7月31日閲覧。
  61. ^ Language Map Data Center”. Mla.org (2007年7月17日). 2010年7月31日閲覧。
  62. ^ a b Kosmin, Barry A. (2009年3月). “American Religious Identification Survey 2008: ARIS 2008 Report: Part IIIC – Geography”. Trinity College. 2011年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月7日閲覧。
  63. ^ The Graduate Center, CUNY”. American Religious Identification Survey 2001. 2007年1月5日閲覧。
  64. ^ Frank Newport (2012年3月27日). “Mississippi is The Most Religious U.S. State”. Gallup. http://www.gallup.com/poll/153479/Mississippi-Religious-State.aspx?utm_source=alert&utm_medium=email&utm_campaign=syndication&utm_content=morelink&utm_term=Politics%20-%20Religion%20-%20Religion%20and%20Social%20Trends%20-%20USA#1 
  65. ^ Adherents.com”. Religion in Vermont. 2007年1月5日閲覧。
  66. ^ The Association of Religion Data Archives | Maps & Reports”. Thearda.com. 2010年7月31日閲覧。
  67. ^ Sullivan, Will (2007-06-11). A New Shade of Granite. US News and World Report 
  68. ^ American Religious Identification Survey is Third in Landmark Series. Trinity College. http://www.americanreligionsurvey-aris.org/ 2009年3月25日閲覧。 
  69. ^ Kosmin, Barry A.; Keysar, Ariela (March 2009). American Religious Identification Survey 2008 Summary Report. Trinity College. p. 17. オリジナルの2009年4月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090407053149/http://b27.cc.trincoll.edu/weblogs/AmericanReligionSurvey-ARIS/reports/ARIS_Report_2008.pdf 2009年3月15日閲覧。 
  70. ^ [2]. Retrieved August 27, 2010.
  71. ^ Schweitzer, Sarah (2005年2月23日). “Buddhist retreat centers”. Boston.com. http://www.boston.com/news/local/vermont/articles/2005/02/23/green_mountains_good_karma/ 2010年7月31日閲覧。 
  72. ^ Vermont Edition: Vermont's Muslims”. Vpr.net. 2010年7月31日閲覧。
  73. ^ town offices”. Sec.state.vt.us. 2010年7月31日閲覧。
  74. ^ Ron Snell (2004年3月4日). “State Balanced Budget Requirements: Provisions and Practice”. Ncsl.org. 2010年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  75. ^ Burlington Free Press, February 6, 2007, Business, page 7A, Moody's gives highest bond rating to Vermont.
  76. ^ State Auditor: Lottery is a highly visible government activity August 3, 2007, by Tom Salmon, CPA, Vermont State Auditor. Retrieved March 8, 2009.
  77. ^ DatabankUSA,AARP Bulletin, April 2007, compiled from figures from the US Census
  78. ^ Ellis, David. “Where does your state rank?”. CNN. http://money.cnn.com/galleries/2007/pf/0704/gallery.tax_friendliest/8.html 2010年5月27日閲覧。 
  79. ^ Win Smith, My Turn: Taxes put sustainability at risk, Burlington Free Press (June 16, 2009), 6A.
  80. ^ a b Major Vermont Taxes, Vermont Department of Taxes.
  81. ^ a b Property Valuation and Review, Vermont Department of Taxes. Retrieved March 10, 2009.
  82. ^ http://www.vermontproperty.com/newsltr/2005effectivetaxrates.pdf (PDF, 111 KB)
  83. ^ McLean, Dan (2008-12-17). Property tax bills among highest. Burlington Free Press 
  84. ^ Michael B. Sauter; Douglas A. McIntyre (2011年4月5日). “The Ten States With The Worst Property Taxes”. 247Wallst.com. 2013年9月4日閲覧。
  85. ^ Average Property Taxes as % of Median Income: 5.4% (3rd Most in nation). Average Median Property Taxes Paid on Homes: $4,618 (3rd Most in nation); Unemployment Rate: 5.6% (5th lowest in the country); Average Median Income for Home Owners: $77,161 (7th Highest in the US)
  86. ^ Laws & Regulations: Act 60 Links & Resources”. Education.vermont.gov (2004年7月29日). 2013年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  87. ^ These relatively small political movements are similar in nature to those found in California, Hawaii, Louisiana, and Texas; although the historical contexts are variant.
  88. ^ Rimer, Sara (1993-07-04). Vermont Debates Value of Saving a Rural Image. The New York Times 
  89. ^ “Winter manure spreading ban in effect”. the chronicle (Barton, Vermont): p. 21. (2012年12月19日) 
  90. ^ Vermont lawmakers legalize gay marriage – Life – msnbc.com”. MSNBC. 2010年7月31日閲覧。
  91. ^ The others were Massachusetts, Connecticut, Iowa, Maine and New Hampshire. The same-sex marriage law in Maine was repealed by voters in November 2009 while Washington, D.C., now allows it.
  92. ^ It's sudden death in Vermont for assisted suicide proposal”. Worldnetdaily.com. 2010年7月31日閲覧。
  93. ^ Killington Secession Not Too Popular in VT New Hampshire Public Radio”. Nhpr.org (2005年3月16日). 2010年7月31日閲覧。
  94. ^ Vermont Constitution retrieved May 29, 2008
  95. ^ 2007 Annual Report of the Department of Liquor Control” (PDF). 2010年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  96. ^ Vermont becomes 17th state to decriminalize marijuana, making possession of less than an ounce of pot punishable by fine”. NY Daily News. 2013年6月6日閲覧。
  97. ^ Capen, David. “A Planning Tool for Conservationists: Spatial Modeling of Past and Future Land Use in Vermont Towns”. University of Vermont. 2012年12月5日閲覧。
  98. ^ Modern Vermont 1940-today: Flatlanders vs. Woodchucks”. Vermont Historical Society. 2012年12月5日閲覧。
  99. ^ a b Cohen, Micah. “‘New’ Vermont Is Liberal, but ‘Old’ Vermont Is Still There”. New York Times, Inc.. 2012年12月5日閲覧。
  100. ^ Powell, Michael. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/11/04/AR2006110401124.html Exceedingly Social, But Doesn't Like Parties. The Washington Post November 5, 2006.
  101. ^ Hallenbeck, Terri (2012年3月31日). “President Obama tells Vermont crowd there's 'more work to do'”. The Burlington Free Press. Gannett Company. 2012年12月12日閲覧。
  102. ^ Gross State Product”. Greyhill Advisors. 2011年9月23日閲覧。
  103. ^ Rankings tend to favor higher cost of living areas and downrate lower cost of living areas
  104. ^ Percentages may not add up to exactly 100% because of rounding
  105. ^ Gross Domestic Product (GDP) by State”. Bea.gov (2008年12月22日). 2010年7月31日閲覧。
  106. ^ Gram, David (2007-07-14). Forbes ranks Vt. 30th (sic) for business. Burlington Free Press 
  107. ^ McLean, Dan (29 June 2008). “IBM won't be No. 1 employer for much longer”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1A 
  108. ^ Unemployment Rates for States”. Bls.gov (2010年7月20日). 2010年7月31日閲覧。
  109. ^ Izzo, Phil (2010年6月18日). “Unemployment Rates by State: Nevada Overtakes Michigan for Nation’s Worst – Real Time Economics – WSJ”. Blogs.wsj.com. http://blogs.wsj.com/economics/2010/06/18/unemployment-rates-by-state-nevada-overtakes-michigan-for-nations-worst/ 2010年7月31日閲覧。 
  110. ^ Creaser, Richard (2007-10-24). Illuzi learns about economy of Taiwan during visit. the Chronicle 
  111. ^ Curran, John (2008-10-07). Vt. Quebec leaders promote 'green zone'. Burlington Free Press 
  112. ^ McLean, Dan (2008-07-13). Retail Sales by the numbers. Burlington Free Press 
  113. ^ Associated Press (2009-01-26). Fewer businesses launched in '08. Burlington Free Press 
  114. ^ Ober, Lauren (2008-11-09). Food stamp program set for expansion. Burlington Free Press 
  115. ^ Coutts, Jim (28 June 2009). “My Turn:Vermont's energy support program is long overdue”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 7B 
  116. ^ a b “How fiscal cliff debate affects seniors”. the Chronicle (Barton, Vermont): p. 6. (2012年12月12日) 
  117. ^ Cottage industry”. 2013年9月4日閲覧。
  118. ^ Dunbar, Bethany M. (2008-12-01). I can remember Barton when it was a booming town. The Chronicle 
  119. ^ Starr, Tena (2013年7月24日). “Needed soon:1,300 hospitality and tourism workers”. The Chronicle (Barton, Vermont): pp. 1A, 31A 
  120. ^ “Vt. ski area visits rise 1.4%”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. (10 June 2010). pp. 6C 
  121. ^ McLean, Dan (2008-12-14). Hard times may slow snowmobiling. Burlington Free Press 
  122. ^ “Hunting Season Opening Dates”. Newport, Vermont: Newport Daily Express. (September 2009). pp. TWO, HUNTING GUIDE 
  123. ^ “Vermont bear hunting season opens on Sept. 1”. Barton, Vermont: Bthe Chronicle. (2010年9月1日). p. 8 
  124. ^ “Estimates place the deer herd at 141,000”. the chronicle (Barton, Vermont): p. 21. (2011年1月26日) 
  125. ^ “Migratory bird hunting dates”. the Chronicle (Barton, Vermont): p. 15. (2012年9月19日) 
  126. ^ Figure includes the possible economic effect on all other areas in addition to Agriculture. This explains the wide variance with the figure in GSP above
  127. ^ Vermont Sustainable Agriculture Council” (PDF). Vermont's Agriculture: Generating Wealth from the Land. 2007年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月6日閲覧。
  128. ^ Vermont Encyclopedia, page 27. Books.google.com. (2003-08-01). ISBN 9781584650867. https://books.google.co.jp/books?id=uTBCXqOou0YC&pg=PA104&lpg=PA104&dq=reason+%22Orleans+County%22+vermont+%22named+after%22+history&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=Orleans%20County&f=false 2012年2月23日閲覧。 
  129. ^ Liz Halloran (2007). Vermont's War. US News and World Report, January 22, page 45 
  130. ^ Dunbar, Bethany M. (2008-09-10). Vermont Milk Commission considers price premium. the Chronicle 
  131. ^ Dairy Farm Numbers – Vermont Dairy”. Vermontdairy.com. 2010年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  132. ^ Dunbar, Bethany (2007-11-14). Vermont Milk Commission takes a look at hauling costs. the Chronicle 
  133. ^ Dunbar, Bethany M. quoting from book by James Maroney Jr. (2008-12-04). Former farmer has a plan for profits in Vermont dairying. the Chronicle 
  134. ^ Lefebvre, Paul (2009-02-11). Average Vermont dairy farmer expected to lose $92,000. the Chronicle 
  135. ^ Dairy Farm Numbers”. Vermont Dairy. 2010年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  136. ^ Vermont Barn Census”. Uvm.edu. 2010年7月31日閲覧。
  137. ^ Hallenbeck, Terri (6 September 2009). “A look at Vermont organic farming”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 5D 
  138. ^ LeClair vs Saunders Archived 2013年5月24日, at the Wayback Machine.. Retrieved April 21, 1980.
  139. ^ Dunbar, Bethany (17 March 2010). “Maple season starts early with record sap run”. Barton, Vermont: the Chronicle. p. 23 
  140. ^ Vermont Maple Sugar Makers Assoc. “Maple Facts”. 2007年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月8日閲覧。
  141. ^ Burlington Free Press, June 18, 2009, page 17B, "Bumper season for sugar makers"
  142. ^ Curran, John (2007-07-29). Winemakers hope new state council will help them grow. Burlington Free Press 
  143. ^ Vermont dairy farms count on illegal immigrants”. Blnz.com. 2010年7月31日閲覧。
  144. ^ a b Associated Press (2013年7月9日). “Fletcher Allen now Vermont's largest private employer”. The Burlington Free Press (Burlington, Vermont): pp. 9B. オリジナルの2013年7月17日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130717085341/http://www.burlingtonfreepress.com/viewart/20130708/BUSINESS/307080014/Fletcher-Allen-now-Vermont-s-largest-private-employer 2013年7月16日閲覧。 
  145. ^ The Burlington Free Press, February 28, 2007, page 8C, "IBM:Enriching economy for 50 years."
  146. ^ Singer, Stephen (2010年9月9日). “UConn study says Vermont costliest for manufacturers”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 6B. http://www.burlingtonfreepress.com/article/20100907/NEWS01/100908037/1003/UConn-study-finds-Vt.-most-expensive-for-manufacturers [リンク切れ]
  147. ^ VirtualVermont.com”. VirtualVermont.com (2010年6月13日). 2010年7月31日閲覧。
  148. ^ ApartmentLinks.com”. ApartmentLinks.com. 2010年7月31日閲覧。
  149. ^ Gresser, Joseph (September 28 2009). “State officials scrutinize hospital revenues”. the Chronicle (Barton, Vermont: the Chronicle): p. 11 
  150. ^ Vermont Business Roundtable” (PDF). Housing Prices, Availability, and Affordability in Vermont. 2007年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月7日閲覧。
  151. ^ Braithwaite, Chris (2007-12-19). Vermont weathers mortgage storm. the Chronicle 
  152. ^ Ryan, Matt (2008-08-03). Moving In: Essex home prices edge higher. Burlington Free Press 
  153. ^ Ryan, Matt and Hart, Melissa (2008-11-30). Vermont Numbers. Burlington Free Press 
  154. ^ Gresser, Joseph (2007-10-03). Vermont is top in N.E. for new energy efficient homes. the Chronicle 
  155. ^ Pollak, Sally (2008-09-14). In from the cold. Burlington Free Press 
  156. ^ Remsen, +Nancy (16 June 2010). “Home ownership still difficult goal in Vermont”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B, 3B 
  157. ^ Schmit, Julie (2011年4月1日). “Foreclosures go nowhere fast”. Florida Today (Melbourne, Florida): pp. 4A. http://www.usatoday.com/money/economy/housing/story/2011-11-07/foreclosure-pipeline/51126600/1 
  158. ^ Unions Shrink Even in NY, Data Show”. Empirecenter.org (2007年1月26日). 2007年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  159. ^ A separate study shows over 325,000 workers in 2000” (PDF). 2007年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  160. ^ Regional Plan Volume II. Chapter 6. Economic Development” (2003年). 2013年9月4日閲覧。
  161. ^ BLS Local Area Unemployment Statistics – History”. Data.bls.gov. 2010年7月31日閲覧。
  162. ^ BLS Local Area Unemployment Statistics”. Bls.gov. 2010年10月26日閲覧。
  163. ^ Briggs, John (21 June 2010). “25 years of numbers”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B, 4B 
  164. ^ Insurance Information Institute”. Captives & Other Risk-Financing Options. 2007年1月7日閲覧。
  165. ^ Sutkoski, Matt (1 August 2009). “State unconcerned about insurance report”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 9B 
  166. ^ Hallenbeck, Terri (11 August 2010). “Captive industry descends on Vt.”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B 
  167. ^ Vermont Nonprofit Association Folds”. Where Most Needed (2006年6月8日). 2010年7月31日閲覧。
  168. ^ Sutkoski, Matt (29 July 2009). “Vermont volunteering thrives”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1B 
  169. ^ Johnson, Tim (20 June 2010). “Ditch the ride and catch a ride”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. pp. 1C 
  170. ^ Woolf, Art (2013年7月18日). “Vehicle registration declines with population in Vt.”. Burlington, Vermont: The Burlington Free Press. pp. 2C. オリジナルの2013年7月18日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130718191122/http://www.burlingtonfreepress.com/article/20130718/BUSINESS08/307180002/Vehicle-registration-declines-in-Vermont 2013年7月18日閲覧。 
  171. ^ Page, Candace (2013年7月28日). “Riding Green”. The Burlington Free Press (Burlington, Vermont): pp. 1C 
  172. ^ Date” (PDF). 2012年1月25日閲覧。
  173. ^ “Roadwork:Vermont highways don't measure up”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. (2010年9月7日). pp. 1B 
  174. ^ “State to inspect bridges similar to Minn. span”. Burlington Free Press. (2007年8月4日)  page 1B
  175. ^ Creaser, Richard (2007-11-14). The bridges of Orleans County await repair. the Chronicle 
  176. ^ a b Amtrak Vermonter”. 2013年9月4日閲覧。
  177. ^ a b Amtrak Ethan Allen Express”. 2013年9月4日閲覧。
  178. ^ Amtrak ranks Vermont last as worst railroad”. Burlington Free Press. Burlington Free Press (2011年2月24日). 2011年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月4日閲覧。
  179. ^ “Pilot program will route heavy trucks onto interstate”. the Chronicle (Barton, Vermont: the Chronicle): p. 33. (22 December 2009) 
  180. ^ Starr, Tena (September 28 2011). “Leahy tries again, to move trucks to the interstate”. the Chronicle (Barton, Vermont: the Chronicle): p. 10 
  181. ^ S. Spacek, 2011 American State Litter Scorecard.
  182. ^ Vermont Celebrates 40 billboard-free years”. 2013年9月4日閲覧。
  183. ^ Fahy, Jill (2008-08-01). Vermont roads in the middle of the pack. Burlington Free Press 
  184. ^ Microsoft Word – ps360final.doc”. Reason.org (2007年6月1日). 2007年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  185. ^ Locations: Vermont”. Greyhound.com. 2010年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  186. ^ Burlington International Airport”. 2010年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月4日閲覧。
  187. ^ Rutland Southern Vermont Regional Airport”. 2013年9月4日閲覧。
  188. ^ Walsh, Molly (2007-06-08). Vermont doing better than most. Burlington Free Press 
  189. ^ King, Ledyard (2007-06-08). State tests put image ahead of performance. Burlington Free Press 
  190. ^ US Department of Education. Retrieved July 6, 2008.
  191. ^ About Your 2008 School Taxes flyer sent with real estate bills
  192. ^ “Vermont is No. 2 in grad rates”. Burlington, Vermont: Burlington Free Press. (19 June 2010). pp. 1A 
  193. ^ Starr, Tina (2013年6月15日). “Historically, rural areas have lost population”. Barton, Vermont. p. 11 
  194. ^ Lefebvre, Paul (2013年3月13日). “Vermont has lowest student-to-teacher ratio in U.S.”. the chronicle (Barton, Vermont): p. 14 
  195. ^ (英語) Vermont Marble Hosts Sculoptors Symposium. XXXI. Vermont: Vermont Marble Company. (5 August 1968). pp. pp4-6. 

参考文献

[編集]
  • Albers, Jan (2000), Hands on the Land: A History of the Vermont Landscape, MIT Press, ISBN 0-262-01175-1 .
  • Allen, Ira (1969) [1798]. The natural and political history of the State of Vermont, one of the United States of America. Charles E Tuttle Co. ISBN 0-8048-0419-2 
  • Bryan, Frank; McClaughry, John (1989), The Vermont Papers: Recreating Democracy on a Human Scale, Chelsea Green, ISBN 0-930031-19-9 .
  • Burlington (city) QuickFacts, US: Census Bureau, (October 18, 2011), オリジナルの2012年3月27日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20120327114914/http://quickfacts.census.gov/qfd/states/50/5010675.html .
  • Cohen, David Elliot; Smolan, Rick (2004), Vermont 24/7, DK, ISBN 0-7566-0086-3 .
  • Coffin, Howard (1995), Full Duty: Vermonters in the Civil War, The Countryman, ISBN 0-88150-349-5 .
  • Doyle, William T (1987), The Vermont Political Tradition and Those Who Helped Make It, Doyle, ISBN 0-9615486-1-4 .
  • Duffy, John J (2000), Vermont: An Illustrated History, American Historical Press, ISBN 1-892724-08-1 .
  •    ; et al (2003), The Vermont Encyclopedia, University Press of New England, ISBN 1-58465-086-9 .
  • “Vermont: A guide to the Green Mountain State”, Federal Writers' Project of the Works Progress Administration for the State of Vermont, Houghton Mifflin, (1937) .
  • Grant, Kim; et al (2002), Vermont: An Explorer's Guide, The Countryman, ISBN 0-88150-519-6 .
  • Hunter, Preston, “Religion in Vermont”, Adherents, http://www.adherents.com/loc/loc_vermont.html .
  • Klyza, Christopher McGrory; Trombulak, Stephen C (1999), The Story of Vermont: A Natural and Cultural History, University Press of New England, ISBN 0-87451-936-5 .
  • Potash, P Jeffrey; et al (2004), Freedom and Unity: A History of Vermont, Vermont Historical Society, ISBN 0-934720-49-5 .
  • Hall, Benjamin Homer (1858), History of eastern Vermont, p. 480 .
  • Meeks, Harold A (1968), Vermont's Land and Resources, The New England Press, ISBN 0-933050-40-2 .
  • Rodgers, Stephen ‘Steve’ (1998), Country Towns of Vermont, McGraw-Hill, ISBN 1-56626-195-3 .
  • Sherman, Joseph ‘Joe’ (2000), Fast Lane on a Dirt Road: A Contemporary History of Vermont, Chelsea Green, ISBN 1-890132-74-8 .
  • Sletcher, Michael (2004), New England, Westport, Connecticut .
  • Vermont Atlas & Gazetteer, DeLorme, (2000), ISBN 0-89933-322-2 .
  • Van de Water, Frederic Franklyn (1974). The Reluctant Republic: Vermont 1724–1791. The Countryman Press. ISBN 0-914378-02-3 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]

政府

[編集]

地質

[編集]

地図と人口統計

[編集]

観光

[編集]

事業

[編集]

文化と歴史

[編集]

オンライン・メディア

[編集]