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{{バスケットボール選手
{{バスケットボール選手
|名前=ケビン・ラブ
| 名前 = ケビン・ラブ
| アルファベット表記 = Kevin Love
|画像=Kevin Love (15847116411).jpg
| 画像 = KevinLove (cropped).jpg
|画像サイズ=320px
| 画像サイズ =
|本名=Kevin Wesley Love
| 画像説明 = [[クリーブランド・キャバリアーズ]]でのラブ<br>(2019年)
|愛称=
| 所属チーム名 = マイアミ・ヒート
|カタカナ表記=
| 背番号 = 42
|アルファベット表記=Kevin Love
| 永久欠番 = <!--{{NBAR|CLE|2|0}}-->
|原語名=
| ポジション = [[パワーフォワード|PF]] / [[センター (バスケットボール)|C]]
|原語表記=
| リーグ = [[NBA]]
|国={{USA}}
| シュート =
|誕生日={{生年月日と年齢|1988|9|7}}
| 愛称 =
|出身地=[[カリフォルニア州]][[サンタモニカ]]
| 国 = {{USA}}
|出身=[[UCLA]]
| 出身地 = {{Flagicon|California}} [[カリフォルニア州]][[サンタモニカ]]
|身長=208cm
| 誕生日 = {{生年月日と年齢|1988|9|7}}
|体重=118kg
| 身長 = 203cm
|ウィングスパン=211cm
| 体重 = 114kg
|血液型=
| ウィングスパン =
|足のサイズ=
| 高校 = レイク・オスウェゴ高等学校
|シューズ=[[360゜]]
| 大学 = [[UCLAブルーインズ|UCLA]]
|所属チーム名=クリーブランド・キャバリアーズ
| ドラフト年 = 2008
|ポジション=[[パワーフォワード|PF]]/[[センター (バスケットボール)|C]]
| 巡目 = 1
|背番号=0
| 指名順 = 5
|ドラフト=[[2008年のNBAドラフト|2008年]] 5位
| 指名チーム = [[メンフィス・グリズリーズ]]
|垂直飛び=
| プロ開始年 = 2008年
|最高到達点=
| プロ引退年 =
|CAP数={{Flagicon|USA}} 2010-
| 所属年1 = {{nbay|2008|start}}–{{nbay|2013|end}}
|賞歴=*[[NBAオールルーキーチーム]] 2ndチーム :2009
| 所属1 = [[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]
*[[NBAオールスターゲーム]]出場 :2011, 2012 ,2014
| 所属年2 = {{nbay|2014|start}}–{{nbay|2022|end}}
*リバウンド王: 2011
| 所属2 = [[クリーブランド・キャバリアーズ]]
*[[MIP (NBA)|MIP]] : 2011
| 所属年3 = {{nbay|2022|end}}–
*[[オールNBAチーム]]
| 所属3 = [[マイアミ・ヒート]]
**2ndチーム : 2012, 2014
| 賞歴 =
|経歴=[[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]<br />[[クリーブランド・キャバリアーズ]]
* [[NBAファイナル|NBAチャンピオン]] (2016)
|経歴年=2008-2014<br />2014-
* 5× [[NBAオールスター]] (2011, 2012, 2014, 2017, 2018)
|show-medals = yes
* 2× [[オールNBAセカンドチーム]] (2012, 2014)
|medaltemplates =
* [[NBA最成長選手賞]] (2011)
* [[NBAオールルーキーセカンドチーム]] (2009)
* [[NBAスリーポイント・シュートアウト|NBAスリーポイントコンテスト]]優勝 (2012)
* [[NBAシーズンリバウンド王|NBAリバウンド王]] (2011)
* [[NCAA男子バスケットボールオールアメリカン|オールアメリカン]]・コンセンサスファーストチーム (2008)
* [[パシフィック12カンファレンス|Pac-10]]最優秀選手賞 (2008)
* オールPac-10ファーストチーム (2008)
* [[ネイスミス賞|ネイスミス・プレップ最優秀選手賞]] (2007)
* [[ゲータレード年間最優秀選手賞]] (2007)
* 2× パレード誌オールアメリカンファーストチーム (2006, 2007)
| CAP数 = {{USAmb}}
| show-medals = yes
| medaltemplates =
{{MedalCountry|{{USAmb}}}}
{{MedalCountry|{{USAmb}}}}
{{MedalCompetition|[[オリンピックバスケットボール競技|オリンピック]]}}
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{{MedalGold|[[ロンドンオリンピック (2012年) におけるバスケットボール競技|2012 ロンドン]]|バスケットボール}}
{{Medal|Gold|[[2012年ロンドンオリンピックバスケットボール競技|2012 ロンドン]]|}}
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{{Medal|Gold|[[2010年バスケットボール世界選手権|2010 トルコ]]|}}
}}
}}
'''ケビン・ラブ'''('''Kevin Wesley Love''', [[1988年]][[9月7日]] - )は[[アメリカ合衆国]]出身の[[バスケットボール]]選手。アメリカ男子プロバスケットボールリーグ[[NBA]]の[[クリーブランドキャバリア]]に所属している。出生地は[[カリフォルニア州]][[ンタモニカ]]、出身大学は[[カリフォニア大学ロサゼルス校]](UCLA)
'''ケビン・ウェスリー・ラブ'''('''Kevin Wesley Love''', [[1988年]][[9月7日]] - )は[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]][[サンタモニカ]]出身のプロ[[バスケットボール]]選手。[[NBA]]の[[マイアミ]]に所属している。ポジションは[[パワーフォワード]]または[[ンター (バスケットボー)|セター]]。


== 学生時代 ==
== 学生時代 ==
===高校===
=== 高校 ===
{{仮リンク|スタン・ラブ|en|Stan Love (basketball)}}の次男としてサンタモニカで生まれたラブは[[オレゴン州]]で育ち、高校はオレゴンのレーク・オスウィーゴ高校に進学<ref name="nytimes">{{cite web|url=http://www.nytimes.com/2008/03/18/sports/ncaabasketball/18ucla.html?_r=1& |title=Having Fun, Fun, Fun as a Freshman at U.C.L.A. |publisher=[[ニューヨーク・タイムズ]] |author=John Branch |date=2008-03-18 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。ミドルネームのウェスリーは、[[バスケットボール殿堂]]入りパワーフォワードの[[ウェス・アンセルド]]から来ており、アンセルドや[[ロサンゼルス・レイカーズ]]のショータイムバスケットボール、[[ボストン・セルティックス]]のパスワークのビデオ映像を学びながら努力を続けた<ref name="jenkins">{{cite web|url=http://www.si.com/more-sports/2012/01/24/kevin-love |title=Love finally has a pair of enticing reasons to stay in Minnesota |publisher=スポーツ・イラストレイテッド |author=Lee Jenkins |date=2012-01-24 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
サンタモニカで生まれたラブは[[オレゴン州]]で育ち、高校はオレゴンのレーク・オスウィーゴ高校に進学。ここで彼は同期の中では全米でもトップクラスとの評価を受ける選手にまで成長する。


2年目の2004-05シーズンには25.3得点15.4リバウンドを記録し、州のオール1stチームに選出。チームは州チャンピオンシップの決勝にまで進出したが、惜しくも優勝には届かなかった。翌2005-06シーズンには28.0得点16.1リバウンドを記録し、州の年間最優秀選出を獲得。また[[エレクトロニック・アーツ|EA Sports]]、パレード誌選出のオールアメリカ1stチームにも選ばれている。州チャンピオンシップ決勝では南メドフォード高校を破り、優勝を果たした。
2年目の2004-05シーズンには25.3得点15.4リバウンド、3.7アシストを記録し、オレゴン州の最優秀選手、及びオール1stチームに選出された<ref name="ucla">{{cite web|url=http://www.uclabruins.com/ViewArticle.dbml?ATCLID=208185305 |title=Player Bio |publisher=UCLAブルーインズ |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。チームは州チャンピオンシップの決勝にまで進出したが、優勝には届かなかった。翌2005-06シーズンには28.0得点16.1リバウンドを記録し、州の年間最優秀選出を獲得。また[[エレクトロニック・アーツ|EA Sports]]、[[パレード (雑)|パレード誌]]選出のオールアメリカ1stチームにも選ばれた<ref name="ucla"/>。州チャンピオンシップ決勝では南メドフォード高校を破り、優勝を果たした<ref name="ucla"/>


最終学年の2006-07シーズンには33.9得点17.0リバウンド4.2ブロックを記録し、[[ジェームズ・ネイスミス|ネイスミス]]、[[ジョン・ウッデン|ウッデン]]、[[USAトゥデイ]]、[[ゲータレード]]、全米高校コーチ協会の各年間最優秀選手賞を独占。州チャンピオン決勝では37得点を記録し、再び南メドフォード高を破って連覇を達成した。高校キャリア通算2628得点はオレゴン州の新記録である。またパットナム高校との試合では、ダンクでゴールのバックボードを破壊する怪力ぶりも発揮している。
最終学年の2006-07シーズンには33.9得点17.0リバウンド4.2ブロックを記録し、[[ジェームズ・ネイスミス|ネイスミス]]、[[ジョン・ウッデン|ウッデン]]、[[USAトゥデイ]]、[[ゲータレード]]、全米高校コーチ協会の各年間最優秀選手賞を独占した。州チャンピオン決勝では37得点を記録し、再び南メドフォード高を破って連覇を達成した。高校キャリア通算2628得点は50年ぶりに更新されたオレゴン州の高校生新記録となった<ref name="ucla"/>。またパットナム高校との試合では、ダンクでゴールのバックボードを破壊する怪力ぶりも発揮している。


アマチュア・アスレチック・ユニオンのチームでは南カリフォルニア・オールスターズでプレイし、45戦無敗を達成、ラブ個人は4度のMVPに輝いている。また2007年の夏には第10回[[ナイキ]]ホープサミットに参加し、アメリカ選抜対国際選抜の試合では18分の出場で13得点8リバウンドを記録して、アメリカ選抜チームの勝利に貢献した。
アマチュア・アスレチック・ユニオンのチームでは南カリフォルニア・オールスターズでプレイし、45戦無敗を達成、ラブ個人は4度のMVPに輝いている。また2007年の夏には第10回[[ナイキ]]ホープサミットに参加し、アメリカ選抜対国際選抜の試合では18分の出場で13得点8リバウンドを記録して、アメリカ選抜チームの勝利に貢献した。

===UCLA===
彼はこの年、高校を卒業する選手として、[[O・J・メイヨ]]とともに高く評価されており<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/ncaa/recruiting/news/story?id=2529652 |title=Love-fest: Hoop phenom says he'll attend UCLA |publisher=ESPN |author=Andy Katz |date=2006-07-26 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>、[[CBSスポーツ]]から全米1位、スポーティングニュースから全米2位、Scout.comから全米3位<ref name="ucla"/>、Rivals.comからは全米7位の高校生選手と評価された<ref>{{cite web|url=http://articles.latimes.com/2006/nov/09/sports/sp-signing9 |title=Love signs, makes Howland's day |publisher=[[ロサンゼルス・タイムズ]] |author=Diane Pucin |date=2006-11-09 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

=== UCLA ===
[[File:Kevin Love Den.jpg|thumb|right|150px|2008年UCLA時代]]
[[File:Kevin Love Den.jpg|thumb|right|150px|2008年UCLA時代]]
大学は名門校のUCLAに進学<ref>[http://www.webcitation.org/5wiibexDC UCLA Bruins --- Kevin Love Profile --- UCLABRUINS.com]</ref>。背番号は[[ウォルト・ハザード]]の永久欠番となっていた『42』を与えられ、また伝説的なコーチである[[ジョン・ウッデン]]や、UCLA出身の元NBAスター選手[[ビル・ウォルトン]]からも指導を受けるなど、特に期待を掛けられていた。
2006年7月、UCLAと[[ノースカロライナ大学チャペルヒル|ノースカロライナ大学]]いずれかに進学することを決めていた彼は、UCLAに進学することを公表した<ref>{{cite web|url=http://blog.oregonlive.com/playbooksandprofits/2006/07/love_and_sneaker_wars.html |title=Love and sneaker wars |publisher=オレゴニアン |author=Helen Jung |date=2006-07-26 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。伝説的なコーチである[[ジョン・ウッデン]]や、UCLA出身の元NBAスター選手[[ビル・ウォルトン]]からも指導を受けるなど、特に期待を掛けられていた。


オレゴン州のバスケットファンは、ラブが[[オレゴン大学]](ラブの父の母校)に進学するものと思っていたため、ラブのUCLA入りには大いに憤慨した。UCLAがオレゴン大との対戦のために同校を訪れた時には、試合前にはラブのもとに脅迫電話が掛かり、また試合中には応援に駆けつけたラブの家族たちに対しては暴言を浴びせ、さらに物を投げつけた。彼らの行動はカレッジバスケファンの行き過ぎた行動として物議を醸した。
オレゴン州のバスケットファンは、ラブが[[オレゴン大学]](ラブの父の母校)に進学するものと思っていたため、ラブのUCLA入りには大いに憤慨した。UCLAがオレゴン大との対戦のために同校を訪れた時には、試合前にはラブのもとに脅迫電話が掛かり、また試合中には応援に駆けつけたラブの家族たちに対しては暴言を浴びせ、さらに物を投げつけた。彼らの行動はカレッジバスケファンの行き過ぎた行動として物議を醸した。


UCLAに入学した彼は[[ウォルト・ハザード]]の許可を得て、1996年にUCLAの[[永久欠番]]となっていた42番でプレーした<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/los-angeles/columns/story/_/id/7252892/ucla-great-walt-hazzard-lived-others |title=Walt Hazzard lived for others |publisher=ESPN |author=Shelley Smith |date=2011-11-19 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
当のラブは周囲の雑音にも負けず、オレゴン大との試合では26得点18リバウンドの活躍を見せ、1年目の2007-08シーズンには17.5得点10.6リバウンドを記録。ウッデン賞のオールアメリカチームに選出され、またウッデン賞、ネイスミス賞の各賞レースでは最終候補にまで残り、さらに1年生としては史上2人目となる[[パシフィック・テン・カンファレンス|Pac-10]]の年間最優秀選手にも選ばれた。1年生にして大黒柱となったラブに、バックコートの[[ダレル・コリソン]]、[[ラッセル・ウェストブルック]]を擁するUCLAはPac-10を制し、[[2008年NCAA男子バスケットボールトーナメント|NCAAトーナメント]]では優勝候補として順調に勝ち進んだが、Final4で[[デリック・ローズ]]擁する[[メンフィス大学]]の前に敗退した。

当のラブは周囲の雑音にも負けず、オレゴン大との試合では26得点18リバウンドの活躍を見せ<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nba/story/_/id/12254094/kevin-love-cleveland-cavaliers-expects-boos-mix-cheers-first-game-back-minnesota-timberwolves |title=Kevin Love expects Minnesota boos |publisher=ESPN |author=Dave McMenamin |date=2015-01-30 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>、1年目の2007-08シーズンには17.5得点10.6リバウンドを記録。ウッデン賞のオールアメリカチームに選出され、またウッデン賞、ネイスミス賞の各賞レースでは最終候補にまで残り、さらに1年生としては史上2人目となる[[パシフィック・テン・カンファレンス|Pac-10]]の年間最優秀選手にも選ばれた。1年生にして大黒柱となったラブに、バックコートの[[ダレル・コリソン]]、[[ラッセル・ウェストブルック]]を擁するUCLAはPac-10を制し、[[2008年NCAA男子バスケットボールトーナメント|NCAAトーナメント]]では優勝候補として順調に勝ち進んだが、Final4で[[デリック・ローズ]]擁する[[メンフィス大学]]の前に敗退した。


大学では1年間だけプレイし、[[2008年のNBAドラフト]]にアーリーエントリーした<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/draft2008/news/story?id=3351710|title=UCLA's Love says he's headed to the NBA|publisher=ESPN|author=Staff Writer|date=April 18, 2008|accessdate=February 7, 2010}}</ref>。
大学では1年間だけプレイし、[[2008年のNBAドラフト]]にアーリーエントリーした<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/draft2008/news/story?id=3351710|title=UCLA's Love says he's headed to the NBA|publisher=ESPN|author=Staff Writer|date=April 18, 2008|accessdate=February 7, 2010}}</ref>。


==NBAキャリア==
== NBAキャリア ==
===ティンバーウルブズ===
=== ミネソタ・ティンバーウルブズ ===
[[2008年のNBAドラフト]]ではチームメートの[[ラッセル・ウェストブルック]]が指名された直後の全体5位で[[メンフィス・グリズリーズ]]から指名されたが、直後の大型トレードに組み込まれ、[[マイク・ミラー]]、[[ブライアン・カーディナル]]、[[ジェイソン・コリンズ]]とともに、[[O・J・メイヨ]]、[[アントワン・ウォーカー]]、[[マルコ・ミリッチ]]、[[グレッグ・バックナー]]との交換で[[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]に移籍した<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/draft2008/news/story?id=3463045 |title=Mayo heads to Memphis, Love to Minnesota in blockbuster trade |publisher=ESPN |author=Chad Ford |date=2008-06-27 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
[[File:Kevin Love.jpg|thumb|right|2011年]]
ドラフトでは[[メンフィス・グリズリーズ]]から全体5位指名を受けたが、直後の大型トレードに組み込まれ、[[O.J.メイヨ]]らとの交換で[[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]に移籍した。


2008年の[[NBAサマーリーグ]]では全選手中リバウンドトップとなった<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/summerleague2008/statistics/index.jsp |title=Summer League 2008 |publisher=nba.com |date=2008 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。10月29日のデビュー戦はベンチからのスタートで12得点、9リバウンドをマークした<ref>{{cite web|url=https://sports.yahoo.com/nba/recap?gid=2008102916 |title=Love’s efficient night helps Wolves escape |publisher=Yahoo! Sports |date=2008-10-29 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。ウルブズは開幕から4勝15敗となり、12月8日に[[ランディ・ウィットマン]]ヘッドコーチが解任され、[[ケビン・マクヘイル]][[ゼネラルマネージャー]]がヘッドコーチを兼任した<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3754151 |title=Wolves replace Wittman with McHale |publisher=ESPN |date=2008-12-09 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。マクヘイルコーチ就任後、1月には平均12.5得点、10リバウンドと[[ダブルダブル]]の成績を残し、チームが10勝4敗に成績を改善するのに貢献した<ref>{{cite web|url=http://www.oregonlive.com/nba/index.ssf/2009/02/story_on_kevin_love.html |title=Former Lake Oswego star, Kevin Love becomes a marquee name thanks to McHale |publisher=ザ・オレゴニアン |author=Geoffrey C. Arnold |date=2009-02-05 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
ウルブズはラブとポジションが重なる[[アル・ジェファーソン]]がエースだったため、ラブはルーキーシーズンの前半をベンチスタートで過ごした。しかし後半に入るとジェファーソンが故障で戦列を離脱してしまったため、ラブは先発に昇格し、以後二桁得点を連発するなどして才能を発揮。このシーズンに記録した29回の[[ダブル・ダブル]]は、ウルブズのルーキー最多記録となった。しかし前半の出遅れが祟り、[[NBAオールスターウィークエンド|オールスター]]の[[NBAルーキーチャレンジ|ルーキーチャレンジ]]には選ばれず、これには不満をこぼした。最終的には11.1得点9.1リバウンドの成績を残し、オールルーキー2ndチームに選ばれた。しかし、その後は自身の怪我などもあり、チームをプレーオフに導くまでには至らなかった。


ウルブズはラブとポジションが重なる[[アル・ジェファーソン]]がエースだったため、ラブはルーキーシーズンの前半をベンチスタートで過ごした。しかし後半に入るとジェファーソンが右足の[[前十字靱帯]]を[[靱帯損傷|断裂]]してシーズン絶望となったため<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=3894938 |title=Jefferson has torn ACL in right knee |publisher=ESPN |date=2009-02-10 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>、ラブの出場時間は増加し、3月にはその年の新人最多となる9.6リバウンド、新人3位の15.8得点(17試合中14試合で二桁得点)をあげて、月間最優秀新人に選ばれた<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2009/news/04/03/rookies.month/index.html?rss=trueg |title=Bulls' Rose, Wolves' Love named Rookies of the Month |publisher=nba.com |date=2009-04-03 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
===クリーブランド・キャバリアーズ===


しかし前半の出遅れが祟り、[[NBAオールスターウィークエンド|オールスター]]の[[ライジング・スターズ・チャレンジ|ルーキーチャレンジ]]には選ばれず、これにはマクヘイルコーチもばかげたことだと不満を発した<ref>{{cite web|url=https://usatoday30.usatoday.com/sports/basketball/nba/twolves/2009-01-29-love_N.htm |title=McHale: Love's rookie game snub 'utterly ridiculous' |publisher=[[USAトゥデイ]] |date=2009-01-29 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。最終的には11.1得点9.1リバウンドの成績を残し、オールルーキー2ndチームに選ばれた。また新人王の投票では6位となった<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/timberwolves/news/Kevin_Love_Named_to_AllRookie-090430.html?rss=true |title=Kevin Love Named to All-Rookie Second Team |publisher=nba.com |date=2009-04-30 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
2014年8月23日、[[クリーブランド・キャバリアーズ]]、[[フィラデルフィア・セブンティシクサーズ]]が絡んだ三角トレードで、キャバリアーズに移籍した。<br>
キャブス加入1年目の2014-15シーズンは、[[レブロン・ジェームス]]などの協調性に苦しみながらも、自身初の地区優勝とプレーオフ出場を経験した。しかしプレーオフ1回戦の[[ボストン・セルティックス]]戦の第4戦で、[[ケリー・オリニク]]による悪質なファールを受け左肩を負傷し、脱臼していたことが判明。全治4~6ヶ月と診断され、シーズンプレーオフ出場が絶望となり、無念のリタイアとなってしまった。


この年、リーグ9位のリバウンドをあげ、ウルブズの新人チーム記録となる29回のダブルダブルをマークした。1試合平均のオフェンスリバウンドでリーグトップとなったが、新人選手がリーグトップとなったのは[[1984-1985シーズンのNBA|84-85シーズン]]に[[アキーム・オラジュワン]]以来のことであった<ref name="miss2009">{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4585540 |title=Love to miss 6-8 weeks |publisher=ESPN |date=2009-10-23 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。
==受賞歴==
*オールルーキー2ndチーム (2009)
*[[NBAオールスターゲーム]]出場 (2011) (2012) (2014)
*リバウンド王 (2010-11)
*[[NBA|MIP]] (2010-11)
*オールNBA2ndチーム (2012) (2014)
==プレースタイル==
リバウンダーとして能力を開花させ、[[モーゼス・マローン]]以来となる'''一試合で30得点、30リバウンド以上'''を序盤で達成すると、その後もリバウンドを量産。NBA新記録となる'''53試合連続[[ダブルダブル]]'''を記録するなど現役最強のインサイドプレーヤーの呼び声が高い。


[[File:Kevin Love cropped.jpg|right|150px|thumb|2010年]]
==ドラフト時の評価==
2009年6月、マクヘイルが[[2009-2010シーズンのNBA|09-10シーズン]]はヘッドコーチを務めないことを[[Twitter]]で残念がったことが報道された<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4265512 |title=Love: McHale won't return |publisher=ESPN |date=2009-06-17 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。開幕前、10月16日の[[シカゴ・ブルズ]]とのプレシーズンゲームで[[フリースロー]]のリバウンドを取りに行った際、チームメートの[[オレクシー・ペチェロフ]]のひじが左手にぶつかり[[中手骨]]を骨折<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/news/story?id=4567788 |title=Wolves' Love likely to miss six weeks |publisher=ESPN |date=2009-10-17 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>、10月20日に3本のボルトを埋め込む手術を行った<ref name="miss2009"/>。開幕から18試合を欠場、12月4日の[[ニューオーリンズ・ペリカンズ|ニューオーリンズ・ホーネッツ]]戦で復帰した。ラブが欠場した18試合でチームは2勝16敗であった<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2009/news/features/steve_aschburner/12/11/love.doubles/index.html |title=From Minnesota with Love: Wolves finally looking better |publisher=nba.com |date=2009-12-11 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年は、[[ライジング・スターズ・チャレンジ|オールスタールーキーチャレンジ]]に出場した<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20100212/RKESPH/gameinfo.html |title=The Game Happens Here |publisher=nba.com |date=2010-02-12 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年、出場48分間あたりのリバウンド数では[[ドワイト・ハワード]]の18.3、[[マーカス・キャンビー]]の18.1を上回り、NBAトップの18.4リバウンドをマークした。

[[File:Kevin Love.jpg|thumb|right|150px|2011年]]
[[2010-2011シーズンのNBA|10-11シーズン]]開幕前、[[アル・ジェファーソン]]がウルブズからトレードで放出されたため、プレー時間の増加が期待された。しかし開幕から9試合は平均28分の出場で30分以上出場したのはわずか2試合であった。シーズン序盤は[[カート・ランビス]]ヘッドコーチによって、重要な局面でも下げられる場面が多く見られた<ref>{{cite web|url=http://probasketballtalk.nbcsports.com/2011/04/21/report-kevin-love-to-win-most-improved-player-award/ |title=Report: Kevin Love to win Most Improved Player award |publisher=[[NBCスポーツ]] |author=Kurt Helin |date=2011-04-21 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。11月12日の[[ニューヨーク・ニックス]]戦で第3Qに21得点、15リバウンドをあげるなど、31得点、キャリアハイの31リバウンドを記録、史上19人目となる30得点、30リバウンド以上を達成した選手となった。30得点、30リバウンド以上をあげたのは、1982年に[[ヒューストン・ロケッツ]]の[[モーゼス・マローン]]が[[シアトル・スーパーソニックス]]戦で記録して以来28年ぶりのことであった<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/los-angeles/nba/recap?gameId=30111201 |title=Kevin Love posts NBA's 1st 30-30 game in 28 years as Knicks fade in 4th |publisher=ESPN |date=2010-11-17 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。また31リバウンドという記録も1996年に[[チャールズ・バークレー]]が記録して以来のものであった<ref>{{cite web|url=https://usatoday30.usatoday.com/sports/basketball/nba/twolves/2010-11-13-love-folo_N.htm |title=Kevin Love's 31-31 game puts Timberwolves on the map |publisher=[[USAトゥデイ]] |date=2010-11-13 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。12月18日の[[デンバー・ナゲッツ]]戦で自己ベストの43得点、17リバウンドをあげた。2011年2月4日、負傷した[[姚明]]の代わりに[[NBAオールスターゲーム]]のメンバーに選ばれた。その前日までに平均21.4得点、リーグトップの15.5リバウンド、3ポイントシュート成功、43.9%、34試合連続でダブルダブルをあげていたが、チームが11勝37敗と低迷していたため、オールスターのメンバーに選ばれなかった。2月8日の試合で38試合連続でダブルダブルを達成、それまで[[ケビン・ガーネット]]が持っていたチーム記録を更新した<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=310208010 |title=Kevin Love sets Minnesota mark with 38th consecutive double-double |publisher=ESPN |date=2011-02-09 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。2月27日の[[ゴールデンステート・ウォリアーズ]]戦では37得点、23リバウンドをあげた。ラブが30得点、20リバウンド以上をあげたのはこのシーズン4度目であり、いずれもチーム記録タイとなるフリースロー23本を放ち、18本を成功させた<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=310227016 |title=Kevin Love's 46th straight double-double helps Wolves snap skid |publisher=ESPN |date=2011-02-28 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。3月14日のウォリアーズ戦で6得点、12リバウンドに終わり53試合連続でダブルダブルは途切れたが、1976年に[[アメリカン・バスケットボール・アソシエーション (1967-1976年)|ABA]]とNBAが統合して以降、最長記録であり、[[1973-1974シーズンのNBA|73-74シーズン]]に[[エルヴィン・ヘイズ]]が55試合連続で達成して以来の快挙であった<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=310313009 |title=Kevin Love's double-double streak ends at 53 in Warriors loss |publisher=ESPN |date=2011-03-14 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。なお、NBA記録は[[ウィルト・チェンバレン]]が1964年12月11日から1967年11月17日にかけて作った227試合連続である。なお、ダブルダブルはNBAの公式記録にはなっていない<ref>{{cite web|url=http://articles.philly.com/2011-03-04/sports/28653445_1_sixers-coach-doug-collins-kevin-love-sixers-swingman-andre-iguodala |title=Love's mastery of the double-double could be troublesome for 76ers |publisher=フィラデルフィア・インクワイアー |author=Marc Narducci |date=2011-03-04 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。3月20日のサクラメント・キングス戦で左[[鼠径部]]を痛めた。このためシーズン最後の11試合中9試合(最後の6試合全て)を欠場した。チームはラブの不在もあり、15連敗でシーズンを終え、NBA最悪の成績でシーズンを終えた。この年彼は、前年より得点を44%、リバウンドを38%向上させ、[[NBA最成長選手賞|MIP]]に選ばれた。平均15.2リバウンドで[[NBAリバウンド王]]にもなっている<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nba/recap?gameId=310413016 |title=Rockets send Timberwolves to 15th straight loss |publisher=ESPN |date=2011-04-14 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。平均35.8分出場し、平均20.2得点、15.2リバウンド、2.5アシスト、FG成功率47.0%、フリースロー成功率85.0%、3ポイントシュート成功率41.7%に加えて64試合でダブルダブルを達成した。平均20得点、15リバウンド以上をあげたのは、[[1982-1983シーズンのNBA|82-83シーズン]]に[[モーゼス・マローン]]が達成して以来のことであった<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2011/news/04/21/love-most-improved/ |title=Wolves' Love wins Kia Most Improved Player Award |publisher=nba.com |date=2011-04-21 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年、ウルブズの選手の中ではラブのレプリカジャージが最も多く売れた<ref>{{cite web|url=http://www.twincities.com/sports/ci_18315447?source=rss&nclick_check=1 |title=Charley Walters: Timberwolves anticipate Ricky Rubio's No. 9 jersey to be a top seller |publisher=Pioneer Press |date=2011-06-21 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

[[File:Kevin Love March 2012.jpg|right|150px|thumb|2012年]]
2011年、前年の世界選手権で直接プレーを見て、チームに合流することを待望していた[[2009年のNBAドラフト|2009年ドラフト]]全体5位でウルブズから指名された[[リッキー・ルビオ]]がようやくウルブズに加入した<ref name="jenkins"/>。

[[2011-2012シーズンのNBA|11-12シーズン]]、[[1992-1993シーズンのNBA|1992年]]に[[アキーム・オラジュワン]]が記録して以来となる、開幕から13試合連続でダブルダブルを記録、2012年1月には、自身初めて3試合連続で30得点以上をあげた<ref>{{cite web|url=http://scores.espn.go.com/nba/recap/_/id/320116016/gameId/320116016/sacramento-kings-vs-minnesota-timberwolves |title=Kevin Love, strong backcourt lead Wolves past Kings |publisher=ESPN |date=2012-01-17 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。1月25日、ウルブズと4年間6000万ドルから6200万ドルで契約を延長した。この契約では早ければ2015年から無制限フリーエージェントになれる条項が含まれた<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nba/story/_/id/7502324/kevin-love-minnesota-timberwolves-reach-four-year-deal-opt-out |title=Kevin Love, Wolves agree to deal |publisher=ESPN |date=2012-01-28 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。2月6日のヒューストン・ロケッツ戦で[[ルイス・スコラ]]の顔面を踏みつけて、2試合の出場停止処分を受けた<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nba/story/_/id/7546989/minnesota-timberwolves-kevin-love-banned-2-games-stomp |title=Wolves' Kevin Love suspended 2 games |publisher=ESPN |date=2012-02-08 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。オールスター週間に行われた[[NBAスリーポイント・シュートアウト|3ポイント・シュートアウト]]では決勝で[[ケビン・デュラント]]を破り初優勝を飾った。3月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦ではシーズンハイの42得点をあげた<ref>{{cite web|url=http://scores.espn.go.com/nba/recap?gameId=320303022 |title=Kevin Love nets 42 as Wolves end long losing streaks vs. Blazers |publisher=ESPN |date=2012-03-04 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。3月13日の[[フェニックス・サンズ]]戦ではチーム記録となるシーズン15回目の30得点以上をマークした<ref>{{cite web|url=http://scores.espn.go.com/nba/recap?gameId=320312021 |title=Kevin Love scores 30 points and bench chips in as Timberwolves beat Suns |publisher=ESPN |date=2012-03-13 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。ダブルオーバータイムまでもつれた、3月24日の[[オクラホマシティ・サンダー]]戦では自己ベストの51得点をあげた<ref>{{cite web|url=http://www.oregonlive.com/nba/index.ssf/2012/03/nba_thunder_weather_kevin_love.html |title=NBA: Thunder weather Kevin Love's career-high 51 points, beat Wolves in 2 OT |publisher=オレゴニアン |date=2013-03-23 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年、ラブは[[オールNBAチーム|オールNBAセカンドチーム]]に選ばれ、MVP投票でも6位の得票を得た<ref>{{cite web|url=http://minnesota.sbnation.com/2012/5/12/3016309/nba-mvp-award-2012-voting-results-kevin-love-lebron-james-kevin-durant-chris-paul-kobe-Bryant |title=NBA MVP Award 2012: Kevin Love Finishes 6th In Voting As Lebron James Wins For Third Time |publisher=SB NATION |author=Jared E. Smith |date=2012-05-12 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。シーズンオフにラブはプレーオフに出場できないチーム状況について不満をもらした。11-12シーズン、チームはウェスタン・カンファレンスで下から4番目の26勝46敗で終えたが<ref>{{cite web|url=https://sports.yahoo.com/news/nba--kevin-love-losing-patience-with-timberwolves--losing.html |title=Kevin Love losing patience with Timberwolves' losing, wants roster upgraded |publisher=Yahoo! Sports |author=Marc J. Spears |date=2012-07-08 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>、これは[[2006-2007シーズンのNBA|06-07シーズン]]以来では最高の成績であった<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nba/story/_/id/8143084/kevin-love-losing-patience-minnesota-timberwolves-woeful-ways |title=Kevin Love: 'I want to win' |publisher=ESPN |date=2012-07-11 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

2012年10月17日、チーム練習で第3、4[[中手骨]]を骨折したため、全治に6週間から8週間かかることが発表された<ref>{{Cite web|和書|url=https://jp.reuters.com/article/idJPTYE89H01S20121018/ |title=NBA=ティンバーウルブズのラブ、手の骨折で8週間離脱へ |publisher=[[ロイター]] |date=2012-10-18 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。怪我から5週間後の11月21日のデンバー・ナゲッツ戦で復帰した<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nba/story/_/id/8661487/kevin-love-minnesota-timberwolves-activated-early-starts-wednesday-denver-nuggets |title=Kevin Love makes season debut |publisher=ESPN |date=2012-11-22 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。12月、チームがプレーオフに出場したことがないため、[[ケビン・テイラー]]オーナーからラブはスター選手ではないと言われたことを明らかにし、サポートの不十分なチームフロントへの不満を漏らした<ref>{{cite web|url=https://sports.yahoo.com/news/nba--kevin-love-remains-unsure-about-timberwolves--future-200009299.html |title=Kevin Love unsure about Timberwolves' future |publisher=Yahoo! Sports |author=Adrian Wojnarowski |date=2012-12-11 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。2013年1月3日のデンバー・ナゲッツ戦で右手を再度骨折し、全治8週間から10週間であることが報じられた<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/timberwolves/wolves-forward-kevin-love-undergo-surgery-right-hand |title=Wolves Forward Kevin Love To Undergo Surgery On Right Hand |publisher=nba.com |date=2013-01-09 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年、FG成功率35.7%、[[3ポイントシュート]]成功率21.7%にとどまった<ref>{{cite web|url=http://www.usatoday.com/story/sports/nba/twolves/2013/01/09/kevin-love-injury-broken-right-hand-minnesota-timberwolves/1821959/ |title=Kevin Love out 8-10 weeks for Timberwolves with broken hand |publisher=USAトゥデイ |date=2013-01-09 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

[[File:20140101 Kevin Love.JPG|right|150px|thumb|フリースローを放つラブ(2014年)<br>(後は[[リッキー・ルビオ]])]]
2014年2月22日の[[ユタ・ジャズ]]戦で37得点、12リバウンド、10アシストをあげて、初の[[トリプルダブル]]を達成した<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20140222/MINUTA/gameinfo.html |title=Notebook: Timberwolves 121, Jazz 104 |publisher=ESPN |date=2014-02-23 |accessdate=2015-05-31 }}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=Y-SEXM8Olqg |title=Kevin Love Notches His First Career Triple-Double in Utah! |publisher=YouTube NBA公式アカウント |date=2014-02-22 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。3月9日の[[トロント・ラプターズ]]戦でシーズン143本目の3ポイントシュートを成功させ、[[2007-2008シーズンのNBA|07-08シーズン]]に[[ラシャード・マキャンツ]]が作ったチーム記録を更新した<ref>{{cite web|url=http://probasketballtalk.nbcsports.com/2014/03/10/kevin-love-sets-minnesota-timberwolves-single-season-3-pointer-record/ |title=Kevin Love sets Minnesota Timberwolves’ single-season 3-pointer record |publisher=NBCスポーツ |author=Dan Feldman |date=2014-03-10 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。3月28日の[[ロサンゼルス・レイカーズ]]戦で22得点、10リバウンド、10アシストをあげて、自身2度目の[[トリプル・ダブル]]を達成した<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20140328/LALMIN/gameinfo.html |title=Notebook: Wolves 143, Lakers 107 |publisher=ESPN |date=2014-03-29 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。4月2日の[[メンフィス・グリズリーズ]]戦でも24得点、16リバウンド、10アシストをあげて自身3度目のトリプル・ダブルを達成した<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20140402/MEMMIN/gameinfo.html |title=Notebook: Timberwolves 102, Grizzlies 88 |publisher=ESPN |date=2014-04-02 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。この年、シーズン2000得点、900リバウンド、100本の3ポイントシュートを成功した初の選手となった<ref>{{cite web|url=http://bleacherreport.com/articles/2032079-kevin-loves-career-year-sets-historic-nba-record |title=Kevin Love's Career Year Sets Historic NBA Record |publisher=bleacherreport.com |author=Stephen Babb |date=2014-04-16 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

=== クリーブランド・キャバリアーズ ===
[[File:Kevin Love shoots against Kevin Durant.jpg|right|200px|thumb|[[ケビン・デュラント]]の上からシュートを放つラブ]]
2014年8月23日、[[フィラデルフィア・セブンティシクサーズ]]も含めた3チームのトレードで、[[2014年のNBAドラフト|その年のドラフト]]全体1位指名の[[アンドリュー・ウィギンス]]、[[2013年のNBAドラフト|前年のドラフト]]全体1位指名の[[アンソニー・ベネット]]とのトレードで[[クリーブランド・キャバリアーズ]]に移籍した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.tsp21.com/sports/nba/news2014/0822.html |title=ラブ キャバリアーズへトレード 新人ウィギンスと交換 |publisher=TSPスポーツ |date=2014-08-22 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

キャブス加入1年目の2014-15シーズンは、[[レブロン・ジェームズ]]などの協調性に苦しみながらも、自身初の地区優勝とプレーオフ出場を経験した。

2月24日の[[デトロイト・ピストンズ]]戦では自己タイの8本の3ポイントシュートを決めて、24得点をあげた<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/games/20150224/CLEDET/gameinfo.html |title=Love hits 8 3-pointers, Cavaliers beat Pistons 102-93 |publisher=nba.com |date=2015-02-24 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。チームは53勝29敗(シーズン最後の43試合で34勝9敗)で[[イースタン・カンファレンス (NBA)|イースタン・カンファレンス]]2位でプレーオフ出場を果たし、ラスベガスでの賭け率では、NBAファイナルに最も近いチームとされた<ref>{{cite web|url=http://www.cleveland.com/cavs/index.ssf/2015/04/cleveland_cavaliers_open_the_p.html |title=Cleveland Cavaliers open postseason as odds on favorite to win the Eastern Conference, Las Vegas says |publisher=Northeast Ohio Media Group |author=Chris Fedor |date=2015-04-16 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

プレーオフ1回戦となった[[ボストン・セルティックス]]との第4戦の第1Qに、[[ケリー・オリニク]]に腕を引っ張られて肩を脱臼し、全治4~6ヶ月と診断され、プレーオフ残り試合の出場が絶望となった<ref>{{cite web|url=http://www.si.com/nba/2015/05/07/cavaliers-celtics-kevin-love-kelly-olynyk-apology |title=Kevin Love undergoes shoulder surgery, out 4-6 months |publisher=ESPN |date=2015-05-07 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。オリニクは、このプレーで1試合の出場停止処分を受けた<ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2015/news/04/27/smith-olynyk-suspended-perkins-fined/index.html |title=Smith, Olynyk suspended; Perkins fined |publisher=nba.com |date=2015-04-27 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。キャバリアーズはラブの怪我からの復帰には、4カ月から5カ月かかると発表した<ref>{{cite web|url=http://www.cleveland.com/cavs/index.ssf/2015/04/kevin_love_undergoes_surgery_o.html |title=Kevin Love undergoes surgery on dislocated shoulder, out 4-6 months |publisher=Northeast Ohio Media Group |author=Chris Haynes |date=2015-04-29 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

キャブスと再契約した2015-16シーズンは、前述の怪我も完治し、シーズン開幕戦の[[シカゴ・ブルズ]]戦に戦線復帰。そして念願の[[NBAファイナル|NBAチャンピオン]]に輝いた。

2016年11月23日の[[ポートランド・トレイルブレイザーズ]]戦で、第1クォーターに34得点を記録し、第1クォーターでのリーグ最多得点を記録した<ref>[http://www.sportando.com/m/en/usa/nba/218347/kevin-love-scores-34-points-in-first-quarter.html Kevin Love scores 34 points in first quarter]</ref>。

2018年2月18日に行われる[[2018年のNBAオールスターゲーム|NBAオールスターゲーム]]に出場することが発表されたが<ref>{{Cite web|和書|author= |date= 2018-01-24|url= http://www.nba.co.jp/nba/nba-all-star-reserves-announced/1pbyziquhlfax1uoryh4inmui4|title= ブラッドリー・ビール、ビクター・オラディポ、クリスタプス・ポルジンギス、カール・アンソニー・タウンズが初選出|work= NBA.com|accessdate=2018-01-25}}</ref>、2018年1月30日に行われた[[デトロイト・ピストンズ]]戦で左手を負傷した。試合は125-114でピストンズに敗れた。その後、この負傷により6週間から8週間の離脱になると報じられた<ref>{{Cite web |author= |date=2018-01-30|url=http://www.nba.com/article/2018/01/30/cleveland-cavaliers-kevin-love-suffers-left-hand-injury#/|title=Kevin Love suffers broken left hand, reportedly could miss 6-8 weeks|work=NBA.com|publisher= |accessdate=2018-02-01}}</ref>。2018年3月19日に行われた[[ミルウォーキー・バックス]]戦で左手の負傷から復帰、25分間の出場で18得点を記録、試合はキャバリアーズが124-117で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.espn.com/nba/recap?gameId=400975796|title=LeBron gets triple-double, Cavs beat Bucks without Lue|work=ESPN.com|publisher=[[ESPN]]|date=2018-03-19|accessdate=2018-03-21|language=英語}}</ref>。オフの7月24日にキャバリアーズと4年1億4000万ドルで契約延長した<ref>{{Cite web|和書|title=ケビン・ラブとキャバリアーズが延長契約に合意|url=https://www.sportingnews.com/jp/nba/news/kevin-love-and-cavaliers-sign-contract-extension/v6pry896mr1h14k5b43symzhrmig|website=www.sportingnews.com|accessdate=2020-03-29|language=ja}}</ref>。

[[2018-2019シーズンのNBA|2018-2019シーズン]]は怪我に苦しみ22試合の出場に留まった。

[[2019-2020シーズンのNBA|2019-2020シーズン]]は比較的健康なシーズンを過ごしたが、再建中で負けが込むチームに不満を募らせ、強豪チームへのトレードを希望した。しかし2018年に結んだ高額契約がネックとなり獲得するチームは現れず、結果的に残留した。

[[2022-2023シーズンのNBA|2022-2023シーズン]]、2023年2月19日にキャバリアーズと契約のバイアウトに合意し、FAとなった。

=== マイアミ・ヒート ===
2023年2月20日に[[マイアミ・ヒート]]と契約した<ref>{{Cite web |title=HEAT Sign Kevin Love |url=https://www.nba.com/heat/news/heat-sign-kevin-love |website=www.nba.com |access-date=2023-02-21 |language=en}}</ref>。チームはNBAファイナルに進出、第2戦では10リバウンド<ref name=nba2023>{{cite web|url=https://www.espn.com/nba/player/gamelog/_/id/3449/type/nba/year/2023|title=Kevin Love 2022/23|publisher=ESPN|accessdate=March 4, 2024|language=en}}</ref>、第4戦では12得点を挙げたが<ref name=nba2023/>、限られた出場時間の中で大きな活躍は出来ず、チームも1勝4敗で[[デンバー・ナゲッツ]]に敗れた。

[[2023-2024シーズンのNBA|2023-2024シーズン]]、12月17日、[[シカゴ・ブルズ]]との対戦で22得点を記録するなど、この試合でNBAキャリア通算15000得点と<ref>{{cite web|url=https://clutchpoints.com/3-heat-takeaways-from-the-buzzer-beating-win-vs-bulls-in-rematch|title=3 Heat takeaways from the buzzer beating win vs. Bulls in rematch|publisher=Clutch Points|date=December 17, 2024|accessdate=March 22, 2024|language=en}}</ref>、NBA選手としては39人目となるスリーポイント通算成功数通算1600回も記録した<ref>{{cite web|url=https://www.si.com/fannation/nba/fastbreak/news/kevin-love-made-nba-history-in-bulls-heat-game-saturday|title=Kevin Love Made NBA History In Bulls-Heat Game|publisher=SI|language=en|date=December 17, 2024|accessdate=March 22, 2024}}</ref>。

== アメリカ代表 ==
2007年1月15日にアメリカジュニア代表に選ばれ、[[テネシー州]][[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]世界選抜との間で行われた[[ナイキ・フープサミット]]で13得点、8リバウンド、3アシスト、2ブロックショットをあげて、100-80の勝利に貢献した<ref name="ucla"/>

2009年6月25日に、7月22日から25日に[[ラスベガス]]で行われる[[バスケットボール男子アメリカ合衆国代表|アメリカ代表]]のミニキャンプに招待された<ref name="usa">{{cite web|url=http://archive.usab.com/bios/love_kevin.html |title=Kevin Love |publisher=アメリカ合衆国代表HP |date=2014-05-01 |accessdate=2015-05-31 }}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.nba.com/2009/news/07/20/team.usa/ |title=USA National Team minicamp set to open in Las Vegas |publisher=nba.com |date=2009-07-20 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

2010年2月10日、[[2010年バスケットボール世界選手権]]及びロンドンオリンピック代表に選ばれた。世界選手権では、[[1994年バスケットボール世界選手権|1994年大会]]以来となる優勝を果たした<ref name="usa"/>。

[[2012年ロンドンオリンピックのバスケットボール競技|ロンドンオリンピック]]でも金メダルを獲得している<ref name="usa"/><ref>{{cite web|url=http://minnesota.cbslocal.com/2014/07/26/kevin-love-unavailable-for-team-usa-training-in-las-vegas/ |title=Kevin Love Withdraws From Team USA |publisher=[[CBS]] |date=2014-07-26 |accessdate=2015-05-31 }}</ref>。

2014年1月23日にもアメリカ代表のメンバーに選ばれた<ref name="usa"/>。

== プレースタイル ==
[[ウィルト・チェンバレン]]、[[エルジン・ベイラー]]、[[ビリー・カニンガム]]以来初めて平均26得点、12リバウンド、4アシスト以上を同一シーズンに達成、ビッグマンながら高い3ポイントシュート成功率を誇り、リーグ有数のパワーフォワードの1人である。一方、対人ディフェンスは苦手としており、相手選手に多くのシュートを決められている<ref>{{cite web|url=http://hoopshabit.com/2014/10/16/kevin-love-best-power-forward-nba/ |title=Kevin Love: Best Power Forward In The NBA |publisher=hoopshabit.com |author=Joshua Howe |date=2014-10-16 |accessdate=2015-06-07 }}</ref>。パス能力<ref>{{cite web|url=http://bleacherreport.com/articles/1970882-the-case-for-kevin-love-as-the-best-power-forward-in-the-nba |title=The Case for Kevin Love as the Best Power Forward in the NBA |publisher=bleacherreport.com |author=Dan Favale |date=2014-02-23 |accessdate=2015-06-07 }}</ref>、ポストプレイも特筆に値する。

== ドラフト時の評価 ==
高いバスケットIQの持ち主で、ゴール下での得点はもちろん外に出ての勝負もできるなど、そのポストプレイはベテラン選手並み。上体の使い方が上手く、効果的に体を使ってリバウンドを掴み、巧みにパスを捌くことができる。大学時代はセンターでプレイしていたが、NBAではややサイズが足りず、またサイズを補うだけの運動技量も不足している。NBAに合わせた肉体造りが必要であり、また「走れる選手」ではないのでチームの戦略に支障を来たすかも知れない。汚れ役も厭わない献身的な姿勢はNBAの往年の名選手、[[ウェス・アンセルド]]に例えられる。なお、ケビンのミドルネームの「ウェスリー」はアンセルドと親交のあった父がアンセルドのような選手になってほしいと考え、名づけた。
高いバスケットIQの持ち主で、ゴール下での得点はもちろん外に出ての勝負もできるなど、そのポストプレイはベテラン選手並み。上体の使い方が上手く、効果的に体を使ってリバウンドを掴み、巧みにパスを捌くことができる。大学時代はセンターでプレイしていたが、NBAではややサイズが足りず、またサイズを補うだけの運動技量も不足している。NBAに合わせた肉体造りが必要であり、また「走れる選手」ではないのでチームの戦略に支障を来たすかも知れない。汚れ役も厭わない献身的な姿勢はNBAの往年の名選手、[[ウェス・アンセルド]]に例えられる。なお、ケビンのミドルネームの「ウェスリー」はアンセルドと親交のあった父がアンセルドのような選手になってほしいと考え、名づけた。


'''プレドラフトキャンプ時の身体データ'''
'''プレドラフトキャンプ時の身体データ'''<ref>[http://www.draftexpress.com/nba-pre-draft-measurements/?page=&year=2008&source=All&sort2=DESC&draft=0&pos=0&sort=2 DraftExpress pre draft measurements]</ref>
{| class="wikitable" cellpadding="0" border="1" width="50%" style="font-size:90%;"
{| class="wikitable" cellpadding="0" width="50%" style="font-size:90%;"
|-
|-
! colspan="1" align="center" | '''ウイングスパン'''
! colspan="1" align="center" | '''ウイングスパン'''
! colspan="1" align="center" | '''ジャンプ力'''
! colspan="1" align="center" | '''垂直跳び'''
! colspan="1" align="center" | '''スプリント'''
! colspan="1" align="center" | '''最大跳躍'''
! colspan="1" align="center" | '''ベンチプレス'''
! colspan="1" align="center" | '''スプリント'''
! colspan="1" align="center" | '''ベンチプレス'''
|-
|-
|align=center| 211cm ||align=center| 88.9cm ||align=center| 3.22秒 ||align=center| 18回
|align=center| 211cm ||align=center| 74.9cm ||align=center| 88.9cm ||align=center| 3.22秒 ||align=center| 18回
|}
|}
<small>※スプリントはコート3/4(約21m)走。ベンチプレスは約84kg。</small>
<small>※スプリントはコート3/4(約21m)走。ベンチプレスは約84kg。</small>


== 家族 ==
== 家族 ==
*父の{{仮リンク|スタン・ラブ|en|Stan Love (basketball)}}は元NBA選手。伯父の[[マイク・ラブ]]は往年の人気バンド[[ビーチボーイズ]]のメインボーカル。
*父の{{仮リンク|スタン・ラブ|en|Stan Love (basketball)}}は元NBA選手。伯父の[[マイク・ラブ]]は往年の人気バンド[[ビーチボーイズ]]のメインボーカル<ref name="nytimes"/>

== 個人成績 ==
{{NBA player statistics legend|leader=y|champion=y}}
=== NBA ===
==== レギュラーシーズン ====
{{NBA player statistics start}}
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2008}}
|style="text-align:center" rowspan="6"|[[ミネソタ・ティンバーウルブズ|MIN]]
|'''81'''||37||25.3||.459||.105||.789||9.1||1.0||.4||'''.6'''||11.1
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2009}}
|60||22||28.6||.450||.330||.815||11.0||2.3||.7||.4||14.0
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2010}}
|73||73||35.8||'''.470'''||.417||.850||style="background:#cfecec"|'''15.2'''||2.5||.6||.4||20.2
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2011}}
|55||55||'''39.0'''||.448||.372||.824||13.3||2.0||'''.9'''||.5||26.0
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2012}}
|18||18||34.3||.352||.217||.704||14.0||2.3||.7||.5||18.3
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2013}}
|77||'''77'''||36.3||.457||.376||.821||12.5||'''4.4'''||.8||.5||'''26.1'''
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2014}}
|style="text-align:center" rowspan="9"|[[クリーブランド・キャバリアーズ|CLE]]
|75||75||33.8||.434||.367||.804||9.7||2.2||.7||.5||16.4
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap;background:#afe6ba"|{{nbay|2015}}
|77||'''77'''||31.5||.419||.360||.822||9.9||2.4||.8||.5||16.0
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2016}}
|60||60||31.4||.427||.373||.871||11.1||1.9||'''.9'''||.4||19.0
|-
|style="text-align:left;white-space:nowrap"|{{nbay|2017}}
|59||59||28.0||.458||.415||.880||9.3||1.7||.7||.4||17.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2018}}
|22||21||27.2||.385||.361||'''.904'''||10.9||2.2||.3||.2||17.0
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2019}}
| 56 || 56 || 31.8 || .450 || .374 || .854 || 9.8 || 3.2 || .6 || .3 || 17.6
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2020}}
| 25 || 25 || 24.9 || .409 || .365 || .824 || 7.4 || 2.5 || .6 || .1 || 12.2
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2021}}
| 74 || 4 || 22.5 || .430 || .392 || .838 || 7.2 || 2.2 || .4 || .2 || 13.6
|-
| style="text-align:left;" rowspan=2 | {{nbay|2022}}
| 41 || 3 || 20.0 || .389 || .354 || .889 || 6.8 || 1.9 || .2 || .2 || 8.5
|-
| style="text-align:center;" rowspan=2| [[マイアミ・ヒート|MIA]]
| 21 || 17 || 20.0 || .388 || '''.632''' || .857 || 5.7 || 1.9 || .4 || .2 || 7.7
|-
| style="text-align:left;"| {{nbay|2023}}
| 55 || 5 || 16.8 || .440 || .344 || .787 || 6.1 || 2.1 || .3 || .2 || 8.8
|-
| style="text-align:center;" colspan="2"| 通算
| 929 || 684 || 29.3 || .439 || .369 || .829 || 10.1 || 2.3 || .6 || .4 || 16.5
|- class="sortbottom"
| style="text-align:center;" colspan="2"| オールスター
| 3 || 1 || 21.0 || .500 || .364 || .286 || 6.7 || 1.3 || 1.3 || .0 || 10.7
{{S-end}}

==== プレーオフ ====
{{NBA player statistics start}}
|-
|style="text-align:center"|{{nbay|2014|end}}
|style="text-align:center" rowspan="4"|[[クリーブランド・キャバリアーズ|CLE]]
|4||4||26.8||.415||.429||.737||7.0||'''2.5'''||.3||.5||14.3
|-
|style="text-align:center;background:#afe6ba"|{{nbay|2015|end}}
|20||19||30.7||.385||.414||.840||8.8||2.1||.5||.4||14.7
|-
|style="text-align:center"|{{nbay|2016|end}}
|18||18||'''32.1'''||.436||'''.450'''||.840||'''10.6'''||1.7||'''1.2'''||'''.9'''||'''16.8'''
|-
|style="text-align:center"|{{nbay|2017|end}}
|'''21'''||'''21'''||31.4||.392||.340||'''.922'''||10.2||1.6||.7||.4||14.9
|-
|style="text-align:center"|{{nbay|2022|end}}
|style="text-align:center" rowspan="2"|[[マイアミ・ヒート|MIA]]
|20||18||18.0||.378||.375||.875||5.6||1.2||.5||.4||6.9
|-
|style="text-align:center"|{{nbay|2023|end}}
|5||0||6.4||'''.444'''||.250||---||2.8||.8||.0||.0||1.8
|-class="sortbottom"
|style="text-align:center" colspan="2"|通算
|88||80||26.7||.400||.397||.855||8.3||1.6||.7||.5||12.6
|}

=== カレッジ ===
{{NBA player statistics start}}
|-
| style="text-align:left;"| 2007–08
| style="text-align:center;"| [[UCLAブルーインズ|UCLA]]
| 39 || 38 || 29.6 || .559 || .354 || .767 || 10.6 || 1.9 || .7 || 1.4 || 17.5
{{S-end}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}{{Reflist}}
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}

== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*{{NBAstats|id=|nba=kevin_love|bbr=l/loveke01|rgm=Kevin-Love/Summary/760}}
*[http://www.nba.com/playerfile/kevin_love NBA.com info] {{en icon}}
*{{NBAdraft|nbad=kevinlove|dex=Kevin-Love-1062}}
*[http://www.basketball-reference.com/players/l/loveke01.html Basketball-Reference.com] {{en icon}}
*[http://www.nba.com/draft2008/profiles/KevinLove.html NBA.com Drat Profile] {{en icon}}
*[http://www.nba.com/draft2008/profiles/KevinLove.html NBA.com Drat Profile] {{en icon}}
* {{Twitter|kevinlove|Kevin Love}} - フォロワー数300万人以上
*[http://nbadraft.net/admincp/profiles/kevinlove.html NBADraft.net Profile] {{en icon}}
* {{Facebook|kevinloveofficial|Kevin Love}} - フォロワー数100万人以上
* {{Instagram|kevinlove|Kevin Love}} - フォロワー数200万人以上


{{クリーブランドキャバリアのメンバー}}
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{{クリーブランド・キャバリアーズ 2015-16NBA優勝}}
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[[Category:アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手]]
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2024年9月26日 (木) 20:54時点における最新版

ケビン・ラブ
Kevin Love
マイアミ・ヒート  No.42
ポジション PF / C
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1988-09-07) 1988年9月7日(36歳)
出身地 カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州サンタモニカ
身長 203cm (6 ft 8 in)
体重 114kg (251 lb)
キャリア情報
高校 レイク・オスウェゴ高等学校
大学 UCLA
NBAドラフト 2008年 / 1巡目 / 全体5位[1]
プロ選手期間 2008年–現在
経歴
20082014ミネソタ・ティンバーウルブズ
20142023クリーブランド・キャバリアーズ
2023マイアミ・ヒート
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
金メダル - 1位 2012 ロンドン
世界選手権
金メダル - 1位 2010 トルコ

ケビン・ウェスリー・ラブKevin Wesley Love, 1988年9月7日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ出身のプロバスケットボール選手。NBAマイアミ・ヒートに所属している。ポジションはパワーフォワードまたはセンター

学生時代

[編集]

高校

[編集]

スタン・ラブ英語版の次男としてサンタモニカで生まれたラブはオレゴン州で育ち、高校はオレゴンのレーク・オスウィーゴ高校に進学[1]。ミドルネームのウェスリーは、バスケットボール殿堂入りパワーフォワードのウェス・アンセルドから来ており、アンセルドやロサンゼルス・レイカーズのショータイムバスケットボール、ボストン・セルティックスのパスワークのビデオ映像を学びながら努力を続けた[2]

2年目の2004-05シーズンには25.3得点、15.4リバウンド、3.7アシストを記録し、オレゴン州の最優秀選手、及びオール1stチームに選出された[3]。チームは州チャンピオンシップの決勝にまで進出したが、優勝には届かなかった。翌2005-06シーズンには28.0得点、16.1リバウンドを記録し、州の年間最優秀選出を獲得。またEA Sportsパレード誌選出のオールアメリカ1stチームにも選ばれた[3]。州チャンピオンシップ決勝では南メドフォード高校を破り、優勝を果たした[3]

最終学年の2006-07シーズンには33.9得点、17.0リバウンド、4.2ブロックを記録し、ネイスミスウッデンUSAトゥデイゲータレード、全米高校コーチ協会の各年間最優秀選手賞を独占した。州チャンピオン決勝では37得点を記録し、再び南メドフォード高を破って連覇を達成した。高校キャリア通算2628得点は50年ぶりに更新されたオレゴン州の高校生新記録となった[3]。またパットナム高校との試合では、ダンクでゴールのバックボードを破壊する怪力ぶりも発揮している。

アマチュア・アスレチック・ユニオンのチームでは南カリフォルニア・オールスターズでプレイし、45戦無敗を達成、ラブ個人は4度のMVPに輝いている。また2007年の夏には第10回ナイキホープサミットに参加し、アメリカ選抜対国際選抜の試合では18分の出場で13得点8リバウンドを記録して、アメリカ選抜チームの勝利に貢献した。

彼はこの年、高校を卒業する選手として、O・J・メイヨとともに高く評価されており[4]CBSスポーツから全米1位、スポーティングニュースから全米2位、Scout.comから全米3位[3]、Rivals.comからは全米7位の高校生選手と評価された[5]

UCLA

[編集]
2008年UCLA時代

2006年7月、UCLAとノースカロライナ大学のいずれかに進学することを決めていた彼は、UCLAに進学することを公表した[6]。伝説的なコーチであるジョン・ウッデンや、UCLA出身の元NBAスター選手ビル・ウォルトンからも指導を受けるなど、特に期待を掛けられていた。

オレゴン州のバスケットファンは、ラブがオレゴン大学(ラブの父の母校)に進学するものと思っていたため、ラブのUCLA入りには大いに憤慨した。UCLAがオレゴン大との対戦のために同校を訪れた時には、試合前にはラブのもとに脅迫電話が掛かり、また試合中には応援に駆けつけたラブの家族たちに対しては暴言を浴びせ、さらに物を投げつけた。彼らの行動はカレッジバスケファンの行き過ぎた行動として物議を醸した。

UCLAに入学した彼はウォルト・ハザードの許可を得て、1996年にUCLAの永久欠番となっていた42番でプレーした[7]

当のラブは周囲の雑音にも負けず、オレゴン大との試合では26得点18リバウンドの活躍を見せ[8]、1年目の2007-08シーズンには17.5得点10.6リバウンドを記録。ウッデン賞のオールアメリカチームに選出され、またウッデン賞、ネイスミス賞の各賞レースでは最終候補にまで残り、さらに1年生としては史上2人目となるPac-10の年間最優秀選手にも選ばれた。1年生にして大黒柱となったラブに、バックコートのダレル・コリソンラッセル・ウェストブルックを擁するUCLAはPac-10を制し、NCAAトーナメントでは優勝候補として順調に勝ち進んだが、Final4でデリック・ローズ擁するメンフィス大学の前に敗退した。

大学では1年間だけプレイし、2008年のNBAドラフトにアーリーエントリーした[9]

NBAキャリア

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ミネソタ・ティンバーウルブズ

[編集]

2008年のNBAドラフトではチームメートのラッセル・ウェストブルックが指名された直後の全体5位でメンフィス・グリズリーズから指名されたが、直後の大型トレードに組み込まれ、マイク・ミラーブライアン・カーディナルジェイソン・コリンズとともに、O・J・メイヨアントワン・ウォーカーマルコ・ミリッチグレッグ・バックナーとの交換でミネソタ・ティンバーウルブズに移籍した[10]

2008年のNBAサマーリーグでは全選手中リバウンドトップとなった[11]。10月29日のデビュー戦はベンチからのスタートで12得点、9リバウンドをマークした[12]。ウルブズは開幕から4勝15敗となり、12月8日にランディ・ウィットマンヘッドコーチが解任され、ケビン・マクヘイルゼネラルマネージャーがヘッドコーチを兼任した[13]。マクヘイルコーチ就任後、1月には平均12.5得点、10リバウンドとダブルダブルの成績を残し、チームが10勝4敗に成績を改善するのに貢献した[14]

ウルブズはラブとポジションが重なるアル・ジェファーソンがエースだったため、ラブはルーキーシーズンの前半をベンチスタートで過ごした。しかし後半に入るとジェファーソンが右足の前十字靱帯断裂してシーズン絶望となったため[15]、ラブの出場時間は増加し、3月にはその年の新人最多となる9.6リバウンド、新人3位の15.8得点(17試合中14試合で二桁得点)をあげて、月間最優秀新人に選ばれた[16]

しかし前半の出遅れが祟り、オールスタールーキーチャレンジには選ばれず、これにはマクヘイルコーチもばかげたことだと不満を発した[17]。最終的には11.1得点9.1リバウンドの成績を残し、オールルーキー2ndチームに選ばれた。また新人王の投票では6位となった[18]

この年、リーグ9位のリバウンドをあげ、ウルブズの新人チーム記録となる29回のダブルダブルをマークした。1試合平均のオフェンスリバウンドでリーグトップとなったが、新人選手がリーグトップとなったのは84-85シーズンアキーム・オラジュワン以来のことであった[19]

2010年

2009年6月、マクヘイルが09-10シーズンはヘッドコーチを務めないことをTwitterで残念がったことが報道された[20]。開幕前、10月16日のシカゴ・ブルズとのプレシーズンゲームでフリースローのリバウンドを取りに行った際、チームメートのオレクシー・ペチェロフのひじが左手にぶつかり中手骨を骨折[21]、10月20日に3本のボルトを埋め込む手術を行った[19]。開幕から18試合を欠場、12月4日のニューオーリンズ・ホーネッツ戦で復帰した。ラブが欠場した18試合でチームは2勝16敗であった[22]。この年は、オールスタールーキーチャレンジに出場した[23]。この年、出場48分間あたりのリバウンド数ではドワイト・ハワードの18.3、マーカス・キャンビーの18.1を上回り、NBAトップの18.4リバウンドをマークした。

2011年

10-11シーズン開幕前、アル・ジェファーソンがウルブズからトレードで放出されたため、プレー時間の増加が期待された。しかし開幕から9試合は平均28分の出場で30分以上出場したのはわずか2試合であった。シーズン序盤はカート・ランビスヘッドコーチによって、重要な局面でも下げられる場面が多く見られた[24]。11月12日のニューヨーク・ニックス戦で第3Qに21得点、15リバウンドをあげるなど、31得点、キャリアハイの31リバウンドを記録、史上19人目となる30得点、30リバウンド以上を達成した選手となった。30得点、30リバウンド以上をあげたのは、1982年にヒューストン・ロケッツモーゼス・マローンシアトル・スーパーソニックス戦で記録して以来28年ぶりのことであった[25]。また31リバウンドという記録も1996年にチャールズ・バークレーが記録して以来のものであった[26]。12月18日のデンバー・ナゲッツ戦で自己ベストの43得点、17リバウンドをあげた。2011年2月4日、負傷した姚明の代わりにNBAオールスターゲームのメンバーに選ばれた。その前日までに平均21.4得点、リーグトップの15.5リバウンド、3ポイントシュート成功、43.9%、34試合連続でダブルダブルをあげていたが、チームが11勝37敗と低迷していたため、オールスターのメンバーに選ばれなかった。2月8日の試合で38試合連続でダブルダブルを達成、それまでケビン・ガーネットが持っていたチーム記録を更新した[27]。2月27日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では37得点、23リバウンドをあげた。ラブが30得点、20リバウンド以上をあげたのはこのシーズン4度目であり、いずれもチーム記録タイとなるフリースロー23本を放ち、18本を成功させた[28]。3月14日のウォリアーズ戦で6得点、12リバウンドに終わり53試合連続でダブルダブルは途切れたが、1976年にABAとNBAが統合して以降、最長記録であり、73-74シーズンエルヴィン・ヘイズが55試合連続で達成して以来の快挙であった[29]。なお、NBA記録はウィルト・チェンバレンが1964年12月11日から1967年11月17日にかけて作った227試合連続である。なお、ダブルダブルはNBAの公式記録にはなっていない[30]。3月20日のサクラメント・キングス戦で左鼠径部を痛めた。このためシーズン最後の11試合中9試合(最後の6試合全て)を欠場した。チームはラブの不在もあり、15連敗でシーズンを終え、NBA最悪の成績でシーズンを終えた。この年彼は、前年より得点を44%、リバウンドを38%向上させ、MIPに選ばれた。平均15.2リバウンドでNBAリバウンド王にもなっている[31]。平均35.8分出場し、平均20.2得点、15.2リバウンド、2.5アシスト、FG成功率47.0%、フリースロー成功率85.0%、3ポイントシュート成功率41.7%に加えて64試合でダブルダブルを達成した。平均20得点、15リバウンド以上をあげたのは、82-83シーズンモーゼス・マローンが達成して以来のことであった[32]。この年、ウルブズの選手の中ではラブのレプリカジャージが最も多く売れた[33]

2012年

2011年、前年の世界選手権で直接プレーを見て、チームに合流することを待望していた2009年ドラフト全体5位でウルブズから指名されたリッキー・ルビオがようやくウルブズに加入した[2]

11-12シーズン1992年アキーム・オラジュワンが記録して以来となる、開幕から13試合連続でダブルダブルを記録、2012年1月には、自身初めて3試合連続で30得点以上をあげた[34]。1月25日、ウルブズと4年間6000万ドルから6200万ドルで契約を延長した。この契約では早ければ2015年から無制限フリーエージェントになれる条項が含まれた[35]。2月6日のヒューストン・ロケッツ戦でルイス・スコラの顔面を踏みつけて、2試合の出場停止処分を受けた[36]。オールスター週間に行われた3ポイント・シュートアウトでは決勝でケビン・デュラントを破り初優勝を飾った。3月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦ではシーズンハイの42得点をあげた[37]。3月13日のフェニックス・サンズ戦ではチーム記録となるシーズン15回目の30得点以上をマークした[38]。ダブルオーバータイムまでもつれた、3月24日のオクラホマシティ・サンダー戦では自己ベストの51得点をあげた[39]。この年、ラブはオールNBAセカンドチームに選ばれ、MVP投票でも6位の得票を得た[40]。シーズンオフにラブはプレーオフに出場できないチーム状況について不満をもらした。11-12シーズン、チームはウェスタン・カンファレンスで下から4番目の26勝46敗で終えたが[41]、これは06-07シーズン以来では最高の成績であった[42]

2012年10月17日、チーム練習で第3、4中手骨を骨折したため、全治に6週間から8週間かかることが発表された[43]。怪我から5週間後の11月21日のデンバー・ナゲッツ戦で復帰した[44]。12月、チームがプレーオフに出場したことがないため、ケビン・テイラーオーナーからラブはスター選手ではないと言われたことを明らかにし、サポートの不十分なチームフロントへの不満を漏らした[45]。2013年1月3日のデンバー・ナゲッツ戦で右手を再度骨折し、全治8週間から10週間であることが報じられた[46]。この年、FG成功率35.7%、3ポイントシュート成功率21.7%にとどまった[47]

フリースローを放つラブ(2014年)
(後はリッキー・ルビオ)

2014年2月22日のユタ・ジャズ戦で37得点、12リバウンド、10アシストをあげて、初のトリプルダブルを達成した[48][49]。3月9日のトロント・ラプターズ戦でシーズン143本目の3ポイントシュートを成功させ、07-08シーズンラシャード・マキャンツが作ったチーム記録を更新した[50]。3月28日のロサンゼルス・レイカーズ戦で22得点、10リバウンド、10アシストをあげて、自身2度目のトリプル・ダブルを達成した[51]。4月2日のメンフィス・グリズリーズ戦でも24得点、16リバウンド、10アシストをあげて自身3度目のトリプル・ダブルを達成した[52]。この年、シーズン2000得点、900リバウンド、100本の3ポイントシュートを成功した初の選手となった[53]

クリーブランド・キャバリアーズ

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ケビン・デュラントの上からシュートを放つラブ

2014年8月23日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズも含めた3チームのトレードで、その年のドラフト全体1位指名のアンドリュー・ウィギンス前年のドラフト全体1位指名のアンソニー・ベネットとのトレードでクリーブランド・キャバリアーズに移籍した[54]

キャブス加入1年目の2014-15シーズンは、レブロン・ジェームズなどの協調性に苦しみながらも、自身初の地区優勝とプレーオフ出場を経験した。

2月24日のデトロイト・ピストンズ戦では自己タイの8本の3ポイントシュートを決めて、24得点をあげた[55]。チームは53勝29敗(シーズン最後の43試合で34勝9敗)でイースタン・カンファレンス2位でプレーオフ出場を果たし、ラスベガスでの賭け率では、NBAファイナルに最も近いチームとされた[56]

プレーオフ1回戦となったボストン・セルティックスとの第4戦の第1Qに、ケリー・オリニクに腕を引っ張られて肩を脱臼し、全治4~6ヶ月と診断され、プレーオフ残り試合の出場が絶望となった[57]。オリニクは、このプレーで1試合の出場停止処分を受けた[58]。キャバリアーズはラブの怪我からの復帰には、4カ月から5カ月かかると発表した[59]

キャブスと再契約した2015-16シーズンは、前述の怪我も完治し、シーズン開幕戦のシカゴ・ブルズ戦に戦線復帰。そして念願のNBAチャンピオンに輝いた。

2016年11月23日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で、第1クォーターに34得点を記録し、第1クォーターでのリーグ最多得点を記録した[60]

2018年2月18日に行われるNBAオールスターゲームに出場することが発表されたが[61]、2018年1月30日に行われたデトロイト・ピストンズ戦で左手を負傷した。試合は125-114でピストンズに敗れた。その後、この負傷により6週間から8週間の離脱になると報じられた[62]。2018年3月19日に行われたミルウォーキー・バックス戦で左手の負傷から復帰、25分間の出場で18得点を記録、試合はキャバリアーズが124-117で勝利した[63]。オフの7月24日にキャバリアーズと4年1億4000万ドルで契約延長した[64]

2018-2019シーズンは怪我に苦しみ22試合の出場に留まった。

2019-2020シーズンは比較的健康なシーズンを過ごしたが、再建中で負けが込むチームに不満を募らせ、強豪チームへのトレードを希望した。しかし2018年に結んだ高額契約がネックとなり獲得するチームは現れず、結果的に残留した。

2022-2023シーズン、2023年2月19日にキャバリアーズと契約のバイアウトに合意し、FAとなった。

マイアミ・ヒート

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2023年2月20日にマイアミ・ヒートと契約した[65]。チームはNBAファイナルに進出、第2戦では10リバウンド[66]、第4戦では12得点を挙げたが[66]、限られた出場時間の中で大きな活躍は出来ず、チームも1勝4敗でデンバー・ナゲッツに敗れた。

2023-2024シーズン、12月17日、シカゴ・ブルズとの対戦で22得点を記録するなど、この試合でNBAキャリア通算15000得点と[67]、NBA選手としては39人目となるスリーポイント通算成功数通算1600回も記録した[68]

アメリカ代表

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2007年1月15日にアメリカジュニア代表に選ばれ、テネシー州メンフィス世界選抜との間で行われたナイキ・フープサミットで13得点、8リバウンド、3アシスト、2ブロックショットをあげて、100-80の勝利に貢献した[3]

2009年6月25日に、7月22日から25日にラスベガスで行われるアメリカ代表のミニキャンプに招待された[69][70]

2010年2月10日、2010年バスケットボール世界選手権及びロンドンオリンピック代表に選ばれた。世界選手権では、1994年大会以来となる優勝を果たした[69]

ロンドンオリンピックでも金メダルを獲得している[69][71]

2014年1月23日にもアメリカ代表のメンバーに選ばれた[69]

プレースタイル

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ウィルト・チェンバレンエルジン・ベイラービリー・カニンガム以来初めて平均26得点、12リバウンド、4アシスト以上を同一シーズンに達成、ビッグマンながら高い3ポイントシュート成功率を誇り、リーグ有数のパワーフォワードの1人である。一方、対人ディフェンスは苦手としており、相手選手に多くのシュートを決められている[72]。パス能力[73]、ポストプレイも特筆に値する。

ドラフト時の評価

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高いバスケットIQの持ち主で、ゴール下での得点はもちろん外に出ての勝負もできるなど、そのポストプレイはベテラン選手並み。上体の使い方が上手く、効果的に体を使ってリバウンドを掴み、巧みにパスを捌くことができる。大学時代はセンターでプレイしていたが、NBAではややサイズが足りず、またサイズを補うだけの運動技量も不足している。NBAに合わせた肉体造りが必要であり、また「走れる選手」ではないのでチームの戦略に支障を来たすかも知れない。汚れ役も厭わない献身的な姿勢はNBAの往年の名選手、ウェス・アンセルドに例えられる。なお、ケビンのミドルネームの「ウェスリー」はアンセルドと親交のあった父がアンセルドのような選手になってほしいと考え、名づけた。

プレドラフトキャンプ時の身体データ[74]

ウイングスパン 垂直跳び 最大跳躍 スプリント ベンチプレス
211cm 74.9cm 88.9cm 3.22秒 18回

※スプリントはコート3/4(約21m)走。ベンチプレスは約84kg。

家族

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個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン     リーグリーダー

NBA

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レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2008–09 MIN 81 37 25.3 .459 .105 .789 9.1 1.0 .4 .6 11.1
2009–10 60 22 28.6 .450 .330 .815 11.0 2.3 .7 .4 14.0
2010–11 73 73 35.8 .470 .417 .850 15.2 2.5 .6 .4 20.2
2011–12 55 55 39.0 .448 .372 .824 13.3 2.0 .9 .5 26.0
2012–13 18 18 34.3 .352 .217 .704 14.0 2.3 .7 .5 18.3
2013–14 77 77 36.3 .457 .376 .821 12.5 4.4 .8 .5 26.1
2014–15 CLE 75 75 33.8 .434 .367 .804 9.7 2.2 .7 .5 16.4
2015–16 77 77 31.5 .419 .360 .822 9.9 2.4 .8 .5 16.0
2016–17 60 60 31.4 .427 .373 .871 11.1 1.9 .9 .4 19.0
2017–18 59 59 28.0 .458 .415 .880 9.3 1.7 .7 .4 17.6
2018–19 22 21 27.2 .385 .361 .904 10.9 2.2 .3 .2 17.0
2019–20 56 56 31.8 .450 .374 .854 9.8 3.2 .6 .3 17.6
2020–21 25 25 24.9 .409 .365 .824 7.4 2.5 .6 .1 12.2
2021–22 74 4 22.5 .430 .392 .838 7.2 2.2 .4 .2 13.6
2022–23 41 3 20.0 .389 .354 .889 6.8 1.9 .2 .2 8.5
MIA 21 17 20.0 .388 .632 .857 5.7 1.9 .4 .2 7.7
2023–24 55 5 16.8 .440 .344 .787 6.1 2.1 .3 .2 8.8
通算 929 684 29.3 .439 .369 .829 10.1 2.3 .6 .4 16.5
オールスター 3 1 21.0 .500 .364 .286 6.7 1.3 1.3 .0 10.7

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015 CLE 4 4 26.8 .415 .429 .737 7.0 2.5 .3 .5 14.3
2016 20 19 30.7 .385 .414 .840 8.8 2.1 .5 .4 14.7
2017 18 18 32.1 .436 .450 .840 10.6 1.7 1.2 .9 16.8
2018 21 21 31.4 .392 .340 .922 10.2 1.6 .7 .4 14.9
2023 MIA 20 18 18.0 .378 .375 .875 5.6 1.2 .5 .4 6.9
2024 5 0 6.4 .444 .250 --- 2.8 .8 .0 .0 1.8
通算 88 80 26.7 .400 .397 .855 8.3 1.6 .7 .5 12.6

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2007–08 UCLA 39 38 29.6 .559 .354 .767 10.6 1.9 .7 1.4 17.5

脚注

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  1. ^ a b John Branch (2008年3月18日). “Having Fun, Fun, Fun as a Freshman at U.C.L.A.”. ニューヨーク・タイムズ. 2015年5月31日閲覧。
  2. ^ a b Lee Jenkins (2012年1月24日). “Love finally has a pair of enticing reasons to stay in Minnesota”. スポーツ・イラストレイテッド. 2015年5月31日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Player Bio”. UCLAブルーインズ. 2015年5月31日閲覧。
  4. ^ Andy Katz (2006年7月26日). “Love-fest: Hoop phenom says he'll attend UCLA”. ESPN. 2015年5月31日閲覧。
  5. ^ Diane Pucin (2006年11月9日). “Love signs, makes Howland's day”. ロサンゼルス・タイムズ. 2015年5月31日閲覧。
  6. ^ Helen Jung (2006年7月26日). “Love and sneaker wars”. オレゴニアン. 2015年5月31日閲覧。
  7. ^ Shelley Smith (2011年11月19日). “Walt Hazzard lived for others”. ESPN. 2015年5月31日閲覧。
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  9. ^ Staff Writer (April 18, 2008). “UCLA's Love says he's headed to the NBA”. ESPN. February 7, 2010閲覧。
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  11. ^ Summer League 2008”. nba.com (2008年). 2015年5月31日閲覧。
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  15. ^ Jefferson has torn ACL in right knee”. ESPN (2009年2月10日). 2015年5月31日閲覧。
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外部リンク

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