「髙橋真梨子」の版間の差分
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2016年11月6日 (日) 07:43時点における版
髙橋 真梨子 | |
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出生名 | 森岡 まり子 |
別名 | 高橋 まり |
生誕 | 1949年3月6日(75歳) |
出身地 | 日本・広島県廿日市市 |
ジャンル | J-POP |
職業 | 歌手・作詞家 |
活動期間 | 1973年 - |
レーベル | ビクターエンタテインメント |
共同作業者 | ペドロ&カプリシャス |
髙橋 真梨子(たかはし まりこ、1949年3月6日 - )は、日本の歌手、作詞家。旧芸名、高橋 まり。本名、広瀬 まり子(ひろせ まりこ)旧姓、髙橋。 体重:33.5㎏
広島県廿日市町(現:廿日市市)生まれ、福岡県福岡市育ち[1][2][3]。うお座。駒沢学園女子高等学校卒業。夫はミュージシャンのヘンリー広瀬。スポーツ観戦を趣味とする。所属レコード会社はビクターエンタテインメント。所属事務所はザ・ミュージックス[4]
略歴
父・森岡月夫は広島鉄道局、母・髙橋千鶴子は広島市内の銀行に、それぞれ勤務時の1945年8月6日、米軍の原子爆弾投下により被爆[2][5][6]。戦後、国鉄を辞めてプロのジャズクラリネット奏者を目指した父は、朝鮮戦争下で米軍基地が多くジャズが盛んであった福岡に移り、まもなく当時1歳だった真梨子も母に連れられて博多に転居した[2][5][7][8]。5歳の時に両親は別居、真梨子は母と博多に残る[2][5]。小学校3年10歳の時に父母の離婚成立で、母親の「髙橋」姓となる[8]。父は広島に戻り、広島市内のクラブでジャズプレイヤーとして働いたが[2][8]、入市被爆が原因で長らく後遺症に苦しんだのち39歳の若さで亡くなった[1][2][5][7]。福岡市立高宮中学校を卒業。
音楽を目指した父の影響を受け芸能界に憧れ、自らもジャズボーカルの勉強を始める[2]。16歳になるとプロ歌手を目指して九州女子高等学校(現・福岡大学附属若葉高等学校)より駒沢学園女子高等学校へ転入のため上京[8]。渡辺プロのもとで本格的なレッスンを受けた後、1966年に「スクールメイツ」の一員として芸能界デビュー[2]。しかし自身の求めているアーティスト路線でなかったこともあり、高校を卒業すると渡辺プロを脱退し、博多に戻りディスコやクラブでの活動を始めた[2][8]。
1972年に「ペドロ&カプリシャス」のペドロ梅村にスカウトされ、先代に次ぐ二代目ボーカルとして参加[2]。翌1973年には「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などがヒット。翌1974年末の「第25回NHK紅白歌合戦」では「ジョニィへの伝言」で初出場を果たした。
1978年に「ペドロ&カプリシャス」を脱退、「髙橋真梨子」としてソロ活動を始める。「あなたの空を翔びたい」でソロ・デビュー。以降「for you…」「はがゆい唇」「遙かな人へ」など数々の名曲を披露、また高橋自ら作詞を手掛けたりするなど、実力派歌手としての地位を確立した。
独立当初は音楽活動を重視し、テレビへの出演は自制していた。かつて『NHK紅白歌合戦』の出演依頼に対しても「大晦日にスケジュールを拘束されたくない」という理由で辞退したこともあるが、「桃色吐息」がヒットした1984年の『第35回NHK紅白歌合戦』にはソロ歌手として初出場を果たす(なお「ペドロ&カプリシャス」時代も含めると、高橋自身紅白出場は10年ぶり2回目)。2013年の『第64回NHK紅白歌合戦』は、ソロで29年ぶり2回目の出場を果たし、自身初めての紅組トリを務めた。トータル出場3回目で紅組のトリを務めるのは異例中の異例で、圧巻のステージをみせた[2]。
1993年8月5日「ペドロ&カプリシャス」時代のメンバーであったヘンリー広瀬と結婚。年1回のペースでアルバムを制作・発表し、それに伴うコンサートツアーを行っている。コンサート活動は50回を越え、米カーネギー・ホールや英ロイヤル・アルバート・ホールなど海外での舞台実績もあり、現地在留邦人の支持も高い。
中高年(特に同年代の女性)層での人気が高い「ごめんね…」は「火曜サスペンス劇場」の主題歌として、同番組のターゲットである主婦層から多数の支持を得る。なお同番組主題歌としては「聖母たちのララバイ(岩崎宏美)」に次ぐ売上を記録、カラオケ・チャートでも40-50代女性の中で1位とした。また清酒「白鶴」のCMソングに起用され、本人も同商品のCMに出演。さらに、中高年向け高級化粧品「グレイスソフィーナ」のイメージキャラクターにも選出された。
NHKの深夜の音楽番組・SONGSに最多の出場回数を誇る。11回目の出場となった2015年4月25日の放送では、「高橋真梨子 オールタイムリクエスト」と銘打ち、視聴者からのリクエストを募ってリクエストの多かった上位4曲(実際は5曲。桃色吐息〈4位〉、五番街のマリーへ〈3位。ペドロ&カプリシャス時代の曲でジョニィへの伝言〈7位〉とメドレーで披露〉、ごめんね…〈2位〉、for you…〈1位〉[9])を歌った。さらに2015年末の『第66回NHK紅白歌合戦』は、ソロで2年ぶり3回目の出場を果たし、紅組トリ前で「五番街のマリーへ」を歌唱した。
ディスコグラフィー
シングル
- あなたの空を翔びたい/訪れ(1978年11月25日・西武流通グループ イメージソング)
- 夢ゆらり/誕生日(バースデイ)(1979年5月・日本テレビテレビドラマ『愛と死の絶唱』 主題歌)
- ハート&ハード〜時には強く時には優しく〜/YOU'RE SO FAR AWAY(1979年6月11日・いすゞ・ジェミニ CMソング)
- サンライズ・サンセット/もしかしたら(1979年12月20日)
- アフロディーテ/ランブル(1980年8月21日・グリコチョコレート アフロス イメージソング)
- 愛はルフラン/The time to say goodbye(1981年3月21日・TBSテレビドラマ『拳骨にくちづけ』 主題歌)
- 夜明けのララバイ/NO MORE LOVE(1981年11月21日)
- for you…/ワインのようなkiss(1982年3月5日)
- COME BACK TO ME 〜フラワーホテルの女客/DJがいつもかけるうた(1982年9月5日・フジテレビテレビドラマ 『花祭』 主題歌)
- 桃色吐息/もいちどロマンス 〜街角物語〜(1984年5月21日・三貴カメリアダイヤモンド CMソング)- オリコン最高位4位
- ジュン/The time to say good-bye(1985年5月1日)
- 蜃気楼/迷い鳥のように(1986年1月21日・フジテレビ系テレビドラマ『夏樹静子サスペンス』 主題歌)
- 愛し方を間違えて/二度目の恋人(1987年7月21日)
- 恋する瞳/捨てられない(1988年7月21日)
- 十六夜/ジェラシー(1989年6月21日・映画『シティーハンター 愛と宿命のマグナム』 エンディングテーマ)
- ヒ・ラ・ヒ・ラ淫ら/Danceはひとり(1990年3月21日)
- 遠いprophecy/for you…(1991年1月1日・テレビ朝日系全国ネット『素敵にドキュメント』 エンディングテーマ)
- はがゆい唇/LOVERS BELL 〜心のささやき(1992年5月16日TBS系テレビドラマ『眠れない夜をかぞえて』 主題歌)- オリコン最高位5位
- とまどい小夜曲(セレナーデ)/それでもあなたがいるだけで(1992年9月9日)
- 貴方が生きたLove Song(With 玉置浩二)/夕暮れにルージュ(1992年11月21日)
- Sincerely/待ちきれない(1993年6月23日・ユニマット イメージソング)
- 遥かな人へ/素足のボレロ(1994年2月2日NHK リレハンメルオリンピック テーマソング) - オリコン最高位6位
- そっと…Lovin'you/不思議な鳥(1994年7月21日・ユニマットグループ イメージソング)- オリコン最高位19位
- 涙の街角/crazy for you -愛しすぎて-(1995年2月8日・TBS系 『おかみ三代女の戦い』 主題歌)- オリコン最高位14位
- So in love/車窓(1995年7月21日・ユニマットグループ イメージソング)
- ごめんね…/Good-by Love(1996年6月21日・日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』 テーマソング)- オリコン最高位18位(高橋自身最大のヒット曲)
- 海色の風~君住む場所へ~/君の海に(1997年10月30日・テレビ朝日系『驚きももの木20世紀』 エンディングテーマ/NHK総合 金曜時代劇『天晴れ夜十郎』エンディングテーマ)
- 君の海に/軌道(1998年4月22日・「白鶴」 イメージソング)
- フレンズ/Come Prima〜出逢った頃のように〜(1998年10月21日テレビ朝日系『はみだし刑事情熱系』 主題歌)- オリコン最高位21位
- 恋ことば/向日葵(1999年5月5日・「白鶴」 イメージソング)
- 幸せのかたち/Silent Love(2000年3月23日・日本テレビ系 『火曜サスペンス劇場』 テーマソング)
- say my name/say my name 〜心をニュートラル〜/スフィア(2001年7月4日・「白鶴」 イメージソング)- 本人も「白鶴」のCMに出演。
- 枯れない花/Traffic 〜混雑(2002年4月24日・テレビ朝日系 木曜ミステリー 『京都鴨川東署迷宮課おみやさん』主題歌、「グレイスソフィーナ」 CMソング)- 本人も「グレイスソフィーナ」のCMに出演。
- 真昼の別れ(2003年5月21日・「白鶴」 イメージソング)
- 心閉ざさないで/色のたより(2004年4月21日・フジテレビ系 『ウチくる!?』 テーマソング)
- 淡き恋人/時間のそよ風(2005年9月16日・TBS系列『正しい恋愛のススメ』主題歌、「グレイスソフィーナ」TV・CMソング)
- 僕の嘘/engage(2006年5月14日・フジテレビフラワーセンターCMイメージソング、「グレイスソフィーナ」TV・CMイメージソング)
- オレンヂ(SINGLE VERSION)/コバルトの海(2007年12月19日・フジテレビ系全国ネット『金曜プレステージ』オープニングテーマ)
- 目を見て語れ 恋人たちよ/not so bad(2008年7月23日・日本テレビ開局55周年記念特別番組『ヒットメーカー 阿久悠物語』テーマソング)
アルバム
オリジナルアルバム
- 『ひとりあるき』 (1979年3月25日)
- 『Sunny Afternoon』 (1980年2月21日)
- 『Monologue』 (1980年8月21日)
- 『Tenderness』 (1981年3月5日)
- 『LOVENDOW』 (1981年10月21日)
- 『Dear』 (1982年4月21日)
- 『AFTER HOURS』 (1982年11月21日)
- 『我蘭憧 〜 GARLAND』 (1983年10月21日)
- 『Triad』 (1984年9月21日)
- 『MELLOW LIPS』 (1985年9月21日)
- 『FOREST』 (1986年9月21日)
- 『BLUESette』 (1987年9月21日)
- 『Eternally』 (1988年10月5日)
- 『Pretend』 (1989年9月21日)
- 『FANTASIA』 (1990年9月21日)
- 『Sweet Journey』 (1991年9月4日)
- 『Lady Coast』 (1992年8月26日)
- 『VERSE』(1993年9月1日)
- 『Couplet』 (1994年9月7日)
- 『PURE CONNECTION』 (1995年4月21日)
- 『RIPPLE』 (1996年5月2日)
- 『tip top』 (1997年9月26日)
- 『two for nine』 (1999年5月21日)
- 『musée』 (2000年5月24日)
- 『time of love』 (2002年5月22日)
- 『method』 (2003年6月4日)
- 『cinema』 (2004年5月12日)
- 『fiesta』 (2006年6月2日)
- 『Swing Heart』 (2008年5月14日)
- 『soirée』 (2011年6月8日)
- 『Adultica 〜バラードを、いつも隣に〜』 (2014年6月4日)
ベストアルバム
カバーアルバム
- 『紗』 (1989年5月21日)
- 『紗 II』 (1990年5月21日)
- 両アルバムにオリジナル・カラオケ(但しガイド・メロディ入り)が1990年9月21日に発売されている。
- 『紗 BOX』 (1996年12月18日)
- 『No Reason 〜オトコゴコロ〜』 (2009年5月20日)
- 『No Reason 2 〜もっとオトコゴコロ〜』 (2010年5月12日)
- 『No Reason 3 〜洋樂想ひ〜』 (2012年9月12日)
- 『ClaChic -クラシック-』 (2015年5月27日)
映像作品
DVD
- 高橋真梨子 フレンズまつり at 武道館 (2000年12月6日)
- 高橋真梨子 海外コンプリートライヴDVDボックス (2002年9月4日)
- 高橋真梨子 Live for you… (2002年12月18日)
- 高橋真梨子 LIVE TOUR'95"PURE CONNECTION" (2002年12月18日)
- 高橋真梨子 フレンズまつり at 武道館 (2002年12月18日)
- LIVE method (2004年7月21日)
- 高橋真梨子 at CARNEGIE HALL N.Y(2005年2月23日)
- 高橋真梨子 at ROYAL ALBERT HALL in LONDON(2005年2月23日)
- LIVE 高橋真梨子 “tip top”Hong Kong Special Version '97(2005年2月23日)
- LIVE cinema(2005年4月21日)
- LIVE 戯れの季節を残して (2006年6月2日)
- LIVE fiesta(2007年5月23日)
- LIVE 優美彩唱(2008年5月14日)
- LIVE No Reason(2010年5月12日)
- LIVE Sing it !(2011年6月8日)
- LIVE soirée (2012年9月12日)
- LIVE Re:So fine(2013年6月5日)
- LIVE Premium40(2014年6月4日)
DVD/Blu-ray
- LIVE Adultica(2015年5月27日)
NHK紅白歌合戦出場歴
- NHK紅白歌合戦にはペドロ&カプリシャス時代に1回、ソロ歌手として3回の合計4回出場している。
- ペドロ&カプリシャス時代の出場については、ペドロ&カプリシャス#NHK紅白歌合戦出場歴を参照。
年度/放送回 | 回 | 曲目 | 出演順 | 対戦相手 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1984年(昭和59年)/第35回 | 初 | 桃色吐息 | 12/20 | 沢田研二 | |
2013年(平成25年)/第64回 | 2 | For you… | 25/25 | SMAP | トリ 29年ぶりの最長ブランクタイ出場 |
2015年(平成27年)/第66回 | 3 | 五番街のマリーへ2015 | 24/25 | 森進一 | トリ前 「五番街のマリーへ」「桃色吐息」を順に披露。 |
脚注
- ^ a b “2013年12月28日放送「SONGSスペシャル 高橋真梨子」”. SONGSスペシャル 高橋真梨子 (2013年12月28日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “2014年6月1日放送「ワンダフルライフ」”. 公式サイト (2014年6月1日). 2014年6月2日閲覧。
- ^ 高橋真梨子 CDJournal アーティスト・プロフィール
- ^ 『日本タレント名鑑』(2015年版) 発行:VIPタイムズ社
- ^ a b c d 川上貴光『高橋真梨子 とびらを開けて』 文藝春秋、2000年、P76 - 129
- ^ 中日新聞:9条を憶う (中)星の流れに:「われら」の憲法
- ^ a b “be_逆風満帆_歌手・高橋真梨子:中 父への恋慕、母との和解”. 朝日新聞. (2010年5月22日-be on Saturday-b4)
- ^ a b c d e 『週刊現代』 2013年8月17日、24日 P84 - 86「私の地図 高橋真梨子」
- ^ 番組内では上位10曲のランキングも発表され、5位以下はグランパ〈5位〉,フレンズ〈6位〉,ジョニィへの伝言,遥かな人へ〈8位〉,無伴奏〈9位〉,はがゆい唇〈10位〉となった。また特別にリクエストの多かった矢沢永吉の曲『時間よ止まれ』をカバーで披露した。