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2016年11月10日 (木) 21:14時点における版

川畑さおり
生誕 (1983-05-05) 1983年5月5日(41歳)
出身地 日本の旗 日本鹿児島県大島郡喜界町
学歴 鹿児島女子短期大学
ジャンル 民謡シマ唄
職業 地方公務員唄者
担当楽器 三味線ボーカル
活動期間 1997年 -
公式サイト さおりんと喜界島、今

川畑さおり(かわばた さおり、1983年5月5日 - )は、日本の奄美シマ唄唄者民謡歌手)。

概要

鹿児島県喜界島の湾出身の奄美シマ唄の歌手(唄者)である。喜界島独特の風土から生まれた歌唱法と、張りのある唄声が魅力。喜界島だけでなく、奄美シマ唄の若手から中堅の唄者の代表として、日本各地はもとより、海外にも呼ばれて、公演を行っている。

喜界町嘉鈍出身の祖父は唄者、三味線の名手として地元でよく知られていた。また、小学生の時、喜界町産業祭で安田宝英三味線教室の演奏で、地元のお年寄りが感涙を流す姿を見てシマ唄に興味をもった[1]。このため、祖父の形見の三味線を手にし、9歳で安田宝英に師事。同級生の牧岡奈美らと共に奄美大島南部の瀬戸内町に伝わるヒギャ節の歌い方を習う内に、独特のスタイルを身につけた。

中学生時代[2]から唄の実力は地元では注目を浴びていたが、特に社会人になってから才能を開花させ、2008年には奄美の唄者の作品を多く手がけるJABARAレコードから、得意とするシマ唄を中心に収録した『花』でソロCDデビューし、明瞭な声でシマ唄の魅力を広めた。翌2009年の第30回奄美民謡大賞では、念願の最も権威ある大賞を受賞。2012年には日本民謡ヤングフェスティバル全国大会で「むちゃ加那節」を歌いグランプリ受賞。2013年には伝統芸能を受け継ぐために研鑚を積む将来有望な新人として高円宮殿下記念「地域伝統芸能奨励賞」を受賞した。

シマ唄にとどまらず、2011年にはオリジナルのバラード「永遠の碧」をリリース、カップリングの「むちゃ加那節」や、「行きゅんにゃ加那」と共に美しい島々への旅の気分を高めてくれる歌として、日本エアコミューターの機内BGMに採用されている。

2015年には鹿児島放送テレビで放送のダスキンのCMに出演、故郷喜界島に戻って働く若い母親役を演じ、ネットドラマでは主題歌「故郷の空」を歌った。

一時期は鹿児島市幼稚園教諭をしていたが[3]、地元にいてその唄が生まれた背景を知ってこそシマ唄は生きるという考えから、喜界島に戻って幼稚園教諭を務めた。現在は喜界町職員として中央公民館に勤務しながら、シマ唄講師や唄者として、シマ唄の魅力を、日本国内各地だけでなく、海外にも広めている。

経歴

ディスコグラフィ

ソロアルバム

囃し:豊愛

シングル

参加作品

CM

脚注

  1. ^ 喜界島ナビ 島んちゅ紹介 Vol.06 喜界島屈指の実力派唄者「川畑さおり」”. 喜界島観光物産協会. 2014年10月23日閲覧。
  2. ^ 中学生の頃から背が高く、バレーボール部に所属。
  3. ^ a b 「顔 第30回奄美民謡大賞を受賞した川畑さおりさん」『南海日日新聞』2009年5月22日、鹿児島、南海日日新聞社
  4. ^ 川畑さおりブログ ☆さおりんと喜界島、今☆”. 川畑さおり. 2014年10月23日閲覧。
  5. ^ 「大賞に川畑さおりさん 奄美民謡大賞」『南海日日新聞』2009年5月11日、鹿児島、南海日日新聞社
  6. ^ 3月12日鹿児島市内の山形屋百貨店とオプシアミスミで発売ライブを予定していたが、3月11日東日本大震災発生により中止となった。
  7. ^ 川畑さおりさん3度目の優勝!!”. 喜界島観光物産協会 (2011年12月6日). 2014年10月28日閲覧。
  8. ^ 高校生も多く参加するため、「民謡の甲子園」の異名がある。
  9. ^ 「川畑さおり 民謡ヤングフェスティバル日本一受賞記念コンサート」『奄美新聞』、2013年5月12日、奄美、奄美新聞社。 [1]
  10. ^ 川畑さおりさん3度目の優勝!!”. 喜界島観光物産協会 (2013年12月6日). 2014年10月28日閲覧。
  11. ^ 「県立芸大の徳田、棚原さん カンボジアフェス出演へ」『琉球新報』2014年2月14日、那覇、 琉球新報社。[2]
  12. ^ 「民謡民舞全国大会 奄美勢5人が入賞」『奄美新聞』2014年10月20日、奄美、奄美新聞社 [3]

外部リンク