「建築物」の版間の差分
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{{for|数学における建物|建物 (数学)}} |
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{{国際化|領域=日本|date=2014年10月14日 (火) 03:12 (UTC)}} |
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[[ファイル:Sagradafamilia-overview.jpg|thumb|upright|[[サグラダ・ファミリア教会]]([[バルセロナ]])]] |
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[[ファイル:Pattadakal Virupaksha Temple.jpg|thumb|right|ヴィルーパークシャ寺院(インド・[[パッタダカル]])]] |
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[[File:Notre-Dame-night.jpg|thumb|right|220px|[[ノートルダム大聖堂 (パリ)|パリのノートルダム大聖堂]]]] |
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[[ファイル:NotreDameDeParis.jpg|thumb|right|upright|[[ノートルダム大聖堂 (パリ)|ノートルダム大聖堂]](パリ)]] |
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[[ファイル:Himeji Castle Keep Tower after restoration 2015.jpg|thumb|right|[[姫路城]]]] |
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<!--[[File:Seikan-tunnel-yoshioka.jpg|thumb|日本・[[青函トンネル]]]]--> |
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[[ファイル:Chambord1.jpg|thumb|right|[[シャンボール城]](フランス・[[シャンボール]])]] |
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'''建築物'''(けんちくぶつ、フランス語 bâtiment<ref group="注"> フランス語のbâtiment(バチマン)は、動詞 「bâtir バチール」(トンカチやのこぎりなどを使って)造る、建てる、というニュアンスの動詞から派生した名詞。特筆すべきことは、フランス語の場合、同じ動詞「bâtir」から派生した語に「[[:fr:bateau|bateau]] バト」(=船)もある。つまりフランス人の概念枠では「建物」も「舟」も、bâtirという行為によってできる物体であり、両者はしばしば似たようなものとして挙げられている。実際、西洋の伝統的木造船を造ること(造船)は、木造の家を建てるの共通するような道具や、かなり似た工程で行われる。<br /> |
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[[ファイル:Seattle Central Library by architect Rem Koolhaas, view from 5th Ave.jpg|thumb|right|upright|[[シアトル中央図書館]](アメリカ)]] |
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結局、伝統的木造船を造るのは、「[[大工]]」と大きく分類される人々([[木工]]の職人)が行っているのである。(日本では伝統的に船を造る人を「船大工」と言う/言った。)</ref>、英語 building<ref group="注">動詞「build」(造る。建てる。)という動詞の派生語。</ref>)は、[[建築]]された物体<ref>広辞苑「建築物」</ref>。建築された[[構造物]]。'''建造物'''(けんぞうぶつ)という言葉もあるが、場合により使い分けがなされている。<!--除: “建造物・構造物一般を含めて'''建物'''(たてもの)という場合もある。”…建物ではない構造物もある。--> |
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'''建築物'''(けんちくぶつ)は、[[建築]]された物体<ref>広辞苑「建築物」</ref>。建築された[[構造物]]。 |
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建築物は使用目的によって形態が異なるほか、[[構造体]]も異なる<ref name="tosou189">職業訓練教材研究会『二級技能士コース 塗装科 選択・建築塗装法』2005年、189頁</ref>。{{要出典範囲|[[建築学]]・建築分野で扱う建築作品、日本語の'''[[建物]]'''(たてもの)を連想されるが、この場合の〈建築〉及び〈建築する〉は、それだけに留まらない|date=2021年7月16日 (金) 15:14 (UTC)}}。 |
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日本の法律用語の「建築物」と、[[刑法 (日本)|刑法]]や[[文化財保護法]]に見られる「建造物」の、使い分けについては「[[#日本と建築物]]」の節を、英語 building と、日本語でカタカナ表記の外来語の「'''ビルディング'''」ついては「[[#ビルディングと英語 building]]」の節を参照。 |
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建築物は[[工学]]で扱われる対象であると同時に[[芸術]]的現象としての側面も有する<ref name="tosou189" />。 |
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== 建築物の歴史 == |
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{{main|建築史}} |
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== 建築物の |
== 建築物の概念 == |
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=== 建築物とビルディング === |
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: ''[[:en:List of buildings and structures|建築物の一覧]](英語)も参照'' |
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<!--注: 単なる辞書的定義の紹介ではなく、英日を比較している。-->英語「building」や、これをカタカナにした[[外来語]]のビルヂングやビルディング(ビルはその省略形)には、必ずしも学術的なまたは法律上の明確な定義は無い。building を辞書で引くと「[[屋根]]と[[壁]]を伴う[[構造物]]」といった定義があり<ref>building ''noun'' 1 (可算) "a structure such as a house or school that has a roof and walls" (''Oxford Advanced Learner's Dictionary'' -6e)</ref><ref>building ''n.'' 1."a structure with a roof and walls" (''The Concise Oxford Dictionary'' -10e)</ref>、この語義では[[建築基準法]]にいう建築物に近い。他方、ビルディングの定義では、建築物でも構造が[[鉄筋コンクリート構造]]などであるものに限り、高さもある程度、高いものに限っている辞書が複数見られる<ref>岩波書店『広辞苑』第五版、大修館書店『明鏡国語辞典』。</ref>。<!--除: “一般に、[[鉄筋コンクリート構造]]や[[鉄骨構造]]など構造形式の[[中層建築物|中層]]以上で事務所用途や商業用途の建築物に対して使われることが多く、[[木構造]]や[[平屋]]に対して用いられることはほとんどない。”…情報源の明示が無い一般化。--> |
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=== 建築物とバチマン === |
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フランス語で建築物を意味するbâtiment(バチマン)は、動詞 「bâtir バチール」(金槌やのこぎりなどを使って)造る、建てる、というニュアンスの動詞から派生した名詞である。特筆すべきことは、フランス語の場合、同じ動詞「bâtir」から派生した語に「[[:fr:bateau|bateau]] バト」(=[[船]])もある。つまりフランス人の概念枠では「建物」も「舟」も、bâtirという行為によってできる物体であり、両者はしばしば似たようなものとして挙げられている。 |
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{{出典の明記|section=1|date=2014年10月}} |
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[[画像:Temple Pattadakal.JPG|200px|right|thumb|'''マリカールジュナ寺院'''(左)と'''カーシーヴィシュワナータ寺院'''(右)、[[パッタダカル]]]] |
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[[ファイル:Stabkirche Urnes 18.07.2008 8.jpg|サムネイル|右|[[ウルネスの木造教会]]、[[ノルウェー]]]] |
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[[画像:Wm-1.jpg|thumb|220px|ロンドン、[[ウェストミンスター宮殿]]のウェストミンスター・ホール]] |
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[[File:Pierrefonds6.jpg|thumb|フランス・[[ピエールフォン城]]]] |
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[[ファイル:Tokyo Station Marunouchi North 2012 09.jpg|サムネイル|右|[[東京駅]]、[[丸の内]]北]] |
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* 一般的用途(=「特殊」以外) |
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** [[住宅]]。(共同住宅=[[集合住宅]]は、特殊建築物) |
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** [[教会堂|教会]]・[[修道院]]・[[寺院]]・[[神社]] |
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** [[城]]・[[宮殿]]・[[御所]] |
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** [[病院]]・[[診療所]] |
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** [[鉄道駅|駅]]([[駅舎]])・[[空港]] |
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** [[オフィスビル]] |
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** [[官公庁舎]]・[[警察署]]・[[消防署]]・[[交番]] |
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** [[競技場]]・[[球場]](スタジアム) |
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実際、西洋の伝統的木造船を造ること([[造船]])は木造の家を建てる場合と共通するような道具や、かなり似た工程で行われるし、ドイツ語の[[:de:bau]]は建設や建築のほかに船・機械などの[[建造]]の意味を持つ<ref>[{{kotobank|Bau}}]</ref>。 |
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[[File:Colosseum in Rome, Italy - April 2007.jpg|thumb|200px|[[ローマ帝国|ローマ帝政期]]に造られた[[円形闘技場]]、[[コロッセオ]]]] |
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[[ファイル:SydneyOperaHouse.jpg|サムネイル|右|[[シドニー・オペラハウス]]]] |
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[[ファイル:Den Sorte Diamant 1.jpg|サムネイル|右|[[デンマーク王立図書館]]、ブラックダイアモンドビル]] |
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*特殊な用途 <ref group="注"> あくまで日本のローカルな話であるが、日本の[[建築基準法]]には「[[特殊建築物]]」という分類があり、建築基準法別表第一、同法施行令第115条の3、同令第19条第1項より)</ref> |
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** [[劇場]]・[[映画館]]・演芸場・観覧場・公会堂・集会場 |
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** [[ホテル]]・[[旅館]] |
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** [[工場]] |
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** [[倉庫]]、ロジスティックスセンター |
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** 下宿・[[寄宿舎]] |
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** [[児童福祉施設]]等 |
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*** 児童福祉施設・助産所・身体障害者更生援護施設・精神障害者社会復帰施設 |
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*** 保護施設・婦人保護施設・知的障害者援護施設 |
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*** [[老人福祉施設]]・有料[[老人ホーム]]・[[母子保健施設]] |
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** [[学校]]・[[体育館]] |
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** [[博物館]]・[[美術館]]・[[図書館]] |
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** [[公衆便所]] |
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** スポーツの練習場([[体育館]])・[[水泳]]場・[[ボウリング]]場・[[スキー]]場・ |
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** [[百貨店]]・[[スーパーマーケット|マーケット]] |
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** [[展示場]] |
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** [[キャバレー]]・[[カフェー]]・[[ナイトクラブ]]・[[バー (酒場)|バー]]・[[ダンスホール]]・遊技場 |
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** [[公衆浴場]]・待合 |
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** 料理店・[[飲食店]] |
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** [[小売]]の [[店舗]] |
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** [[自動車]][[車庫]]・自動車修理工場 |
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** [[スタジオ|映画スタジオ・テレビスタジオ]] |
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[[船舶工学]]は英語で「[[:en:naval architecture|naval “architecture”]]」である。 |
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=== 構造による分類 === |
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[[File:Marburg, Fachwerkhaus von 1321 (2).jpg|right|190px|thumb|1321年に建設されたドイツ、[[マールブルク]]で最も古い木組み建造物]] |
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日本では伝統的に船を造る人を「[[船大工]]」と言う。 |
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* [[建築構造|構造]][[材料]]による分類 |
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** 石積み |
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** [[レンガ]]造 |
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** [[木構造 (建築)|木構造]]・[[木質構造]] |
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*** [[木造軸組構法|軸組構法]](在来工法) |
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*** [[木造枠組壁構法|枠組壁構法]](2×4工法) |
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*** 木質パネル構法 |
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*** [[丸太組構法]]([[ログハウス]]) |
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** [[鉄骨構造]]・[[鋼構造]](S造) |
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*** 重量鉄骨構造 |
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*** 軽量鉄骨構造 |
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** [[鉄筋コンクリート構造]](RC造) |
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** [[鉄骨鉄筋コンクリート構造]](SRC造) |
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** [[コンクリート充填鋼管構造]](CFT造) |
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** [[補強コンクリートブロック造]](CB造) |
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** [[膜構造]] |
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* 構造形式による分類 |
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** [[ラーメン (骨組)|ラーメン構造]] |
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** [[ブレース構造]] |
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** [[トラス構造]](平面トラス・立体トラス) |
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** [[壁構造]]・[[壁式構造]] |
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** [[架構式構造]] |
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** [[組積造]] |
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** [[ボールト構造]]・[[シェル構造]] |
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** [[張力構造|ケーブル構造]] (吊り構造) |
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** [[空気膜構造]] |
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* 応答制御による分類 |
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** [[免震構造]] |
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** [[制震|制震(振)構造]] |
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=== 建築物と建造物 === |
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日本語には建築物と建造物という言葉がある。 |
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[[File:SCL.jpg|thumb|right|190px|アメリカ・[[シアトル中央図書館]]]] |
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* [[平屋]] |
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* [[高層建築物]](高層ビル) |
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* [[超高層建築物]](超高層ビル) |
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* [[塔]] |
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=== ランキング === |
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* [[建築物の一覧 (古さ順)]] ([[:en:List of the oldest buildings in the world|en]]) |
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* [[建築物の一覧 (長さ順)]] ([[:en:List of the longest buildings in the world|en]]) |
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* [[建築物の一覧 (広さ順)]] |
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* [[建築物の一覧 (高さ順)]] |
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== 建築物の部位 == |
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* [[基礎]]<ref group="注">基礎が無いと、建築が始まらない。まさに「基礎」「いしづえ」で、(よく見えず、素人にはなかなか分からないが)実は非常に重要。基礎が充分にしっかりしていないと、その上に乗る建築物が損壊・崩壊する可能性がある。建物を立ててしまってから、基礎部分の欠陥を補うことは、一般論として言えば、非常に困難なこととなる。最初の工程「基礎」に手ぬかりがあると、その後の工程が全て無駄になってしまい、全部がやり直しになってしまう可能性すらある。</ref> |
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* [[壁]]<ref group="注">西欧建築では壁を基本構造に、壁を積み上げて造るのが概念としては一般的。石材を積み上げて壁としたり、あるいは木材(丸太)を井桁の形に積み上げて壁とすることで、建築物の基本形状を造り出す。伝統的西欧建築は、一般的に言えば、日本のように柱を基本構造にはしない。</ref> |
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* [[柱]]<ref group="注">日本の伝統的建築物では、柱と梁を基本構造にして建築物を作る。壁は基本構造ではなく、後から足されるもの。</ref> |
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* [[梁 (建築)|梁]] |
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* [[屋根]] |
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* [[天井]] |
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* [[床]] |
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* [[階段]] |
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* [[窓ガラス]] |
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== ビルディングと英語 building == |
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<!--注: 単なる辞書的定義の紹介ではなく、英日を比較している。-->英語buildingや、これをカタカナにした[[外来語]]のビルヂングやビルディング(ビルはその省略形)には、必ずしも学術的なまたは法律上の明確な定義は無い。building を辞書で引くと「[[屋根]]と[[壁]]を伴う[[構造物]]」といった定義があり<ref>building ''noun'' 1 (可算) "a structure such as a house or school that has a roof and walls" (''Oxford Advanced Learner's Dictionary'' -6e)</ref><ref>building ''n.'' 1."a structure with a roof and walls" (''The Concise Oxford Dictionary'' -10e)</ref>、この語義では[[建築基準法]]にいう建築物に近い(→[[#法律上の定義]]の節)。他方、ビルディングの定義では、建築物でも構造が[[鉄筋コンクリート構造]]などであるものに限り、高さもある程度、高いものに限っている辞書が複数見られる<ref>岩波書店『広辞苑』第五版、大修館書店『明鏡国語辞典』。</ref>。<!--除: “一般に、[[鉄筋コンクリート構造]]や[[鉄骨構造]]など構造形式の[[中層建築物|中層]]以上で事務所用途や商業用途の建築物に対して使われることが多く、[[木構造]]や[[平屋]]に対して用いられることはほとんどない。”…情報源の明示が無い一般化。--> |
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== 日本と建築物 == |
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{{law|section=1}} |
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[[File:Horyu-ji08s3200.jpg|thumb|right|220px|日本の[[法隆寺]]の金堂と五重塔]] |
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[[File:03-05-JPN080-Kiyomizu-dera.jpg|thumb|right|240px|清水寺、境内風景]] |
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[[File:Gokayama_Suganuma_五箇山菅沼地区_PA101516.jpg|thumb|right|160px|日本の[[合掌造り]]]] |
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[[ファイル:Himeji Castle Keep Tower after restoration 2015.jpg|サムネイル|右|[[姫路城]]]] |
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=== 歴史 === |
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{{main|日本建築史|日本近代建築史}} |
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=== 近年の法律上の定義と線引き === |
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;建築物 |
;建築物 |
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日本の法律用語としては[[建築基準法]]に定義があり、土地に定着する'''工作物'''(こうさくぶつ)<ref name="工作物">工作物(こうさくぶつ)〔法律用語〕: 「建物・塀・橋などのように土地に接着して設置されたもの」(三省堂『大辞林』電子版データ『スーパー大辞林』 3.0)</ref>のうち特定条件を満たすものが建築物とされる。<!--除: “建築物は、[[人間]]を収容できる内部空間を持ち、外部空間と区分する。”…曖昧で出典も不明。--><!--除: “とくに[[人間]]が[[居住]]する構造物を指して、'''現住建造物'''ともいう。”…刑法にある定義と符合しない。--> |
日本の法律用語としては[[建築基準法]]に定義があり、土地に定着する'''工作物'''(こうさくぶつ)<ref name="工作物">工作物(こうさくぶつ)〔法律用語〕: 「建物・塀・橋などのように土地に接着して設置されたもの」(三省堂『大辞林』電子版データ『スーパー大辞林』 3.0)</ref>のうち特定条件を満たすものが建築物とされる。<!--除: “建築物は、[[人間]]を収容できる内部空間を持ち、外部空間と区分する。”…曖昧で出典も不明。--><!--除: “とくに[[人間]]が[[居住]]する構造物を指して、'''現住建造物'''ともいう。”…刑法にある定義と符合しない。--> |
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建築基準法<ref>[ |
建築基準法<ref>[https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201 建築基準法](昭和25年法律第201号)</ref>第2条第1項第1号に定義があり、他の法律からも参照されている<ref>[https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000110 景観法]、[https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC0000000100 都市計画法]、[https://laws.e-gov.go.jp/law/331AC0000000079 都市公園法]など。</ref>。この定義によると、'''建築物'''は土地に定着する'''工作物'''<ref name="工作物" />のうち、 |
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# 屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。) |
# 屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。) |
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# 1.に附属する門若しくは塀 |
# 1.に附属する門若しくは塀 |
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# 観覧のための工作物 |
# 観覧のための工作物 |
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# 地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設 |
# 地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、'''建築設備'''を含む。建築設備は同条第三号に定義があり、土地に定着し建築物に設ける工作物のうち、電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備や煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。 |
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をいい、'''建築設備'''を含む。建築設備は同条第三号に定義があり、土地に定着し建築物に設ける工作物のうち、電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備や煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。 |
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土地への定着要件は建築基準法に明確に示されていないが、行政例規上は旧建設省通達を踏襲しており、プレハブ物置や |
土地への定着要件は建築基準法に明確に示されていないが、行政例規上は旧建設省通達を踏襲しており、[[プレハブ]]物置や、[[トレーラーハウス]]など基礎に緊結されていないものであっても、随時かつ任意に移動できない形式のものは建築物として取り扱われる。したがって、これらプレハブ物置等についても一定の土地において恒常的に建築物として利用する場合は、基礎への緊結や規模によっては[[建築確認申請]]等の手続きを要する。 |
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屋根については風雨をしのぐ機能を有するものであるため、かつて、屋根を[[グレーチング|グレーチング板]]とした立体駐車場を脱法的に建築する事案が発生した。法改正により「これに類する構造のものを含む」との文言が付されたことによって、屋根の機能を持たない屋外設置型の機械式駐車場についても一定の高さを超えるものについては建築物として取り扱う行政庁が多い。 |
屋根については風雨をしのぐ機能を有するものであるため、かつて、屋根を[[グレーチング|グレーチング板]]とした立体駐車場を脱法的に建築する事案が発生した。法改正により「これに類する構造のものを含む」との文言が付されたことによって、屋根の機能を持たない屋外設置型の機械式駐車場についても一定の高さを超えるものについては建築物として取り扱う行政庁が多い。 |
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;「建造物」の定義 |
;「建造物」の定義 |
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法律用語としての「'''建造物'''」の定義は必ずしも明確ではない。刑法<ref>[ |
法律用語としての「'''建造物'''」の定義は必ずしも明確ではない。刑法<ref>[https://laws.e-gov.go.jp/law/140AC0000000045 刑法](明治40年法律第45号)</ref>や文化財保護法<ref>[https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0100000214 文化財保護法](昭和25年法律第214号)</ref>においては建築物ではなく建造物が用いられているが<ref group="注釈">[[重要伝統的建造物群保存地区]]、[[伝統的建造物群保存地区]]([[篠山市篠山伝統的建造物群保存地区]]、[[近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区]]他)等。</ref>、建造物には建築物の定義を満たさない[[建物]]、[[構築物]](主には[[橋梁]]や[[水門]]などの[[土木]][[構造物]])も含まれうる<ref group="注釈">なお、文化財保護法にもとづいて[[国宝]]、[[重要文化財]]、[[重要有形民俗文化財]]、[[記念物]]([[特別史跡]]・[[特別名勝]]・[[特別天然記念物]]又は[[史跡]]・[[名勝]]・[[天然記念物]])として指定/仮指定された建築物については、建築基準法は適用されない(建築基準法第三条第一項)。 </ref>。 |
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刑法では、建造物が'''現住建造物'''か'''非現住建造物'''による区別がある条項<ref group="注">区別がある例: [[b:刑法第108条|第百八条]]([[現住建造物等放火罪|現住建造物等放火]])、[[b:刑法第109条|第百九条]]([[非現住建造物等放火罪|非現住建造物等放火]])、[[b:刑法第119条|第百十九条]]([[現住建造物等浸害罪|現住建造物等浸害]])、[[b:刑法第120条|第百二十条]]([[非現住建造物等浸害罪|非現住建造物等浸害]])。</ref>と、無い条項<ref group="注">区別が無い例: [[b:刑法第130条|第百三十条]](住居侵入等)、[[b:刑法第260条|第二百六十条]]([[建造物等損壊罪|建造物等損壊]]及び同致死傷)[[建造物等以外放火罪]]。</ref>が見られる。 |
[[景観法]]では景観重要建造物という名称を用いているほか、自治体の文化財保護においても、建造物の名称が用いられている<ref group="注釈">[[東京都選定歴史的建造物]]、[[横浜市認定歴史的建造物]]、[[小樽市指定歴史的建造物]]、[[景観形成重要建造物等 (兵庫県指定)]]等。</ref>。 |
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刑法では、建造物が'''現住建造物'''か'''非現住建造物'''による区別がある条項<ref group="注釈">区別がある例: [[b:刑法第108条|第百八条]]([[現住建造物等放火罪|現住建造物等放火]])、[[b:刑法第109条|第百九条]]([[非現住建造物等放火罪|非現住建造物等放火]])、[[b:刑法第119条|第百十九条]]([[現住建造物等浸害罪|現住建造物等浸害]])、[[b:刑法第120条|第百二十条]]([[非現住建造物等浸害罪|非現住建造物等浸害]])。</ref>と、無い条項<ref group="注釈">区別が無い例: [[b:刑法第130条|第百三十条]](住居侵入等)、[[b:刑法第260条|第二百六十条]]([[建造物等損壊罪|建造物等損壊]]及び同致死傷)[[建造物等以外放火罪]]。</ref>が見られる。 |
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: 現住建造物…現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物 |
: 現住建造物…現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物 |
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: 非現住建造物…現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物 |
: 非現住建造物…現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物 |
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である。 |
である。 |
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== 建築物の歴史 == |
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テレビ番組名で使用されているものでは、『[[メガ・ムーバーズ〜巨大建造物を移動せよ〜]]』などがある。 |
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=== 建築史 === |
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[[ファイル:Colosseum in Rome, Italy - April 2007.jpg|thumb|right|[[コロッセオ]]([[ローマ帝国|ローマ帝政期]])]] |
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{{main|建築史}} |
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=== 日本の建築史 === |
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[[ファイル:Horyu-ji08s3200.jpg|thumb|right|[[法隆寺]]]] |
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{{main|日本建築史|日本近代建築史}} |
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=== ランキング === |
|||
* [[建築物の一覧 (古さ順)]] ([[:en:List of the oldest buildings in the world|en]]) |
|||
* [[建築物の一覧 (長さ順)]] ([[:en:List of the longest buildings in the world|en]]) |
|||
* [[建築物の一覧 (広さ順)]] |
|||
* [[建築物の一覧 (高さ順)]] |
|||
== 建築物の種類 == |
|||
[[ファイル:03-05-JPN080-Kiyomizu-dera.jpg|thumb|right|[[清水寺]](木造)]] |
|||
[[ファイル:NewYorkSeagram 04.30.2008.JPG|thumb|right|upright|[[シーグラム・ビルディング]](鉄骨構造)]] |
|||
[[ファイル:Le Raincy-F-PAR-045.jpg|thumb|right|[[ル・ランシー]]のノートルダム教会(鉄筋コンクリート構造)]] |
|||
[[ファイル:Ayasofya-Innenansicht.jpg|thumb|right|upright|[[アヤソフィア]](ドーム構造)]] |
|||
[[ファイル:SydneyOperaHouse.jpg|thumb|right|[[シドニー・オペラハウス]](シェル構造)]] |
|||
建築物の分類には、使用する材料、骨組の形状、耐力配分方式、施工過程、特殊目的など様々な分類法がある<ref name="tosou189" />。 |
|||
=== 構造形式による分類 === |
|||
[[建築構造|構造形式]]による分類として、木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨造、鉄筋・鉄骨コンクリート造、補強コンクリート造、石造、レンガ造などがある<ref name="tosou189" />。 |
|||
* [[木構造 (建築)|木構造]]・[[木質構造]] |
|||
*: 木構造とは主要構造部に木材を用いた構造で、軸組式、壁式、組積式がある<ref name="tosou189" />。 |
|||
** 軸組式 |
|||
**: 軸組式は柱・梁・桁といった軸組を主体とする日本の伝統的な工法である<ref name="tosou189" />。[[木造軸組構法|軸組構法]](在来工法)ともいう。柱の内側に壁を仕上げる様式を真壁造り、柱の外側を壁で覆う様式を大壁造りという<ref name="tosou189" />。 |
|||
** 壁式 |
|||
**: 壁式はツーバイフォー工法などに代表される工法である<ref name="tosou191" />。ツーバイフォー工法(2×4工法)は北米で開発された2×4の壁材を主要な構造材とする工法である<ref name="tosou191">職業訓練教材研究会『二級技能士コース 塗装科 選択・建築塗装法』2005年、191頁</ref>。 |
|||
** 組積式 |
|||
**: 組積式は線状材を井桁状に組み上げるもので[[校倉造]]などに代表される工法である<ref name="tosou191" />。 |
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*: 鉄筋コンクリート構造は主要構造部に鉄筋コンクリートを用いた構造である<ref name="tosou191" />。コンクリートは圧縮に強いが引っ張りには弱く、鉄筋は引っ張りには強いが圧縮に弱い(座屈を生じる)という弱点を鉄筋コンクリートにすることで相互に補完している<ref name="tosou191" />。また、鉄筋コンクリートにすることで耐火性も向上し、コンクリートのアルカリ分によって鉄筋の酸化を防いでいる<ref name="tosou191" />。 |
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構造骨組の形状による分類として、ラーメン構造、トラス構造、アーチ構造、ドーム構造、シェル構造(シャーレン構造)などがある<ref name="tosou189" />。 |
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* 耐力配分方式による分類として、張壁式構造、自耐壁式構造、骨組式構造、壁体式構造などがある<ref name="tosou189" />。 |
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* 特殊性能を有する建物の分類として、耐火構造、耐寒構造、防水構造などがある<ref name="tosou189" />。 |
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2024年12月24日 (火) 21:17時点における最新版
建築物(けんちくぶつ)は、建築された物体[1]。建築された構造物。
建築物は使用目的によって形態が異なるほか、構造体も異なる[2]。建築学・建築分野で扱う建築作品、日本語の建物(たてもの)を連想されるが、この場合の〈建築〉及び〈建築する〉は、それだけに留まらない[要出典]。
建築物は工学で扱われる対象であると同時に芸術的現象としての側面も有する[2]。
建築物の概念
[編集]建築物とビルディング
[編集]英語「building」や、これをカタカナにした外来語のビルヂングやビルディング(ビルはその省略形)には、必ずしも学術的なまたは法律上の明確な定義は無い。building を辞書で引くと「屋根と壁を伴う構造物」といった定義があり[3][4]、この語義では建築基準法にいう建築物に近い。他方、ビルディングの定義では、建築物でも構造が鉄筋コンクリート構造などであるものに限り、高さもある程度、高いものに限っている辞書が複数見られる[5]。
建築物とバチマン
[編集]フランス語で建築物を意味するbâtiment(バチマン)は、動詞 「bâtir バチール」(金槌やのこぎりなどを使って)造る、建てる、というニュアンスの動詞から派生した名詞である。特筆すべきことは、フランス語の場合、同じ動詞「bâtir」から派生した語に「bateau バト」(=船)もある。つまりフランス人の概念枠では「建物」も「舟」も、bâtirという行為によってできる物体であり、両者はしばしば似たようなものとして挙げられている。
実際、西洋の伝統的木造船を造ること(造船)は木造の家を建てる場合と共通するような道具や、かなり似た工程で行われるし、ドイツ語のde:bauは建設や建築のほかに船・機械などの建造の意味を持つ[6]。
船舶工学は英語で「naval “architecture”」である。
日本では伝統的に船を造る人を「船大工」と言う。
建築物と建造物
[編集]日本語には建築物と建造物という言葉がある。
- 建築物
日本の法律用語としては建築基準法に定義があり、土地に定着する工作物(こうさくぶつ)[7]のうち特定条件を満たすものが建築物とされる。
建築基準法[8]第2条第1項第1号に定義があり、他の法律からも参照されている[9]。この定義によると、建築物は土地に定着する工作物[7]のうち、
- 屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)
- 1.に附属する門若しくは塀
- 観覧のための工作物
- 地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含む。建築設備は同条第三号に定義があり、土地に定着し建築物に設ける工作物のうち、電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備や煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。
土地への定着要件は建築基準法に明確に示されていないが、行政例規上は旧建設省通達を踏襲しており、プレハブ物置や、トレーラーハウスなど基礎に緊結されていないものであっても、随時かつ任意に移動できない形式のものは建築物として取り扱われる。したがって、これらプレハブ物置等についても一定の土地において恒常的に建築物として利用する場合は、基礎への緊結や規模によっては建築確認申請等の手続きを要する。
屋根については風雨をしのぐ機能を有するものであるため、かつて、屋根をグレーチング板とした立体駐車場を脱法的に建築する事案が発生した。法改正により「これに類する構造のものを含む」との文言が付されたことによって、屋根の機能を持たない屋外設置型の機械式駐車場についても一定の高さを超えるものについては建築物として取り扱う行政庁が多い。
- 「建造物」の定義
法律用語としての「建造物」の定義は必ずしも明確ではない。刑法[10]や文化財保護法[11]においては建築物ではなく建造物が用いられているが[注釈 1]、建造物には建築物の定義を満たさない建物、構築物(主には橋梁や水門などの土木構造物)も含まれうる[注釈 2]。
景観法では景観重要建造物という名称を用いているほか、自治体の文化財保護においても、建造物の名称が用いられている[注釈 3]。
刑法では、建造物が現住建造物か非現住建造物による区別がある条項[注釈 4]と、無い条項[注釈 5]が見られる。
- 現住建造物…現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物
- 非現住建造物…現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物
である。
建築物の歴史
[編集]建築史
[編集]日本の建築史
[編集]ランキング
[編集]建築物の種類
[編集]建築物の分類には、使用する材料、骨組の形状、耐力配分方式、施工過程、特殊目的など様々な分類法がある[2]。
構造形式による分類
[編集]構造形式による分類として、木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨造、鉄筋・鉄骨コンクリート造、補強コンクリート造、石造、レンガ造などがある[2]。
- 木構造・木質構造
- 木構造とは主要構造部に木材を用いた構造で、軸組式、壁式、組積式がある[2]。
- 鉄骨構造・鋼構造(S造)
- 鉄筋コンクリート構造(RC造)
- 鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC造)
- コンクリート充填鋼管構造(CFT造)
- 補強コンクリートブロック造(CB造)
- 膜構造
構造骨組による分類
[編集]構造骨組の形状による分類として、ラーメン構造、トラス構造、アーチ構造、ドーム構造、シェル構造(シャーレン構造)などがある[2]。
その他の分類
[編集]- 耐力配分方式による分類として、張壁式構造、自耐壁式構造、骨組式構造、壁体式構造などがある[2]。
- 施工過程による分類として、湿式構造と乾式構造がある[2]。
- 特殊性能を有する建物の分類として、耐火構造、耐寒構造、防水構造などがある[2]。
建築物の部位
[編集]- 建物の部位
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 重要伝統的建造物群保存地区、伝統的建造物群保存地区(篠山市篠山伝統的建造物群保存地区、近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区他)等。
- ^ なお、文化財保護法にもとづいて国宝、重要文化財、重要有形民俗文化財、記念物(特別史跡・特別名勝・特別天然記念物又は史跡・名勝・天然記念物)として指定/仮指定された建築物については、建築基準法は適用されない(建築基準法第三条第一項)。
- ^ 東京都選定歴史的建造物、横浜市認定歴史的建造物、小樽市指定歴史的建造物、景観形成重要建造物等 (兵庫県指定)等。
- ^ 区別がある例: 第百八条(現住建造物等放火)、第百九条(非現住建造物等放火)、第百十九条(現住建造物等浸害)、第百二十条(非現住建造物等浸害)。
- ^ 区別が無い例: 第百三十条(住居侵入等)、第二百六十条(建造物等損壊及び同致死傷)建造物等以外放火罪。
出典
[編集]- ^ 広辞苑「建築物」
- ^ a b c d e f g h i j k 職業訓練教材研究会『二級技能士コース 塗装科 選択・建築塗装法』2005年、189頁
- ^ building noun 1 (可算) "a structure such as a house or school that has a roof and walls" (Oxford Advanced Learner's Dictionary -6e)
- ^ building n. 1."a structure with a roof and walls" (The Concise Oxford Dictionary -10e)
- ^ 岩波書店『広辞苑』第五版、大修館書店『明鏡国語辞典』。
- ^ [『Bau』 - コトバンク]
- ^ a b 工作物(こうさくぶつ)〔法律用語〕: 「建物・塀・橋などのように土地に接着して設置されたもの」(三省堂『大辞林』電子版データ『スーパー大辞林』 3.0)
- ^ 建築基準法(昭和25年法律第201号)
- ^ 景観法、都市計画法、都市公園法など。
- ^ 刑法(明治40年法律第45号)
- ^ 文化財保護法(昭和25年法律第214号)
- ^ a b c d e f 職業訓練教材研究会『二級技能士コース 塗装科 選択・建築塗装法』2005年、191頁