「出前一丁」の版間の差分
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[[香港]]では[[1969年]]に日本から輸入する形で販売が開始された。そのため、パッケージは同じで、袋に書かれている商品名「出前一丁」を、[[広東語]]で「チョッチンヤッテン(Cheut1chin4yat1ding1)」、もしくは[[中国語]]で「チューチエンイーディン(Chūqiányīdīng)」と読んだ。漢字を使うが、通常は数詞・助数詞・名詞の順序となる中国語とは異なり、[[名詞]](出前)・[[数詞]](一)・[[助数詞]](丁)の順のため、全く意味不明の語となっている。しかしそのまま定着し、現在も同じ商品名で現地生産されている。なお、強いて中国語(もしくは[[漢文]])で理解しようとすると、「出る前に一切れ」(出<sub>ズル</sub>前<sub>ニ</sub>一(ひと)丁(き)<sub>レ</sub>)となる。 |
[[香港]]では[[1969年]]に日本から輸入する形で販売が開始された。そのため、パッケージは同じで、袋に書かれている商品名「出前一丁」を、[[広東語]]で「チョッチンヤッテン(Cheut1chin4yat1ding1)」、もしくは[[中国語]]で「チューチエンイーディン(Chūqiányīdīng)」と読んだ。漢字を使うが、通常は数詞・助数詞・名詞の順序となる中国語とは異なり、[[名詞]](出前)・[[数詞]](一)・[[助数詞]](丁)の順のため、全く意味不明の語となっている。しかしそのまま定着し、現在も同じ商品名で現地生産されている。なお、強いて中国語(もしくは[[漢文]])で理解しようとすると、「出る前に一切れ」(出<sub>ズル</sub>前<sub>ニ</sub>一(ひと)丁(き)<sub>レ</sub>)となる。 |
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従来から、「海鮮味」や「[[牛肉]]味」など、日本の出前一丁よりも多くの味のバラエティーを揃えていた。現地生産化に伴い、最近は[[ノンフライ麺]]の「出前一丁 中華生麺」やインスタントスープ[[マカロニ]]の「出前一丁 通心宝」といった、少しシリーズの幅を広げた製品での展開が行われ、ラインナップは頻繁に入れ替わっている<ref>[http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0811/12/news014.html 香港人は「出前一丁」がお好き?] Business Media 誠 2008年11月12日</ref>。スープマカロニにもゴマラー油が付いているところが出前一丁らしい。2006年現在香港では袋麺だけで25種類が販売されており、[[読売新聞]]の報道<ref>「[http://web.archive.org/web/20060807045825/http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06080427.cfm 「出前一丁!」…香港で日本のものと言えば]」、[[読売新聞社]]、2006年8月4日。([[インターネット |
従来から、「海鮮味」や「[[牛肉]]味」など、日本の出前一丁よりも多くの味のバラエティーを揃えていた。現地生産化に伴い、最近は[[ノンフライ麺]]の「出前一丁 中華生麺」やインスタントスープ[[マカロニ]]の「出前一丁 通心宝」といった、少しシリーズの幅を広げた製品での展開が行われ、ラインナップは頻繁に入れ替わっている<ref>[http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0811/12/news014.html 香港人は「出前一丁」がお好き?] Business Media 誠 2008年11月12日</ref>。スープマカロニにもゴマラー油が付いているところが出前一丁らしい。2006年現在香港では袋麺だけで25種類が販売されており、[[読売新聞]]の報道<ref>「[http://web.archive.org/web/20060807045825/http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06080427.cfm 「出前一丁!」…香港で日本のものと言えば]」、[[読売新聞社]]、2006年8月4日。([[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ)</ref>によれば、香港の即席めん市場の約5割を占めているという。 |
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香港の[[茶餐廳]]と呼ばれる喫茶レストランでは具入りのインスタントラーメンも食べられ、オプションで出前一丁を指定することができる場合が多い。その場合は割増料金がかかる。また、出前一丁の麺部分と他のスープやソース・食材を組み合わせたメニューも非常に多く、出前一丁という単独カテゴリーになっている事もある。こうしたケースでは料理名に出前一丁を示す「丁」の字が入り、他の麺は選べない。上質な[[ブランド]]として、少し高く売られていることを反映した現象である。 |
香港の[[茶餐廳]]と呼ばれる喫茶レストランでは具入りのインスタントラーメンも食べられ、オプションで出前一丁を指定することができる場合が多い。その場合は割増料金がかかる。また、出前一丁の麺部分と他のスープやソース・食材を組み合わせたメニューも非常に多く、出前一丁という単独カテゴリーになっている事もある。こうしたケースでは料理名に出前一丁を示す「丁」の字が入り、他の麺は選べない。上質な[[ブランド]]として、少し高く売られていることを反映した現象である。 |
2017年9月4日 (月) 19:19時点における版
販売会社 | 日清食品 |
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種類 | 即席麺 |
販売開始年 |
1968年(袋麺) 1991年(カップ麺) |
完成国 | 香港 (海外) |
関係する人物 |
安藤百福 キダ・タロー 桂文珍 月亭八方 島倉千代子 速水もこみち |
出前一丁(でまえいっちょう)は、日清食品が1968年に販売を開始したインスタントラーメンの銘柄で、親会社日清食品ホールディングスの登録商標(登録番号第847788号他)。
概要
オーソドックスな醤油味のスープに、香りの良いごまラー油を付けて販売を始めたのが特徴。オリジナルの日本のほか、香港や上海、台湾などでも著名なブランドとなっている。
日本国内と日本国外とでは生産している味のタイプが異なり、現在は日本国外の方が多くの種類を揃えている。日本ではしょうゆ味(全国)とゴマとんこつ味(中国・四国・九州限定)の袋麺と、丼型のカップ麺(しょうゆ味。全国)及び「出前家族の煮込みめん」(ノンフライ麺。しょうゆ味・みそ味・トマト味。中京以西の西日本限定)の3タイプとなっている。また、袋麺と同じしょうゆ味のチルド麺(生ラーメン)が近畿・中国・四国限定で日清食品チルドから発売されている。1995年からしばらく、東日本ではごまラー油をねぎ香味油に替えてリニューアルした事があるが、現在は再びごまラー油に統一されている。また1970年代の一時期には、みそ味の「みそ味一丁」が発売されていた。この時のCMキャラクターはあおい輝彦。
1973年には、一社提供番組『ヤングおー!おー!』の当時のレギュラー「ザ・パンダ」(桂文珍、林家小染、月亭八方、桂きん枝)をCMに起用、CMでの台詞「それは日本の常識です!!」は流行語となった。
1976年、「がんばれ!!ロボコン」がCMキャラクターとして出演していた時期があった。
1991年には、カップ麺形式による「出前一丁どんぶり」が発売された。CMでは即席タイプ同様島倉千代子が出演した。
2011年6月20日に出前一丁の味を油そば風にアレンジしたカップ麺「からっ! 出前一丁まぜそば」が期間限定で発売された。同製品は出前一丁シリーズで初めて「太めん製法」を導入した。
2014年には出前一丁で初の焼そばタイプである「焼出前一丁」が期間限定で発売を開始した。
2015年には「日清のごはんシリーズ」のひとつとして「出前一丁 出前坊やのまかないチャーハン」が発売。また、同年7月6日発売の商品(袋麺・出前一丁どんぶり・焼出前一丁)から、ごまラー油に「ごま約1000粒分のセサミン」(10mg)が入り、これまでの出前一丁には無かった炒りごまが追加された。なお、2017年5月15日発売の「出前一丁 担々麺」(袋麺・ビッグカップ)には、1食あたりごま約2000粒分のセサミン(20mg)が入っている。
また、どんぶりには具材にワンタンが新たに加わった。
マスコット
岡持(おかもち)を持つ少年「出前坊や」のイラストをパッケージに使用している。2004年までは岡持を左手で持っていたが、現在は右手に持ち替えている。出前坊やは、香港では広東語で「清仔」(チェンジャイ)と呼ばれている。
1993年から、出前坊やとその家族が登場するアニメCMが放送され、シリーズ化された。初期のアニメCMは出前坊やが劇画調に変身するシーンがあった。出前坊やの声優は女性が務めたが、劇画調(リアル風)に変身する際の声は古谷徹が担当した(せりふは『悪かったじょ〜』)。また、アニメCMシリーズには谷村新司や和田勉が登場するバージョンも製作され、声もそれぞれ本人が担当した。出前ファミリーのアニメCMシリーズは2009年現在も香港で新作(アニメは日本で製作)が放映されている。また、2008年には香港で出前坊やの着ぐるみが登場した実写CMが放映された。2014年には日本で約20年ぶりの新作アニメCMが放映された。新作CMの内容は出前坊やがイケメン男子に変身するというものであった。2015年7月の商品リニューアルでは実写による出前坊やの新作CMが放映された。出前坊や役は速水もこみちが演じている。
- 出前ファミリー
括弧内は香港での呼び名。出前家各人の設定は石川浩司『イラスト図鑑インスタントラーメン』同文書院(1995) ISBN 4-8103-7242-1 のp92-93より引用。
- 出前坊や(清仔)
- 出前パパ(清爸)
- 出前ママ(清媽)
- 年齢は見た目40歳。内職として風車を作っている。特技は「わざとらしい笑顔」
- 出前ちゃん(清妹)
- 出前ばあちゃん(清嫲)
- 出前パパの実母。年齢は見た目70歳。大正デモクラシー生まれ。無口だが笑顔を常に絶やさない。
- 出前じいちゃん(香港名不明)
- 出前パパの実父。故人。本名、出前胡麻辣油之進(でまえ・ごまらぁゆのしん)。出前屋の先代主人。
関連商品
- 漫画本
- かっとび!出前坊や
- かっとび!出前坊や2
- ドラマCD
- 出前一家のナゾ
- CR出前一丁(2001年,サンセイアールアンドディ)
- キャラクターに出前坊やを起用。食品のマスコットキャラクターをパチンコに起用するのは極めて異例。
CM
「あ〜らよっ、出前一丁♪」のフレーズで知られるCMソングは「浪速のモーツァルト」といわれるキダ・タローが作曲。また、大瀧詠一も1980年代前半に担当。このオリジナルCMソングのエンディングの部分はキダ作品のカヴァーである。
島倉千代子出演時は、島倉が歌う別のCMソングがあった。[2]
別バージョンとして広島県および山口県では、1990年代前半に地元プロ野球チーム・広島東洋カープの選手が出演するCMが放送されたことがある。
2015年のCMでは、速水もこみちがキャラクターの「出前坊や」に扮して実写化された[3]。
コラボ商品
湖池屋と日清食品とのコラボレーションで展開されている「日清食品×湖池屋 UNIQUE PROJECT」として、チキンラーメン・日清焼そばU.F.O.と共に「コイケヤ 出前一丁チップス」としてポテトチップスになっている。
過去に販売されていた商品
- 出前一丁 ごまみそ
- 出前一丁 とりしお
- 出前一丁 ごまとんこつ[4]
日本国外における展開
香港
香港では1969年に日本から輸入する形で販売が開始された。そのため、パッケージは同じで、袋に書かれている商品名「出前一丁」を、広東語で「チョッチンヤッテン(Cheut1chin4yat1ding1)」、もしくは中国語で「チューチエンイーディン(Chūqiányīdīng)」と読んだ。漢字を使うが、通常は数詞・助数詞・名詞の順序となる中国語とは異なり、名詞(出前)・数詞(一)・助数詞(丁)の順のため、全く意味不明の語となっている。しかしそのまま定着し、現在も同じ商品名で現地生産されている。なお、強いて中国語(もしくは漢文)で理解しようとすると、「出る前に一切れ」(出ズル前ニ一(ひと)丁(き)レ)となる。
従来から、「海鮮味」や「牛肉味」など、日本の出前一丁よりも多くの味のバラエティーを揃えていた。現地生産化に伴い、最近はノンフライ麺の「出前一丁 中華生麺」やインスタントスープマカロニの「出前一丁 通心宝」といった、少しシリーズの幅を広げた製品での展開が行われ、ラインナップは頻繁に入れ替わっている[5]。スープマカロニにもゴマラー油が付いているところが出前一丁らしい。2006年現在香港では袋麺だけで25種類が販売されており、読売新聞の報道[6]によれば、香港の即席めん市場の約5割を占めているという。
香港の茶餐廳と呼ばれる喫茶レストランでは具入りのインスタントラーメンも食べられ、オプションで出前一丁を指定することができる場合が多い。その場合は割増料金がかかる。また、出前一丁の麺部分と他のスープやソース・食材を組み合わせたメニューも非常に多く、出前一丁という単独カテゴリーになっている事もある。こうしたケースでは料理名に出前一丁を示す「丁」の字が入り、他の麺は選べない。上質なブランドとして、少し高く売られていることを反映した現象である。
香港でのテレビCMは、前述の「出前ファミリー」のアニメCMが放送されている。
脚注
- ^ この特技は『イラスト図鑑インスタントラーメン』p93で、石川浩司に「おいおい、エスパーか?」と突っ込まれていた。
- ^ 自身の曲「愛のさざなみ」がベース。
- ^ “CMの出前坊や、“料理人”速水もこみちで初の実写化”. ORICON (2015年7月15日). 2015年7月15日閲覧。
- ^ あの出前一丁から新しい仲間が新発売、2001年9月13日
- ^ 香港人は「出前一丁」がお好き? Business Media 誠 2008年11月12日
- ^ 「「出前一丁!」…香港で日本のものと言えば」、読売新聞社、2006年8月4日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)