「近鉄バス京都営業所」の版間の差分
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* [[2003年]]10月31日: 京都・大阪 - 宿毛にて運行開始。当初、近鉄バスはワンマン運行、高知西南交通はツーマン運行。 |
* [[2003年]]10月31日: 京都・大阪 - 宿毛にて運行開始。当初、近鉄バスはワンマン運行、高知西南交通はツーマン運行。 |
2019年9月13日 (金) 02:09時点における版
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近鉄バス京都営業所(きんてつバスきょうとえいぎょうしょ)は、京都市伏見区向島にある、近鉄バスの営業所である。向島ニュータウン内の路線バスと、高速バス、観光バスを運行する。
営業所の最寄り停留所は四ツ谷池である(同バス停には京都京阪バスも停車)。
概要
京都地区の近鉄バスは、もともと京都近鉄観光バスとして、奈良電気鉄道(1963年近畿日本鉄道に合併)のバス部門や三重交通京都支社からの移譲(1961年)により、路線バスと観光バス事業を開始した。その後路線部門が1967年に、観光部門が1972年に近畿日本鉄道自動車局に吸収され、京都営業所が設置されることになった。
京都地区は、京都市内と京都-奈良間の路線、このほか上狛営業所(京都府相楽郡山城町、現・木津川市)が京都府南部の路線をカバーしていた。
1973年に上狛営業所の路線は奈良交通に譲渡、それ以外の路線が残る形となった。1979年には向島ニュータウンがオープンし、域内の路線バスを引き受ける形となった。1998年には、京都-奈良間の京都線の運行が終了し、以後は伏見桃山城キャッスルランドへのアクセス路線と向島地区のみになった。その後2003年にはキャッスルランドも閉鎖されたため、現在は向島団地線のみの運行となり、これに加えて京都を起点とする高速バスを引き受けるようになった。
営業所は、2002年にそれまで伏見区竹田(上鳥羽口駅の東側。京都拘置所および京都運輸支局 付近)にあった車庫が閉鎖され、現在の向島団地内の折返し場に移転した。
2003年よりスルッとKANSAIにも対応しており、バスカードの運用も開始した。
運行路線
向島団地線
- 02・03番: 向島駅前 - 二ノ丸 - 四ツ谷池 - センター前 - 二ノ丸小学校前 - 向島駅前(循環)
- 04番: 向島駅前→二ノ丸→四ッ谷池→清水町西→藤ノ木町→丸町→四ッ谷池→二ノ丸西→向島駅前(循環)
- 08番: 向島駅前→二ノ丸→四ッ谷池→清水町西→藤ノ木町→丸町
- 09・10番: 向島駅前 - 二ノ丸 - 四ッ谷池 - 丸町 - 上島 - 桃山 - 竹田駅東口
- 12番: 向島駅前→二ノ丸小学校前→清水町西→藤ノ木町→丸町→センター前→向島駅前(循環)
現在、京都営業所唯一の一般路線。向島団地内の循環を中心に、一部が竹田駅東口まで運行する。団地内の循環系統は時間帯により運行経路が異なる。09・10番は以前は桃山御陵前駅(後に桃山)まで運行されていたが、2011年12月21日より、竹田駅東口への乗り入れを開始した。
高速バス
本営業所が担当する路線はいずれも京都駅八条口を起終点とする路線である(ただし稲田営業所が担当するSORIN号と八尾営業所が担当する八尾・京都特急線およびその間合い運用である京都・三井アウトレットパーク滋賀竜王線は除く)。昼行路線の白浜特急線と三重特急線以外は夜行路線である。
内部リンクのある路線の詳細は各項目を参照のこと。
熊本特急線
- サンライズ号 (京都・大阪・神戸 - 熊本)
- あそ☆くま号(京都・大阪 - 熊本)
- 上記「サンライズ号」の格安便。ただし、神戸は経由しないほか、熊本側でも経路・停車地が一部異なる。
長崎特急線
- オランダ号(京都・大阪 - 長崎)
山口特急線
- カルスト号(京都・大阪・神戸三宮 - 岩国・徳山・防府・山口・萩)
- 2011年3月17日より京都延伸に伴い、八尾営業所より当営業所に移管された。
宿毛特急線
- 京都・大阪・神戸と高知県西部(幡多地方)を結ぶ。高知西南交通と共同運行。
- 停車地
- 京都駅八条口 - あべの橋バスステーション - 近鉄なんば西口(OCAT) - 大阪駅前(地下鉄東梅田) - 三宮バスターミナル ⇔ 須崎西崎町 - 中土佐インター口 - 窪川駅前 - 佐賀 - 入野役場前 - 高知西南交通本社 - 中村駅 - 三原分岐 - 宿毛駅
- 路線沿革
- 2003年10月31日: 京都・大阪 - 宿毛にて運行開始。当初、近鉄バスはワンマン運行、高知西南交通はツーマン運行。
- 2004年7月16日: 一部区間の運賃を値下げ。
- 2007年
- 8月10日: ダイヤ改正。三宮バスターミナル停車開始、時刻を変更。
- 12月1日: ダイヤ改正。ワンマン運行・仮眠休憩撤廃で約1時間10分短縮。
- 2008年7月10日: ダイヤ改正。宿毛行の近鉄なんば駅 - 三宮間、京都行の近鉄なんば駅以東の時刻を変更。
- 備考
- 両社とも原則として独立3列シート車を使用して運行する。両社とも車内冷蔵庫に紙パック茶のサービスあり。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/Kintetsu-bus-aki-8804.jpg/280px-Kintetsu-bus-aki-8804.jpg)
安芸特急線
京都駅八条口 - 名神大山崎 - 名神高槻 - 名神茨木インター - あべの橋バスステーション - 近鉄なんば西口(OCAT) - 大阪駅前(地下鉄東梅田) - 三宮バスターミナル ⇔ 山田駅通 - 野市駅 - 赤岡南町 - 夜須駅 - 和食 - 高知東部交通安芸営業所 - 安芸駅 - 安田役場通 - 田野役場通 - 奈半利駅
- 路線沿革
- 2011年2月4日 - 運行開始。
- 2014年3月31日 - 当面運行休止。
- 備考
- 両社とも原則として独立3列シート車を使用して運行していた。
過去の担当路線
桃山線
伏見桃山城キャッスルランドへのアクセス路線。通年運行していた。遊園地の閉鎖で廃止された。近鉄バスの路線では比較的後まで前乗り先払い方式であった。
京都線
- 50・60番: 京都駅前 - 七条大橋 - 丹波橋 - 向島駅前 - 大久保 - 山城大橋 - 上狛車庫前 - 木津 - 近鉄奈良駅前 - JR奈良駅前 - 大安寺
- 51・60番: 近鉄京都駅前 - 京都駅前 - 七条大橋 - 丹波橋 - 向島駅前 - 大久保 - 山城大橋 - 上狛車庫前 - 木津 - 近鉄奈良駅前 - JR奈良駅前 - 大安寺
- 63・51番: 近鉄京都駅前 - 京都駅前 - 七条大橋 - 丹波橋 - 向島駅前
- 61番: 上狛車庫前 - 木津 - 近鉄奈良駅前 - JR奈良駅前 - 大安寺 など
京都 - 奈良を直通していた路線。奈良電気鉄道バスにより1952年5月11日に開業した。
系統番号は京都方向が50番台、奈良方向が60番台である。
この路線は1949年頃には既に計画されていたが(1949年8月20日発行の京都新聞に詳細が掲載。それによると当時は停留所17ヶ所、使用車両台数は8台、所要時間は2時間前後、運賃は100円台、本数は1日12往復とする計画であった)、開業までに計画を一部変更した。
開業直前の1952年5月10日発行の京都新聞記事によると、運行開始当初は停留所は27ヶ所設置。運賃は全区間乗車の場合は100円。朝ラッシュ時の開始直前から夕方ラッシュ時の終了直後までの時間帯に20往復が設定され、うち朝夕の1往復ずつが急行運転を実施(停車停留所は不明)し、残り18往復は全停留所に停車する一般便であった。当時の所要時間は急行が1時間10分、全停留所停車の一般便が1時間20分であった。この当時の国鉄奈良線の京奈間直通の客車および気動車列車が1日10往復前後であったことから、沿線旅客はもとより、京奈間直通客の輸送を一手に引き受けていた。なお、急行便は後に廃止されているが、廃止時期は不明である。
この路線は1963年10月1日より近鉄バスに継承され、1965年8月25日より奈良交通も参入した。奈良交通では参入以前にも大和八木駅から近鉄奈良駅を経て京都までの路線を運行していたため、共同運行の扱いになっていた。奈良市内では停留所が奈良交通より少なかったが、同社便も近鉄に停留所を合わせてあったため奈良市内では急行運転としていた。京都市内も末期を除きクローズドドアシステムとなっており、近鉄京都駅 - 桃稜団地前間は京都行が下車、奈良行は乗車のみ扱いであった。
また、京阪バスも1962年7月26日から1996年3月まで洛南営業所→山科営業所が京都 - 奈良間の路線を持っていた(京阪バス側は京都市内ではクローズドドアシステムとはしておらず、また京都市内の経由地が近鉄バスが七条通の七条大橋経由に対して1つ南側の塩小路通の塩小路橋経由てあり、また京都駅前 - 近鉄京都駅前間を運行していないなど、近鉄バス+奈良交通とは異なっていた部分もあった)。京阪バスと近鉄バスでは免許上別路線扱いであったが、奈良交通参入直後の最盛時は時刻をお互いに調整し(近鉄バス+奈良交通)が時間2本、京阪バスは時間1本であったが、あわせて約20分ヘッドを維持していた。
最盛期は約46kmを、開業当初より20分程度遅くなったものの、約1時間40分で運行していた。
しかし1970年代に入ると国道24号や奈良市内での渋滞などで、2時間以上かかることもあり、また国鉄奈良線や近鉄京都線の増発などによって乗客減に悩まされるようになり、相前後して各社が減便を実施するようになった。
1980年には奈良交通便や京阪バス便を含めて、所要時間は増加したものの向島ニュータウン内を経由するなどしてテコ入れを図ったが、これによる乗客増には繋がらず、逆に全線を乗車する乗客の減少が増々著しくなってきたことから、ダイヤ改正の度にさらに減便が実施された。
1996年に京阪バス、奈良交通は逐次撤退した。これは自動車への移行と定時運行確保の困難さが大きかったものであるが、近鉄京都線の列車本数の増加による利便性の向上と、JR西日本奈良線の増便に伴い、乗客の移行が非常に顕著であったこと、更にJRに比べ運賃が非常に高かったことも大きな要因であった。他社撤退後も最後まで運行していた近鉄も、最末期は京都 - 奈良間を月に1度だけ運行という形になり、1998年3月に運行を終了した。
近鉄京都駅前の停留所の位置は、新・都ホテル前であった。この路線は一部便が大安寺にあった奈良営業所の担当であった。
高速バスの撤退・移管路線
三重特急線
- 京都 - 伊勢線 (現在は三重交通の単独運行)
三重特急線
- 京都 - 津線 (現在は京阪バス、三重交通の運行)
白浜特急線
宮崎特急線(2代目)
- おひさま号(京都・大阪・神戸三宮 - えびの・都城・宮崎)
- 2008年に運行開始したが、2016年9月末日をもって運行休止。その後、2017年2月より延岡・日向方面に経路を変更し「ひなたライナー」として運行再開と共に、担当を稲田営業所に移管。
車両
一般路線バスは、向島地区の需要が小さいため中型バスのみが配属される。使用車種規制の都合もあり、旧年式車が大阪府内の営業所から移って来ることが慣例化している。
高速バスは、担当路線の分だけのため最小限の台数になっており、八尾営業所から応援の車両が来ることも多い。2008年には夜行用3列独立シート車の新車が導入されたが、これまでのスーパーハイデッカーからハイデッカー車に変更された。理由は2008年製造の車両は直結クーラーを用いている関係上、従来の車両と比較して車高が高くなっていることから、乗り入れ先(例としてオランダ号の長崎新地ターミナルやココウォーク茂里町など)によってはスーパーハイデッカー車両では車高制限により乗り入れが不可能な箇所もあるなどの点を考慮ならびに購入コスト削減が挙げられる。昼行路線の三重線については、観光バスの旧年式車を流用していた。
外部リンク
- 近鉄バス 公式サイト
- 京都営業所担当路線図 (PDF) - 近鉄バス