「スカイキッド」の版間の差分
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| ナムコ |
| ナムコ |
2020年1月1日 (水) 08:01時点における版
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ジャンル | 横スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | ナムコ開発一課 |
発売元 | ナムコ |
デザイナー | 永島洋武 |
プログラマー | MIO.Y.MOONY |
音楽 | 小沢純子 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (109.75キロバイト) |
稼働時期 |
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対象年齢 |
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コンテンツ アイコン |
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デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU |
MC6809 (@ 1.536 MHz) HD63701 (@ 1.536 MHz) |
サウンド | Namco CUS30 (@ 24 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット256色 |
その他 | 型式:SK |
『スカイキッド』 (SKYKID) は、ナムコ(後のバンダイナムコゲームス)が1985年12月に発表したアーケードゲーム。続編の『スカイキッドDX』(スカイキッドデラックス、SKYKID DX、1986年4月発表、以下DX)についても本項で述べる。
概要
鳥を擬人化した世界「バードランド」で、若き飛行機乗りの「レッドバロン」(フランツ・フォン・ドーセマイナー)と「ブルーマックス」(マックス・ヤルゼスキー)が、敵軍「メカズキン」と戦うというストーリー。
横画面横スクロールのステージクリア型シューティングゲーム。同ジャンルでは背景が左へ強制スクロールすることが多いが、本作は右へスクロールする。また、同社製のアーケードゲームでは初めて2人同時プレイシステムも採用されている。
ステージ中にある攻撃目標を爆撃し、基地に帰還する事が目的である。建物や崖に激突したり、地面・水面に墜落するとミスになるが、墜落の途中で復活することも可能(後述)。
全21ステージ(DXはさらに4ステージ追加)で、最終ステージの空中戦艦を爆撃するとエンディング画面が表示されて強制的にゲーム終了となる。なお、本作品ではステージをMISSIONと表示する。
スカイキッドとDXの違いは以下の通り。
- DXはMISSION X1〜X4の4ステージが追加。X1とX3では雪が降るステージで、操作性に変化はないが画面が雪で見えにくくなる。
- X1はMISSION 3、X2はMISSION 8、X3はMISSION 12、X4はMISSION 17の後に登場する。
- DXではかみなり坊や、太陽などのキャラクターが追加。
- 波形メモリ音源の他に、DXではBGMにFM音源(YM2151)も使用。曲もアレンジされている。
- 使用基板の違い(スカイキッドはドラゴンバスター用、DXはSYSTEM 86)。
元々ファミリーコンピュータ(ファミコン)への移植を前提としており、そのため移植した際のスペック差が生じないように作られている。
ゲーム内容
システム
8方向レバー、2ボタン(ショット、宙返り)で飛行機を操作する。基本的に1P側、2P側ともキャラクターの性能は変わらない。
- ショット
- 前方のみ発射でき、射程距離が短く上下移動中は発射方向が傾く。
- 宙返り
- レバー方向に応じた動きをする。宙返り中は敵機の攻撃を受けない。
- 爆弾
- 攻撃目標の爆撃用に各ステージに最低1個、爆弾がフィールド上に落ちており(登場前に「GET THE BOMB!」と表示)、低空飛行で回収できる。攻撃目標への攻撃には爆弾を投下しなければ爆撃できない。特攻でも爆撃できるがミスとなる。ただし、攻撃目標の中央に爆弾を落とす必要があり、端に当たっても爆撃扱いとならない。
- 爆弾の投下は宙返りボタンによって行われ、宙返りによる回避や敵の攻撃による墜落は爆弾を捨てる事になる。ただし、攻撃目標を破壊できなくても最終ステージを除き基地に帰還すればステージクリアとなり、得点以外のペナルティがあるわけではない。最終ステージは攻撃目標を破壊する事でクリアとなるので、爆撃に失敗するとミスが確定する。
- 墜落
- 敵から攻撃をうけた時には墜落するが、地面に激突する前にレバーを上に入れながら宙返りボタンを連打すると復帰し、ミスとはならない[1]。攻撃をうけた回数が多くなるほど復活に必要な連打数が増し、また地上まで距離が短いと復帰は難しい。なお、この時に爆弾を持っていた場合はその爆弾を落としてしまう。
- ステージ最後に出る着地地点(「 LAND HERE!」と表示)を通過してしまった場合は「FUEL EMPTY」となり墜落し、ボタン連打での復帰はできない。
- 1人プレイ時はミスするとある程度戻された復活地点からの再スタートとなる。2人プレイ時に一方がミスをした場合は、もう一方のプレイヤーが次の復活地点に到達した時点で再スタートする。一人が着陸してもう一人が着地地点を通過してしまい墜落した場合も含めて、ステージ最後の復活地点を過ぎた後のミスの場合は、復帰地点は次のステージの開始時点となる。また、2人ともにミスをした場合は1人プレイ時同様の戻り復活となる。復活地点からの再スタートへの注意を促すためにカウントダウン音及び準備を促す表示が出る。
- 神風特攻[要出典]
- 最終ステージの攻撃目標、空中戦艦は爆撃すると5万点が入ってALLクリアとなるが、爆撃と同時に自爆することで残機がある限り繰り返しこの5万点を取ることができる。ファミコン版ではできない。
- アーケード版DXでは基板により、これをやってもALLクリアになるバージョンがある。さらにアーケード版は基板によっては爆弾を持ったまま空中戦艦の中央部に突入しても自爆するだけで爆撃にならないバージョンもあり、この場合は突入寸前で落下させてから自爆しなければいけない。また2人プレイ時は一方が残機があるとクリアになってしまうため、特攻の実行前に一方がゲームオーバーになっていなければならない。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スカイキッド | ![]() ![]() |
ファミリーコンピュータ | ナムコ開発一課 | ナムコ | 512キロビットロムカセット[2] | ![]() ![]() |
- | |
2 | スカイキッド | ![]() |
スーパーカセットビジョン | ナムコ | エポック社 | 512キロビットロムカセット | 29 NO.09350 | - | |
3 | ナムコギャラリー Vol.3 | ![]() |
ゲームボーイ | ナムコ | ナムコ | 4メガビットロムカセット | DMG-AV3J | - | |
4 | ナムコミュージアム アンコール | ![]() |
PlayStation | ナムコ | ナムコ | CD-ROM | SLPS-01050 | - | アーケード版の移植 |
5 | ナムコ・コレクション Vol.1 | ![]() |
Windows | ナムコ | ナムコ | CD-ROM | - | - | アーケード版の移植 |
6 | スカイキッドDX | ![]() |
Windows | ナムコ | メディアカイト | CD-ROM | - | - | SUPER 1500シリーズの1つ アーケード版の移植 |
7 | スカイキッドDX | 備考1 = ![]() |
505i/iS、506i、FOMA900i/901iシリーズ (iアプリ) |
ナムコ | ナムコ | ダウンロード | - | - | |
8 | Namco Museum - 50th Anniversary | ![]() ![]() |
Xbox | Digital Eclipse | ナムコ | DVD-ROM | ![]() |
- | アーケード版の移植 |
9 | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
PlayStation 2 | Digital Eclipse | ナムコ | DVD-ROM | ![]() ![]() ![]() |
- | アーケード版の移植 |
10 | Namco Museum - 50th Anniversary | ![]() ![]() |
ゲームキューブ | Digital Eclipse | ナムコ | 8センチ光ディスク | ![]() ![]() |
- | アーケード版の移植 |
11 | Namco Museum - 50th Anniversary | ![]() ![]() |
Windows | Digital Eclipse | ナムコ | CD-ROM | - | アーケード版の移植 | |
12 | スカイキッドDX | ![]() |
BREW2.1・3.1端末 (EZアプリ) |
バンナム | バンナム(ナムコEZゲームス) | ダウンロード | - | - | |
13 | スカイキッド | ![]() ![]() |
Wii(バーチャルコンソール) | バンナム | バンナム | ダウンロード | ![]() ![]() |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
14 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | ![]() ![]() ![]() |
Xbox 360 | バンナムアメリカ | バンナム | DVD-ROM | ![]() ![]() |
- | アーケード版の移植 |
15 | スカイキッド | ![]() |
Wii(バーチャルコンソールアーケード) | バンナム | バンナム | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
16 | スカイキッド | ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS( バーチャルコンソール) | バンナム | バンナム | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
17 | スカイキッド | ![]() ![]() |
Wii U(バーチャルコンソール) | バンナム | バンナム | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
18 | ナムコミュージアム | ![]() ![]() ![]() |
Nintendo Switch | バンナム | バンナム | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
- ファミリーコンピュータ版
- 「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第18弾として発売されるが、正式にナンバリングが表記された最後の作品でもある[12]。
- 復帰システムは健在だが着地に失敗するとミスする。
- かみなり坊やなど、業務用『DX』の要素も取り入れられている。
音楽
ゲームのBGMはナムコの小沢純子作曲による行進曲である。この曲は他のゲームの曲と共に「太鼓のマーチ」という編曲で同社の太鼓の達人シリーズで選曲できる。
『THE IDOLM@STER』(2005年)のコンセプト・アルバム『ファミソン8BIT☆アイドルマスター BEST ALBUM + LIVE DVD』(2011年10月19日発売)でも、「飛べ! スカイキッド」という曲名で収録(歌は滝田樹里)。
プロ野球大阪近鉄バファローズの吉田剛選手や前田忠節選手の応援歌として本作のBGMが使われ、学生野球でも応援歌として使用している学校がある。この絡みで、『ファミスタ'93』(1992年)で吉田剛が打席に入った際にこの曲が流れる仕様が入っていた。また『ファミスタ'94』(1993年)ではオリックス・ブルーウェーブの勝呂壽統の打席で使われた。『スーパーファミスタ2』(1993年)とゲームボーイ版『ファミスタ3』(1993年)から『ファミスタ4』(1996年)、『ワンダースタジアム』(1999年)では、架空チームナムコスターズのテーマ曲として使われていたこともあった。
スタッフ
- アーケード版
- キャプテン:HIRO COMPILER(永島洋武)
- プログラマー:MIO.Y.MOONY
- アーキテクチャ:IKKYU ARAKAN
- サウンド・エフェクト:BEBE OZASHIKI(小沢純子)
- ハードウェア:TOHRYANSE DOUZO
- ハード・スケジュール:UNCLE ASHINAGA
- ファミリーコンピュータ版
- スタッフ:青柳博樹
- 音楽:小沢純子
- サウンド・ドライバー:大森田不可止
評価
評価 | ||||||||||||||
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|
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.84点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.10 | 3.58 | 3.25 | 3.38 | 3.16 | 3.37 | 19.84 |
- ゲーム誌『ユーゲー』では、「スクロール方向が通常とは逆、宙返り機能搭載、撃墜されてもボタン連打で復帰可能といったシステム面も独特だったが、それよりも独特なのが敵の攻撃パターンだ。本作では多くの敵機が自機後方からやってくる」、「ポップな見た目とは異なり、かなりシビアなゲームである」、「息の合った二人でプレイすると、どんな難所も軽々と乗り越えられて気分爽快だった」と評している[15]。
関連作品
エースコンバット
エースコンバットシリーズとのコラボレーションが何度か行われている。
『エースコンバット04 シャッタードスカイ』(2001年)ではサイドストーリー中の酒場の名前に「CAFE PUB&RESTAURANT SKY KID」とある。『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』(2004年)では登場人物の部屋に貼られていたポスターに「SKI KID」の文字がある。『エースコンバット6 解放への戦火』(2007年)では味方として「スカイキッド」「レッドバロン」「ブルーマックス」というTACネームのパイロットが登場している。『エースコンバット インフィニティ』(2014年)では登場人物の一人がゲームのBGMを口ずさむほか、スカイキッドにちなんだエンブレムも配布されている。2016年2月に開催予定のイベントで、スカイキッドの自機を模した特別機体が追加された[16]。
スカイガンナー
ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売された『スカイガンナー』(2001年)にはレバーとボタン連打による復活システムが本作へのオマージュとして盛り込まれている。また開発初期では登場キャラクターが全員鳥を擬人化したデザインで、これも本作の影響を受けていると開発者が語っている。
脚注
- ^ マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』(ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、20ページ
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、225頁。
- ^ 滝沢修 (2005年5月30日). “ナムコ、iモード「スカイキッドDX」とVフォン「ことばのパズル もじぴったん」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “バンダイナムコゲームス、「スカイキッドDX」「マッピーDEパズル」を配信” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2006年11月28日). 2019年1月3日閲覧。
- ^ “VC スカイキッド” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “Sky Kid (2008) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月12日閲覧。
- ^ 佐伯憲司 (2009年7月3日). “バンダイナムコ、「スカイキッド」をバーチャルコンソール アーケードで7月7日に配信開始” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “スカイキッド|ニンテンドー3DS” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “Sky Kid (2013) Nintendo 3DS release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “スカイキッド|Wii U” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月12日閲覧。
- ^ “Sky Kid (2015) Wii U release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月12日閲覧。
- ^ 次作の「スーパーゼビウス ガンプの謎」以降からは、ナンバリング表記はなし。
- ^ “Sky Kid for Arcade (1985)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年4月1日閲覧。
- ^ a b “Sky Kid for Wii (2008)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年4月1日閲覧。
- ^ a b 「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト 100選」『ユーゲー 2003 Vol.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、18頁、雑誌17630-2。
- ^ バンダイナムコエンターテインメント (2016年1月21日). “「ACE COMBAT INFINITY」第13弾アップデート実施。オンライン協同戦役に新ミッション追加など”. 4Gamer.net. Aetas. 2019年3月17日閲覧。