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「電鉄魚津駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 06:49時点における版

電鉄魚津駅
2013年6月4日に供用を開始した現駅舎
でんてつうおづ
Dentetsu-Uozu
T22 西魚津 (1.3 km)
(1.3 km) 新魚津 T24
地図
所在地 富山県魚津市文化町10番3号
北緯36度48分54.37秒 東経137度24分1.1秒 / 北緯36.8151028度 東経137.400306度 / 36.8151028; 137.400306 (電鉄魚津駅)座標: 北緯36度48分54.37秒 東経137度24分1.1秒 / 北緯36.8151028度 東経137.400306度 / 36.8151028; 137.400306 (電鉄魚津駅)
駅番号 T23
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 本線
キロ程 28.9 km(電鉄富山起点)
駅構造 高架駅
ホーム 単式1面1線
乗車人員
-統計年度-
367人/日(降車客含まず)
-2016年-
乗降人員
-統計年度-
819人/日
-2016年-
開業年月日 1936年(昭和11年)6月5日
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電鉄魚津駅の位置(富山県内)
電鉄魚津駅
電鉄魚津駅
電鉄魚津駅(富山地方鉄道)位置図(富山県)

電鉄魚津駅(でんてつうおづえき)は、富山県魚津市文化町にある富山地方鉄道本線の駅である。駅番号はT23

歴史

1967年9月1日に供用を開始した旧駅舎「電鉄魚津ステーションビル」[1]は、富山地鉄本線と北陸本線の連続立体交差化事業に伴って整備されたもので富山県内をはじめ日本海側では初の高架駅として竣工し、4階建ての「電鉄魚津駅ビル」の3階部分に改札口・ホームなどの駅機能が設けられた。竣工当時は高さ22.44mを有し、魚津市内で最も高い建物であった。ただしバリアフリーが叫ばれる以前の建築であるため、エレベーターやエスカレータは設置されなかった。延面積は2,341㎡[2]、うち店舗面積は1,103㎡[3]。総工費は約8,200万円であった[2]。 電鉄魚津駅ビルは下から順に、1・2階と3階の一部には電鉄魚津ステーションデパート「たびじ」、3階にはホームをはじめ駅事務所および待合室、改札口、売店があり、4階にはバス乗務員の仮泊所が設けられていた[4]。最盛期はテナントが24店舗入居するなど繫栄していたが、後年は中心市街地の衰退などでテナントも10店舗にまで減少した上駅舎自体の老朽化が著しかった[3]ため、ステーションデパートは1999年3月までに閉店[5]、その後のメンテナンスも行き届いておらず廃墟のような様相を呈していた。最後は富山地方鉄道関連会社の事務所が1階に入居するのみであったが、移転直前はタクシーの待合所しかなかった。

老朽化が進んでいた旧駅舎において特に問題視されていたのがバリアフリーへの未対応で、地平部から改札口・ホームがある3階へは階段を上り下りするしか無かったため、特に日中利用者の多数を占める高齢者にとっては負担が大きく、地鉄と魚津市には市民などから駅施設や駅周辺の環境改善を求める意見が寄せられていた。

これらを受けて地鉄と魚津市では、2009年度から電鉄魚津駅の全面改築と駅前広場の整備に着手し[6]、現駅舎は旧駅舎北側にて2013年1月28日に着工、同年 6月3日に竣工し、翌6月4日の始発列車から供用を開始した。駅舎内の照明には節電効果の高い発光ダイオード(LED)が主に使用されている。

そして旧駅舎を解体撤去した後、跡地を含む駅舎周辺は魚津市によって駅前広場として整備が進められ、同年12月20日に竣工。バス停留場とタクシー乗り場、8台分の短時間駐車場、3台分の送迎車乗降場のスペースが新設され、バス停には市民バス5路線、地鉄バス2路線の乗り入れが開始された。

魚津市では2015年3月14日北陸新幹線開通に伴い、そのアクセス路線となる地鉄本線と、新幹線開通後に西日本旅客鉄道(JR西日本)から移管された第三セクター「あいの風とやま鉄道」の利便性向上を図るため施策を進めているが、一部市民の間では、現在地鉄本線東側に並行しつつも駅が設けられていない当駅付近の、あいの風とやま鉄道側への新駅設置を求める動きがある[7]

年表

  • 1936年(昭和11年)
  • 1943年(昭和18年)1月1日 - 会社統合により、富山地方鉄道の駅となる[9]
  • 1966年(昭和41年)
    • 1月 - 駅改築協議会を設立[10]
    • 7月 - 駅舎の改築に着手[11]
  • 1967年(昭和42年)
    • 4月1日 - 電鉄魚津ステーションビル着工[2]
    • 9月1日 - 地鉄高架化工事完了[12]
    • 9月15日 - 電鉄魚津ステーションビル竣工・電鉄魚津ステーションデパート開店[2]
  • 1969年(昭和44年)12月 - 高架下に建物を増築し、ステーションデパートの売り場面積を257㎡分拡大させる(中部高架株式会社からの借受け)[13][14]
  • 1979年(昭和54年)12月 - 電鉄魚津ステーションデパートが『協同組合電鉄魚津ステーションデパート』との一括契約による経営に移行[13]
  • 1998年(平成10年)12月17日 - 電鉄魚津ステーションデパートの閉店が決まったことが北日本新聞により報道される[3]
  • 1999年(平成11年)3月 - 電鉄魚津ステーションデパート閉店。これ以降3階の駅舎部分などを除き閉鎖され、約14年間放置される。
  • 2013年(平成25年)6月4日 - 駅舎改築[15]。後に旧駅舎を解体。

駅構造

高架線西側に単式ホーム1面1線を有する高架駅である。平日の7時から20時まで駅員が配置されているが、それ以外は無人となる。ICカード専用改札機が設置されている。

駅舎1階には駅事務所と改札口、待合室、トイレなどが設けられている。2階に設置されているホームへは階段とエレベーターで連絡している。

高架駅としては新幹線開通時に黒部宇奈月温泉駅新高岡駅の2駅が高架ホームを有する駅として開業し、富山駅に新設される新幹線ホームが高架ホームとして供用を開始するまでは富山県内唯一となっていた。新幹線開業後も富山駅があいの風とやま鉄道上り線およびJR高山本線ホームを高架化するまで、JR・第三セクター・私鉄を含む在来線で唯一の高架駅であった。

駅周辺

当駅は魚津市の旧市街地に所在する。周辺には新宿商店街など古くからの商店街があり、多数の商店が軒先を連ね映画館「魚津劇場」なども所在したが、近年は閉店する店舗が相次ぎ(魚津劇場は1989年1月閉館[16])「シャッター通り」の様相を呈している。市街地東側では近年、国道8号魚津バイパスや旧8号の富山県道135号富山滑川魚津線沿線を中心に郊外型大型店舗の進出が相次ぎ、これら沿線にはアップルヒルやアピタ魚津店などが出店している一方で、中心市街地の空洞化が著しくなりつつある。

利用状況

「魚津市統計書」によると、2016年度の一日平均乗車人員は367人であった。隣の新魚津駅の約半数である。なお、2010~2016年度の乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
2010年 364
2011年 369
2012年 370
2013年 342
2014年 356
2015年 363
2016年 367

隣の駅

富山地方鉄道
本線
特急
中滑川駅 (T17) - 電鉄魚津駅 (T23) - 新魚津駅 (T24)
快速急行(上りのみ)・急行・普通
西魚津駅 (T22) - 電鉄魚津駅 (T23) - 新魚津駅 (T24)

脚注

注釈

出典

  1. ^ 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、177頁。 
  2. ^ a b c d 『富山地方鉄道50年史』(昭和58年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)536ページ
  3. ^ a b c 北日本新聞 1998年12月17日付朝刊20面『電鉄魚津ステーションデパート 集客弱く3月で閉店』より。
  4. ^ 北日本新聞 2013年6月3日 12面
  5. ^ 北日本新聞 1999年9月30日付1面
  6. ^ 電鉄魚津駅及び駅前広場整備事業 - 魚津市(平成25年度事務事業評価表)2014年4月16日閲覧
  7. ^ 並行在来線新駅協議会が署名提出 - チューリップテレビ(2012年5月30日付)2014年4月16日閲覧
  8. ^ a b 富山地方鉄道五十年史(昭和58年3月28日発行)876ページ
  9. ^ 富山地方鉄道五十年史(昭和58年3月28日発行)880ページ
  10. ^ 『魚津市史 下巻 現代のあゆみ』(1972年3月25日、魚津市役所発行)384ページ
  11. ^ 『写真アルバム 新川の昭和』(2012年9月9日、いき出版発行)174ページ
  12. ^ 『富山地方鉄道50年史』(昭和58年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)902ページ
  13. ^ a b 『富山地方鉄道50年史』(昭和58年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)537ページ
  14. ^ 『富山地方鉄道50年史』(昭和58年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)586ページ
  15. ^ 富山地鉄、電鉄魚津駅の新駅舎が完成…6月4日から使用開始
  16. ^ 魚津市史 続巻 現代編(魚津市教育委員会 2012年(平成24年)3月31日発行)565ページ

参考文献

関連項目

外部リンク