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「高山駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 07:17時点における版

高山駅
東口(乗鞍口)新駅舎(2018年8月)
たかやま
Takayama
飛騨一ノ宮 (6.9 km)
(4.6 km) 上枝
地図
所在地 岐阜県高山市昭和町一丁目22-2
北緯36度8分28.27秒 東経137度15分4.96秒 / 北緯36.1411861度 東経137.2513778度 / 36.1411861; 137.2513778
駅番号 CG  25 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CG 高山本線
キロ程 136.4 km(岐阜起点)
電報略号 タヤ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,507人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1934年昭和9年)10月25日
備考 駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば
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改札口(2017年6月)
自由通路(2017年6月)
西口(2018年9月)

高山駅(たかやまえき)は、岐阜県高山市昭和町一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線である。駅番号CG25

概要

日本有数の観光地で「小京都」とも称される旧・高山市地域の代表駅として、年間を通して賑わいを見せる。

現在はすべての特急(ワイドビュー)ひだ」が停車し、特急の約半数が当駅を始終着としている。また一部列車は当駅で車両の増解結を行う。

2001年(平成13年)9月30日までは名古屋鉄道(名鉄)から特急「北アルプス」がワイドビューひだに併結されて当駅まで1日1往復乗り入れていた。

歴史

1934年(昭和9年)10月25日に高山本線開通に合わせて高山駅として設置された。開業時に建設された駅舎は木造大壁造の2階建ての駅舎で、2014年(平成26年)まで約80年に渡りそのまま使用されてきた[1][2][3]

地元の高山市では、高山駅周辺の交通結節点としての機能強化や中心市街地の活性化を目指して、駅東西の一体的な整備を図る「高山駅周辺土地区画整理事業」を1998年(平成10年)度から開始した[4][広報 1]。2000年(平成12年)にJR東海と高山市の間で新駅舎の建設が合意され、2016年(平成28年)秋までに東西をつなぐ自由通路を備えた駅舎を完成させることになった[3]。新しい駅舎は橋上駅舎で約1200平方メートルあり、エレベーターとエスカレーターを各ホームに備える。また東西自由通路にもエレベーターとエスカレーターを備える[広報 1]。デザイン監修を建築家内藤廣が、設計を東海旅客鉄道およびジェイアール東海コンサルタンツが行い[5]、総工費は約43.1億円である[6]

2014年(平成26年)11月30日に建て替え前の駅舎の市民への一般公開が行われ、昭和天皇が使った貴賓室などが公開された[3]。翌12月1日から仮駅舎での営業に移行し、旧駅舎は取り壊されることになった[3]。これに対して駅舎の取り壊し・建て替えの必要性に疑問を呈して意見を述べる動きもあった[7]。2016年、新駅舎と東西自由通路が完成し、10月2日に供用が開始されている[6][8][9]

年表

  • 1934年昭和9年)10月25日 - 高山本線の飛騨小坂 - 坂上間開通にあわせて開業。旅客・貨物営業を開始。
  • 1968年(昭和43年)9月 - ホームを延長(上りホームを南へ60メートル延長し、260メートルとした。上、下300メートルとなり12両入る)。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 - みどりの窓口を開設。
  • 1969年(昭和44年)10月 - 無煙化に伴い、構内の給炭設備を解体。
  • 1980年(昭和55年)5月27日 - 駅構内にて高山本線電化の起工式を開催。ただし電化工事はその後中止されている。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取扱を再開。ただし実際の取扱いは上枝で行い、高山駅構内では貨物取扱実績は無い。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海および日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
  • 1993年平成5年)
  • 2000年(平成12年)12月 - 電子連動装置使用開始[広報 2]
  • 2007年(平成19年)4月1日 - JR貨物の駅が廃止され、貨物営業を終了。
  • 2014年(平成26年)12月1日 - 駅舎建て替え工事のために従来の駅舎の使用を終了し、仮駅舎の使用を開始[3]
  • 2016年(平成28年)

駅構造

1番線の単式ホーム(左)と、2番線3番線の島式ホーム(右)

島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線を持ち、列車交換が可能な地上駅。ホームは東側から1番線、隣のホームが2・3番線となっている。1番線が上り本線、2番線が下り本線、3番線が副本線という扱いであるが、どのホームも下り・上り方面ともに出発到着が可能である。下りの特急からも段差無しで改札口(旧駅舎)を抜けられるように、2010年3月改正ダイヤから2016年10月1日までは、原則としてすべての特急が1番線に停車していた。 2016年(平成28年)10月2日からは当駅の駅舎が橋上駅となったため[6]、ホーム間をつなぐ駅内の地下道も廃止されて埋め立てる計画となった[1]。 特急列車、普通列車ともに3線とも上下線の区別なく使用している。

旧駅舎は木造大壁造で、1934年(昭和9年)の開業時に建設されたものである。改札口は駅舎中央にあり、駅舎北側に団体専用の改札口があった。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、飛騨小坂駅 - 杉原駅間の各駅を管理している。JR全線きっぷうりば(営業時間6:00 - 21:30)が設置されている。売店(キヨスク)があり、駅弁も販売されている。

駅舎は、外壁に黒い格子が設置されており、東西自由通路「匠通り」で東口(乗鞍口)と西口(白山口)を結んでいる[6]。駅舎の天井や壁は飛騨産のヒノキ製で、1階にはコインロッカーを200個やカフェがあり、2階の待合室には東海キヨスクが運営する店舗「ベルマート」がある[11]。 駅玄関には、音声案内の駅案内板が設置してある。自動券売機はあるが、自動改札機はない。駅舎橋上化によりエレベーターエスカレーターが各ホームと各出口に設置されている。

かつては扇形車庫[4]転車台[4]高架水槽といった蒸気機関車時代の機関区の設備や建物も残されていたが、1993年(平成5年)に解体された。跡地は2016年現在、駐車場になっている[4]。2016年(平成28年)10月2日に駅周辺の整備事業の一環として、東口(乗鞍口)や東西自由通路「匠通り」とともに西口(白山口)が開設された[4][広報 3]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 - 3 CG 高山本線 上り 下呂岐阜方面[注釈 1]
下り 富山方面[注釈 1]

駅弁

主な駅弁は下記の通り[12]

  • 飛騨路わっぱ
  • 世界遺産白川郷 味の合掌づくり
  • 開運さるぽぽ弁当
  • 牛すき焼き姫重
  • 冬いろの町
  • 味ごのみ
  • 対決駅弁 飛騨牛VS味噌焼ポーク
  • 飛騨牛入ほう葉みそ弁当
  • 三色ほうば寿司
  • 飛騨牛しぐれ弁当
  • 飛騨牛しぐれ寿司
  • ほう葉巻鯖寿司
  • 飛騨牛入りひつまぶし

利用状況

「岐阜県統計書」と「高山市のあらまし」によると、2017年度の1日平均乗車人員1,507人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2000年 2,436
2001年 2,330
2002年 2,331
2003年 2,205
2004年 1,959
2005年 1,868
2006年 1,793
2007年 1,849
2008年 1,762
2009年 1,567
2010年 1,515
2011年 1,543
2012年 1,568
2013年 1,625
2014年 1,564
2015年 1,539
2016年 1,550
2017年 1,507

駅周辺

当駅は高山市街地の西端に位置する。市街地中心は東方向であり、高山の象徴である上三之町の古い町並みへは徒歩で約10分程度かかる。

東口(乗鞍口)

バスセンター・古い町並み方面

西口(白山口)

バイパス方面

バス路線

奥飛騨温泉郷乗鞍岳白川郷郡上八幡下呂温泉上高地金沢富士山立山黒部アルペンルートなどの観光地各地へ路線バスが通っており、中部地方観光ルート(昇龍道)の一大拠点となっている。

  • 高山濃飛バスセンター(東口前) - 濃飛乗合自動車
    富山・金沢・富士山・大阪・岐阜・名古屋(名鉄バスセンター)・東京・扇沢・松本・白川郷・上高地・乗鞍・平湯温泉・新穂高温泉・秋神温泉・下呂・古川・神岡・清見・荘川・飛騨の里・まつりの森・市街地方面
  • 高山バス停(東口の北方にあるひだホテルプラザ前) - 平成エンタープライズ(VIPライナー)
    名古屋(金山駅北口)行き
  • 高山駅白山口バス停(西口前)
    まちなみバス(市街地循環)

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CG 高山本線
  • 特急「ひだ」停車駅(一部当駅始発・終着)
普通(速達列車、早朝上りと深夜下りのみ運転)
久々野駅 - 高山駅 (CG25)
普通(各駅停車)
飛騨一ノ宮駅 - 高山駅 (CG25) - 上枝駅

脚注

注釈

  1. ^ a b 駅構内の案内表記で、駅掲示用時刻表のPDFが使われているJR東海公式サイトで参照可能(2015年1月現在)[広報 5]

出典

  1. ^ a b 坂本圭佑 (2016年9月30日). “New高山駅 消えゆく昭和のなごり 市 歴史継承し再活用も”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 飛騨版 22 
  2. ^ 高山で新駅舎の意見交換会”. 飛騨経済新聞 (2014年11月26日). 2014年12月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e 築80年、高山駅舎に別れ 取り壊し前、住民招き内覧会”. 岐阜新聞 (2014年12月1日). 2017年11月20日閲覧。 “Internet Archiveによる2014年12月1日時点のアーカイブページ。”
  4. ^ a b c d e 片山さゆみ、坂本圭佑 (2016年10月1日). “New高山駅 飛騨の玄関口 新しい風 あす利用開始 駅西発展期待の声 暮らしやすい場所へ”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 飛騨版 22 
  5. ^ 鉄道建築協会賞(作品部門)2017年度作品”. 一般社団法人鉄道建築協会 (2018年12月8日). 2018年12月8日閲覧。
  6. ^ a b c d e “東西連結たくみに 高山・新駅舎完成”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 夕刊 1. (2016年10月1日) 
  7. ^ 高山で新駅舎建て替え計画についての意見交換会-市民有志が企画、市の担当者招く”. 飛騨経済新聞 (2014年11月26日). 2014年12月6日閲覧。
  8. ^ 一面ヒノキの「玄関口」 JR高山駅新駅舎を公開”. 岐阜新聞 (2016年9月22日). 2016年9月25日閲覧。
  9. ^ a b “橋上駅舎など使用開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2016年10月4日) 
  10. ^ 片山さゆみ (2016年3月11日). “JR高山駅 愛称決定 東口 「乗鞍口」 西口 「白山口」 自由通路は「匠通り」に”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 飛騨総合版 23 
  11. ^ 片山さゆみ (2016年9月22日). “JR新駅舎公開 ヒノキ使い高山らしく”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 岐阜総合版 19 
  12. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、224頁。 

広報資料・プレスリリースなど一次資料

  1. ^ a b 自由通路整備について”. 高山市. 2017年11月20日閲覧。 “Internet Archiveによる2014年12月23日時点のアーカイブページ。”
  2. ^ 「高山線高山駅・美濃太田運輸区に導入した 新形電子連動装置LD-1」『京三サーキュラー』第52巻第3号、京三製作所、2001年5月、20 - 21頁。 
  3. ^ a b JR高山駅の東西出入口・自由通路の愛称が決定しました - 高山市
  4. ^ 高山本線 高山駅 橋上駅舎及び自由通路の供用開始について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2016年8月25日). 2017年3月22日閲覧。
  5. ^ JR東海公式サイトの各駅の時刻表

統計資料

関連項目

外部リンク