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美濃太田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美濃太田駅
南口(2019年2月)
みのおおた
Mino-Ōta
地図
所在地 岐阜県美濃加茂市太田町
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細
長良川鉄道駅詳細
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北口(2019年2月)

美濃太田駅(みのおおたえき)は、岐阜県美濃加茂市太田町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・長良川鉄道である[1][2]

概要

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美濃加茂市の代表駅である。駅名の由来は、開業当時の町名である加茂郡太田町による[3]。太田町は1954年昭和29年)に当時の周辺町村と合併して「美濃加茂市」となった。そのため、現在は市名と代表駅の名とが異なっている。

JR東海の高山本線太多線、長良川鉄道の越美南線の3路線が乗り入れ[2]、接続駅となっている[4]。JRの路線としては高山本線を当駅の所属線[5]としている。太多線は当駅が終点[4]、越美南線は当駅が起点である[4]。なお、越美南線は1986年までは高山本線・太多線同様に日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、長良川鉄道への転換以前は国鉄単独駅であった。

高山本線にはCG07、太多線にはCI00、長良川鉄道越美南線には0駅番号がそれぞれ設定されている。

JR線はすべての特急ひだ」が停車する[3]2001年平成13年)9月30日までは、特急「ひだ」と名古屋鉄道新名古屋駅から乗り入れていたディーゼル特急「北アルプス」が当駅で増解結と乗務員交代[注釈 1]を行っていた。また当駅から岐阜方面は太多線の列車が乗り入れるため本数が増える。

歴史

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駅構造

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鉄骨造2階(一部3階)建ての「美濃太田駅自由通路」に接して南側にJR線乗り場の改札口が1か所、北側に長良川鉄道線乗り場の出入り口が1か所設けられている。JR線と長良川鉄道線は改札内ではつながっていない。自由通路への南口と北口にはそれぞれエレベーターが設置されているほか、トイレと売店が設けられている。売店はJR改札口脇にあり[20]、トイレは南口、北口1階に設けられている。南口、北口ともに公設の屋内駐輪場がある。南口にある、観光案内所にはFMらら美濃加茂加茂郡エリアの番組を収録・生放送している「みのかもHOTスタジオ[21]」がある。

JR東海

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JR 美濃太田駅
みのおおた
Mino-Ōta
所在地 岐阜県美濃加茂市太田町2484
北緯35度26分44.372秒 東経137度1分9.861秒 / 北緯35.44565889度 東経137.01940583度 / 35.44565889; 137.01940583 (JR 美濃太田駅)座標: 北緯35度26分44.372秒 東経137度1分9.861秒 / 北緯35.44565889度 東経137.01940583度 / 35.44565889; 137.01940583 (JR 美濃太田駅)
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 ミオ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
2,865人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1921年大正10年)11月12日[2][4]
乗入路線 2 路線
所属路線 高山本線
駅番号 CG  07 
キロ程 27.3 km(岐阜起点)
CG06 坂祝 (4.8 km)
(3.0 km) 古井
所属路線 太多線
駅番号 CI  00 
キロ程 17.8 km(多治見起点)
CI01 美濃川合 (2.2 km)
備考 駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば
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島式ホーム2面4線を持つ地上駅[4][1]橋上駅舎を備える。改札口は1か所のみで、自由通路に面する。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、高山本線の坂祝駅 - 下油井駅間の各駅および太多線の下切駅可児駅美濃川合駅の3駅を管理している。自動券売機JR全線きっぷうりば自動改札機(TOICAは2010年より利用可能)があり、トイレは2階改札内にある。自由通路北口エレベータ前、自由通路南口階段付近にもそれぞれトイレがある。1階部分の1番線・2番線のホーム上には売店が設けられていたが、現在は閉店し自販機コーナーのみになっている。同ホームの坂祝駅寄りには冷暖房装置のある待合室も設置されている。なお2階改札と1階とを結ぶエレベーターも設けられている。

越美南線の線路を越えた西側に、転車台がある[2][4]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1・2 CG 高山本線 上り 岐阜方面 一部は4番線から発車
CI 太多線 - 多治見方面 2番線は一部列車のみ
3・4  
CG 高山本線 下り 高山方面 一部は1番線から発車

(出典:JR東海:駅構内図

  • 特急「ひだ」は、下り(高山方面)は3番線、上り(名古屋方面)は2番線に入線する。
  • 太多線列車の発着ホームは列車によって変動する。2006年(平成18年)6月に美濃太田駅構内改良工事が行われ、岐阜方面からの下り列車についても4番線への入線ができるようになった(代わりに長良川鉄道越美南線との連絡ポイントが切られた)。多治見方面からの列車は、1 - 4番線のいずれのホームにも入線できる。また、2番線と3番線との間には、ホームに面さない線路がある。
  • 改良工事以前は、4番線の岐阜方は、長良川鉄道線の関方面のみへつながっていた。1 - 3番線は岐阜駅方面と関駅方面につながっていて、国鉄時代には「中川辺発北濃行き」の普通列車や、長良川鉄道になってからも1 - 3番線から発車する北濃方面の列車が設定されていた。
  • 2001年(平成13年)9月30日までは特急「ひだ」(当初は大阪および名古屋発の臨時列車、のちに名古屋発の「ひだ7号」として定期化)が3番線に先着後、一旦長良川鉄道線に引き上げ、特急「北アルプス」が3番線に到着後、その後ろに連結された。

長良川鉄道

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長良川鉄道 美濃太田駅
みのおおた
MINOŌTA
(1.7km) 前平公園 1►
所在地 岐阜県美濃加茂市太田町2488-1
駅番号 0
所属事業者 長良川鉄道
所属路線 越美南線
キロ程 0.0 km(美濃太田起点)
電報略号 ミオ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年次-
359人/日(降車客含まず)
-2020年-
乗降人員
-統計年次-
802人/日
-2020年-
開業年月日 1986年昭和61年)12月11日[7][12]
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当線の列車の始発・終着となる駅であるが、JRの駅の北側に1面1線の単式ホームがある[4]。ホームは北濃方面を向いて右側に設置されている。また2006年以降、JRと線路はつながっていない。

このホームへの出入口は先の「美濃太田駅自由通路」内に1か所あり、階段およびエレベーターによって1階のホームと結ばれている。ホームには出札窓口(駅員配置時間帯のみ営業)、自動券売機設置。日中のみ駅員が配置されるほか、2014年から「ときどき駅長」としてゴールデンレトリバー)の駅長が乗客を見送っている(週1回)[22][23]

駅弁

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株式会社向龍館[24]が下記の駅弁を調製・販売していたが[18][19][25]、向龍館の業務縮小に伴い2019年5月31日限りで販売終了となった[17][18][19][26]

  • 松茸の釜飯[18][19]
  • ちらし寿司ておけ

利用状況

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「岐阜県統計書」「美濃加茂市統計書」によると1日平均乗車人員は以下のとおりとなっている[27][28]

年度(JR東海)
年次(長良川鉄道)
JR東海 長良川鉄道
1日平均
乗車人員
1日平均
乗車人員
2000年 2,823
2001年 2,757
2002年 2,739
2003年 2,773
2004年 2,743
2005年 2,823
2006年 2,814
2007年 2,882
2008年 2,940
2009年 2,821 409
2010年 2,820 394
2011年 2,784 345
2012年 2,752 378
2013年 2,717 281
2014年 2,699 374
2015年 2,776 432
2016年 2,815 416
2017年 2,849 360
2018年 2,834 430
2019年 2,865 420
2020年 359

駅周辺

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市街地は当駅南側に広がっている。

バス路線

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その他

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隣の駅

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※特急「ひだ」、観光列車「ながら」の隣の停車駅は列車記事を参照。

東海旅客鉄道(JR東海)
CG 高山本線
坂祝駅 (CG06) - 美濃太田駅 (CG07) - 古井駅
CI 太多線
美濃川合駅 (CI01) - 美濃太田駅 (CI00) (- 高山本線 坂祝駅)
長良川鉄道
越美南線
美濃太田駅(0) - 前平公園駅(1)

脚注

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注釈

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  1. ^ 名鉄の乗務員が鵜沼駅構内の連絡線から当駅まで乗務していた。

出典

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  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 48号 岐阜駅・高山駅・奈良井駅 ほか68駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月21日、24頁。 
  2. ^ a b c d e “美濃太田駅100年の軌跡 行先表示板や名物の駅弁を展示”. 岐阜新聞Web. (2022年2月10日). オリジナルの2022年2月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220210124927/https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/41920 2022年8月14日閲覧。 
  3. ^ a b c 澤井 2016, p. 102.
  4. ^ a b c d e f g h 澤井 2016, p. 100.
  5. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  6. ^ a b c d e 停車場変遷大事典、164頁
  7. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、10-11頁。 
  8. ^ a b 停車場変遷大事典、169頁
  9. ^ 停車場変遷大事典、214頁
  10. ^ 「大府駅他二駅に自動券売機」『交通新聞』交通協力会、1957年3月2日、2面。
  11. ^ 「12駅の貨物取扱廃止 名鉄」『交通新聞』交通協力会、1972年9月17日、1面。
  12. ^ a b 澤井 2016, p. 127-128.
  13. ^ 「七駅の案内放送を自動化 名鉄局」『交通新聞』交通協力会、1983年4月5日、2面。
  14. ^ 鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社、1998年7月、98頁。 
  15. ^ 「鉄道記録帳2003年10月」『RAIL FAN』第51巻第1号、鉄道友の会、2004年1月1日、19頁。 
  16. ^ 平成22年3月 TOICAがますます便利になります!!』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2009年12月21日。オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201219161536/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000006922.pdf2020年12月19日閲覧 
  17. ^ a b 「駅弁販売に幕」『交通新聞』交通新聞社、2019年6月12日、3面。
  18. ^ a b c d “駅弁立ち売り60年、5月で幕 美濃太田 夫婦の松茸飯”. 朝日新聞デジタル. (2019年5月23日). オリジナルの2019年5月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190523120919/https://www.asahi.com/articles/ASM5N1R16M5NOIPE001.html 2022年8月14日閲覧。 
  19. ^ a b c d 美濃太田駅「松茸の釜飯(陶器釜バージョン)」(1000円)~本当に残念! でも、ありがとう! 本州最後の“立ち売り”駅弁”. ニッポン放送 NEWS ONLINE (2019年6月3日). 2022年8月14日閲覧。
  20. ^ 澤井 2016, p. 101.
  21. ^ みのかもとりっぷ:美濃加茂市観光情報サイト
  22. ^ ゆうがたサテライト 長良川鉄道の"犬駅長"”. テレビ愛知 (2018年9月14日). 2022年8月14日閲覧。
  23. ^ “2代目ときどき駅長に3頭のゴールデンレトリバー 長良川鉄道”. 中日新聞Web. (2022年4月5日). オリジナルの2022年4月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220405093416/https://www.chunichi.co.jp/article/447377 2022年8月14日閲覧。 
  24. ^ 株式会社向龍館(日本鉄道構内営業中央会)
  25. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、222頁。 
  26. ^ JR美濃太田駅の駅弁立ち売りに幕「幸せやわ」”. 岐阜新聞 (2019年6月2日). 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  27. ^ 岐阜県統計書 - 岐阜県統計課
  28. ^ 美濃加茂市統計書(令和3年度版) 10. 運輸・通信” (PDF). 美濃加茂市企画課 (2022年7月12日). 2022年8月14日閲覧。
  29. ^ 自動精算方式・TOICA”. 東海旅客鉄道. 2021年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社、2016年10月15日。ISBN 978-4-286-16551-6 

関連項目

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外部リンク

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