若狭本郷駅
若狭本郷駅 | |
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駅舎(2015年7月) | |
わかさほんごう Wakasa-Hongō | |
◄加斗 (4.6 km) (3.9 km) 若狭和田► | |
所在地 | 福井県大飯郡おおい町本郷153-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■小浜線 |
キロ程 | 61.8 km(敦賀起点) |
電報略号 | ホコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
281人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)4月3日[1][2][3][4] |
備考 |
簡易委託駅 みどりの窓口有 (e5489サービス対象外・カード支払不可) |
若狭本郷駅(わかさほんごうえき)は、福井県大飯郡おおい町本郷にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)小浜線の駅である。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)4月3日:官設鉄道(後に日本国有鉄道)小浜線の小浜駅 - 若狭高浜駅間延伸に伴い開業[1][2][3][4]。旅客および貨物の取扱を開始[5]。
- 1973年(昭和48年)3月15日:貨物の取扱を廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる[3][5]。
- 1991年(平成3年)7月17日:駅舎移築[3][6]。
- 1999年(平成11年)10月14日:中部の駅百選に選定される[3]。
- 時期未定:みどりの窓口が営業終了〈予定〉。簡易委託を解除し、無人化〈予定〉[7]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線で列車交換設備を有する地上駅。駅舎側のホームの方が2番のりば(上りホーム)で、1番のりば(下りホーム)へは跨線橋で連絡している。線路は両開きになっており、進行方向左側のホームに発着する[8]。
おおい町内にある唯一の駅である。金沢支社が管理し、おおい町観光協会が駅管理および窓口業務を受託する簡易委託駅である[2]。簡易委託駅であるが、改札業務が行われ、みどりの窓口が設置されている[9]。なお、西日本旅客鉄道金沢支社は2030年度までにみどりの窓口ならびに委託業務を廃止し無人化する方針としている(実施時期は未定)[7]。
駅舎は、1990年(平成2年)に開催された国際花と緑の博覧会(花博)で展示されていた「風車の駅」を移築したもので[2][3][10][11]、「風車会館」とも呼ばれている[12]。移築時に木造から骨組みだけ鉄骨造に作り替えたものの、平屋建ての延床面積330 m2である[6]。また、国道27号に面した「情報交差点ぽーたる」には、花博で走行した「ドリーム・エキスプレス義経号」のレプリカが展示されている[3][11][8]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■小浜線 | 下り | 小浜・敦賀方面[8] |
2 | 上り | 東舞鶴方面[8] |
- 付記事項
接近メロディはオリジナル曲である
- 列車に関して
- かつて運行された「わかさ」などの急行列車は当駅に停車していた。なお、急行「わかさ」の廃止後は、小浜まで延長運転を行った特急「まいづる」が停車していた。
- 優等列車の廃止後は臨時快速が日曜・祝日を中心に運行されたことがあり、同列車も当駅に停車した。
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ホーム(2015年7月)
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駅前に設置された義経号レプリカ
利用状況
[編集]「福井県統計年鑑」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は281人である[13]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 定期外 | 定期 | 総数 |
---|---|---|---|
1997年(平成 | 9年)145 | 328 | 473 |
1998年(平成10年) | 144 | 328 | 472 |
1999年(平成11年) | 137 | 317 | 454 |
2000年(平成12年) | 121 | 334 | 455 |
2001年(平成13年) | 117 | 342 | 459 |
2002年(平成14年) | 119 | 353 | 472 |
2003年(平成15年) | 102 | 338 | 440 |
2004年(平成16年) | 90 | 313 | 403 |
2005年(平成17年) | 91 | 282 | 373 |
2006年(平成18年) | 90 | 289 | 379 |
2007年(平成19年) | 88 | 286 | 374 |
2008年(平成20年) | 91 | 256 | 347 |
2009年(平成21年) | 94 | 240 | 333 |
2010年(平成22年) | 88 | 248 | 336 |
2011年(平成23年) | 81 | 259 | 340 |
2012年(平成24年) | 80 | 264 | 344 |
2013年(平成25年) | 87 | 274 | 361 |
2014年(平成26年) | 74 | 259 | 333 |
2015年(平成27年) | 83 | 246 | 329 |
2016年(平成28年) | 74 | 239 | 313 |
2017年(平成29年) | 76 | 223 | 299 |
2018年(平成30年) | 73 | 223 | 297 |
2019年(令和元年) | 72 | 209 | 281 |
駅周辺
[編集]国道27号沿いにあるが、駅舎はその反対側にある。駅舎側(駅南側)には役場・駐在所・消防署分署・金融機関の支店がある。駅付近は民家が密集するが、田畑が残っている所もある。駅から南へ抜けるとあみーシャン大飯を経て、若狭西部広域農道に至る。なお、若州一滴文庫は前述した広域農道から南へ下った所にある。
駅北側には「情報交差点ぽーたる」という情報案内所があり、その案内所の前には義経号(国鉄7100形蒸気機関車)のレプリカがある。国道沿いには商店が所々に点在し、駅の西側には総合運動公園・郷土史料館・図書館がある。
バス路線
[編集]駅前ロータリー内に「本郷駅前」停留所があり、 福鉄バスの本郷線と大島線が発着する。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 朝日 2010, p. 10.
- ^ a b c d 川島 2011, p. 57.
- ^ a b c d e f g 朝日 2012, p. 11.
- ^ a b 「若狭本郷駅、祝「100歳」 福井県おおい町 記念催しにぎわう」『北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ』福井新聞社、2021年4月4日。
- ^ a b c d 石野 1998, p. 147.
- ^ a b 「JR西日本若狭本郷駅 花博「風車の駅」を移築」『交通新聞』交通新聞社、1991年7月19日、4面。
- ^ a b 「福井県内JR駅、新たに16駅無人化 北陸線の5駅はイコカ対応、2030年度までに」『福井新聞ONLINE』福井新聞社、2020年8月26日。オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d 川島 2011, p. 35.
- ^ 朝日 2012, p. 26.
- ^ 「『花博駅舎』が第二の人生」『交通新聞』交通新聞社、1990年10月25日、1面。
- ^ a b 「メルヘンな『風車の駅』 JR小浜線・若狭本郷駅」『北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ』福井新聞社、2016年7月8日。
- ^ “風車会館”. おおい町観光協会. 2023年4月21日閲覧。
- ^ “8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “プレーパーク大飯【スポーツ施設案内】”. おおい. 2022年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線 越美北線』朝日新聞出版、2010年6月27日。
- 川島令三『【図説】日本の鉄道山陽・山陰ライン全線・全駅・全配線 第2巻 北神戸・福知山エリア』講談社、2011年12月15日。ISBN 978-4-06-295152-4。
- 『週刊JR全駅・全車両基地06』朝日新聞出版、2012年9月16日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 若狭本郷駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道