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欅平駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
欅平駅
駅舎
けやきだいら
Keyakidaira
鐘釣** (5.8 km)
所在地 富山県黒部市宇奈月町黒部
北緯36度41分48.1秒 東経137度39分28.6秒 / 北緯36.696694度 東経137.657944度 / 36.696694; 137.657944 (欅平駅)
所属事業者 黒部峡谷鉄道
所属路線 黒部峡谷鉄道本線
キロ程 20.1 km(宇奈月起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1953年昭和28年)11月16日*[1][2]
* 関西電力による地方鉄道法に基づいた旅客営業の開始日
** 鐘釣駅 - 当駅間に小屋平駅(関西電力専用駅)あり
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欅平駅ホームの南側に停車する列車と黒部川第三発電所。黒部川の上流には新黒部川第三発電所も見える。奥鐘橋からの展望。

欅平駅(けやきだいらえき)は、富山県黒部市宇奈月町黒部にある、黒部峡谷鉄道本線で同線の終着駅である[3][4][5]標高599m[5]。普通鉄道としては富山県の最東端に位置する駅である[注釈 1]

歴史

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駅構造

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ホームは非常に長く、2本の列車が同時に停車できる。同時にホームに停車したそれぞれの列車が同時に機関車の付け替えをできる配線となっている。当駅からは黒部川第三発電所へ向かう関西電力の専用線が通っている(一般乗車不可)[1]。駅舎はホームの北端にあり、階段を上がったところに改札がある。駅舎の1階には出札口や売店があり、2階にはレストランがある。屋上は展望台となっている。トイレは駅舎を外に出た所とホームの途中に設置されている。

一般旅客営業は当駅が終点であるが、「関西電力黒部専用鉄道」として軌道は先へ続いている[10]。トンネルを500mほど進んでスイッチバックした所にはこの駅の構内扱いの通称欅平下部駅がある。そこから高低差約200 mの竪坑エレベーター(貨車や客車も1両輸送可能)によって上部軌道の欅平上部駅とを結び、「上部軌道」の小型トロッコを介して黒部川第四発電所に至る[3][4][10]。この関西電力黒部専用鉄道は原則として同社社員など関係者以外は乗車できないが、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し、当選すれば乗車できる[3][4][11][12]。なおこの黒部ルートは、2024年度を目処に一般開放される予定となっていた[4][13][14]が、2024年1月1日に発生した能登半島地震により、本線上の鐘釣橋に被害が出たため、一般開放の時期が未定状態となっている[15]

駅周辺

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隣の駅

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黒部峡谷鉄道
本線
鐘釣駅 - 小屋平駅 - 欅平駅
小屋平駅は関西電力専用駅。
関西電力
黒部専用鉄道
欅平駅 - (欅平下部駅 - (竪坑エレベーター使用) - 欅平上部駅) - 蜆谷駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 最東端の駅については、通年営業の駅としてはあいの風とやま鉄道線越中宮崎駅鉄道事業法および軌道法に基づく路線の駅にまで範囲を広げた場合は、立山黒部貫光黒部ケーブルカー黒部湖駅が該当する。

出典

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  1. ^ a b c 川島 2010, p. 89.
  2. ^ a b 寺田 2013, p. 242.
  3. ^ a b c d e f トロッコで行く黒部峡谷、電源開発の歴史を体感”. NIKKEI STYLE (2015年6月15日). 2021年10月27日閲覧。
  4. ^ a b c d “あすから関電黒部ルート公募見学会 11月まで38回”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年5月22日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000019674 2021年10月27日閲覧。 
  5. ^ a b “終着駅「欅平」 錦秋へ発車 黒部峡谷で見ごろ 散策楽しむ人も”. 北陸中日新聞Web. (2020年10月27日). オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201101072724/https://www.chunichi.co.jp/article/143834 2021年10月27日閲覧。 
  6. ^ a b c 朝日 2011, p. 25.
  7. ^ a b 寺田 2013, p. 241.
  8. ^ 黒部峡谷鉄道、創立50周年 - ヘッドマーク掲出、記念乗車券も発売”. マイナビニュース (2021年4月15日). 2021年10月27日閲覧。
  9. ^ “「同い年」の2人 一日駅長 黒部峡谷鉄道 創立50年記念”. 北陸中日新聞Web. (2021年5月5日). オリジナルの2021年5月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210506230223/https://www.chunichi.co.jp/article/248237 2021年10月27日閲覧。 
  10. ^ a b 朝日 2011, p. 24.
  11. ^ “高熱の難所…先人の偉業体感 「黒部ルート」を行く 見学会は倍率10倍も”. 産経ニュース. (2017年6月20日). https://www.sankei.com/article/20170620-5ZR3QBJ5UNJVNIPHXGMHGD3DKU/ 2021年10月27日閲覧。 
  12. ^ 黒部ルート見学会のご案内 - 関西電力北陸支社
  13. ^ “富山県、関電黒部ルートを旅行商品に 準備会議発足”. 日本経済新聞. (2020年1月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54883230X20C20A1LB0000/ 2021年10月27日閲覧。 
  14. ^ “黒部ルート 名前つけて 2024年に一般開放 富山”. 朝日新聞デジタル. (2021年9月8日). オリジナルの2021年9月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210911121555/https://www.asahi.com/articles/ASP9775D4P92PISC00D.html 2021年10月27日閲覧。 
  15. ^ 一般開放・旅行商品化開始日の令和7年以降への延期について”. 富山県地方創生局 観光振興室 (2024年5月27日). 2024年10月4日閲覧。

参考文献

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  • 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』講談社、2010年10月20日。ISBN 978-4-06-270067-2 
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄19 富山地方鉄道 富山ライトレール・万葉線 黒部峡谷鉄道・北越急行』朝日新聞出版、2011年7月24日。 
  • 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4 

関連項目

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外部リンク

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