三河田原駅
三河田原駅 | |
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駅舎(2013年10月) | |
みかわたはら Mikawatahara | |
◄15 神戸 (0.9 km) | |
所在地 | 愛知県田原市田原町東大浜16[1] |
駅番号 | 16 |
所属事業者 | 豊橋鉄道 |
所属路線 | ■渥美線 |
キロ程 | 18.0 km(新豊橋起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
2,210人/日 -2021年[2]- |
開業年月日 | 1924年(大正13年)6月10日 |
備考 | 駅員配置駅 5:15-24:00 |
三河田原駅(みかわたはらえき)は、愛知県田原市田原町東大浜にある、豊橋鉄道渥美線の駅。駅番号は16。
概要
[編集]渥美線の終点かつ田原市の中心駅で有人駅である。中部地方[注釈 1]および愛知県内の鉄道駅では最南端に位置する。豊鉄バスの伊良湖本線と接続し渥美方面へバス路線が連絡する。
歴史
[編集]かつては当駅から黒川原駅まで路線が延びていたが、1944年(昭和19年)6月に第二次世界大戦による資材転用のため、レールが撤去されたことに伴い渥美線の終着駅となっている。1980年代まで貨物輸送を行っていたため広い構内を持っていた。
年表
[編集]- 1924年(大正13年)6月10日:渥美電鉄の田原駅として開業[3]。
- 1925年(大正14年)6月1日:三河田原駅に改称[4]。
- 1926年(大正15年)4月10日:当駅 - 黒川原間延伸開業により途中駅となる。
- 1940年(昭和15年)9月1日:名古屋鉄道との合併により同社渥美線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月5日:当駅 - 黒川原間が営業休止。
- 1954年(昭和29年)
- 1982年(昭和57年)11月頃:専用線取扱以外の貨物取扱廃止[5]。
- 1994年(平成6年)10月:駅舎改築(3代目)[1]。
- 1999年(平成11年)9月:中部の駅百選(第1回)に選定[1]。
- 2013年(平成25年)10月27日:駅舎改築(4代目)。
- 2014年(平成26年)9月:ホーム増設工事竣工[6]。
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初代駅舎(1930年代撮影)
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渥美電鉄時代の構内(1932年)
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駅に隣接した渥美郡農産物出荷組合(1930年代撮影)
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3代目駅舎(2004年5月)
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2面3線時代の駅構内(2004年5月)
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配線変更されるまで残っていた黒川原方面への車止め(2004年5月)
駅構造
[編集]頭端式ホーム2面4線と留置線1線を有する地上駅。2013年(平成25年)10月27日に現在の4代目駅舎が供用開始した。従前の駅舎は線路の北側に沿って建てられており、旧黒河原方面へ線路が延びていたことが分かるものだったが、田原市が進めた駅周辺整備事業にあわせ、市の玄関口にふさわしくなるよう、ホームの頭端部に取り付く形で扇形2階建ての新駅舎を建てたもの。この新駅舎は安藤忠雄建築研究所が設計した。また、駅舎内には田原市の施設として多目的スペース田原市交流ひろばが併設されている[7]。
2014年(平成26年)までは1面2線であったが、矢作建設工業の施工で同年9月にホームを増設した[6] 。ホーム番号は駅舎側から見て、右側から1・2・3・4番線となっている。通常は直進で入線可能な2番線のみが使用され、他のホームは夜間滞泊と始発とその後の数本の発車に使われている。3・4番線ホームはほとんど使用されない(早朝2本のみ)ため、上屋が設置されていない。
この地方では珍しく、発車メロディが流れる(1・2番線:朧月夜、3・4番線:椰子の実)。2013年(平成25年)の新駅舎使用開始とともに使用を開始した。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 - 4 | ■渥美線 | 新豊橋方面 |
-
改札口(2022年5月)
-
ホーム(2022年5月)
-
駅名標(2022年5月)
配線図
[編集] → 新豊橋方面 |
||
凡例 出典:[8] |
利用状況
[編集]「移動等円滑化取組報告書」によると、当駅の各年度の1日平均乗降人員は以下の通りである[9]。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
---|---|
2019年(令和元年) | 2,951 |
2020年(令和 | 2年)2,330 |
- 主として通学・通勤・行楽用に利用される。
- 当駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値で、単位は人である。調査日の天候・行事等の要因による変動は考慮されていない。
- 表中、赤色は各項目の最高値である。また、最高値を記録した年度を基準に、それ以前の最低値を緑色、以降の最低値を青色で表記している。
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗車人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
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通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1978年(昭和53年) | 198,870 | ←←←← | 153,373 | 352,243 | |||
1979年(昭和54年) | 194,250 | ←←←← | 159,036 | 353,286 | |||
1980年(昭和55年) | 192,560 | ←←←← | 174,967 | 367,527 | |||
1981年(昭和56年) | 205,440 | ←←←← | 177,502 | 382,942 | |||
1982年(昭和57年) | 185,718 | ←←←← | 160,700 | 346,418 | |||
1983年(昭和58年) | 163,886 | ←←←← | 157,786 | 321,672 | |||
1984年(昭和59年) | 146,901 | ←←←← | 145,763 | 292,664 | |||
1985年(昭和60年) | 134,779 | ←←←← | 168,060 | 302,839 | |||
1986年(昭和61年) | 140,175 | ←←←← | 179,789 | 319,964 | |||
1987年(昭和62年) | 144,388 | ←←←← | 175,281 | 319,669 | |||
1988年(昭和63年) | 156,187 | ←←←← | 191,556 | 347,743 | |||
1989年(平成元年) | 177,066 | ←←←← | 215,484 | 392,550 | |||
1990年(平成2年) | 209,214 | ←←←← | 242,687 | 451,901 | |||
1991年(平成3年) | 205,593 | ←←←← | 265,900 | 471,493 | |||
1992年(平成4年) | 209,007 | ←←←← | 273,544 | 482,551 | |||
1993年(平成5年) | 213,812 | ←←←← | 280,034 | 493,846 | |||
1994年(平成6年) | 225,037 | ←←←← | 286,011 | 511,048 | |||
1995年(平成7年) | 227,577 | ←←←← | 289,284 | 516,861 | |||
1996年(平成8年) | 238,603 | ←←←← | 303,354 | 541,957 | |||
1997年(平成9年) | 237,808 | ←←←← | 311,607 | 549,415 | |||
1998年(平成10年) | 224,216 | ←←←← | 320,283 | 544,499 | |||
1999年(平成11年) | 224,868 | ←←←← | 316,547 | 541,415 | |||
2000年(平成12年) | 227,985 | ←←←← | 324,992 | 552,977 | |||
2001年(平成13年) | 222,012 | ←←←← | 320,647 | 542,659 | |||
2002年(平成14年) | 220,243 | ←←←← | 327,582 | 547,825 | |||
2003年(平成15年) | 217,692 | ←←←← | 335,635 | 553,327 | |||
2004年(平成16年) | 219,384 | ←←←← | 336,391 | 555,775 | |||
2005年(平成17年) | 225,450 | ←←←← | 336,983 | 562.433 | |||
2006年(平成18年) | 227,701 | ←←←← | 337,679 | 565,380 | |||
2007年(平成19年) | 244,808 | ←←←← | 342,317 | 587,125 | |||
2008年(平成20年) | 260,462 | ←←←← | 267,187 | 527,649 | |||
2009年(平成21年) | 259,714 | ←←←← | 251,238 | 510,952 | |||
2010年(平成22年) | 248,891 | ←←←← | 233,610 | 482,501 | |||
2011年(平成23年) | 264,997 | ←←←← | 225,695 | 490,692 |
駅周辺
[編集]- 田原市役所
- 田原警察署田原駅前交番
- 田原城 (三河国)
- 道の駅田原めっくんはうす
- ヤマナカ田原店
- セントファーレ
- 城宝寺
- 田原市博物館
- 田原郵便局
- 三菱UFJ銀行田原支店
- LaLaGran
- 東大浜公園
- 愛知県立成章高等学校
- 国道259号(田原街道)
- 愛知県道2号豊橋渥美線
- 愛知県道413号六連三河田原停車場線
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]- 豊橋鉄道
- ■渥美線
- 神戸駅 (15) - 三河田原駅 (16)
- 名古屋鉄道(廃止)
- 渥美線
- 三河田原駅 - 加治駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “私鉄沿線いま 豊橋鉄道渥美線三河田原駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (2004年1月31日)
- ^ “移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)”. 豊橋鉄道. 2022-10-20 format=PDF閲覧。
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7号、新潮社、2008年、39頁。ISBN 978-4107900258。
- ^ 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補 7号 東海 - 鉄道フォーラム
- ^ 『豊橋鉄道、田原駅での貨物扱いを廃止』昭和57年11月5日日本経済新聞地方経済面中部
- ^ a b “豊橋鉄道 渥美線 三河田原駅”. 矢作建設工業. 2023年12月31日閲覧。
- ^ 豊橋鉄道社史編纂委員会 編『豊橋鉄道100年史 : 1924-2024』(電子ブック)豊橋鉄道、2024年3月、91頁。 NCID BD08542476。全国書誌番号:23998022 。
- ^ 川島令三『名古屋圏鉄道事情大研究』、草思社、2022年、243頁。
- ^ 移動等円滑化取組計画書・報告書 - 豊橋鉄道
参考文献
[編集]- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 7号 東海』新潮社、2008年11月18日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 1935年(昭和10年)ころの駅前写真『渥美郡勢総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- 施設案内 田原市交流ひろば(三河田原駅内)(田原市)