樽見駅
樽見駅 | |
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駅舎(2012年6月) | |
たるみ Tarumi | |
◄TR18 水鳥 (2.0 km) | |
所在地 | 岐阜県本巣市根尾樽見字下川原3-4 |
駅番号 | TR19 |
所属事業者 | 樽見鉄道 |
所属路線 | ■樽見線 |
キロ程 | 34.5 km(大垣起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
開業年月日 | 1989年(平成元年)3月25日[2][3] |
備考 | 無人駅 |
樽見駅(たるみえき)は、岐阜県本巣市根尾樽見字下川原にある[3][4]、樽見鉄道樽見線の駅である。同線の終着駅である。駅番号はTR19。
歴史
[編集]1956年に国鉄樽見線が最初に大垣駅 - 谷汲口駅間を開通させてから30年余り、当駅まで延伸したのは平成に入った1989年のことであった。樽見は旧根尾村中心集落であった。
年表
[編集]- 1989年(平成元年)3月25日:樽見鉄道樽見線神海駅 - 当駅間延伸時に終着駅として開設[1][2][5]。
- 2007年(平成19年)4月28日:0時15分頃に発生した不審火により[1]、駅舎全焼[6]。
- 2008年(平成20年)4月11日:駅舎再建。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線[1]を有する地上駅。線路は駅の北で合流し、数十m先まで続いており以前は客車列車の機関車付替えに使用されていた。駅前広場には中部電力の上大須ダムのための物資を樽見線からトラックに積替えるための側線が敷設されていた。
初代駅舎は地元観光物産館との合築で、古民家風の屋根が特徴的であったが、2007年4月28日に発生した火災で全焼した。翌2008年4月、新しい駅舎「うすずみふれあいプラザ」が完成した[3]。2021年10月には、当駅周辺の小中学生が描いた「おもてなし看板」が設置された[4]。本巣市アドバイザーを務めている金哲彦が「駅にシンボルとなるものがあると良い」と提案したのが端緒となっている[4]。
無人駅。但し、淡墨桜シーズン中(桜ダイヤ期間中)のみ駅員が配置される[1][2]。初代駅舎の頃は自動券売機を設置していた。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 行先 | 線路 |
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反対側 | ■樽見線 | 大垣方面 | 主本線 |
駅舎側 | 副本線 |
※案内上ののりば番号は割当てられていない。
- 付記事項
- 駅北側(線路終端側)には機回線がある(前述)。
- 駅舎とホームを行き来する際は、終端側に設置された構内踏切を通る(この時に、駅舎側の線路(副本線)を渡る)。
- 以前は本巣行列車(※最終列車は快速として運行。快速は途中、神海駅のみ停車)もあったが、2022年10月1日ダイヤ改正で廃止された[7]。現在の最終は21時45分である。[8]
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ホーム(2021年4月、構内踏切手前より)
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構内踏切(2022年4月)
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ホーム(2022年4月、階段手前より)
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線路終端側(2022年4月)
駅周辺
[編集]旧根尾村の玄関口であり、駅前には小規模ながら商店街があり住宅も点在している。樽見行列車は板所トンネルを出て直ぐ当駅に着く。なお、駅構内は本巣市根尾樽見と根尾板所に跨っている。
本来、この路線は鉄道敷設法別表の「大垣ヨリ福井県大野ヲ経テ金沢ニ至ル鉄道」の一部であった[1][5]。ここから先、同じく福井県大野市へ抜ける国道157号(温見峠)は狭隘区間が続き、本州屈指の「酷道」とも評されている。
- 本巣市役所根尾分庁舎
- 根尾郵便局
- ぎふ農業協同組合(JAぎふ)根尾支店
- 大垣西濃信用金庫根尾支店
- 旧本巣市立根尾小学校校舎
- 宮脇留之助翁像:樽見線誘致に尽力した宮脇留之助の胸像[9]。隣に全線開通の記念碑がある。
- 淡墨公園
- うすずみ温泉[2]
- 根尾川温泉
- 国道157号
- 国道418号
- 根尾川
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薄墨公園から樽見駅を眺める(2018年4月、遠景)
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薄墨桜(2018年4月、展望台より)
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さくら資料館
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薄墨観音
バス路線
[編集]ロータリー内に「樽見駅前」停留所があり、下記の路線が乗り入れる。なお、うすずみ温泉の開館日は、当駅から(同温泉施設への)無料シャトルバスの運行も設定される[11]。
隣の駅
[編集]- 樽見鉄道
- ■樽見線
- 水鳥駅 (TR18) - 樽見駅 (TR19)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 岩間昌子「樽見鉄道樽見線」『ローカル鉄道の解剖図鑑』、エクスナレッジ、2016年10月22日、115頁、ISBN 978-4-7678-2217-4。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、15-17頁。
- ^ a b c 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、67頁。ISBN 978-4-8022-0259-6。
- ^ a b c “おもてなし看板完成、ランニング行事盛り上げ 岐阜・本巣市”. 朝日新聞デジタル. (2021年10月30日). オリジナルの2021年10月31日時点におけるアーカイブ。 2021年11月17日閲覧。
- ^ a b “【今日は何の日?】樽見鉄道が全線開通”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2021年3月25日). 2021年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月17日閲覧。
- ^ “樽見鉄道の樽見駅舎全焼 無人、深夜に出火”. 岐阜新聞Web. 2007-04-28. 岐阜新聞社. 2007年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
- ^ “10月1日ダイヤ改正について”. 樽見鉄道 (2022年8月23日). 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月9日閲覧。
- ^ 交通新聞社 JR時刻表 2023年9月号
- ^ “樽見鉄道 | aun web もっと知りたい、岐阜のこと。”. aun web もっと知りたい、岐阜のこと。. 西濃印刷株式会社a un編集室. 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月8日閲覧。
- ^ “名産柿畑 旅に彩り<樽見鉄道>”. 読売新聞オンライン. (2020年10月20日). オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ。 2021年11月17日閲覧。
- ^ “根尾能郷線 時刻表【改正:令和4年4月1日】”. うすずみ温泉送迎バス. 本巣市 (2022年4月1日). 2022年8月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 樽見駅 - 樽見鉄道