コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小幡駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小幡駅
4代目駅舎(2022年3月)
おばた
OBATA
ST09 瓢箪山 (1.0 km)
(1.3 km) 喜多山 ST11
Map
所在地 名古屋市守山区小幡南一丁目21-21
北緯35度12分0秒 東経136度58分32秒 / 北緯35.20000度 東経136.97556度 / 35.20000; 136.97556座標: 北緯35度12分0秒 東経136度58分32秒 / 北緯35.20000度 東経136.97556度 / 35.20000; 136.97556
駅番号 ST  10 
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄)
所属路線 瀬戸線
キロ程 8.6 km(栄町起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 相対式 2面2線
乗降人員
-統計年度-
12,143人/日
-2022年[1]-
開業年月日 1905年明治38年)4月2日[2][3]
備考 終日駅員配置駅
テンプレートを表示

小幡駅(おばたえき)は、愛知県名古屋市守山区小幡南一丁目にある、名古屋鉄道瀬戸線である。駅番号ST10

歴史

[編集]

瀬戸線開業と同時に設置された駅である。元々小幡は瀬戸街道と尾張四観音の一つである竜泉寺への参道(竜泉寺街道)との分岐点であり、さらには小牧・春日井から末盛へ抜ける笠寺道(四観音道の一つ)の交点にも近く、古くから交通の要衝であったところである。駅南方のタイル工場などからの地域の貨物輸送の要として、また計画中であった龍泉寺線への分岐駅として設置された。

1933年昭和8年)から1977年(昭和52年)まで存在した2代目駅舎は、瓦葺きの洋風ドーム型の丸屋根が特徴的であった[4][5]。この2代目駅舎は、1500V昇圧、栄町乗り入れ工事の一環で解体された。また、同工事の際には、貨物取扱設備も撤去された。3代目駅舎は鉄骨造りとなり、あわせて駅北側の店舗も整備された。

1990年代に入ると小幡駅前第一種市街地再開発事業[注釈 1]が具体化し、周辺建物の立退等が始まり、本格的に駅及びその周辺の再開発工事が開始された。

1998年平成10年)4月には、小幡駅は建て替えのため仮駅舎[注釈 2]へ移転し、3代目駅舎は解体された。

1999年(平成11年)9月、4代目駅舎が完成し、橋上駅舎化[注釈 3]され、地上には6両編成対応ホームが整備された。その後、仮駅舎の撤去工事を経て、西側階段の使用が開始された。

年表

[編集]

駅構造

[編集]

相対式ホーム2面2線[14]を有する橋上駅である[2]。ホームの有効長は6両分相当。

番線 路線 方向 行先
1 ST 瀬戸線 下り 尾張瀬戸方面[15]
2 上り 栄町ゆき[15]

ホームと改札の間にエレベーターが設置されている。また南北にある駅入口と改札口がある2階の間にもそれぞれエレベーターが設置されており、バリアフリーに完全対応している。

配線図

[編集]
小幡駅 構内配線略図

尾張瀬戸方面
小幡駅 構内配線略図
大曽根・
栄町方面
凡例
出典:[14][16]


駅周辺

[編集]

バス

[編集]

最寄りのバス停は、小幡名古屋市交通局名古屋市営バス)。北口にある小幡交通広場に設置されている。発着する路線は以下の通り。

1番のりば:緑ヶ丘住宅行き・新守山駅行き・小幡止まり

2番のりば:上社行き:大森車庫行き・東谷山フルーツパーク行き

4番のりば:千種駅前行き・茶屋ヶ坂行き・上飯田行き・本地住宅行き・大森車庫行き・新守山駅行き

※3番のりばは無い。[17]

利用状況

[編集]
  • 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2020年度の1日平均乗降人員は11,054人である[18]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は12,084人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中29位、瀬戸線(20駅)中4位であった[19]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は13,092人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中28位、瀬戸線(19駅)中4位であった[20]
  • 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は12,170人であり、この値は名鉄全駅中30位であった[21]
  • 「名古屋市統計年鑑」によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。
    • 2004年度:5,530人
    • 2005年度:5,692人
    • 2006年度:5,564人
    • 2007年度:5,613人
    • 2008年度:5,749人
    • 2009年度:5,527人
    • 2010年度:5,545人
    • 2011年度:5,555人
    • 2012年度:5,746人
    • 2013年度:6,000人
    • 2014年度:6,097人
    • 2015年度:6,271人
    • 2016年度:6,447人
    • 2017年度:6,650人
    • 2018年度:6,727人
    • 2019年度:6,616人

※ 瀬戸線の駅では栄町駅大曽根駅に次いで3番目に利用客が多い。年度によっては4番目の大森・金城学院前駅と逆転することがある。

隣の駅

[編集]
名古屋鉄道
ST 瀬戸線
急行準急(準急は当駅以東各駅に停車)
大曽根駅(ST06) - 小幡駅(ST10) - 喜多山駅(ST11)
普通
瓢箪山駅(ST09) - 小幡駅(ST10) - 喜多山駅(ST11)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 小幡駅周辺約1.2haを再開発する事業であり、ABCの3つの街区と駅前交通広場の整備を内容とするもので、駅はB街区に含まれていた。1993年平成5年)事業計画決定、1994年(平成6年)7月7日権利変換期日。同事業は、守山文化小劇場を含むアクロス小幡(B街区、1999年(平成11年)4月24日完成)、駅舎(B街区、同年5月22日完成)、駅前交通広場(2000年(平成12年)完成)、アクロス小幡西館(A街区、2002年2月完成)の整備を経て、2001年(平成13年)度内に完了した。
  2. ^ この仮駅舎は、いわゆるプレハブ小屋で、現在のアクロス小幡西館辺りにあった。ホームごとに改札が別になっていて、栄町方面の改札口は夜間は無人になっていた。ホームや改札がとても狭く、自動改札機も設置されていなかったため、仮駅舎とはいえ、乗降客の多いラッシュ時には不向きだった。
  3. ^ 計画段階においては高架駅化されることが検討されたが、最終的には盛り込まれず橋上駅としての整備となった。現在、喜多山駅を中心とした小幡 - 大森・金城学院前駅間で高架化事業が進捗中であるが、この高架化事業にも小幡駅の高架駅化は含まれていない。
  4. ^ 駅前の小幡交差点が瀬戸街道との分岐であるが、北に直進し長慶寺の門前に向かい、門前より右に曲がり現道と合流するルートが龍泉寺街道の旧道である。

出典

[編集]
  1. ^ 令和4年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年7月1日閲覧。
  2. ^ a b c 川島 2009, p. 88.
  3. ^ a b 寺田 2013, p. 258.
  4. ^ a b 徳田耕一『名古屋近郊電車のある風景今昔』JTB、2003年、167頁。ISBN 978-4533045981 
  5. ^ a b 名古屋鉄道 1世紀の記録(アルファベータブックス、2017年1月 刊)p.24
  6. ^ a b c 寺田 2013, p. 254.
  7. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。 
  8. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1042頁。 
  9. ^ 清水武「名鉄・瀬戸線栄町乗入れ開始」『鉄道ピクトリアル』第355巻、電気車研究会、1978年12月、70-71頁。 
  10. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。 
  11. ^ 徳田耕一『名鉄電車昭和ノスタルジー』117頁
  12. ^ 寺田 2013, p. 253.
  13. ^ 一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道株式会社. 2024年11月15日閲覧。
  14. ^ a b 川島 2009, p. 18.
  15. ^ a b 小幡(ST10)(おばた) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  16. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  17. ^ 時刻表選択”. 名古屋市交通局. 2023年12月22日閲覧。
  18. ^ 令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  19. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  20. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  21. ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。 

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]