加斗駅
表示
加斗駅 | |
---|---|
駅舎(2021年8月) | |
かと Kato | |
◄勢浜 (4.0 km) (4.6 km) 若狭本郷► | |
所在地 | 福井県小浜市加斗37-7 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■小浜線 |
キロ程 | 57.2 km(敦賀起点) |
電報略号 | カト |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
62人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)4月3日[1][2][3] |
備考 | 簡易委託駅 |
加斗駅(かとえき)は、福井県小浜市加斗にある[3]、西日本旅客鉄道(JR西日本)小浜線の駅である。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)4月3日:官設鉄道(後に日本国有鉄道)小浜線の小浜駅 - 若狭高浜駅間延伸により開業[1][2][3]。旅客および貨物の取扱を開始(一般駅)[4]。
- 1961年(昭和36年)3月1日:貨物の取扱を廃止(旅客駅)[4]。
- 1973年(昭和48年)3月15日:荷物扱い廃止[5]。無人化[6][7][8]。列車交換設備撤去。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる[6]。
- 1995年(平成7年):駅前にあった理髪店が駅舎内に移り[9]、切符販売・清掃などの管理業務も店主夫妻が担い、簡易委託駅となる[7][10]。店主夫妻は無人駅時代からボランティアとして駅舎の清掃を続けた[11]。
- 時期未定:簡易委託を廃止し、無人駅化(予定)[12]。
駅構造
[編集]北側に単式ホーム1面1線[13]を持つ地上駅(停留所)[3]。金沢支社管理。厳密には無人駅であるが、駅舎の旧事務室だった場所には理髪店が入居しており[2][3]、入口にはサインポールも設置されている[14]。店主による乗車券の販売も行っているため、簡易委託駅の扱いを受ける[9][10]。経営者夫婦の高齢化により、理髪店は2016年(平成28年)時点で完全予約制となっており[10]、2018年(平成30年)に経営者の男性が死去し、以降は女性1人で運営している[7][9]。また、JR西日本金沢支社は、2030年度(令和12年度)までに委託業務を廃止し無人化する方針としている(実施時期は未定)[12]。
なお、かつてホームは島式で1面2線(列車交換可能)で運用していたが、駅舎側の線路が撤去され1面1線の運用となっている[3]。使わなくなったホームの線路と砂利が撤去され、経営者夫婦によりコスモスの花壇に変えた[10][14]。
利用状況
[編集]「福井県統計年鑑」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は62人である[15]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 定期外 | 定期 | 総数 |
---|---|---|---|
1997年(平成 | 9年)10 | 158 | 168 |
1998年(平成10年) | 9 | 146 | 155 |
1999年(平成11年) | 8 | 136 | 144 |
2000年(平成12年) | 6 | 136 | 142 |
2001年(平成13年) | 6 | 124 | 130 |
2002年(平成14年) | 19 | 117 | 136 |
2003年(平成15年) | 17 | 106 | 123 |
2004年(平成16年) | 12 | 101 | 113 |
2005年(平成17年) | 14 | 95 | 109 |
2006年(平成18年) | 14 | 88 | 102 |
2007年(平成19年) | 12 | 84 | 96 |
2008年(平成20年) | 12 | 75 | 87 |
2009年(平成21年) | 11 | 70 | 81 |
2010年(平成22年) | 10 | 72 | 82 |
2011年(平成23年) | 9 | 70 | 79 |
2012年(平成24年) | 9 | 72 | 81 |
2013年(平成25年) | 8 | 72 | 80 |
2014年(平成26年) | 7 | 65 | 72 |
2015年(平成27年) | 7 | 72 | 79 |
2016年(平成28年) | 7 | 69 | 76 |
2017年(平成29年) | 5 | 68 | 73 |
2018年(平成30年) | 4 | 66 | 70 |
2019年(令和元年) | 4 | 58 | 62 |
駅周辺
[編集]駅付近は田園風景となっている。駅前を福井県道148号線が通り、そこから北へ進むと国道27号を経て、福井県道235号線に至る。加斗海岸はそこから更に北へ進んだ所にあるが、駅からはやや離れている。駅から南へ進むと舞鶴若狭自動車道を経て、若狭西部広域農道に至る。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 朝日 2010, p. 10.
- ^ a b c d 川島 2011, p. 57.
- ^ a b c d e f 朝日 2012, p. 26.
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編II』JTB、1998年10月1日、147頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「日本国有鉄道公示第426号」『官報』1973年3月15日。
- ^ a b 朝日 2010, p. 11.
- ^ a b c 「駅員室内に理髪店 JR小浜線加斗駅」『中日新聞Web』中日新聞社、2018年11月15日。オリジナルの2021年5月7日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「通報 ●小浜線粟野駅ほか7駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1973年3月15日、2頁。
- ^ a b c 「駅舎に理髪店 切符も販売」『福井新聞ONLINE』福井新聞社、2021年4月5日、18面。
- ^ a b c d 「無人のJR小浜線加斗駅 夫婦で営む切符もきる理髪店」『日本経済新聞電子版』日本経済新聞社、2016年10月7日。
- ^ 「無人駅で理髪店20年、切符販売も…雪にも負けず!73歳68歳夫婦 福井・加斗駅」『産経新聞』産業経済新聞社、2017年1月12日。オリジナルの2018年8月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 「福井県内JR駅、新たに16駅無人化 北陸線の5駅はイコカ対応、2030年度までに」『福井新聞ONLINE』福井新聞社、2020年8月26日。オリジナルの2020年10月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ 川島 2011, p. 35.
- ^ a b 「無人のJR小浜線加斗駅を救った理髪店夫婦」『東洋経済オンライン』東洋経済新報社、2016年11月1日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ “8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “岡津製塩遺跡”. 小浜市. 2022年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月1日閲覧。
参考文献
[編集]- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線 越美北線』朝日新聞出版、2010年6月27日。
- 川島令三『【図説】日本の鉄道山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 第2巻 北神戸・福知山エリア』講談社、2011年12月15日。ISBN 978-4-06-295152-4。
- 『週刊JR全駅・全車両基地06 山陰本線①(京都~福部) 小浜線 舞鶴線』朝日新聞出版、2012年9月16日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 加斗駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道