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* 内閣府『豊かな公を支える資金循環システムに関する実態調査』平成18年度調査結果、第2章 [https://www5.cao.go.jp/keizai2/2007/0705yutakanaooyake/honbun4.pdf 民間非営利団体が抱える資金調達に関する現状と課題]、2.2 東京シューレ、65頁〜73頁、2007年7月5日 |
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2020年2月27日 (木) 12:12時点における版
国籍 | 日本 |
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格付 | 特定非営利活動法人 |
法人番号 | 2011505000779 |
設立日 | 1985年(昭和60年) |
代表者 | 奥地圭子(理事長・元小学校教諭) |
活動地域 | 主に東京圏。 |
主な事業 | フリースクールの運営、不登校・ひきこもりに関係する全国の子どもや当事者の場・親の会との交流活動、出版や講演活動。 |
郵便番号 | 114-0021 |
事務所 | 東京都北区岸町1丁目9−19 |
事務局員/会員 | 約300人 |
主な協力組織 | 全国不登校新聞社、学校法人東京シューレ。 |
外部リンク | http://www.tokyoshure.jp/ |
特定非営利活動法人東京シューレ(とくていひえいりかつどうほうじんとうきょうしゅーれ、英語: Tokyo Shure)は、フリースクールの運営を中心に、不登校の子供とその親への支援活動を行う特定非営利活動法人である。理事長(2009年現在)は奥地圭子、会員(特定非営利活動促進法で定められた生徒)は約300人(2007年現在)である。
概要
法人の目的は、不登校の子供や不登校を経験した子供、および学校外の学びや交流を求める若者に対して、その成長や生活の権利を保障・拡大すること、並びに、子供主体の教育の在り方を創造および発展させ、学歴社会の変革に寄与することである。
主な事業は、「フリースクール東京シューレ」の運営、フリースクール「シューレ大学」の運営、家庭を拠点とする教育の全国的ネットワーク組織「ホームシューレ」の運営である。他に、各種の相談・支援活動(不登校相談、子育て支援、引きこもり支援など)も行っている。
シューレ(英語: Shure)の語源は、「精神を自由に扱う」という意味の古代ギリシャ語から取ったとされる[1]。ドイツ語で学校を意味するSchuleではない。
過去のスタッフによる性暴力に対する損害賠償を求めた2016年の訴訟で、事実を認め謝罪していたことを、2019年2月3日に朝日新聞が報じた[2]。
沿革
- 1985年 - 自身が不登校の子供を抱えていた奥地圭子が、東京都北区東十条のアパートの一室でフリースクールとして「東京シューレ」を始める。
- 1991年 - 東京都北区王子の王子ビルに移転する(現・「東京シューレ王子」)。
- 1993年 - ホームスクーリングの家庭をサポートするプログラム「ホームシューレ」の活動を開始。
- 1994年 - 「東京シューレ大田」[3]をオープンする。
- 1995年 - 「東京シューレ新宿」[4]をオープンする。
- 1999年 - 大学に準じた学びや、探求を深めたいという若者のためのフリースクール「シューレ大学」を開校する。
- 1999年 - 東京都より「特定非営利活動法人東京シューレ」が認証され、2000年よりNPO法人として活動開始する。
- 2003年 - 千葉県教育委員会と協働し、千葉県流山市中にある旧県立流山青年の家にて「流山シューレ」を開設する。
- 2003年 - 吉川英治文化賞、朝日のびのび教育賞を受賞。11月、皇太子徳仁親王・皇太子徳仁親王妃雅子夫妻が視察し、生徒達と歓談する。
- 2006年 - 学校法人東京シューレ学園を設立する。
- 2007年 - 流山シューレが千葉県柏市柏の葉四丁目に移転し、「柏の葉シューレ」となる。
- 2007年 - 東京シューレ葛飾中学校を開校する。
- 2008年 - 東京シューレ大田が閉校となる。
事業内容
フリースクール東京シューレ
概要
主に不登校の子供たちの学びの場として活動しているフリースクールである。フリースクール東京シューレには、「王子シューレ」(東京シューレ王子)、「新宿シューレ」(東京シューレ新宿)、「柏の葉シューレ」の3箇所のスペースと呼ばれる施設がある。フリースクールの会員数は、200人前後(2007年現在)である。
2008年現在、日本国内では最大規模の不登校の子供達のためのフリースクールで、全国にある団体のネットワークの要としての役割も担っている。
所在地
- 王子シューレ(東京都北区、最寄駅:JR京浜東北線、東京メトロ南北線王子駅、都電荒川線王子駅前)
- 新宿シューレ(東京都新宿区、最寄駅:都営大江戸線若松河田駅)
- 柏の葉シューレ(千葉県柏市、最寄駅:つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅・東武野田線江戸川台駅)
シューレ大学
学歴を問わず、18歳以上を対象とした、知的・表現的学びの場である。在学期間を自分で決めることができる。入学金(15万円)と学費(54万円/年)が必要である。講座の開催、不登校研究、演劇や映像、ソーラーカーのプロジェクトなどがある。「大学」という名称であるが、学校教育法に規定される大学ではない。不登校、フリースクールの研究者として知られる朝倉景樹がスタッフとして務めている。詳しくは、シューレ大学を参照。
その他の活動
国内の活動
18歳までの子供専用の電話相談「東京シューレチャイルドライン」や、ひきこもりの当事者達が集まる「土曜サロン」、インターネットを使ったフリースクール「ライブシューレ」などの活動もある。相談活動、学生ゼミの開催、子供や子育てに関する団体やNPOとの連携もしている。設立者の奥地圭子には、不登校やいじめ等に関連する著書が多く、東京シューレ出版、教育史料出版界、講談社等から出版されている。
国際的な活動
海外への主な活動としては、1998年頃から、IDEC世界フリースクール大会 (International Democratic Education Conference) に毎年参加し、世界のオルタナティブスクール、デモクラティックスクール、フリースクールなどの関係者や子供達との交流を行っている。また韓国や台湾などの東アジア地域の教育問題や不登校に関する調査や、相互交流も盛んに行なわれている。それらについては、それぞれ報告書が発行されている。
関連施設
東京シューレ葛飾中学校
特定非営利活動法人東京シューレが中心となり、2006年に「学校法人東京シューレ学園」が設立され、同年11月に東京都知事に認可された。2007年4月には、フリースクール以外にもフリースクールの理念に沿う形で、年間30日以上学校を休んだ不登校児を対象とする、学校教育法第1条に基づく中学校として、東京シューレ葛飾中学校が東京都葛飾区の旧松南小学校跡に開校した。
参考文献
- 内閣府『豊かな公を支える資金循環システムに関する実態調査』平成18年度調査結果、第2章 民間非営利団体が抱える資金調達に関する現状と課題、2.2 東京シューレ、65頁〜73頁、2007年7月5日
脚注
- ^ 「シューレ」って、どんな意味ですか?(東京シューレQ&A)
- ^ フリースクールの子、性暴力から守れ 10代でスタッフによる被害、今も苦しむ30代女性(朝日新聞)
- ^ 最寄りは京急雑色駅
- ^ 当時は都営地下鉄新宿線曙橋駅が最寄り、2002年(平成14年)に現在の場所へ移転
ちなみに不登校新聞やシューレ大学も併設だった(いずれも2007年3月まで使用)