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2020年3月25日 (水) 02:21時点における版
大塚 和夫(おおつか かずお、1949年10月11日 - 2009年4月29日)は、日本の人類学者。元東京外国語大学教授。専門は、社会人類学、中東民族誌学。北海道出身。
経歴
学歴
- 1972年3月 - 東京都立大学人文学部卒業 学士(社会学専攻)
- 1980年4月 - サウジアラビアへ留学
- 1981年3月 - 帰国
- 1997年3月 - 東京都立大学大学院博士課程終了 博士(社会人類学) 論文の題は「アラブ・ムスリム世界の社会人類学的考察 -イスラ-ムと「近代」」[1]。
職歴
- 1980年4月 - 国立民族学博物館第三研究部助手(エジプト、北スーダンなどでのフィールドワークを実施)
- 1990年6月 - 国立民族学博物館第三研究部助教授
- 1990年10月 - 総合研究大学院大学文化科学研究科助教授併任(1992年3月まで)
- 1992年4月 - 東京都立大学人文学部助教授
- 1993年4月 - 国立民族学博物館第三研究部客員助教授(1998年3月まで)
- 2001年4月 - 東京都立大学人文学部教授
- 2002年4月 - 国立民族学博物館地域企画交流センター客員教授(2005年3月まで)
- 2005年4月 - 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
- 2006年3月 - 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所長(2009年3月まで)
- 2009年4月29日 - 脳幹梗塞で死去[2]。59歳没。
著書
単著
- 『異文化としてのイスラーム』(同文舘出版、1989年)
- 『テクストのマフディズム』(東京大学出版会、1995年)
- 『近代・イスラームの人類学』(東京大学出版会、2000年)
- 『イスラーム的』(日本放送出版協会、2000年)のち講談社学術文庫
- 『いまを生きる人類学』(中央公論新社、2002年)
- 『イスラーム主義とは何か』(岩波書店、2004年)
共著
編著
- 『現代アラブ・ムスリム世界』(世界思想社、2002年)
共編著
- (山内昌之)『イスラームを学ぶ人のために』(世界思想社, 1993年)
- (小杉泰・小松久男・東長靖・羽田正・山内昌之)『岩波イスラーム辞典』(岩波書店, 2002年)
- (関一敏)『宗教人類学入門』(弘文堂、2004年)
共訳著
- ヴィンセント・クラパンザーノ『精霊と結婚した男―モロッコ人トゥハーミの肖像』大塚和夫・渡部重行訳(紀伊國屋書店、2991年)
- ティモシー・ミッチェル『エジプトを植民地化する―博覧会世界と規律訓練的権力』大塚和夫・赤堀雅幸訳(法政大学出版局、2014年)
社会的活動
- 1999 - 2004年度 - 日本中東学会理事
- 2002 - 2003年度 - 日本民族学会(現日本文化人類学会)会長
- 人間文化研究機構機構長選考会議委員
- 同経営協議会委員
- 同評価委員会委員
- 2008-2010年 - 大学セミナーハウス国際教養セミナー企画委員
- 2008年度 - 同企画委員長(第2回国際教養セミナー「イスラーム世界における「他者」との共生」を企画/同年10月4-5日開催)
賞詞
- 1989年 - 『異文化としてのイスラーム』で第21回澁澤賞及び第2回アジア・太平洋賞特別賞を受賞。
- 2001年 - 『近代・イスラームの人類学』で発展途上国研究奨励賞(アジア経済研究所)を受賞。
- 2002年 - 『岩波イスラーム辞典』で第56回毎日出版文化賞を受賞。
- 2008年 - 紫綬褒章受章[3]。
脚注
- ^ 博士論文書誌データベース
- ^ “大塚和夫氏死去 東京外大教授”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年5月1日) 2013年1月25日閲覧。
- ^ “紫綬褒章の受章者”. 共同通信社. 47NEWS. (2008年11月2日) 2013年1月25日閲覧。