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* 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2008年4月26日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]8回戦([[福岡ドーム|福岡Yahoo! JAPANドーム]])、7回無失点
* 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2008年4月26日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]8回戦([[福岡ドーム|福岡Yahoo! JAPANドーム]])、7回無失点
* 初奪三振:同上、1回裏に[[川宗則]]から空振り三振
* 初奪三振:同上、1回裏に[[川宗則]]から空振り三振
* 初完投勝利:2008年5月3日、対[[埼玉西武ライオンズ]]7回戦([[千葉マリンスタジアム]])、9回1失点
* 初完投勝利:2008年5月3日、対[[埼玉西武ライオンズ]]7回戦([[千葉マリンスタジアム]])、9回1失点
* 初完封勝利:2009年5月10日、対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]8回戦(千葉マリンスタジアム)
* 初完封勝利:2009年5月10日、対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]8回戦(千葉マリンスタジアム)

2020年6月16日 (火) 12:20時点における版

唐川 侑己
千葉ロッテマリーンズ #19
QVCマリンフィールドにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県成田市
生年月日 (1989-07-05) 1989年7月5日(35歳)
身長
体重
181 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 高校生ドラフト1巡目
初出場 2008年4月26日
年俸 5,600万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

唐川 侑己(からかわ ゆうき、1989年7月5日 - )は、千葉県成田市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズに所属。

経歴

プロ入り前

父親の方針で小学校入学当時は空手(緑帯)を始め、成田市立成田小学校3年から成少フォックスに入団し野球を始める。以来一貫して投手を務めている[2]。小学校6年で千葉県大会ベスト8。成田小学校の2学年上に、女子マラソン選手の田中智美第一生命)がいた。

中学では熱心な誘いを受けていた強豪シニアリーグのチームには入らず、成田市立西中学校の軟式野球部に入部。これも身体が出来ていないうちから硬球での野球をさせることに反対していた父親の方針からだった。中学3年時にはKボール成田市選抜のエースとして全国大会準優勝を果たした。

2007年3月26日第79回選抜高等学校野球大会、広陵高校戦にて

高校は成田高等学校に進学。小学生のころから成田高校の試合を見に行っており、当然のようにここに入るのだと思っていたのだという。入学後ブルペンでの投球を見た尾島治信監督が、1年生ながらその抜群のコントロールに驚き、急遽4月第二週目の練習試合で投げさせたところ、2イニングで6奪三振といきなり非凡な才能を見せた[3]。1年夏からベンチ入りし(背番号18)、同年秋の関東大会から背番号1をつける。秋の千葉県大会決勝では、岩嵜翔擁する市立船橋高に勝利[4]。続く関東大会では成田高校の初優勝の原動力(唐川は1回戦と2回戦に先発完投し2勝)となり、同校の選抜初出場を確実にした。

1年生の時の第78回選抜では、1回戦の小松島高戦で10奪三振を奪い完封し、一気に知名度を上げた。夏の千葉大会では初戦の2回戦で市立稲毛高戦に先発。Aシードであり、優勝候補と目されていたが3-4で敗れる。

2年生の時の第79回選抜では、初戦で延長12回の末、同年夏に準優勝した広陵高に敗戦。夏の千葉大会は東海大浦安高戦で同大会28イニングス目で初となる失点を喫し、延長14回の末0-1で敗戦。当時バッテリーを組んだ西田和也捕手が得点できなかったことを謝罪すると、「自分が0点に抑えたら負けなかった。」と答えたという。夏の甲子園出場は逃したものの、県大会で投げた3試合で35奪三振とその力を充分に見せつけた。甲子園での通算成績は1勝2敗、防御率0.90。

高校生のドラフト候補として大阪桐蔭高中田翔仙台育英高佐藤由規と共に高校ビッグ3と呼ばれ、2007年のプロ野球ドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズ広島東洋カープから1巡目指名を受け、抽選の結果、地元・ロッテが交渉権を獲得。同年11月6日、契約金9000万円・年俸1000万円(金額はいずれも推定)で仮契約が成立した。背番号19。

ロッテ時代

2009年11月 U-26NPB選抜(東京ドーム)

2008年4月23日、高校ビッグ3の中で最初に一軍登録。4月26日の対福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板、初先発し7回無失点で、ドラフト制導入以後ではロッテ球団史上初の、高卒新人プロ初登板初先発初勝利を果たした。また、この勝利は平成生まれのプロ野球選手の勝利投手第1号でもあった。5月3日のプロ第2戦となった対埼玉西武ライオンズ戦では高卒新人としてドラフト制度施行後初の無四球完投(1失点)を達成。規定投球回(以下「規定回数」「規定」)到達はならなかったが5勝4敗、防御率4.85の成績を残した。

2009年は5月10日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初完封を記録、5勝8敗、防御率3.64で終わる。規定到達はならなかった。

2010年5月13日の対横浜ベイスターズ戦(横浜スタジアム)で武山真吾選手の放った打球を右手に受けて中指を骨折し登録抹消された。8月12日、対北海道日本ハムファイターズ戦で復帰し6回2失点で勝利。成績は6勝3敗、防御率2.71だったが、規定到達はならなかった。日本シリーズ第4戦で平成生まれ初の先発登板を果たすも3回1/3で2失点だった。

2011年先発ローテーションを守り、12勝6敗、防御率2.41で自身初の二桁勝利と規定投球回数到達を達成した。

2012年、この年は8勝2敗、防御率2.66の成績を残すも故障離脱により規定到達できなかった。

2013年、2桁勝利はならなかったが、9勝11敗、防御率4.18の成績を残し、チームで一人、規定投球回をクリアした。

2014年は4勝9敗1ホールド、防御率4.66の成績で規定到達はしなかった。

2015年は12試合の登板で5勝4敗、防御率は自己ワースト6.32で規定到達しなかった。

2016年、5月6日に一軍昇格。後半戦に先発ローテーションに定着し、8月11日の対楽天戦で5年ぶりの完封勝利を挙げる[5]。成績は6勝6敗、防御率2.84、規定は到達しなかった。

2017年、成績は5勝10敗、防御率4.49で規定到達せずシーズンを終えた。

2018年、シーズン後半から中継ぎに転向した。リリーフでの登板成績は21試合に登板し防御率は0.36だった。シーズン成績は1勝3敗4ホールド、防御率2.83で終えた。

2019年は開幕から中継ぎ登板し成績は5勝3敗14ホールド、防御率5.26で終えた。

選手としての特徴

2011年、QVCマリンフィールドにて

平均球速約139km/h[6](最速151km/h[7])のストレートスライダー、平均球速101km/h[6]カーブで緩急をつける投球をする。稀にチェンジアップシュートも混ぜる。

相手打者からはストレートとスライダーの腕の振りがまったく一緒でタイミングが取れない、ストレートの速度表示と体感速度が違うと評される。直球は速いが速球派というほどではなく、変化球は多彩だが視界から消えるほどではない。しかし、何故か打てないといわれるピッチャーであった[8]が、13年以降は特にストレートの球速低下とともに打たれることがかなり多くなっていたが、2016年以降ストレートの球速が以前より速くなり140㎞/hを超えるようになっている。

ドラフト1位の大物ルーキーということで注目されたが、プロ入りまでクイックモーションができなかった。成田高校・尾島監督はクイックを教えることでフォームのバランスを崩してしまうことが怖かったと語り、プロ入り後にクイックを習得した。

人物

座右の銘は「泰然自若」。父親の好きな言葉でもあるという。

唐川の名字と組み合わせると『努力すれば大成する』画数ということで、唐川家の子供の名前は字画を8画+3画になっているという。飼い犬の拉々(ララ)も同じく8画+3画。

「控えめな、ほわっとした子」(母)でプロ野球選手になるとは思っていなかったそうだ[9]。また中学3年生時点で進路希望に「公務員」と書いた。両親が安定した職業に就いて欲しいと考えていると思ったからだという。

父親の憧れのプロ野球選手が山田久志だったため、息子にアンダースローをしてもらいたいと思っていたそうだが、投げ方を教えてくれる人が周囲にいなかった為、アンダースローフォームにはならなかった。

ロッテ新人寮に入寮する際、あざらしの形をした抱き枕のしろたんを持参し話題に。ロッテのユニフォームを着たコラボ商品・マリーンズしろたん抱き枕やマスコットが制作され、2009年の新春初売りイベントで発売したところ5分で完売した。

が割れやすい体質であり、ネイリストの経験がある姉に定期的にケアをしてもらっている[4]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2008 ロッテ 15 15 1 0 1 5 4 0 0 .556 358 81.2 102 8 12 0 3 57 1 0 52 44 4.85 1.40
2009 21 21 3 1 2 5 8 0 0 .385 596 143.1 145 11 28 2 6 115 0 0 62 58 3.64 1.21
2010 11 11 2 1 0 6 3 0 0 .667 306 73.0 69 3 20 0 4 51 1 0 24 22 2.71 1.22
2011 24 24 5 3 2 12 6 0 0 .667 681 168.1 146 6 35 0 8 122 1 0 50 45 2.41 1.08
2012 12 12 3 0 1 8 2 0 0 .800 341 84.2 81 4 15 1 2 32 0 1 26 25 2.66 1.12
2013 27 27 0 0 0 9 11 0 0 .450 728 168.0 185 12 46 2 3 80 2 0 85 78 4.18 1.38
2014 23 19 1 0 0 4 9 0 1 .308 520 116.0 146 10 33 1 8 62 3 1 65 60 4.66 1.54
2015 12 12 0 0 0 5 4 0 0 .556 288 62.2 78 9 27 0 3 31 1 0 45 44 6.32 1.68
2016 15 15 1 1 0 6 6 0 0 .500 373 88.2 84 2 37 1 3 64 1 3 30 28 2.84 1.36
2017 21 21 1 0 0 5 10 0 0 .333 555 126.1 135 18 37 0 7 86 1 2 69 63 4.49 1.36
2018 25 4 0 0 0 1 3 0 4 .250 188 47.2 43 5 10 1 1 31 0 0 17 15 2.83 1.11
2019 40 1 0 0 0 5 3 0 14 .625 168 37.2 47 7 6 0 1 30 0 0 25 22 5.26 1.41
通算:12年 246 182 17 6 6 71 69 0 19 .507 5102 1198.0 1261 95 306 8 49 761 11 7 550 504 3.79 1.31
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手












2008 ロッテ 15 3 8 1 1 .917
2009 21 7 24 0 1 1.000
2010 11 4 8 0 0 1.000
2011 24 6 31 0 1 1.000
2012 12 4 14 0 1 1.000
2013 27 5 25 1 2 .968
2014 23 3 27 0 2 1.000
2015 12 3 7 2 0 .833
2016 15 10 17 0 4 1.000
2017 21 9 22 2 0 .939
2018 25 3 9 2 0 .857
2019 40 0 11 0 0 1.000
通算:11年 246 57 203 8 12 .970
  • 2018年度シーズン終了時

記録

初記録

※以上の記録は全て平成生まれの選手としての初記録でもある。

節目の記録
  • 1000投球回:2017年4月16日、対埼玉西武ライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)
その他の記録

背番号

  • 19 (2008年 - )

登場曲

関連情報

DVD

  • 千葉ロッテマリーンズ 唐川侑己 ~飛翔~(PCBG-51494 2012年3月21日発売、発売元:フジテレビジョン/ポニーキャニオン)

脚注

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年12月2日閲覧。
  2. ^ 雑誌「週刊ベースボール」(ベースボール・マガジン社刊)2008年6月9日号10ページ「VOICE of THE HERO」
  3. ^ 千葉ロッテ・唐川侑己「ピッチャーは運動神経じゃない」(後編) 二宮清純責任編集Sports Communications、2011年08月02日
  4. ^ a b 世代の顔は俺だ!唐川、同郷同学年の岩崎に投げ勝った”. スポニチ Sponichi Annex (2012年4月15日). 2012年4月17日閲覧。
  5. ^ ロッテ唐川5年ぶり完封、大嶺翔好守に「波乗れた」日刊スポーツ 2016年8月11日掲載
  6. ^ a b 気になるあの投手たちの持ち球CHECK!『週刊ベースボール』2011年26号、ベースボール・マガジン社、雑誌20441-6/20、35-39頁。
  7. ^ 唐川10年目の最速148キロ、崖っぷちから初勝利 - 日刊スポーツ
  8. ^ 千葉ロッテ・唐川侑己「ピッチャーは運動神経じゃない」 二宮清純責任編集Sports Communications、2011年7月27日
  9. ^ 特別読み物 大切に育てたから、いまがある この親にしてこのプロ野球選手 週刊現代スポーツプレミア、2012年01月13日

関連項目

外部リンク