MC4作戦

MC4作戦は1941年1月にイギリス軍が地中海で実行した作戦で、エクセス船団 (Convoy Excess)、MW5 1/2船団、ME5 1/2船団、ME6船団の護衛が含まれる。エクセス作戦 (Operation Excess) と呼ばれることもある。

作戦経過

1月6日、ジブラルタルからマルタとギリシャへ向けてエクセス船団が出発した。この船団はジブラルタルを基地とするH部隊に護衛された。これと同時にアレクサンドリアからもマルタ行きの船団（MW5 1/2船団）が出発し、地中海艦隊が護衛のために出撃した。マルタ到着後積荷を下ろした空の船団はME5 1/2船団としてアレクサンドリアに戻った。また、軽巡洋艦グロスターとサウサンプトンが地中海艦隊から分派され、マルタへ増援部隊を運んだ後エクセス船団と合流するためさらに西へ向かった。H部隊は途中でジブラルタルへ戻った。

1月6日にジブラルタルを出発した船団には空母イラストリアスを含む強力な護衛がついていた。また、この船団に対して地中海では初めてのドイツ空軍による攻撃が行われた。

1月10日の船団に対する攻撃の際にシチリア海峡でイタリアの水雷艇ヴェガが軽巡洋艦ボナヴェンチャーと駆逐艦ヘレワードによって沈められた。パンテッレリーア島付近では駆逐艦ギャラントが触雷した。ギャラントはマルタへ曳航されたが修理不可能であり、1942年4月に空襲で沈んだ。また、この日のドイツ空軍Ju 87急降下爆撃機による攻撃で空母イラストリアスは6発の命中弾と3発の至近弾を受けた。マルタでの応急修理後1月25日にアレクサンドリアに着いた。

1月11日、空の船団と共にアレクサンドリアへ戻る途中の軽巡洋艦サウサンプトンとグロスターが爆撃を受け、サウサンプトンは沈没しグロスターも損傷した。

エクセス作戦で商船の損失はなかったが、イギリス海軍は巡洋艦と駆逐艦1隻を失い、イラストリアスも数ヶ月戦列を離れることになった。