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「真言宗泉涌寺派」の版間の差分

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== 歴史 ==
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真言宗泉涌寺派の歴史は、[[泉涌寺]]を[[密教|密]]([[天台宗|天台]]・[[真言宗|真言]])・[[禅]]・[[律宗|律]]・[[浄土教|浄]]の四宗兼学の道場として、[[俊じょう|俊芿]](しゅんじょう、月輪大師〈がちりんだいし〉)が中興したことにより始まる。それ以来、独自の宗風を保ち、また、泉涌寺は[[皇室]]の[[宮内庁治定陵墓の一覧#陵墓|御陵]]所・香華寺とされて、皇室との関係が深かった。
真言宗泉涌寺派の歴史は、[[泉涌寺]]を[[密教|密]]([[天台宗|天台]]・[[真言宗|真言]])・[[禅]]・[[律宗|律]]・[[浄土教|浄]]の四宗兼学の道場として、[[俊芿]](しゅんじょう、月輪大師〈がちりんだいし〉)が中興したことにより始まる。それ以来、独自の宗風を保ち、また、泉涌寺は[[皇室]]の[[宮内庁治定陵墓の一覧#陵墓|御陵]]所・香華寺とされて、皇室との関係が深かった。


[[明治時代]]に入ると、皇室からの保護が無くなり、財政的にも逼迫する状態となり衰微した。また、政府の宗教政策から、[[1872年]](明治5年)に四宗兼学が廃され、[[真言宗]]に属することとなった。
[[明治時代]]に入ると、皇室からの保護が無くなり、財政的にも逼迫する状態となり衰微した。また、政府の宗教政策から、[[1872年]](明治5年)に四宗兼学が廃され、[[真言宗]]に属することとなった。
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== 泉涌寺長老(真言宗泉涌寺派管長)歴代==
== 泉涌寺長老(真言宗泉涌寺派管長)歴代==
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2020年8月26日 (水) 05:44時点における版

真言宗泉涌寺派(しんごんしゅうせんにゅうじは)は、日本における真言系仏教宗派のひとつで、古義真言宗に属する。総本山は泉涌寺

法流

  • 随心院流

歴史

真言宗泉涌寺派の歴史は、泉涌寺天台真言)・の四宗兼学の道場として、俊芿(しゅんじょう、月輪大師〈がちりんだいし〉)が中興したことにより始まる。それ以来、独自の宗風を保ち、また、泉涌寺は皇室御陵所・香華寺とされて、皇室との関係が深かった。

明治時代に入ると、皇室からの保護が無くなり、財政的にも逼迫する状態となり衰微した。また、政府の宗教政策から、1872年(明治5年)に四宗兼学が廃され、真言宗に属することとなった。

他の真言宗宗派と1879年(明治12年)に合同し、東寺の管下に入った時期もあったが、1907年(明治40年)、泉涌寺を本山とする真言宗泉涌寺派として独立し、真言宗古義八派聯合に参加する。

1941年昭和16年)3月、古義真言宗新義真言宗系の宗派が政府の政策によって合同し、大真言宗が成立する。

戦後、大真言宗から独立し、1952年(昭和27年)9月30日に真言宗泉涌寺派として宗教法人認証。10月17日登記完了。

宗務組織

  • 管長(泉涌寺長老職が兼任)
  • 宗議会(末寺の代表役員から5名選出・任期4年)
  • 寺務長
  • 宗務総長(以下の各部を統括)
    • 庶務部
    • 法会部
    • 教学部
    • 財務部
    • 主事・主事補(庶務部・法会部・教学部・財務部にそれぞれ設置)
  • 執事(4名。庶務部・法会部・教学部・財務部の各部の部長(1名)を兼職する)
  • 宗務組織としての地方教区は設置されていない。
  • 御寺泉涌寺を護る会
    • 事務局

寺格(順不同)

僧籍・僧階

  • 僧階(全15級)
    • 1級 大僧正
    • 2級 権大僧正
    • 3級 中僧正
    • 4級 権中僧正
    • 5級 少僧正
    • 6級 権小僧正
    • 7級 大僧都
    • 8級 権大僧都
    • 9級 中僧都
    • 10級 権中僧都
    • 11級 少僧都
    • 12級 権小僧都
    • 13級 大律師
    • 14級 律師
    • 15級 権律師
  • 種智院大学卒業者は権僧都、種智院大学1年は権律師に補する。
  • 住職資格 (教師資格を有し、得度度牒後2年、四度加行受戒伝法灌頂修了者)
  • 住職任命 (管長の申請、特命のいずれか)

布教

  • 教学講習会(8月に開催)
  • 海外に直営の寺院はない。北米に自主開教。
  • 文書伝道として、「天真」を発行。

年中行事

  • 派祖遠忌は50年ごとに法会を行う。

教育機関

施設

  • 宝物館(心照館) 泉涌寺境内に設置

教義

古義真言宗の教義に準じる

泉涌寺長老(真言宗泉涌寺派管長)歴代

  1. 俊芿
  2. 心海
  3. 定舜
  4. 智鏡
  5. 思允
  6. 憲静
  7. 覚阿
  8. 智元
  9. 源智
  10. 全信
  11. 智山
  12. 思淳
  13. 玄勇
  14. 全皎
  15. 知一
  16. 曇喜
  17. 教基
  18. 仙超
  19. 全甫
  20. 全珍
  21. 聖皐
  22. 信弇
  23. 宗皇
  24. 教言
  25. 聖券
  26. 全俊
  27. 基曇
  28. 聖瑩
  29. 聖序
  30. 教信
  31. 全安
  32. 聖汎
  33. 良友
  34. 聖永
  35. 善瑩
  36. 祚尚
  37. 全威
  38. 聞勝
  39. 明範
  40. 聖什
  41. 聖授
  42. 信契
  43. 聖安
  44. 信洪
  45. 舜崹
  46. 芿安
  47. 教見
  48. 全長
  49. 聖憺
  50. 宣澤
  51. 聖英
  52. 善悌
  53. 善叙
  54. 聖鏡
  55. 珠顯
  56. 恵鑑
  57. 定覚
  58. 松峯
  59. 教因
  60. 玉寶
  61. 徳海
  62. 宣静
  63. 聖見
  64. 長悦
  65. 照範
  66. 英範
  67. 聖讃
  68. 聖厳
  69. 泉奘
  70. 長圓
  71. 長性
  72. 紹意
  73. 長海
  74. 明韶   
  75. 照珍
  76. 玉雅
  77. 玉秀
  78. 元昶
  79. 覚宥
  80. 正專
  81. 宣亮
  82. 照岳
  83. 照周
  84. 元統
  85. 玉周
  86. 周堅
  87. 正瑞
  88. 元允
  89. 韶興
  90. 元恭
  91. 千紅
  92. 覚明
  93. 一如
  94. 恵晃
  95. 祖元
  96. 稽叔
  97. 義通
  98. 恒鑑
  99. 元珉
  100. 戒璘
  101. 心敞
  102. 高旭
  103. 照州
  104. 元珍
  105. 辨什
  106. 義諦
  107. 竺盈
  108. 義林
  109. 正周
  110. 高賢
  111. 義敬
  112. 本従
  113. 元祐
  114. 元一
  115. 元諦
  116. 顕粛
  117. 忍随
  118. 本随
  119. 龍照
  120. 玉豊
  121. 了諦
  122. 宜應
  123. 覚如
  124. 海充
  125. 眞浄
  126. 正成
  127. 周光
  128. 妙道
  129. 如実
  130. 正堅
  131. 元継
  132. 思欽
  133. 實然
  134. 良應
  135. 實成
  136. 存肇
  137. 妙敬
  138. 密乗
  139. 覚順
  140. 完愚
  141. 承整
  142. 義遵
  143. 佐伯旭雅
  144. 鼎龍暁
  145. 佐伯法遵
  146. 泉智等
  147. 法性宥鑁
  148. 椋本龍海
  149. 釈玄猷(追贈)
  150. 平野龍法
  151. 小松道圓
  152. 小林海暢
  153. 川村俊朝
  154. 上村貞郎

外部リンク