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2021年1月24日 (日) 22:04時点における版

1820年に描かれたスケッチ。中央の剣がカーテナである。

カーテナ[1]英語: Curtana, Cortana, Courtain)は、イギリス王家に代々伝わるの名称。カータナクルタナコルタナ[2]コルタンクールタンなどと音写されることもある。この名称はアングロフランス語の curtein, 遡ればラテン語の curtus(短くされた、詰められた)に由来し、その名の通り切っ先が無い形状をしている。無先刀無鋒剣などと訳されることもある[3]

慈悲の剣(Sword of Mercy)とも呼ばれ、聖界正義の剣(Sword of Spiritual Justice)、俗界正義の剣(Sword of Temporal Justice)、献納の宝剣(Jewelled Sword of Offering)、国剣(Great Sword of State)などとともに、戴冠宝器(Crown Jewels)の一つに数えられている。ピューリタン革命で一度失われたが、チャールズ2世の代に作り直された。1953年にエリザベス2世戴冠式で使用された。現在はロンドン塔の宝物館に展示されている。

トマス・ブルフィンチも、カーテナを中世フランス武勲詩に登場する英雄オジェ・ル・ダノワの剣とする伝承を紹介している。伝承中ではローランの剣デュランダルシャルルマーニュの剣ジョワユーズと同じ材料、同じ製法で鍛えられたとされている[4]。さらにそれ以前は、『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』に登場する英雄トリスタンの剣であったとする伝承も存在する。オジェに与えられた際に、オジェに合わせて「短く詰められた」ため「カーテナ」と呼ばれるようになったという[5]

脚注

  1. ^ 『クラウン・ジュエル』の表記。
  2. ^ 『シャルルマーニュ伝説』p.341, 344, 361, 370 などにみられる表記。
  3. ^ 小学館ランダムハウス英和大辞典』など。
  4. ^ 『シャルルマーニュ伝説』p.314.
  5. ^ [1] Gardner, Edmund Garratt. Arthurian Legend in English Literature. -- Temple Press, Letchworth, Hertfordshire. 1930. -- p. 172. Retrieved 6 December 2010.

参考文献

外部リンク