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2021年4月13日 (火) 08:51時点における版

ジョン・アックスフォード
John Axford
トロント・ブルージェイズ (マイナー)
ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2014年9月1日)
基本情報
国籍 カナダの旗 カナダ
出身地 オンタリオ州シムコー英語版
生年月日 (1983-04-01) 1983年4月1日(41歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 2009年9月15日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム カナダの旗 カナダ
WBC 2013年

ジョン・バートン・アックスフォードJohn Berton Axford, 1983年4月1日 - )は、カナダ連邦オンタリオ州シムコー英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBトロント・ブルージェイズ傘下所属。

経歴

プロ入り前

2001年MLBドラフト7巡目(全体219位)でシアトル・マリナーズから指名されたが、入団しなかった[1]

2005年MLBドラフト42巡目(全体1259位)でシンシナティ・レッズから指名されたが、この時も入団しなかった[1]

プロ入りとヤンキース傘下時代

2006年8月11日にニューヨーク・ヤンキースと契約した[1]

2007年12月14日に自由契約となった[1]

ブルワーズ時代

ブルワーズ時代(2012年3月10日)

2008年3月4日にミルウォーキー・ブルワーズと契約を結んだ[1]。契約が決まるまでは本人曰く「ATMから必要なだけの現金が引き出せないことが何度もあった」というほど生活に困窮しており、生計を立てるために昼は地元の大手スーパーマーケットや家電量販店で携帯電話のセールスマン、夜はバーテンダーとして働いていた[2]

2009年、マイナーではA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズ、AA級ハンツビル・スターズ、AAA級ナッシュビル・サウンズの3つの階級で45試合に登板して9勝1敗、防御率2.77を記録した。9月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りを果たし[3]、15日にメジャーデビュー。シーズン最終戦となった10月4日のセントルイス・カージナルス戦では、9回にクローザーのトレバー・ホフマンが1失点を喫したため、試合は延長戦となり、延長10回にアックスフォードが無失点に抑え、メジャー初セーブを記録[4]

2010年はブルワーズのリリーフ防御率が30球団中29位と不振で、ラトロイ・ホーキンス故障者リスト入りもあり、5月15日にメジャー昇格[5]。5月23日に不振のホフマンに代わりクローザーとしてシーズン初セーブを記録[6]。以降、クローザーに定着した。

2011年は、46セーブを記録し、ナ・リーグの最多セーブに輝いた。

2012年5月4日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦、シーズン6セーブ目を挙げ、当時歴代4位となる49試合連続セーブ成功を達成した[7]。この年は、一転して別人のような大不振に陥る。救援失敗が目立ち、チームの足を引っ張ってしまうことが多くなり、他の中継ぎ投手共々この年のブルワーズの悲惨なリリーフ陣の象徴となってしまった。それでも、9月16日のニューヨーク・メッツ戦で通算100セーブを達成した。シーズンでリーグ6位の35セーブを挙げた一方、セーブ失敗は9回記録した。

2013年1月17日に第3回WBC本戦のカナダ代表が発表され[8]、代表入りした[9][10]。翌日の[1月18日に年俸500万ドルの1年契約を結んだ。

カージナルス時代

2013年8月30日にマイケル・ブレイゼックとのトレードで、カージナルスへ移籍した。12月2日にFAとなった。

インディアンス時代

2013年12月19日にクリーブランド・インディアンスと契約を結んだ[11]

2014年開幕当初の4月はクローザーを務めていたものの、その後、成績不振となり、リリーフに配置転換された。

パイレーツ時代

2014年8月14日にウェイバー公示を経てピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[12]。オフにFAとなった。

ロッキーズ時代

2015年1月30日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ[13]。3月1日にメジャー契約を結び、40人枠入りする。シーズンでは60試合に登板し、4勝5敗25セーブ・防御率4.60の成績を残した。シーズン終了後の11月20日にDFAとなり[14]、25日にFAとなった[15]

アスレチックス時代

2015年12月11日にオークランド・アスレチックスと2年総額1000万ドルで契約を結んだ[16]

2016年は、6年連続60試合以上となる68試合に登板し、防御率3.97・6勝4敗3セーブ・WHIP1.45という成績を記録。防御率やWHIPは前年から改善し、やや復調の傾向を示した。

2017年開幕前の2月8日に第4回WBCカナダ代表に選出された[17]が、3月3日に「個人的かつプロフェッショナルな理由」のため代表を辞退した[18]。7月27日にDFA[19]、30日に自由契約となった[20]

ブルージェイズ時代

2018年2月9日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[21]。3月29日にメジャー契約を結び、開幕25人枠入りを果たした[22]

ドジャース時代

2018年7月31日にコーリー・コッピング英語版とのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[23]。オフの10月29日にFAとなった[20]

ブルージェイズ傘下時代

2019年2月16日にブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[24]。3月24日に一旦自由契約となるが、26日にマイナー契約で再契約した[25]

投球スタイル

オーバースローから投げる、最速100mph(約161km/h)・平均96mph(約154km/h)のフォーシームが全投球中の約7割を占めており、その他に90mph(約145km/h)前後のスライダー、78mph(約126km/h)前後のカーブなどを使用する。メジャー通算奪三振率は10.3と高い奪三振能力を持っているが、通算与四球率は4.4と与四球も多い[26]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2009 MIL 7 0 0 0 0 0 0 1 0 ---- 34 7.2 5 0 6 1 0 9 1 0 3 3 3.52 1.44
2010 50 0 0 0 0 8 2 24 3 .800 238 58.0 42 1 27 3 1 76 4 0 17 16 2.48 1.19
2011 74 0 0 0 0 2 2 46 0 .500 305 73.2 59 4 25 1 0 86 8 0 19 16 1.95 1.14
2012 75 0 0 0 0 5 8 35 3 .385 310 69.1 61 10 39 2 2 93 10 0 42 36 4.67 1.44
2013 62 0 0 0 0 6 7 0 19 .462 245 54.2 62 10 23 3 1 54 5 0 29 27 4.45 1.55
STL 13 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 44 10.1 11 0 3 0 1 11 0 0 3 2 1.74 1.35
'13計 75 0 0 0 0 7 7 0 19 .500 289 65.0 73 10 26 3 2 65 5 0 32 29 4.02 1.52
2014 CLE 49 0 0 0 0 2 3 10 2 .400 196 43.2 34 6 30 3 1 51 4 0 21 19 3.92 1.47
PIT 13 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 47 11.0 9 0 6 0 1 12 1 0 5 5 4.09 1.36
'14計 62 0 0 0 0 2 4 10 2 .333 243 54.2 43 6 36 3 2 63 5 0 32 29 3.95 1.45
2015 COL 60 0 0 0 0 4 5 25 2 .444 250 55.2 56 4 32 4 0 62 1 0 27 26 4.20 1.58
2016 OAK 68 0 0 0 0 6 4 3 15 .600 289 65.2 65 6 30 1 3 60 4 0 30 29 3.97 1.45
2017 22 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 109 21.0 27 3 17 0 2 21 1 0 16 15 6.43 2.10
2018 TOR 45 1 0 0 0 4 1 0 6 .800 211 51.0 44 6 20 1 2 50 6 0 27 25 4.41 1.25
LAD 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 22 3.2 8 0 2 0 1 4 0 0 8 7 17.18 2.73
'18計 50 1 0 0 0 4 1 0 6 .800 233 54.2 52 6 22 1 3 54 6 0 35 32 5.27 1.35
MLB:10年 543 1 0 0 0 38 34 144 51 .528 2300 525.1 483 50 260 19 15 589 45 0 247 226 3.87 1.41
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

背番号

  • 59(2009年 - 2013年途中)
  • 34(2013年途中 - 同年終了)
  • 44(2014年 - 同年途中)
  • 53(2014年途中 - 同年終了)
  • 66(2015年)
  • 61(2016年 - 2017年)
  • 77(2018年 - 同年7月30日)
  • 88(2018年8月3日 - 同年終了)

代表歴

脚注

  1. ^ a b c d e Baseball-Refernce 参照。2018年4月6日閲覧。
  2. ^ 「MLB珍獣図鑑 FILE04 ジョン・アックスフォード」『月刊スラッガー』2013年10月号 日本スポーツ企画出版社 54頁
  3. ^ Adam McCalvy (2009年9月7日). “Brewers call up righty reliever Axford” (英語). MLB.com. 2015年11月23日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ October 4, 2009 Milwaukee Brewers at St. Louis Cardinals Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年8月21日閲覧。
  5. ^ Brewers promote Axford for bullpen help” (英語). MLB.com (2010年5月15日). 2010年8月21日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ Hoffman back in action, but as setup man” (英語). MLB.com (2010年5月23日). 2010年8月21日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 過去の達成者はエリック・ガニエの84試合、トム・ゴードンの54試合、ホセ・バルベルデの51試合、後にジェウリス・ファミリアが52試合を記録した
  8. ^ Hardy, Richmond, Tosoni, Taillon added to WBC Provisional Roster Baseball Canada (2013年1月17日) 2015年2月19日閲覧
  9. ^ 2013 World Baseball Classic Provisional Roster Baseball Canada 2015年2月19日閲覧
  10. ^ 2013 Tournament Roster[リンク切れ] WBC公式サイト (英語) 2015年2月19日閲覧
  11. ^ “Indians sign RHP John Axford” (英語). Indians Press Release. MLB.com. (2013年12月19日). http://www.mlb.com/news/article/66081440 2015年11月23日閲覧。 
  12. ^ Pirates claim John Axford off waivers from Indians” (英語). NBC Sports (2014年8月14日). 2014年8月17日閲覧。
  13. ^ Patrick Saunders (2015年2月2日). “Rockies sign pitcher John Axford to minor-league deal”. The Denver Post. 2015年2月6日閲覧。
  14. ^ Greg Johns (2015年11月20日). “Axford among four DFAed by Rockies” (英語). MLB.com. 2015年11月23日閲覧。
  15. ^ Greg Johns (2015年11月25日). “Axford a free agent after clearing waivers” (英語). MLB.com. 2015年11月26日閲覧。
  16. ^ http://www.usatoday.com/story/sports/mlb/2015/12/11/as-finalize-deals-with-relievers-john-axford-ryan-madson/77174730/
  17. ^ Canada roster announced for 2017 World Baseball Classic” (英語). Baseball Canada (2017年2月8日). 2017年3月16日閲覧。
  18. ^ Axford (Canada) won't participate in Classic” (英語). MLB.com (2017年3月3日). 2017年3月16日閲覧。
  19. ^ Steve Adams (2017年7月27日). “A's Designate John Axford For Assignment”. MLB Trade Rumors. 2017年7月28日閲覧。
  20. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年1月16日閲覧。
  21. ^ David Adler (2018年2月9日). “Canadian native Axford signs with Blue Jays”. MLB.com. 2018年2月13日閲覧。
  22. ^ Gregor Chisholm (2018年3月29日). “Blue Jays' Opening Day roster set”. MLB.com. 2018年3月31日閲覧。
  23. ^ Gregor Chisholm (2018年7月31日). “Blue Jays trade Loup, Axford for Minors arms” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  24. ^ Gregor Chisholm (2019年2月16日). “Axford makes 'ideal' return to Blue Jays for '19” (英語). MLB.com. 2019年2月18日閲覧。
  25. ^ Blue Jays sign veteran right-hander Hudson” (英語). ESPN (2019年3月26日). 2019年4月4日閲覧。
  26. ^ FanGraphs

関連項目

外部リンク